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0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 小学校中級 小学校上級 作者別
小学校中級
小学3,4年向けの本。お勧めとして目にした本の数々です。もう読みきかせも限界なので、私が読んでみて良かったものだけを一部読み聞かせ、一部娘に自分で読むようにしむけ、という線でいってみようと思います。
すごい量で、小学3,4年の間に子どもが全部読むとなったらちょっと無理そうなので。小学中級向けが一番、玉石混交状態に思えます。いいのとそうでないものとの差が大きいし、同じくらい存在する。
*は2回以上お勧めで目にした回数 ★は個人的なお勧め度です。
基本、小学3年生向けは130p前後、小学4年向けは180p前後、といったところでしょうか? 3年生くらい向きに■、4年生以降向きに□を題字の前に入れています。
一般(ノンフィクション・物語など)と科学・知識などにわけています。こちらは一般のページです。科学・知識(他、世界・芸術・障がいなど)は⇒こちら
ノンフィクション ⇒ 史実・歴史 ⇒ 言葉遊び ⇒ 民話・落語・古典他 ⇒ 詩 ⇒ 他・一般(物語) の順です
○ノンフィクション
ノンフィクション絵本 いのちのゆりかごシリーズ(小学初級〜) 全8冊
いきかえった谷津ひがた 木暮正夫文 31p・・・ゴミの山になり、死んだも同然と埋められる寸前だった谷津干潟を生き返らせた男性のお話。ちょっと話が前後しすぎたりで語りがいまいち。
■クマの子 太郎★ 今関信子・岡本順・・・銃殺された熊が連れていた赤ちゃん熊。その熊を育てる鳥獣保護員のおじさんの怒りと取り組み。人間の強欲・傲慢の戒めに読んでおいた方がいい本だと。
「柳川みず物語」「ぼくらのドングリランド」「ヤマメのがっこう」「ようこそトンボの国へ」「とべ!出水のツル」 Fアカウミガメのくる浜べ
ぶんけいの動物ノンフィクション(小学2〜4年)
いのちかがやけ!タイガとココア あんずゆき・・・釧路市動物園で人気だったらしい、四肢に障害を持つアムールトラの姉弟の話。障害のひどい方のタイガが1歳で亡くなるまで。ちょっと物足りないかな・・・。※大人向けにタイガとココア 障がいをもつアムールトラの命の記録 あり
がんばれ!しろくまピース―人工飼育でそだったホッキョクグマの赤ちゃん 大西伝一郎文・・・
■盲導犬アリーナ物語 エム・ナマエ文
@アリーナと風になる 95p・・・盲目の童話作家エム・ナマエ(日本人男性)が書いた、盲導犬アリーナのいる一日。おじさんが小学生に向かってお話している感じの文章で読みやすい。幸せな感じも伝わってくる。
Aはじめましてアリーナ Bアリーナ空をとぶ
盲導犬サーブ(小学中級〜) 手島悠介 講談社のノンフィクション
がんばれ!盲導犬サーブ・・・主人を守って交通事故にあい、一躍有名になった盲導犬サーブの物語。1983年作品で、古すぎるかな・・・。
続 盲導犬サーブ物語 天国へいったサーブ
他
■ありがとうシンシア―介助犬シンちゃんのおはなし (どうぶつノンフィクションえほん) 32p・・・介助犬シンシアの写真絵本。
□いつか帰りたい ぼくのふるさと: 福島第一原発20キロ圏内からきたねこ 大塚敦子 35p・・・福島の原発事故の後、筆者がひきとった被災猫を主人公にした絵本。写真が多く使われ、ところどころに説明も入っている。猫を飼っていた福島の普通の一家にとっての原発事故が分かる。
***いのちのいろえんぴつ マイケル・グレイニエツ絵・・・10歳で脳腫瘍を発症して亡くなった豊島加純さんという女の子の絵本。加純さん自身の詩や絵も挿入されている。
オリバー先生は犬がすき! (PHP創作シリーズ) 野田道子文・・・大阪にある動物愛護団体アークの物語。創始者のイギリス人、オリバー先生と動物たち、阪神大震災などのエピソード。新聞に掲載されていたのをまとめたものらしく、順番などがばらばらなのがいまいち。
義足のキリンたいよう―いのちの物語 106p・・・骨折しても生きようとし、人々もできるだけのことはして助けようとした動物園の赤ちゃんキリン、たいようの物語。人々の対応にちょっといまいちな部分はある・・・。
ココ―ゴリラと子ネコの物語 (あかね・新えほんシリーズ) 31p・・・手話のできる1971年生まれのゴリラ、ココはプレゼントに生きているネコを欲しがり、それは可愛がる。その様子の写真入りの絵本。可愛いのだけれど…1985年作品で古い・・・(8.11)
*しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる 矢野顕子訳 9.11・・・ツインタワー爆破テロでの消火活動に役立った消防艇ハーヴィは1931年生まれ。そのハーヴィの物語。ポップな感じで語られる絵本。
□小さないのち―まほうをかけられた犬たち 今西乃子文・・・動物愛護センターで保護された捨て犬たちに新しい飼い主を見つける取り組みをしている職員の話を絵本にしたもの。文がいまいち・・・。
津波!!命を救った稲むらの火 小泉八雲原作・・・絵も内容もやや荒削りだし、読むほどでもないような・・・。絵本。
はしれ、上へ! つなみてんでんこ (ポプラ社の絵本) ★(東北大震災) 伊藤秀男絵・・・東北大震災の時のことを描いた絵本。津波に襲われたことのある地域で、「津波てんでんこ」が伝えられている。てんでんこは、各自が自分で自分の命を守る、という教え。その教えを守って逃げた地域では生存率が高く、「釜石の奇跡」と呼ばれているらしい。その教えを守って逃げる小学校のことを描いたこの絵本を読むと、「各自が自分で」というけれど、自分にしっかり責任を持ちつつ、助け合うことも忘れないのだということが分かる。絵も相まって迫力がある。
■ピパルクとイルカたち (海外秀作絵本) ・・・氷の穴に閉じ込められたイルカたちを助けだすまでの絵本。ロシアの話。
楽園―知床に生きる人びとと生きものたち 関屋敏隆・・・
わたしたちのクジラ学校(小学中級〜) 井上こみち文 84p・・・明治の終わり頃、座礁したクジラの肉を売って、壊れた学舎を建てなおした新潟の人びとの話。今とは異なる当時の様子は分かるけれど・・・わざわざ読むほどの話なのか、よく分からない。
○史実・戦争
日本:
*いわたくんちのおばあちゃん★★・・・原爆投下の時広島にいて、家族を皆失ったおばあちゃん、いわたくんちのおばあちゃんのことが、小4の男の子の語りの絵本になっている。涙なしでは読めない・・・。
□絵本東京大空襲―お父さんのカレンダー 早乙女勝元文・・・6歳の娘(早乙女愛)に向けて話す、東京大空襲の話。いろんな酷い話が出てくる。
□お母ちゃんお母ちゃーんむかえにきて―集団疎開の絵本 (日本のえほん 32)★ 奥田継夫・梶山俊夫・・・作者の児童疎開の体験を絵本にしたものみたい。むごすぎて哀しすぎる、子どもにとっての戦争。
□おきなわ・メッセージ つるちゃん ・・・つるちゃんという人が7歳で体験した沖縄戦争の絵本。少しわかりにくい。
アニメ絵本 かんからさんしん―沖縄戦を生きぬいた子どもたち
きみがおしえてくれた。 今西乃子文・・・兵隊のための毛皮と食料にするためにと、飼い犬を殺された話をおばあさんから聞く絵本。・・・う〜ん・・・小学生が読むには酷いかも。
さようならカバくん (新・創作えぶんこI期)(小学中級〜) 早乙女勝元・・・
□**はらっぱ―戦争・大空襲・戦後…いま (童心社の絵本) 西村繁男絵・・・ある小さな原っぱの、戦前から現代にかけての光景。第二次世界大戦の入門書的な。
□*火の雨がふる―長編アニメーション映画「火の雨がふる」より (小学中級〜)・・・福岡空襲の小6の男女を主人公にした話。アニメ映画のノベライズ。読みやすい。
■ヒロシマのいのちの水 (えほんのもり) 野村たかあき絵・・・原爆が落ちたあと、水を欲しがる人に水を上げられなかった女性が、ずっと続けた献水供養。それを続けた女性が語るお話の絵本。
ピンク色の雲―おばあちゃんのヒロシマ
まっ黒なおべんとう (新日本にじの文学)(小学中級〜) 115p・・・広島の原爆資料館に残る、折免くん(中1)のまっ黒になったお弁当。その母が語った、折免滋くんの原爆前後の物語をお話にしたもの。字が大きめで読みやすい。
よしこがもえた 田島征彦絵・・・姫路で空襲に遭い、妹のよしこが燃えて亡くなる。むごい。
世界:
*バスラの図書館員―イラクで本当にあった話 ・・・イラク戦争で燃え落ちた図書館。その蔵書の70%を移動させて守ったという図書館員の女性のお話の絵本。
〇伝記・人物
**化石をみつけた少女―メアリー・アニング物語 (評論社の児童図書館・絵本の部屋) ★(小学初級〜) せなあいこ訳・・・漫画形式の絵本かな。家の家計を助けるために小さい頃に命懸けで化石を発掘したメアリー・アーニングのこと。1810年の話で、その頃はまだ「種の起源」以前の、聖書に書いてあることが信じられている時代だったというのが驚き。小学上級や中学の世界史で副読すると面白いかも。
風をつかまえたウィリアム★ さくまゆみこ訳・・・絵本。自分で風車を作った少年のお話。貧しくて、学校にも行けなくなり、人々は飢え、そんな中でも図書館とゴミを利用して風力発電してしまう、ごく普通の名もなきアフリカの少年。何もないところで何かをなしとげる、少年がすごい。
■*ワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなし (7〜12歳)・・・ワンガリ・マータイさんの簡単な偉人伝の絵本。ちょっと簡略すぎるけれど。
〇言葉遊び・他
ことばのからくり(小学中級〜) 全4冊
□おとうさんはまんねんひつ 藤枝リュウジ絵・・・「おとうさんはまんねんひつ」「ぼくはボールだ」など、それだけ聞くと「?」だけれど、日常よく使っている言葉を集めた絵本。な〜るほど、と。
「つかまったのはだれ?」「ぼくらは赤いうたうさぎ」「パジャマおばけのおばけパジャマ」
だじゃれえほんシリーズ 中川ひろたか・高畠純・・・小さい冊子に、短いだいじゃれ。言い回しが難しいのもあるので(「どうぶつにアルマジロおこない」とか)、本当に楽しめるのは7歳くらい以降かも。
**だじゃれどうぶつえん (動物編 4.1)
だじゃれすいぞくかん ・・・自分で読んで、楽しめるようになっていた。「ほんとだ〜」とか言いつつ読んでいた。海の生き物でだじゃれ(9.4)
「だじゃれしょくぶつえん」「だじゃれレストラン」「だじゃれオリンピック」
石津ちひろの言葉遊びの本 ※4歳欄にもあり
ことばあそびえほん―さかさま・はやくち・ならべかえ 飯野和好絵・・・1pに1つずつの回文・並び替え・早口言葉。あなたも作ってみてね、という絵本。
ことばあそび玉手箱 石津ちひろ・つちだのぶこ 96p
てんしのだじゃれ―並べ変え遊び 古川タク絵
□まさかさかさま動物回文集 長新太絵・・・動物をネタにした回文集。
⇒「リドルブックシリーズ」(5歳欄・特集なぞなぞ) ⇒「あひるがいちわ」(6歳欄・言葉遊び) ⇒「おばけのもり」「ことばあそびの絵本」「がらすこつこつからすのこ」(7歳欄・言葉遊び)
他(言葉遊び以外)⇒7歳欄
ことわざ絵本セット 五味太郎
□*ことわざ絵本 ・・・かつてブームになっていました。絵本という名だけれど、分厚い冊子。様々なことわざが紹介され、それを発展させた創作ことわざ(?)のおちがつく、というもの。これが好きな子って、随分渋い好みに思える・・・。
ことわざ絵本〈PART‐2〉
創作ことわざ絵本
おばけがヒュードロ 熟語の話 (おもしろ熟語話) 小暮正夫
漢字えほん とだこうしろう・・・漢字の成り立ちをメインにした、1文字に1ページ使った漢字辞書の絵本版のような本。興味がある子なら好きそう。
■ことわざひろば 31p・・・いろんなことわざを紹介する小さな冊子の絵本。特にお勧めされるほどでも・・・。
ことわざ物語 三年生 (学年別・新おはなし文庫) 西本鶏介文・・・3年生向けにしては難しい・・・。これは小学上級向けでもいいかも。とりあえず「ことわざものがたり 一年生」を読みました(9.0)。いろんなことわざの意味と使い方。ちょっとピント外れな気のするコメントとかも入っていますが、子は好きみたい。
にせニセことわざずかん 荒井良二
*もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻★ 西村敏雄
○日本の民話
■*日本のむかしばなし(の5歳〜) 瀬田貞二・梶山俊夫&瀬川康男 159p・・・
日本昔ばなし 小沢俊夫再話
とら猫とおしょうさん
**ねずみのよめいり(小学中級〜)
語りつぎたい日本の昔話(小学中級〜) 小沢俊夫監修 全7冊
@花咲かじい
A浦島太郎 B桃太郎(長野ヒデ子絵) Cかちかち山 D笠地蔵(太田大八絵) E吉四六さん(二俣英五郎絵) F舌切りすずめ(井上洋介絵)
子どもに語る日本の昔話 全3巻(4,5歳〜)(小学2,3年〜) 稲田和子再話
1・・・娘は、読み聞かせを聞くのは好きなよう。稲田さんらしく、方言の昔話口調を取り入れた昔語りで、個人的には日本昔話の本は他にも多々あるので、他(福音館書店の絵本など)で読みたい感じ。1話1話がやや短めで、そこもやや物足りない。有名な「舌切りすずめ」「笠地蔵」から、初めて聞く話まで全25話。
2
3
むかしむかし絵本 全30巻 (ポ2〜5歳)(5〜8歳) ※詳細は6歳欄に。一部はこちらに入れました。
■@ひこいちばなし 大川悦生・箕田源二郎・・・有名な「てんぐのかくれみの」ともう1話。熊本弁(?)なのか、ちょっと分かりにくいかも(7.10)
□28赤神と黒神 松谷みよ子・・・津軽海峡はこうしてできました、という昔話。優しい赤神とたくましい黒神、二人の間で揺れる女神の話で、小学高学年なら笑って読めるのかも・・・? 8歳には読まず。
□29あほう村の九助 大川悦生・・・年貢の取り立てを「あほう」になりきることで逃れた村人たちのお話。ちょっと難しくて、小学上級向けかも。
信州・読み聞かせ民話絵本シリーズ
@あずきまんま ・・・悲しい昔話の絵本。
「孝行猿の話」「ものぐさ太郎」「日滝の笛」「森の王 八面大王」「望月の駒」「桔梗ヶ原のげんばのじょう狐」「飴市縁起」「泉小太郎」「住吉屋の鯉」「夢買い長者」「仁王さまとキツネ」「旅の坊さん」「金太郎と山姥」「黒姫物語」
その他の日本の民話
少年少女類別民話と伝説〈1〉日本のとんち話
□炭焼長者 稲田和子・太田大八 40p・・・昔話の絵本。大人っぽい。
□天人女房 稲田和子・太田大八・・・鹿児島の昔話。中国の七夕伝説と日本古来のものが一緒になった話らしい。
■わらしことねむの花 ・・・1975年作品。二人の長者を軸にした、民話口調の強い絵本。古いし、わざわざ読むほどでも・・・。
やまと絵本
空とぶ鉢―国宝信貴山縁起絵巻より ・・・信貴山縁起絵巻の「飛倉の巻」。850年以上前のものと言われているらしい絵をそのままイラストに使っていて、異色の絵本。
「生まれかわり」
アイヌの絵本 萱野茂文
斉藤博之絵:
オキクルミのぼうけん ・・・アイヌの神オキクルミの物語。
*風の神とオキクルミ
「木ぼりのオオカミ」
石倉欣二絵:
アイヌとキツネ ★・・・人間がシャケを独り占めし、一匹だけとった狐に悪口を言うような所業を諌める話。耳が痛い絵本だと思う。
■*パヨカカムイ―ユカラで村をすくったアイヌのはなし ・・・病気をまき散らす神パヨカカムイから人々を救った、狩りは下手だけれど昔語りの上手なアイヌの話の絵本。
「火の雨氷の雨」「熊神とカパラペポンス」
■神々の物語(カムイ・ユーカラの世界) 手島圭三郎絵 アイヌの昔話
カムイチカプ ・・・シマフクロウの神の話。敬うことを知らないシャチたちに下す過酷な罰。
イソポカムイ―神々の物語
「チピヤクカムイ」「ケマコシネカムイ」「アタシペカムイ」「エタシペカムイ」
○日本神話・古典他
日本の神話 舟崎克彦・赤羽末吉・・・日本では「神=天皇の祖先」だからか、今ではお勧めされることの少ない神話。けれど古事記の内容はなかなか楽しい。馴染みのない言葉も多く出てくるけれど、比較的親しみやすいシリーズ。娘は「イザナギ」とか「ツクヨミ」「クシナダ」などがゲームに出てくるものだから、結構興味を持って聞いていました。
@くにのはじまり・・・日本を作る島々、その他を生み落とした神、イザナギ・イザナミの話。黄泉の国へ行ったイザナミをイザナギが追う有名な話も(9.3)
□Aあまのいわと・・・イザナギの子ども、天照大御神と須佐之男命の話(ほかに月読もいる)。スサノオの横暴に、天照大神は岩戸に隠れ、ウズメの踊りで姿を現す。ちょっと日本語が難しい・・・(9.3)
Bやまたのおろち 32p・・・横暴のあまり、下界にくだされたスサノオ。やまたのおろち(八つの頭の龍として描かれている)を退治して、クシナダ姫と結婚する(9.3)
Cいなばのしろうさぎ ・・・スサノオの子孫の一人、心優しい大国主命の話。兄弟たち(八十神)の仕打ちがひどい(えぐい)・・・。娘はこの巻が一番面白かったよう(9.4)
Dすさのおとおおくにぬし・・・兄弟たちの仕打ちがひどく、母神の勧めで「きっと守ってくれる」とスサノオの元に行った大国主命。けれどそこでもスサノオにいじめ(?)たおされる・・・。神話ってすごいな・・・と思いました。けれど結局はスサノオに認められたのかな(9.4)
Eうみさちやまさち・・・海幸・山幸兄弟の話。海幸の釣り針を失くした山幸が海神のもとへ(9.4)
日本の神話シリーズ 川北亮司・いそけんじ
スサノオの剣・・・上記「日本の神話」の@からBまでの話が盛り込まれている。上記「日本の神話」の、面白い中の格調高さはあまりなく、こちらは半分漫画のような雰囲気。上記「日本の神話」で読みたいな、と思いました。
オオクニヌシの宝
□古典とあそぼう
せなかもぞくぞくこわいはなし ・・・陰陽師とかが出てくるような、古典に載っている短い奇妙なお話11話。古典に馴染む最初の本としてはいいのかな? 内容は2,3話は面白い。
「おなかもよじれるおもしろばなし」
権大納言(小学初級〜) ほりかわりまこ
権大納言とおどるきのこ―今昔物語絵本 ・・・今昔物語より。登場人物が大納言とか陰陽師とかなのだけれど、それ以外は案外、身近に感じられる普通の話だというのが感じられる。ちょっと変わった絵本。
「消えた権大納言」
他
はじめての古事記 スズキコージ絵
□虫めづる姫ぎみ(むしめづるひめぎみ) (日本の物語絵本) 森山京・村上豊・・・「堤中納言物語」より、虫の大好きな変わった姫様の話。平安時代、こんな姫様がいたことも、それを文章にしたためた人がいたことも素敵。
○各国の民話・神話
こども世界の民話〈上〉 (下)(小学初級) 内田莉莎子 238p
■*世界のむかしばなし(4歳〜) 瀬田貞二・大田大八 159p・・・あまり馴染みのない話、途中までは聞き覚えのある話など14話。どの話も、ちょっと残酷でシュールな感じがするように思う。主役が最後には簡単に食べられてしまったりとか。けれど元々民話なんてそういうものだったのに、グリム童話のように、マイルドにラストを書き換えられて、そのマイルドさに慣れてしまっているから、そうじゃないものをシュールに感じるのかな、と。1971年作品で、まだそういう書き換えの行われていなかった作品という感がある。娘は結構好きで、楽しみにして聞いていました(9.2)
はじめての北欧神話 (児童書)
こどもに語る・・・ こぐま社・・・うちの娘は、こういうお話がいくつか入った本の読み聞かせが好きみたい。これはそんな小学中級の読み聞かせにぴったりなシリーズです。うちは9歳で「モンゴルの昔話」から読み始めました。
子どもに語るアイルランドの昔話 (小学初級〜) 204p 14話・・・妖精(アイルランドではどちらかというと不気味な存在みたい)が出てくる話など14話。明るいのに、驚くほど残虐、という話が多いように思いました。「ロシア」は怖くて高貴、という感じなのだけれど、こちらは一般の民の、明るくおぞましい話が多かった。これも楽しめました(9.4)
子どもに語る アジアの昔話〈1〉 松岡享子・・・昭和49〜56年に福音館から出版された全5冊を再編成して2巻にしたものらしい。この(1)には13話収録。どれも聞き覚えのないお話だった。娘は「ちっちゃなゴキブリのべっぴんさん」(インド)に拍手を送り、「マハデナ・ムッタ」(スリランカ)の前半には、母娘で大爆笑! こんなに笑ったのは、アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズ「アイスクリーム」以来かと・・・。1話1話を短くしちゃってるような印象。再編成で短くして、2巻に多くを収録できるようにしたのかも、と感じました(9.3)
子どもに語る アジアの昔話〈2〉 (4,5歳〜) 松岡享子・・・
□*子どもに語るアラビアンナイト
子どもに語るイギリスの昔話 ・・・
□子どもに語るイタリアの昔話 (4,5歳〜)
子どもに語る中国の昔話 (4,5歳〜)・・・漢民族の昔話ばかり18話。短い話が多くて、少々物足りない感じはした。意味や感性のよく伝わらない部分もあった。高学年向けの2話を外して、それ以外を読み聞かせしました。いまいちかな(9.4)
子どもに語るトルコの昔話 (小学初級〜)
子どもに語る北欧の昔話 (4,5歳〜)・・・トロルがでてくるお話など15話。この巻は文章力がいまいちではないかと感じさせられました。日本語が変だったり分かりにくかったり。話自体も、それほど面白くないような・・・。子どもは身を入れて聞いていましたが、どうにも中途半端でした(9.4)
子どもに語るモンゴルの昔話 ★(4歳〜) 平田美恵子再話・・・「石になった狩人」「ネズミのむこさがし」他、全15話。「あし毛馬に乗ったヤガンドラン」には大笑い。「スーホの白い馬」に似た「草原の白い馬」にはしんみり。「草原の白い馬」など文章も美しく、この方の再話本をもっと読んでみたくなりました(9.1)
子どもに語るロシアの昔話 (4,5歳〜)・・・「バーバ・ヤガー」他、13話。王子や姫が出てくるお話、少しだけ暗く、少しだけ残虐、少し大人びた感じのお話が多いように思いました。小学中学年の女子向けかも。娘も聞き入っていました(9.3)
⇒「グリムの昔話」(下記・一般) ⇒「アンデルセンのお話」(下記・一般) ⇒「日本の昔話」(上記・日本の昔話)
世界傑作童話シリーズ 福音館書店
□いちばんたいせつなもの―バルカンの昔話
□*黒いお姫さま―ドイツの昔話
*だまされたトッケビ―韓国の昔話 (小学中級〜)
「ノルウェーの昔話」(小学中級〜) 「吸血鬼の花よめ ブルガリアの昔話」 「なぞとき名人のお姫さま フランスの昔話」 「花仙人 中国の昔話」
岩波おはなしの本(小学2,3年〜)(小学1〜3年)・・・少々古いシリーズ。うちは「子どもに語る・・・」シリーズ(上記)を読むことにして、こちらはあまり読みませんでした。
@カラスだんなのおよめとり(アラスカ) Aトンボソのおひめさま Bりこうなおきさき(ルーマニア)
C山の上の火―エチオピアのたのしいお話 158p
Dかぎのない箱―フィンランドのたのしいお話
E*まほうの馬―ロシアのたのしいお話 トルストイ他 ラチョフ絵 164p・・・1964年初版。ロシアの昔話12話。残酷なものもある、小さ目の文字の本。小学中学年で自分で読み切れる子は相当の読書家かと・・・。
F白いりゅう黒いりゅう―中国のたのしいお話
Gポルコさまちえばなし(スペイン) H天からふってきたお金(トルコ) Iものいうなべ(デンマーク) J千びきのうさぎと牧童(ロシア)
中国の民話絵本 君島久子訳(再話) ※7歳欄にもあり
*あかりの花―中国苗族民話 (日本傑作絵本シリーズ) (5,6歳〜) 赤羽末吉絵・・・美しい娘が明かりの花から現れ、妻になるも月へと舞い上がり・・・。少し大人っぽい絵本。
■犬になった王子――チベットの民話 ・・・飢える人々のために蛇王から大麦の種を盗む美しき王子の物語。どうなるかと面白く読める。しかも主役の王子と娘が少女漫画のように美男美女で、ちょっと女心をくすぐる絵本かも。娘も気に入っていた(8.9)
銀のうでわ―中国の民話 (大型絵本) (小学2,3年〜) 小野かおる絵・・・中国イ族のシンデレラ物語。東洋的なシンデレラという感じで、銀の腕輪がガラスの靴みたいな役割。ただのシンデレラ物語じゃなく、女の情念も感じられる。元々は中国のシンデレラの方が歴史が古いらしい。
天女の里がえり―中国のむかしばなし (大型絵本) 小野かおる絵・・・中国ミャオ族の民話。最後はハッピーエンドだけれど、途中ドロドロしている。読み聞かせませんでした。
レイフ・マーティンのインディオの民話 デイビッド・シャノン絵
□*アザラシとくらした少年 (世界の絵本) ・・・チヌーク族の民話から。行方不明になった後、アザラシと一緒にいるところを捕まった少年の物語。少し物悲しい。
■みにくいむすめ (世界の絵本) (岩3〜5歳)・・・インディアン版シンデレラの絵本。
アラビアンナイト
アラビアン・ナイトのおはなし 赤羽末吉絵 159p・・・「アリババと40人のとうごく」「アラジンとまほうのランプ」「空とぶ木馬」の3話収録。
□アリババと40人の盗賊 (児童図書館・絵本の部屋) ・・・詳しく描かれていて、面白い物語だと思います。しかし「ばらばら死体」「それを縫合する」「多くの死体を庭に埋める」など、残酷さも生々しくて、小学生にはもう少しソフトなのを読んで欲しい、という絵本。
■アリババと40人の盗賊 (6歳〜) 馬場のぼる・・・こんな話だったのか、と、分かりやすい絵本。
*空とぶじゅうたん―アラビアン・ナイトの物語より マーシャ・ブラウン 48p・・・姫と、王女を愛した3人の王子の物語。1番珍しく価値のあるものを見つけたものが姫をめとることになり、3人はそれぞれ世にも珍しいものを・・・(そのうちの1つが空飛ぶじゅうたん)。1956年作品。なかなか面白い(8.9)
⇒「子どもに語るアラビアンナイト」(上記・子どもに語る・・・) ⇒「シンドバッド」(小学上級欄・一般) ⇒「斎藤洋のアラビアン・ナイト」(小学上級・一般)
その他・世界の民話
■石をとらえたお役人 ・・・韓国のお話。ちょっと納得しかねる感じも。
□うるわしのワシリーサ―ロシアの昔話から (ほるぷクラシック絵本) 絶版・・・ロシアのシンデレラ物語とか言われているみたい。不思議な人形に守られ、継母や2人の義姉妹のいじめからも、バーバ・ヤガーからも逃れて、最後は自分で王妃の座を射止める。1902年の作品。日本でも初版は1986年。細かな字、難しい言葉、おどろおどろしい雰囲気のある絵本。ビリービン(1876〜1942)という巨匠の作品らしい。
*おこった月 45p・・・「あばただらけ」と月のことを言って怒りを買い、捕らえられた先住民の女の子と、その子を助け出そうとする男の子のお話。1970年作品。怒って追いかけてくる月。スケールが大きくて面白い。
カナリア王子―イタリアのむかしばなし (福音館文庫 昔話) 安野光雅絵 195p
■金のニワトリ (岩波の子どもの本) ・・・古すぎる・・・。1938年作品。日本での初版も1954年。古さには驚くけれど、古すぎて内容はあまり楽しめない・・・。
■*毛皮ひめ アニタ・ローベル絵・・・お姫様ものの昔話。無理やり結婚させられそうになり、逃げ出して、結局は素敵な王子様と結婚するという内容。いまいちかな・・・。
■**ゴハおじさんのゆかいなおはなし エジプトの民話(小学初級) 千葉茂樹訳 93p 15話・・・トルコではホジャと呼ばれる、中東で親しまれている昔話15話。大人の笑いもあり、くだらない笑いもあり、愉快な話もあり。個人的には「むすこに世の中をおしえるごはおじさん」の話が好き。同一人物とはとても思えなく、いろんな話が「ゴハおじさん」の姿で語られているのだろうな。
■しにがみと木の実 ・・・死があってこそ生きていける、という教えの絵本。
セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜)(小学初級〜)・・・話の内容よりも、挿絵(古布絵)に目を奪われる! 昔話好きというより、手工芸好きな子向けかも。
「太陽の木の枝」 ジプシーの昔話
「太陽の東月の西」 ノルウェーの民話(小学4,5年〜)
月からきたトウヤーヤ 大田大八絵・君島久子訳 182p 絶版
トロールものがたり ノルウェー 61p
■なんでも見える鏡―ジプシーの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)(4歳〜) スズキコージ絵・内田りさ子訳 31p・・・油絵の絵が素敵。ジプシーの男と、「なんでも見える鏡」をもっている美しい王女の物語。最後は「キスしました」。少し大人っぽい昔話かな(8.9)
人くいお母さん―アフリカの民話1 (母と子の図書室) 156p・・・
■*ふしぎなやどや (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜) 長谷川摂子・井上洋介・・・中国の、ある評判のいい宿屋に泊まった男の話。絵と相まっていい。
■ホジャどんのしっぺがえし―トルコの民話 ・・・ホジャどんの話。登場人物たちが悪くて、あまり楽しめなかった。
まーふぁのはたおりうた(8,9歳〜) 小野かおる・・・峨眉山が出てくるので、中国の話かな。機織りするまーふぁと、戦死した恋人との物語。1988年作品。
□むらの英雄―エチオピアのむかしばなし 絶版 渡辺茂男・西村繁男
モンゴルのむかし話 25話・158p・・・
○詩・他
谷川俊太郎
*子どもたちの遺言 (小学中級〜) 111p
すき―谷川俊太郎詩集 (詩の風景) 和田誠絵
みみをすます (小学中級〜) 柳生弦一郎絵
⇒「いちねんせい」(6歳欄)他
工藤直子
おまじない (現代日本童謡詩全集) 長新太絵 77p
地球パラダイス
よいしょ (フォトポエム絵本) ・・・いろんな生き物たちのいろんな「よいしょ」の詩集。小さな冊子で、生き物たちの写真が可愛い。
⇒「のはらうた」(6歳欄)
阪田寛夫
***びりのきもち 和田誠絵・・・表題作ほか、「サッちゃん」「おなかのへるうた」なども。
ほんとこうた・へんてこうた―阪田寛夫詩集 (詩を読もう!)
■夕日がせなかをおしてくる (しのえほん 4) 高畠純絵・・・「さっちゃん」など数篇収録。
⇒「ひかりがいった」(7歳欄)
まど・みちお ※6歳欄にもあり
■くうき ささめやゆき絵・・・母は好き。詩1編の絵本(8.3)
□こんなにたしかに―まど・みちお詩集 (詩と歩こう)
□せんねんまんねん ・・・好き。詩1編の絵本。
てんぷらぴりぴり (子ども図書館) 57p・・・表題作他、29の詩集。まどさん好きな子の愉しみに?
にほんご にこにこ (まどさんの詩の本)
⇒「まめつぶうた」
ユーモア詩のえほん かぞくのうた 全6冊
ぼくの犬は無口です 古川タク絵・・・ペットなどの動物が出てくる詩を集めたもの。ユーモアがあるだけではない、悲しいのもある。まど・みちおや工藤直子とかの有名な人たちの詩。そのうちの一編の一部分が題名になっている。
@おとうさんはげひんです Aぼくをいじめるとねえちゃんくるぞ Bおじいちゃんのはげ頭 Dじぶんでウンチできたとき Eぐるっと地球をかかえちゃえ
絵本 かがやけ・詩(小学初級〜)
@かさぶたってどんなぶた―あそぶことば スズキコージ絵
Aレモン 村上康成絵 Bどっさりのぼく 大田大八絵 Cうち知ってんねん 片山健絵 Dかんがえるのっておもしろい 古川タク絵
四季のファンタジー 木島始詩
@木のうた A鳥のうた
どうぶつ句会(小学初級〜) あべ弘士
「どうぶつ句会」
どうぶつ句会オノマトペ ・・・動物たちが集まって俳句を作ったり鑑賞したりする句会。3回開かれた句会の様子。その一回目がオノマトペ句会。動物たちの俳句が紹介されていきます。
キリンの詩(おはなし創作えほん13) 椋鳩十・おのきがく 絶版 23p・・・キリンを題材にした詩数篇。
くろうさぎはねた―あまみの唄あそび (南島叢書 92) ・・・奄美大島を舞台にした詩が数編入った絵本。
子どもの詩が生まれた (きりんの詩集) 灰谷健次郎 「続・子どもの詩が生まれた」「続・続 子どもの詩が生まれた」
*子どもの詩集 たいようのおなら (5歳〜) 灰谷健次郎編・長新太・・・5〜8歳くらいの子どもの詩が集められている。それに灰谷健次郎氏の一言。子どもというより、大人向きの読み物だと思う。
だいすき―そんなきもちをつたえてくれることば
ねこのことわざえほん
高橋和枝
ゆめのたね―ギフトブック・詩のコレクション
わらべうた(小学中級〜) 赤羽末吉・・・わらべうたを集め、赤羽末吉の絵をつけたもの。読み物というよりは、わらべうた保存のための本という感じ。
わんぱくえほん―ひとつひとつのひとくちばなし (偕3,4歳〜) 飯野和好・・・作者が自分の趣味で作った感じの詩集!? あまり分からなかった・・・。
〇落語
落語絵本シリーズ 川端誠・・・@〜Dは小さい子向けでしたが、E以降はF以外はあまり子ども受けしないように思います。
□Eめぐろのさんま ・・・このおちはおじさん向け?
Fたのきゅう・・・芸人たのきゅうさんとうわばみの話(8.11)
□Gいちがんこく・・・これは小学上級向け? 「ひとつめのくに」の話。
□Hそばせい・・・そばの大食いで賭けをする話で、小学6年以上向け・・・かな。
□Iたがや ・・・両国の川開きの花火の日、たが屋の女房が身重だけれど見物に行って産気づき・・・。落語というより、江戸に触れる絵本、という感じかな。
□Jおおおかさばき ・・・三方一両損の話。江戸の職人たちがいい味を出している。
□Kときそば・・・そばやでお代を支払う時、1文誤魔化そうとする話。おじさん好みかな。
□Lひとめあがり・・・面白さがいまいち伝わらないし、分かりにくいかな。
Mかえんだいこ・・・これも分かりにくいかな・・・。たいこが思わぬ高値で売れた江戸の道具屋の話。
※@〜Dは7歳欄に
桂三枝の落語絵本シリーズ
美しく青き道頓堀川
他 A鯛 「さよなら動物園」「考える豚」「悲しい犬やねん」「カラス」「峠の狸レストラン」「ワニ」
「えほん寄席」シリーズ
5分で落語のよみきかせ 95p 23話 「とんだ珍騒動の巻」「ふしぎなお話の巻」
決定版 心をそだてる はじめての落語101 296p
〇狂言
狂言えほん(小学初級〜) 内田麟太郎文 ポプラ社・・・Cを読んで、やっぱりこの作者(内田さん)は好きじゃないな、と。他は読みませんでした。
@ぶす 長谷川義史絵 Aかきやまぶし 大島妙子絵 Bかたつむり
■Cかみなり よしながこうたく絵・・・内容よりも、絵や文章が鬱陶しくて腹が立つくらいだった・・・。
Dうそなき
狂言の絵本(3歳〜) もとしたいづみ文 講談社
狂言えほん うつぼざる (講談社の創作絵本) 西村繁男絵・・・物語としてはそんなに面白くはないのだけれど、狂言ってこんな話をしているんだ、という参考にはなる。
「ぶす」ささめやゆき絵 「くさびら」「しどうほうがく」「そらうで」「せつぶん」野村たかあき絵
■木の実のけんか (日本傑作絵本シリーズ) (5,6歳〜) 片山健絵・・・違う山に住む木の実同士の喧嘩と、桜との、日本らしいお話の絵本(7.10)
⇒「鬼の首引き」
○他・一般
挨拶絵本 (GOMI TARO WORK SHOP)★ 五味太郎・・・いろんな微妙なシチュエーションでの出会いが短く描かれています。そしてあなたなら何と挨拶しますか?と問われる。面白かった(9.2)
あいたかったよ、カネチン (童話だいすき)★(小学中級) 125p・・・小3の夏休み、男の子がお父さんと一緒に青森から鹿児島まで新幹線ででかける。お父さんの子ども時代の友人に会うために、道々その友だちとのたった1年間の話を聞きながら。そのお父さんの、昭和の白黒テレビの時代の話がメイン。大人になってからでも会いたくなる、そういう友だちってなんなのか、の物語で、子どもはどうか分からないけれど、私はなかなか好き。字はやや小さめでボリュームがある。
青いひこうせん (絵本の時間) 宮本忠夫・・・浮浪者と思われるおじさんと、ぼくを拾ったけれどまた捨てた男の子たけちゃん、「ぼく」(犬)との絵本。変な話だけれど、妙におしゃれ。小学中級の男の子が読める絵本、かな。
*赤いカヌーにのって (小学初級〜) ベラ B.ウィリアムズ・・・赤いカヌーに乗ってキャンプに出かける女の子のお話の絵本。キャンプへの誘い、かな。野外料理のレシピなどもついている。うきうきして、キャンプに出かけたくなりそう。アメリカの絵本なので、こういうのの日本バージョンがあるといいな。自分で読んで欲しい本で、読み聞かせはしませんでした。
アカギツネとふしぎなスプレー (旺文社創作童話)★ 90p・・・主役はおじさんなのですが、これがいい味出していて面白い。山に住む研究家が、友人のアカギツネにスプレーを盗まれてしまう。それは言葉を文字にして軽石みたいに固まらせてしまうというスプレー。50日も徹夜して作ったのに、と、取り返しに行くけれど・・・。文字も大きめで、楽しく読める。
■赤ちゃんがきた! (小学初中級〜) 126p・・・小学2,3年生向けに思える童話。お母さんが妊婦になり、妹ができる男の子の話。男の子は7歳くらいに思えるけれど、「小さい子向けでもいつも文字数が多い」ドイツの作品で、これも結構な文字数。1章1章は短いのだけれど、妊娠から妹が歩けるようになるまでが描かれていて、長い。可愛い話だけれど、ちょっと「赤ちゃんが生まれた幸せな家族の一時の乱痴気騒ぎ」的な雰囲気があって、そんな雰囲気を味わいたい子どもや大人向けかな・・・。
■あかまんまとうげ (ちひろからあなたへ) 岩崎京子・いわさきちひろ 63p・・・小さい女の子と、周りの大人たちとのお話。あかまんまとうげは、おばあちゃんのうちの近くの、途中で赤飯を食べたという峠の名前。いわさきちひろ好きな大人が手にする読み物という気がする。昭和の香り。
アキンボと(小学中級) 広野多珂子絵
@*アキンボとライオン (文研ブックランド)★ 126p・・・アフリカの動物保護区のパトロール隊長を父親に持つ少年アキンボの物語。ある時、お母さんに見放された赤ちゃんライオンを保護。アキンボが育てることに。そしてそのライオンを野生に戻すまで。小学中級向けで平易ながら、内容は濃くていい出来。動物好きならきっと大好き。 ⇒ 自分で読んで欲しいところですが、読み聞かせしました。やはり好きです(9.0)
A*アキンボとクロコダイル (文研ブックランド) ・・・今回はアキンボは志願してクロコダイル調査隊に。今回も大人の危機をアキンボが助けるのですが・・・大人のうっかりミスが@に引き続きひどくて、子ども向けといえそこがちょっと・・・(9.0)
Bアキンボとアフリカゾウ・・・多分、これが本当は一作目。象の密猟の実情を知ったアキンボが、無謀にも勝手に囮になって密猟グループを捕まえる手助けをする。ここまで無謀に活躍すると、真実味も薄れてちょっと・・・。
Cアキンボと毒ヘビ Dアキンボとマントヒヒ
***あくまくん 141p・・・ぼくの友だち悪魔くん。落ちこぼれで、人間世界でなにか悪いことをしないと困ったことに、というよくある話。全般は悪魔くんの住む世界の様子とか面白かったのだけれど、悪魔くんのしようとする「悪」が小さすぎていまいち。小学中級にはこんな程度でいいのかな? ラストはかわいい。
悪魔とドライブ (おはなしプレゼント) 長崎夏海 66p・・・やっぱりこの方の作品(⇒8歳欄)はどうにも中途半端な感じがする。かわいい悪魔と女の子の話。
あさのあつこの本 ※中学生欄にもあり
タンポポ空地のツキノワ (あさのあつこコレクション)★ 長谷川知子絵 124p・・・小4の女の子のお話。小4って、こんなだった気がする、と。
*ねこの根子さん ・・・ねこの根子さんが子猫の時拾われてからの4年間の話。女の子に。
*舞は10さいです。 (あさのあつこコレクション) ・・・10歳の女の子の話。10歳って、こんなのなんだろうな、と。息苦しさから1歩、抜け出る話。
⇒「いえでででんしゃ」「風の館の物語」(下記)
アーシュラ・ウィリアムズの本 1911〜
■しあわせいっぱい荘にやってきたワニ (世界傑作童話シリーズ)(5歳〜) 堀川理万子絵 62p・・・1970年作品。前半、面白くなりそうだったのだけれど、後半はワニのお腹に入ってしまったおばさん救出劇に始終して、期待はずれだった(8.9)
木馬のぼうけん旅行 (福音館文庫)(小学中級〜) 石井桃子訳 262p
魔女のこねこゴブリーノ (世界傑作童話シリーズ) 254p
あそこへ ・・・「あそこ」へいつ行けるかしら?という絵本。「あそこ」というのは「自分の未来?」 思わせぶりでいまいち好きじゃない。文字数の少ない、詩のような(6.1)
*****あたしが部屋から出ないわけ (文研ブックランド)★★★(小学中級〜) 小泉るみ子絵 127p・・・主人公は8歳の女の子、文字もやや大きめで読みやすく、小学中級向けかと思いますが、読んでいて泣けて仕方ありませんでした。いろいろあって、部屋にこもって「ストライキ」している女の子の話です。どうしようもないことが、8歳でも人生でいろいろあって、もう部屋から出ないと決めた。気持ちが分かって、泣けるのです。何歳からこの本を読んで泣けるようになるのかは各人それぞれだろうけれど・・・読んでみて欲しい1冊です。児童書なのにすごいです。
頭が毒入りリンゴになったわかものと王国の話 31p
**あたらしいぼく シャーロット・ゾロトウ文・・・思春期の「ぼく」の絵本なのかな? 読み時を選ぶととても良さそう。
アニー・M・G・シュミットの本 ※小学上級欄にもあり
パン屋のこびととハリネズミ: ふしぎな11のおとぎ話 (児童書) 206p
⇒「イップとヤネケ」「ペテフレット荘のプルック」(下記)
■アニーとおばあちゃん 48p・・・ナホバ・インディアンの女の子が主人公の絵本。大好きなおばあちゃんが、今織っている敷物が出来るころに自分は死ぬ、と告げる。それでも繰り返される日々。女の子は敷物が織り上がらないようにと、いろいろするけれど・・・。
アビーとテスのペットはおまかせ!★★
@*金魚はあわのおふろに入らない!? (ポップコーン・ブックス) 147p・・・ペット不可のアパートに暮らす、獣医志望の女の子、アビーのお話。隣人の留守中、金魚の世話をすることになるのだけれど、自分の犬と思っている妙な妹に邪魔をされたりで・・・。妹との関係や、自分ってなんだと考えるところとか、ペットの世話の話というだけではなく、素敵な女の子の、素敵な成長のお話で、とてもいい。女の子に是非読んで欲しい。続編も楽しみ!
Aトカゲにリップクリーム? (ポップコーン・ブックス)
Bコブタがテレビをみるなんて! (ポップコーン・ブックス)
■*アフリカの音 (講談社の創作絵本) ・・・アフリカに響く音についての短い絵本。太鼓の音が聞こえてくるようではある、かな・・・??
あまんきみこの本 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・7歳欄にもあり
ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11) (小学初級〜) 上野紀子絵・・・空襲の後、親たちとはぐれ、ひとりぼっちで死んでいった小さな女の子の絵本。
七つのぽけっと 佐野洋子絵 96p
⇒「車のいろは空のいろ」(下記欄) ⇒「青葉の笛」(小学上級欄)
アーヤと魔女(小学初中級〜) ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 佐竹美保絵 128p・・・「ハウルの動く城」原作者の遺作。「ハウルの動く城」が映画化された時にはコメントされていましたが、2011年に亡くなったそう。読みにくそう・・・と思っていたのだけれど、なかなか読みやすかった。けれど物足りない・・・。本当はシリーズで出す予定が、死を前にして駆け足で終わらせてしまった、という印象。「子どもの家」から魔女のうちに下働きとしてもらわれるアーヤのお話。
■あらしのよるにシリーズ 木村裕一
@***あらしのよるに ・・・以前に大ヒットしていた絵本。ヤギとオオカミの物語。娘は「この話、むちゃくちゃやな」と(8.7)
Aあるはれたひに Bくものきれまに Cきりのなかで Dどしゃぶりのひに Eふぶきのあした Fまんげつのよるに
アラン・アルバーグ(文)の絵本・・・妻のジャネット・アルバーグが絵を描き、一緒に作品を作っていたけれど、妻は50歳で亡くなってしまったよう
ジャネットとアランのおはなし玉手箱 アラン&ジャネット・アルバーグ夫妻
その猫がきた日から (講談社文学の扉) (小学中級〜) 125p
■そのまたまえには ・・・遊び心のある絵本? 「シンデレラ」とかの有名なお話のその前には・・・全部地球の同じ仲間、みたいな内容。あまり好きじゃないかな。
どこへいったのジャムタルト ジャネット・アルバーグ絵・・・よく分からない話だった。いろんな童話などの登場人物が住んでいる森の中、無くなったジャムタルトを盗んだ犯人を探す話? けれど登場人物たちが日本ではメジャーじゃないのか、よく分からなかった・・・。
「もものきなしのきプラムのき」(ジャネット・アルバーグ絵)
⇒「えんぴつくん」(6歳欄) ⇒「ゆかいなゆうびんやさん」(7歳欄)
⇒「とんでもないブラウン一家」(小学上級欄)
アリスン・アトリー(アリソン・アトリー) 1884〜1976 ※小学上級欄にもあり
■*くつなおしの店 (世界傑作童話シリーズ) ★(5,6歳〜) 松野正子訳 56p・・・貧しくて、新しい革も買えず、靴直しをしているおじいさんと孫息子の話。足の悪い友だちのために作った靴の余りの革で小さな小さな靴を作ると・・・。小さな子に読んだり読み聞かせたりしたいような作品。1950年作品。当時の子どもたちはどんなにこんな物語を楽しんだろうと思うと、羨ましいよう。
こぎつねルーファスのぼうけん (せかいのどうわシリーズ)(小学2〜4年) 石井桃子訳 85p・・・1954年、1958年に書かれた、アナグマ一家の養子になった子狐ルーファスのお話2話。小さい、じっくりお話を聞ける子に、読み聞かせするのに向いているかも。じっくり自分で読める子はかなりの読書家かと。※「こぎつねルーファスとシンデレラ」もあり
小さな赤いめんどり (子ども図書館)★ 神宮輝夫訳 57p・・・優しくて、素敵で不思議な話。お客を待つ孤独なおばあさんの一人暮らす家に現れた、小さな赤いめんどり。その日からある出来事を経て、幸せをつかむ物語。1969年作品で、レトロ感はあるけれど、古びれていない。素敵な話を書く人だなあ、と改めて思った。
■むぎばたけ (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜) 矢川澄子訳・片山健絵・・・麦畑でのノウサギ、ハリネズミ、カワネズミのお話。詩情豊かで、語りも文学的。「大人が子に読んで欲しい本」という感じの格調だかさだけれど、どれくらいの子が好んで読むのか疑問・・・。1945年作品に絵をつけたもの。
ラベンダーのくつ―アリスン・アトリーおはなし集 (世界傑作童話シリーズ) 松野正子訳 136p
⇒「おめでたこぶた」「グレー・ラビットのおはなし」(下記)
⇒「クリスマスのちいさなおくりもの」(5歳欄) ⇒「チムとサムの本」(8歳欄)
□*アリーテ姫の冒険 71p・・・フェミニストのグループが、今までのおとぎ話は容姿で王子をゲットするものばかり、というので発掘してきた、「賢い」お姫さまの、自分で幸せになり、国を治める物語。確かにそういう人たちが好きそうなお話。「賢すぎて」結婚できないなど、前半は面白かったし、女の子たちに読んでもらいたい感じだったけれど、後半ももっと面白いとよかったかな・・・。字が小さい。
□*アリの子ツク (少年ブックス 11)★(小学中上級) 矢島稔文 103p・・・写実的な蟻のイラストの表紙で、読んでみようという気にはなりにくそうな本。字も小さ目だし。けれどこれが、案外面白いアリの女の子ツクのお話。ツクが生まれてからの1年と少し。リアリティーがあるし、人間ではなく蟻から見た世界を垣間見せてもらえるし、良い。
■ありのフェルダ(5歳〜)(小学中級〜)・・・チェコの新聞に連載(1933年〜)されていた、国民的人気をほこるシリーズらしい。作者は1899〜1967。
@ありのフェルダ (世界傑作童話シリーズ) 127p・・・1936年作品。なんでも屋のありのフェルダと、他の昆虫たちの物語。なかなか面白いのだけれど、古き時代ゆえの粗悪さ(? ドクター・スース的な)も感じられる。
Aとらわれのフェルダ
アルプスのきょうだい(小学中級〜)(4歳〜)(7歳〜) アロイス・カリジェ絵
*大雪 (大型絵本 2) ・・・レトロ。1955年作品の絵本で、コレクション用という感じかと・・・。
「ウルスリのすず」「フルリーナと山の鳥」
アルブレヒト・リスラーの絵の本
□フーベルトとりんごの木 (講談社の翻訳絵本) ・・・老人とりんごの木のお話の絵本。
魔法の夜 (講談社の翻訳絵本) 26p・・・クリスマスの日の老人と犬の魔法のお話。1989年に37歳で亡くなったフランスの歌手の20歳の時の作品を絵本にしたものらしい。
あるようなないような話 (岩波ものがたりの本 23)(小学2,3年〜) 和田誠絵 150p・・・1970年作品。東ドイツの人ですが、西ドイツ(当時)で出版されたもののようです。日本での初版が1975年。自分の娘のために作ったお話3話です。古いからか、東ドイツの方だからか、なんだか遠い感じのする作品です。今の日本の子どもが喜んで読むような作品ではないかも・・・。
アレグザンダー・マコール スミスの本
■おいしいケーキはミステリー!? (スプラッシュ・ストーリーズ) ・・・作者は大人向けに「ミス・ラモツエの事件簿シリーズ」というボツワナ1の探偵事務所の女性の話を書いているらしく、これはその女性の7歳だった頃の初めての事件の話。子どもに話しかけるような書き方といい、事件の平易さといい、7歳向けくらいかと思われるのだけれど、漢字からいうと小学中級向け。「ミス・ラモツエ」のファンでもなければ、あまり読むほどのものでもないな、と。
⇒「アキンボ」(上記)
安房直子の本 1943〜1993年 ※6歳欄・7歳欄・8歳欄・小学上級欄にもあり・・・50歳で亡くなってしまった、伝説的なくらいの童話作家さんでしょうか。世界が出来上がっていて、いつまでも記憶に残りそうな作品群です。
うぐいす (絵童話・しぜんのいのち) 南塚直子絵 45p・・・いつか助けたうぐいすが、看護師の姿で恩返しに現れ・・・。素敵な絵の絵本。
*うさぎ屋のひみつ (現代の創作児童文学4) (小学中級) 南塚直子絵 157p 短編集
□きつねの窓 (おはなし名作絵本 27) 織茂恭子絵・・・大人の男性と、きつねの絵本。つい引き込まれるお話。
たんぽぽ色のリボン (絵童話・しぜんのいのち) 南塚直子絵 44p・・・文房具屋を営むおじいさんの不思議なお話。ちょっと地味かな。
トランプの中の家 (赤い鳥文庫)(小学中級〜) 田中槇子絵 118p・・・トランプの中のうさぎの屋敷に行ってしまった9歳の女の子の物語。素敵で不思議な世界。
ねこじゃらしの野原 (子どもの文学傑作選) 124p
花豆の煮えるまで―小夜の物語 (偕成社ワンダーランド) 138p 短編集
まほうをかけられた舌 (岩崎幼年文庫 1)(小学1〜3年) 93p・・・表題作と「青い花」、2話収録。1971年作品で、レトロ。内容自体もレトロなので、いい雰囲気になっているかも。これで小学1〜3年向けなんて、当時の子どもたちはすごいな、と思った。
□雪窓 (5歳〜)(小学中級〜) 山本学絵 47p・・・山の麓の、「雪窓」という名の屋台のおでん屋の物語。絵本だけれど情緒がある。たぬきやてんぐなどが普通に出てくる、不思議な世界。
□ゆめみるトランク―北の町のかばん屋さんの話 (子どもの文学傑作選) 133p・・・ほのぼの温かい気持ちになる童話。しゃべるトランク、しゃべる猫などでてくる。かばん屋さんと、そこの看板トランクなどのお話。
ライラック通りのぼうし屋 (あたらしい創作童話 2) 78p
わるくちのすきな女の子 (童話の海) (小学中級) 林静一絵 118p・・・悪口ばかり言う意地悪な子が、魔女のおばあさんに鳥に変えられて・・・。ちょっとレトロなくらい古い。文字は大き目。
あんちゃんのたんぼ (童心社の絵本 19)★(童3歳〜) 絶版 梅田俊作 47p・・・1982年作品。母子家庭で、中学の修学旅行の代金を稼ぐためにたんぼを作るあんちゃんを見つめる弟の絵本。とても古い時代の話。けれどこの「あんちゃん」の姿にとてもいろいろなことを教えられる。大人にこそ心にしみる作品かも。「あんちゃんの三人の子どもたちにこの本を贈る」という最後のページの言葉にさえ心が震える。
アンデルセンの話 ※8歳欄・小学上級欄にもあり
子どもに語るアンデルセンのお話 (4,5歳〜)
ナマリの兵隊 (岩波の子どもの本 4)
はだかの王さま (チェコの絵本シリーズ) パレチェク絵・・・可愛い絵。小学中級向けの「はだかの王さま」。
⇒下記も
アンデルセンの絵本(小学館) 角野栄子文
火うちばこ ・・・不思議で、なかなか魅力的なお話。ちょっと残酷でセクシーなので、4年生以降にいいかと・・・。
「マッチ売りの女の子」(黒井健絵) 「おやゆびひめ」 「空とぶトランク」(スズキコージ絵) 「人魚ひめ」(リスベート・ツベルガー絵) 「ナイチンゲール」(太田大八絵) 「みにくいあひるの子」 「イーダちゃんの花」 「えんどうまめのうえのおひめさま」(西巻茅子絵 7.0) 「野の白鳥」(バーナデット・ワッツ絵) 「人魚姫」(リスベート・ツヴェルガー) 「すずのへいたいさん」(ささめやゆき絵) 「はだかの王さま」(おみねゆら絵) 「絵のない絵本」(佐々木マキ絵)
アンデルセンの話(スベン・オットー絵) 絵本
□おやゆびひめ ・・・少し大きい子向けかな? なかなかいい話なのだけれど、やっぱり「今まで見た中で一番きれいだから」って王子様に求婚されるのはいただけない・・・。
■マッチうりの女の子 ・・・このお話の貧しさやらを私も子どもの頃には全然分かっていなかったものだけれど、娘も「いい死に方やな」と(8.5)
□みにくいあひるの子(4歳〜) ・・・大人っぽい絵本。ちょっとクラシック。1975年作品。
田中清代のアンデルセン童話
@小さいイーダちゃんの花
※@しか出ていないかも・・・
アンドレア・ホイヤーの絵本
ぼくとオーケストラ ・・・男の子が、大オーケストラのチェリストの叔父さんに連れられて演奏会へ行く絵本。オーケストラに興味がある子向きでしょうか・・・?
ぼくとオペラハウス
*アンナのうちはいつもにぎやか アンナ・ハイビスカスのお話★(小学初中級〜) アティヌーケ作 158p・・・「○○のお話」として女の子のお話が数話入っている童話は福音館書店でお馴染みだけれど、これは徳間書店。文字の大きさ、文章量が対象年齢相応で、いい(福音館のは文字が小さくて・・・)。それに福音館のはちょっと古い時代の西洋の話のが多いけれど、こちらはアフリカの女の子。毛色が違っていて、よかった。お金持ちの一家らしく、現代的なのだけれど、アフリカ的なものも大事にして過ごしている大家族に暮らす女の子、アンナのお話が4話。どれも楽しくて温かい話だし、アフリカらしさが出ているし、それでいて、日本とそんなに違うわけじゃないということも知れる。いい本。
イアン・ホワイブラウの本
オオカミチビ太のわるい子ノート トニー・ロス絵 中川千尋訳 157p・・・オオカミのチビ太がいい子すぎるからと、悪いおじさんの経営する「ずるがしこ大学」で悪を学ぶように家を出される。そして旅の道中や、おじさんに会ってからも、パパとママへ出し続ける手紙が本になっている。おじさんの大学はとっくに潰れていて・・・。う〜ん・・・読書好きの男の子なら好きなのかな!? 字は小さめ。
■**なんでももってる(?)男の子 (小学初中級〜) 110p・・・なんでも持っている、お金持ちであらゆる超豪華なおもちゃ(サファリパークとかお菓子のお城とか)をもっている男の子、なんでも召使がやってくれて退屈で、ある日、普通の子に自分の持っているものを見せびらかして羨ましがらせることに・・・ところが普通の男の子が羨ましくてたまらなくなり・・・。男の子が好きそうかな? 面白い話。
いえでででんしゃ(小学中級〜)(小学中上級) あさのあつこ・佐藤真紀子
@**いえでででんしゃ (新日本おはなしの本だな) ・・・小3の女の子が家出して、家出電車に乗る。そこには家出したいろんな生き物が乗ってきて、家出した理由を話す。家出について考えたくなるような本。母親には痛い本だった。でも子にも読んでみて欲しい本。
「いえでででんしゃはこしょうちゅう?」「いえでででんしゃはがんばります」
******家の中では、とばないで! (小学初中級〜) 194p・・・原作は1970年作品。これは2002年に出版されたもので、レトロな部分もあるのだけれど、挿絵や翻訳でそうは感じさせない。自分が実は妖精の血を引くと知る女の子のお話で、小さい子向けでありながら本格的なファンタジーであるところがすごい。女の子が3歳くらいから7歳くらいまでの話なのだけれど、かなりボリュームがあるので、小学中級向け。ただ、このボリューム・・・かなり本好きでないと手に取らないことでしょう・・・。
イェンス・ペーターと透明くん
@イェンス・ペーターと透明くん 96p・・・イェンス・ペーターという名の男の子と、その子だけに声が聞こえる、ペーターの分身だという透明くんの物語。ちょっと悪い透明くんのおかげでいろんなことをしでかしてしまうペーター。ちょっとドタバタ系の面白い物語。文字が結構小さい。
A絶体絶命の大ピンチ
Bタイムマシンにのる
池のほとりのなかまたち ラッセル・ホーバン文・・・池のほとりに住む動物たちのお話8話。それぞれが個性的で、それぞれの生活を大事にしている、独立した動物たちなのが、小学中級向けな感じ。暇つぶしにいいかな、という作品かな。
石井睦美の本 ※中学欄にもあり 1957〜
■おいでおいでの木においで (スピカの創作童話)★ ささめやゆき絵 61p・・・小3の男の子の話。窓から登れる「おいでおいでの木」。自分が小さい頃から3つ上の兄は登っていて、そしてこのところ、兄は登らなくなってきて・・・。大人になっていこうとしている兄、小3の自分。この頃の男の子の感じがとても出ているんじゃあないかと。この方の作品でこれは好き。
□西のくま東のくま (どうわのとびらシリーズ)(小学中級〜) 小野かおる絵 96p・・・おしゃれで可愛い感じ。「自分」をなくてしまったと思って探す西のくまと、それを手助けする東のくまのお話。
⇒「そらいろのひまわり」(7歳欄) ⇒「パパはステキな男のおばさん」(8歳欄)
石井桃子の本 1907〜
□三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級〜) 96p・・・雛人形を買ってもらいたい10歳の女の子と、空襲で焼けた自分のひな人形への思い入れが強すぎて、ありきたりなものは買いたくないお母さんとの物語。1963年作品であまりにも古い。あまりにも古くてちょっと引くくらい。
*ノンちゃん雲に乗る (福音館創作童話シリーズ) (小学中級〜) 中川宗也絵 278p
⇒「べんけいとおとみさん」(8歳欄)
イソップのおはなし★ 三好碩也絵 159p・・・イソップの話がいっぱい(55話)入っている。1pとか2pとかに収めているものが多いので、とても短く、物足りないものがある。けれど娘はかなり好きみたい。どこかで聞いたことのあるような話も多数。母にも懐かしく、薀蓄のある話もちらほら(「いずみのシカ」とか)。1970年作「イソップどうわ」の復刊らしい。イラストも素晴らしい(9.1)
磯みゆきの本 ※6歳欄にもあり
ボロ (えほんとなかよし) (ポ2〜5歳) 長新太絵・・・いじめられている女の子と、小学校で出会った野良犬とのお話の絵本。えぐいくらいの現実・・・。どうして絵本にしたかと思うくらい。
□わたしのひよこ (ポプラ物語館) 小4 152p・・・
□いたずらアントン(小学中級〜)
@チビ台風アントンがやってきた (新・世界の子どもの本) 142p・・・アントン5歳はいたずらっ子で結構わがまま。それに振り回される、元牧師のおじいちゃんたち。「声を出して笑える」とありますが・・・そうか!? 「広い年代層に待望されていた」ともありますが、小学生にはそれほどでもないかも・・・。家族を扱ったちょっとコメディーっぽいお話で、ラジオで人気を博したとか。まあまあ面白いのだけれど、子どもに勧めるのは筋違い(?)かもと。1976年作品。
Aがんこおじいちゃんとこりないアントン (新・世界の子どもの本)
Bアントンは菓子食い怪じゅう (新・世界の子どもの本)
■いたずら小おに (新しい世界の童話シリーズ)(小学2〜4年) 内田りさこ訳・赤坂三好絵 164p・・・1938年作品! 日本での初版も1967年。かなり古いポーランドの童話。とっても小さないたずら小鬼イヒッチェクは、きかんぼうとか泣き虫とか、そういうしかたのない子に住み着いて、その子を笑って生きている。そのイヒッチェクがいろんな子に住み着く繰り返しの本で、字も小さ目なので、結構なボリューム。うちでは読み聞かせしましたが、かなりかかりました。大人には少々退屈だったけれど、子には面白かったみたい(8.8)
いたずら小人プムックル (世界の傑作童話 3) (小学中級) 241p ※評論社から「プームックルシリーズ」として@小人のプームックル Aあいかわらずのプームックル Bプームックルとお城のおばけ Cプームックル、魔女を追いかける Dもしもし、こちらはプームックル
□いたずらデイジーの楽しいおはなし ケス・グレイ・・・「ちゃんとたべなさい!」などでおなじみデイジー(⇒6歳欄)のその後の童話
@デイジーのこまっちゃうまいにち ・・・お腹をこわしたデイジーが語る、毎日のいろいろな「こまっちゃう」こと。女の子のおしゃべり。次巻も読む気にはあまりなれず・・・。
Aデイジーのおおさわぎ動物園 Bデイジーのおさわがせ巨人くん Cデイジーのもんだい!子ネコちゃん Dデイジーのびっくり!クリスマス Eデイジーのめちゃくちゃ!おさかなつり
□いたずら人形チョロップ(小学中級〜) 高楼方子文・絵
@いたずら人形チョロップ (ポプラポケット文庫 児童文学・中級〜)★ 152p・・・気難しい(というか、超真面目)一家にやってきた、手作り人形のチョロップ。いたずら心いっぱいのおばあさんが作った人形で、飼い犬のしろと一緒に内緒でいろんないたずらをする。けれど可愛くて、憎めない。人形と犬の愉快な話でありながら、少し大人の味わいも。小4から中学生くらいまでいけそう!
Aいたずら人形チョロップと名犬シロ
いたずらラッコのロッコ(小学中級〜) 神沢利子・長新太
*いたずらラッコのロッコ (日本の創作児童文学選) 157p・・・いたずらラッコのロッコの短いお話集。5,6歳の子にゆっくり読み聞かせするのにいいような本。ロッコは大自然と大家族の中でゆったりと育つ、人間の5歳くらいの子のようで。字の小さめのこの本を、自分で読むにはちょっと辛いかも・・・。1968年作品で古くもあるし。私は途中で断念・・・。
「いたずらラッコとおなべのほし」
■いつか、おかあさんを追いこす日 (赤い鳥文庫)(小学中級〜) 安藤美紀夫・中村景児・・・小学中級以上向けで、ルビのない漢字も結構多いけれど、内容、ボリュームはもっと小さい子向けかと。タヌキの迷い子を家で育て始め、最初はお母さんのつもりだった小3の女の子の話。けれどタヌキの子は一人立ちしてしまい・・・1988年作品でちょっとレトロ。
一週間(小学中上級)(小学中級〜) 山中恒文・・・それぞれ独立した話。変な箱が出てくる。Aを読んで、他は読む気が無くなりました。
@*へんてこな一週間 (フォア文庫) 130p
□Aどきどきの一週間 (フォア文庫) ・・・面倒くさい話。古いし、読んでいてなんだか心地よくない。1991年作品。
Bむかむかの一週間 (フォア文庫)
■イップとヤネケ(小学初級〜) アニー・M・G・シュミット ヴェステンドルプ・・・1952年から新聞に連載された、小さなイップとヤネケの物語240話の中から選んだもの。
@**イップとヤネケ 190p・・・42話収録。オランダの作品で、なんとな〜くおしゃれな感じで受けているのかもしれないけれど・・・こういう新聞に連載されていた短編集とかは苦手! こういうものを分厚い本にして、子どもに勧めるのはどうかと思う・・・。すぐ断念しました。5歳くらいの子に読み聞かせるなら、まあありかな、と(それでも退屈がられそう・・・)。
Aシンタクラースがやってくる!
■いつだって ともだち (世界の絵本) ・・・ゾウの子が、大の仲良しだった友だちが遠くに行ってしまったあとの悲しみを克服するお話の絵本。物知りのフクロウのところに行って、「泣くこと」「話すこと」「心に置き場を作ること」を教えられる。悲しい時の指南書かな?(6.11)
*いつでも星を ・・・文字の少なめの絵本。元気のない時のメッセージ本? 好きじゃない。
いつもだれかが… ユッタ・バウアー・・・おじいちゃんが孫に語る愉快な絵本。けれどなかなか心にしみる。年老いて、天使の存在を感じるようになったのだろうおじいちゃん、今度は自分が天使になりたいだろうおじいちゃんの心が伝わってきて。大人の方が好きかも。
いつもみているよ (絵本のおもちゃばこ) 松田素子・遠藤てるよ・・・俳句の好きな95のおじいちゃん(病院の理事長)と孫の絵本。おじいちゃんが亡くなるまで。
伊東信の本 1928年〜・・・一昔前の人、という感じ。わざわざ読むほどでもないかな。
海がぼくをよんでいる (サンリード・創作童話シリーズおはなし文庫 7)
・・・9歳の男の子が主人公。病弱で、入院中。けれど想像力が豊かで、手先も器用。病室で帆船の模型を作り上げる。そして夢の中で船に乗り、ある日、現実に遭難した救助ボートを救い出す・・・。1983年作品で、ちょっと古いかと・・・。
■うみからきたのらいぬアップ (秋書房の創作童話) 92p・・・船乗りの見習い犬アップのお話。ある日ひとり舟を降りてしまい、のら犬になってしまう。まあ、普通、かな。
■ぼくが空をとぶ日 (スピカの創作童話)(小学2〜3年) 遠藤てるよ絵・・・小3の雪国の男の子が主人公。昭和の時代によくあった感じの、ザ・昭和の童話。1988年作品。
伊藤寛の本 1957〜 ※3歳欄・6歳欄・8歳欄にもあり
□***ねこと友だち (BOOKS FOR CHILDREN) ★(小学初中級〜)・・・文字数は少なくて読みやすい。けれど小学上級にいいような本。一緒に飼われる猫と魚のお話。魚を食べてしまいたい自分を怖く思える猫だったけれど・・・。なんだかしゃれているし、深い。
⇒「ごきげんなすてごシリーズ」「ふたりでシリーズ」(下記)
いとうみく(文)の本
*かあちゃん取扱説明書 (単行本図書) ★★(小学中級〜) 佐藤真紀子絵 149p・・・小4の男の子がお母さんの「とりせつ」を作っていく話。大人が読んでも、「あるある」な家族の感じが楽しい。なかなか面白かった。
⇒「おねえちゃんって、もうたいへん!」(7歳欄) ⇒「糸子の体重計」(小学上級欄)
伊藤充子(文)の本 おみせやさんシリーズ
□アヤカシ薬局閉店セール (偕成社おはなしポケット) (小学中級) 153p・・・「アカシヤ薬局」のおばあさん、もうお年で薬局もやめようと閉店セールをすることに。すると招き猫が動き出し、宣伝しましょうと「アヤカシ薬局閉店セール」と・・・。それを見てやってくるようになったあやかし達。いまいちな部分もあるけれど、退屈しのぎに読むのにはいい作品かな。
クリーニングやさんのふしぎなカレンダー (偕成社おはなしポケット) (小学中級〜)
てんぐのそばや―本日開店 (偕成社おはなしポケット)
いぬうえくんとくまざわくんシリーズ★(小学初級〜)(5歳〜) きたやまようこ
@いぬうえくんがやってきた ・・・平仮名ばかりで文字は大きくて読みやすい。けれど深い。犬のいぬうえくんと熊のくまざわくんとの友情(というか人間?関係)物語。可愛くて、次巻も楽しみ!!
A*いいものひろったくまざわくん ・・・いいものって、ねずみのねじゅやまさん。
Bいぬうえくんのおきゃくさま ・・・いぬうえくんの友だちの亀が遊びに来るの巻。
Cくまざわくんのたからもの・・・今回も考えに考えるくまざわくんが面白い。
Dいぬうえくんがわすれたこと・・・「記憶」について考察。
Eくまざわくんがもらったちず・・・Bの亀さんのうちに遊びに行くの巻。
犬がおしえてくれた本 きたやまようこ
□なかよし取扱説明書(犬式) (犬がおしえてくれた本) ・・・犬式の「なかよし」の取扱説明書。くすっと笑える感じ。
りっぱな犬になる方法 (おはなしパレード) ・・・犬になった時に役に立つ「りっぱな犬になる方法」の数々の伝授。ユニークで、自分でにやにやしながら読むのに良さそう。
「イスとイヌの見分け方」「犬のことば辞典」
犬ぞりの少年 (文研ブックランド) ★★★(小学中級〜) かみやしん絵 119p・・・課題図書。帯には「きみは、涙のラストシーンにたえられるか?」と書かれてあった。原作は1980年作品。主人公はおじいさんと犬と一緒にじゃがいも農場に暮らす10歳の少年。おじいさんは倒れ、10年間税金が払えていないことを知り、少年は10歳なのにがんばるものの農場を売るしかないと言われ・・・その時目にした、犬ぞりレースのポスター。優勝賞金は払わないといけない税金と同じ額! 根性、度胸、勇気。そして、帯通りの涙のラストシーン。小学中級向けでここまで泣ける作品はそうはないかも。 ⇒ 娘に読み聞かせしましたが、気になるらしく、自分でも読み進めていました。ラスト部分も自分で読み進めていき、「感動した」と、枕を濡らしていました。「でも、読まなかったらよかった。悲しすぎ」と(8.11)
いのちいきいきシリーズ(小学中級〜)・・・ノンフィクションっぽくはあるのですが、「動物の創作読み物」シリーズ。モデルはいるものの、それをかなり擬人化して描いていて、個人的にはいまいち。
おかえり! 盲導犬ビーン 井上こみち・広野多珂子・・・パピーウィーカーとして小2の時うちにやってきたビーン。9歳で引退したとき、再び家に。読むほどでも・・・という感じが・・・。
がんばれ!子どもかわうそ 大西伝一郎文 95p・・・椋鳩十に師事していたらしい。そんな感じの1冊。にほんかわうその物語で、これはノンフィクションではなくフィクション。
ハナゴンドウのノンちゃん 松成真理子絵 95p・・・かなり擬人化されすぎている。人間目線。
□リタイア犬ポリーの明日 日野多香子・福田岩緒 103p・・・小3の男の子のうちに、盲導犬からのリタイア犬ポリーがやってくる。最初は普通に一緒に遊べないポリーに不満だったけれど・・・。
「リボンちゃん」「ねこの郵便屋さん」「子ザルのみわちゃんとうり坊」「ムササビムーちゃん」「大きな友だち ゴリラ」「てぶくろ山のポール」「山のメイちゃん」「牛太郎、ぼくもやってるで!」「春の海、スナメリの浜」「すてもる」
今江祥智(文)の本 ※8歳欄・小学上級欄にもあり・・・この方の作品は、好きなら自分で勝手に読んで欲しい感じ。あまり読みませんでした。
■あさごはん ひるごはん ばんごはん 長新太絵 138p・・・拾われて、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」と名付けられた3匹の子猫たちと、3匹を拾った一家の3兄妹のお話。1年に渡る12話。1993年作品で、ちょっとノスタルジックかな。ほのぼのしている。
■***きみとぼく 長新太絵 67p・・・シロサイの「ぼく」と「サイドリ」の「きみ」のお話。ふたりが友だちになる前半と、日照りに苦しむ後半。前半も後半も人間がどかどかと登場してくるのがちょっといただけない。
せんべいざむらい (おはなしわくわくシリーズ)(小学初級〜) うのあきら絵 63p・・・せんべい屋になった侍の話。けっこう面白かった。けれど子どもにはどうかな?
■そよ風とわたし (おはなし名作絵本 23) 上野紀子絵・・・1975年作品(?) 魔女の女の子の花を咲かせる魔法と、お父さんのお話の絵本。・・・古いかな。
日なたぼっこねこ (おはなしランド くじらの部屋)
ぽけっとにいっぱい (新・名作の愛蔵版) 長新太絵 「風にふかれて」等収録 225p
ぽけっとのお祭り (理論社名作の愛蔵版) 長新太絵 161p
今関信子の本
■ハードルキャンプでいっちょまえ 99p・・・ボーイスカウトでいっちょまえになるためのテストのあるキャンプ、ハードルキャンプの話。初めてリーダーになった男の子が主人公。う〜ん・・・ボーイスカウトっていったって、甘甘なんだな、と。わざわざ読むほどでも・・・。
■ぼく、ロケットになりそうだ (スピカの創作童話) 長谷川知子 70p・・・小3の男の子の初恋のお話。少し古いし、なんていうことのない話かな・・・。初恋の本ならなんでも読みたい、というのでなければ特に読むほどでは。
⇒「クマの子太郎」(上記・ノンフィクション欄)
⇒「だいすきはなまるえん」 ⇒「行きたいところへ行ける汽車」(小学上級欄)
今西祐行の本(1923〜2004年) ※小学上級欄にもあり・・・ちょっと古すぎかな、と、あまり読みませんでした。
いればをしたロバの話 (創作子どもの本) 169p
□*すみれ島 (新編・絵本平和のために) (小学1〜3年)(5,6歳〜)・・・特攻隊たちと子どもたちの絵本。
■土のふえ (えほん・ハートランド) 沢田としき絵・・・戦争をする南と北の国のお話の絵本。ちょっとありがちな気はする・・・。
■*とうげのおおかみ (新・創作えぶんこ) 鈴木義治絵 70p
*一つの花 (おはなし名作絵本 21) ・・・私の小学生の時の教科書に載っていたのを覚えていた。戦争の時のお話の絵本。
ゆみ子とつばめのおはか (偕成社の創作どうわ傑作選) 遠藤てるよ絵 77p・・・原爆の落ちた広島の物語。ちょっと癖のある作品で、今の子が読むにはちょっと・・・という感じがする。
今村葦子の本 1947〜 ※7歳欄・8歳欄・小学上級欄にもあり・・・この方には苦手意識を持っているので、あまり読みませんでした。
カエルのゴホム 200p
子うさぎのチノ (おはなしフレンズ!) (小学中級〜) 小泉るみ子絵 125p
ザリガニ同盟 (学研の新・創作シリーズ) (小学中級〜) 127p
空をとんだQネズミ (おはなしフェスタ) 降矢奈々絵 134p
□*妹になるんだワン!★(小学初中級〜) スーザン・E・ヒルトン文 172p・・・ある子犬が主人公。子犬(女の子)の一人称の物語なのだけれど、その子犬が成長していくに従って、だんだん人間の女の子になっていく。なんだか愛おしくなってくるような物語。可愛いし面白い。小学4,5年向きかな? けれど中高生の女子でも楽しめそう。
衣世梨の魔法帳★ 那須正幹・山西ゲンイチ
@衣世梨の魔法帳 158p・・・小4のメガネの女の子、衣世梨のお話。子犬を拾ってから不思議なことが起こる。まるで魔法みたいなこと。そしていろいろ謎も残って、次巻もつい読んでしまうような作り。読みやすいし、シリーズで楽しめそう。個人的には、一人で行けばいいのに女友だちを誘ったりするところがちょっと嫌かな。
Aまいごの幽霊 B運動場のミステリーポイント C魔法犬花丸のひみつ D夏はおばけがいっぱい Eたんじょう日のびっくりプレゼント
いろはのあした (スプラッシュ・ストーリーズ) 魚住直子文・・・小3のいろはの短編集。弟の小1のにほくんの話も少々。さりげないけれど、面白い日常の話。小3の微妙な年頃の感じが出ていて(生意気半分、可愛い半分)、そんな時代はこんな日常も面白い話になるんだな、と。
いわさき創作童話(福島正実記念SF童話賞受賞作品)
□宇宙動物園ザナズー (小学4,5年〜) 小泉るみ子絵 78p・・・動物園で飼育係として働くおじさんのところに宇宙動物園から電話が。珍獣を交換しましょうともちかけられる。なかなか面白い。
エレベーターは秘密のとびら (小学中上級)(小学中級) 80p・・・10歳の女の子たち3人のお話。いまいち・・・。
□*とんだトラブル!?タイムトラベル (小学中上級) おかべりか絵 79p・・・小6の男の子の部屋に突然現れたのは、5歳の自分と22歳の自分!? 3人で力を合わせ、父親の発明した人工知能チップを守る。アイデアはいいのだろうけれど、描き方がいまいちで素人っぽい。
□*100年目のハッピーバースデー (小学中級) 79p・・途中までは面白かったのだけれど、最後で話が懲りすぎ。いまいち。
□*ぼくのじしんえにっき ★ 伊東寛絵 78p・・・東京に大地震が起きて壊滅状態に。それが普通の男の子の普通の絵日記で語られていく。淡々としていてなかなか怖い。
ぼくのわがまま電池 ・・・不思議な電気屋でもらった、小さな電池。それは不思議な電池で・・・。いまいち面白くなかった。
無人島で、よりよい生活!
・・・カタログ販売で次々不用品を買いまくる母親。ついに無人島まで・・・! 大人に面白い作品かな。子どもにはそれほどでもなさそう。
ゆうれいレンタル株式会社 ・・・体の弱い弟を持つ男の子が、弟の体にいいと引っ越した先のおうちで9歳の少年の幽霊と出会い・・・。軽く読めるけれど感動も盛り込んだような作品で、話自体はいいと思うのだけれど、かなり駆け足で話が進む。
⇒「ママがこわれた」(下記・後藤みわこ)
岩佐めぐみの本
@*ぼくはアフリカにすむキリンといいます (偕成社おはなしポケット) ★(小学中級〜) 高畠純絵・・・アフリカのキリンが初めて手紙を出して、それをペリカンが運んで、地平線の向こうで最初に会った動物に渡す。知らない動物同士が手紙でやり取りをする楽しい話。読書好きじゃなくても楽しめそう。
Aわたしはクジラ岬にすむクジラといいます
おいらはコンブ林にすむプカプカといいます
「オットッ島のせいちゃん、げんきですか?」
岩瀬成子の本 ※小学上級欄・中学生欄にもあり
「さやか」ぼくはさけんだ (どうわのとびらシリーズ)
*小さな小さな海★ 長谷川集平絵 85p・・・小2の男の子が主人公。けれど雰囲気は、小2の男の子を主人公にした大人向けの素敵な短編という感じ。この方の他の作品も読みたくなりました。
岩間真理子の本
■ネコとぼくのドキドキ日記 (スピカの創作童話) (小学2,3年〜) かみやしん絵・・・1989年作品。なのでワープロとか出てきて古い。内容はワープロを使って書いたぼくの日記と、こっそり書いて隠してあった飼い猫の日記からなっていて、なかなか面白いのだけれど。主人公は小3、8歳の男の子。 ※「ネコとぼくのドキドキカメラ」「ネコとぼくのドキドキ子守唄」もあり
■*夢どろぼうをおいかけろ (あたらしい創作童話) 78p・・・1987年作品。なんでも盗む大泥棒、次には夢を盗み始め・・・。作者が楽しんで書いているのは伝わるのだけれど、いまいち。
岩村和朗の本 ※2歳欄・3歳欄にもあり
*ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ (小学初級〜)・・・ぼく(大人)が乗った田舎の最終電車。乗客は1人だけと思いきや、次々と寄り合いに集まる動物たちでいっぱいに。そこでこっそりと聞いた、動物たちの会話。人間がどんなに動物たちを困らせているか分かる。大人っぽくて、ムードがあって、素敵な絵本。1985年作品。
⇒「かんがえるカエルくん」「トガリ山のぼうけん」「ゆうひの丘のなかま」(下記)
ウィニーシリーズ★(小学中級〜)
@****バレエなんて、きらい 132p・・・小3の仲良し3人組のお話。3人はいつも一緒なのに、バレエ教室に行きたい2人とウィニーの間に初めて亀裂が・・・。ずっと一緒のことをしなくても、それぞれ好きなことをすればいいんだ、と分かるまでのお話、かな。まあまあ。イラストが少なくて、字がやや多め。けれど次作も少し気になる。
A***キャンプで、おおあわて
B***いちばんに、なりたい!
ウィリアム・スタイグの絵本★ ※7歳欄・小学上級欄にもあり
おとなってじぶんでばっかりハンドルをにぎってる ★・・・子どもによる「大人って・・・」がいろいろ詰まっている絵本。面白い。
■*馬車でおつかいに (児童図書館・絵本の部屋)★ 瀬田貞二訳・・・絵本。面白くて好き。
「みんなぼうしをかぶってた」 「きいろとピンク」
□ヴィンニ!杉田比呂美・・・スウェーデンの女の子ヴィンニとパパのお話。
@日曜日島のパパ★ 150p・・・小2、8歳のヴィンニ。夏休みに、日曜日島という島に住むパパのところ(2年前に両親が離婚して、ヴィンニは母親と暮らしている)に行く。そこでのことが、短い42の章で語られている。文字は小さめだし、ヴィンニは8歳にしては大人びているようにも思えるけれど、読み始めると面白かった! パパたち大人はとても子どもみたいで、子どもの目から見たら大人ってこういう感じだ、と思い出して、うなづけた。それに比べてヴィンニは大人で、よく観察している。子どもにはどうかわからないけれど、大人の私には面白かった。
Aヴィンニとひみつの友だち
Bヴィンニ イタリアへ行く
Cわれらがヴィンニ
■ウォンバットシリーズ ルース・パーク文
@ウォンバットとゆかいななかま 121p・・・1962年作品。オーストラリアのラジオ番組で人気だったらしい。ちょっとドタバタ系で、確かにラジオで聞くと面白いかも? ウォンバットとネズミとネコが旅の道中仲良くなって、一緒にあちこち行くお話5話。機会があればどうぞ、という作品かな。
Aウォンバットがっこうへいく
Bウォンバットうみへいく Cウォンバットときのうえのいえ Dウォンバットと春のまほう Eウォンバット雨の日のぼうけん Fウォンバットスキーにいく Gウォンバットとふねのいえ
■うさぎのラジオ★ 島村木綿子 78p・・・飼いうさぎの耳からぽろりと落ちた小さなもの、それは小さな小さなうさぎのラジオで・・・。それを聴くのが楽しみになった女の子の話。なかなか可愛くていい出来。
*うちのおばあちゃん (小学初中級〜) 206p・・・
うちへ帰れなくなったパパ (小学初中級〜) はたこうしろう絵 120p・・・引越しの日も仕事をしていたパパ、仕事を終えて帰ろうにも、新しい家がどこか分からなくて・・・。その日から数日、家に帰れずに町で過ごすパパのお話。家を顧みず、仕事してるからって自分のことばかりして家族のためにはなにもしようとしなかったことに気がついて、家に戻れる。「ママ」である私には面白いお話であったけれど、子どもや「パパ」にはどうなのかは分からない。
□海のまつり (小学4〜6年) 大西伝一郎・狩野ふきこ 94p・・・小4の女の子2人が夏休みの自由研究で、一人で海を守るおじいさんのことを調べることになり、やがてクラスや付近の大人たちも巻き込んでの「海のまつり」にまで盛り上げていく、みたいな話。作者が先走ってセンチメンタルになっている感があって、いまいち好きになれない。この作者なのでなるほど・・・という感じです。1998年作品。
■うみべのまちのタッソー (らくだ20さつのえほん) ・・・海辺の町に住む、タッソーという弦楽器のうまい少年のお話の絵本。タッソーは妹と食堂でバイトし、客はタッソーの曲を楽しみにしていたのに、店主はジュースボックスを取り入れてタッソーをくびにしてしまう。けれどそれは町の人々の求めるものとは違っていて・・・。短いけれど奥の深い気もする絵本。
ウルフ・スタルクの本★★ ※小学上級欄・中学生欄にもあり
****おじいちゃんの口笛★ アンナ・ヘグルンド絵 47p・・・作者の子ども時代を基に描かれているそう。素敵な話で、おしゃれさもあって、映画にもなりそう・・・(本国スウェーデンではドラマ化されたりもしているらしい)
おねえちゃんは天使 (小学初級〜) アンナ・ヘグルンド絵 40p・・・これもウルフ少年の話。胎児の時の死んだというお姉ちゃんになりきるウルフ少年。金髪のかつらをかぶり、お母さんのだろう赤いワンピースの丈をはさみで切って短くして着て外を歩き回る。突拍子もないのだけれど、子どもの心、優しさに満ち満ちている。
キングの最高の日 (本の森)★ 47p・・・これも作者の子供時代をもとにしたものではないかと。余命いくばくもない(というか、明日までの命)の犬、キングに思い切り楽しい1日を過ごさせてやろうとする少年たちの物語。これも素敵だし、おしゃれだし、映画にもなりそう。
□ぼくたち、ロンリーハート・クラブ (おはなしプレゼント) 堀川理万子絵 110p・・・3人の男の子と女の子1人とが「コドクな人を救う」、ロンリーハート・クラブを結成。老人2人を動物園に招待する。少年たちの行動力が素敵。
「おにいちゃんは世界一」(5歳〜) □「聖ヨーランの伝説」(アンナ・ヘグルンド絵 ドラゴンを倒した聖人として有名&人気らしい聖ヨーランの物語) 「ぼくはジャガーだ」
⇒「おにいちゃんといっしょ」(7歳欄) ⇒「パパが宇宙をみせてくれた」(8歳欄)
□ウンデネ姫と海べのおまつり(小学2〜4年) 165p・・・1959年、19世紀生まれのオランダの作者の作品。日本での初版も1969年と古い。男の子と女の子が話を作りながら描いていた絵が本当になって動き始め、美しい素敵な国と、戦争の好きなひどい国、2つの国の物語が始める・・・のだけれど、なんだか古すぎて読む気にもなれず・・・。
エミリー・スミスの本
□宇宙からやってきたオ・ペア (文研ブックランド) (小学中級)・・・オペアはホームステイしつつホストファミリーの手伝いをして報酬を受け取る新しい留学の形らしい。ぼくのうちにやってきたオペアは、実は宇宙人で、地球の普通の男の子たちを研究しにやってきていた・・・。SFっぽく思えるけれど、実際には可愛めの、女の子の好きそうな感じのお話。
□ごほうびは、ミステリーツアー (文研ブックランド) (小学中級) 広野多珂子絵 128p・・・引っ込み思案な男の子の夏休みの自由研究の話。貝殻が大好きで、蒐集する。地味な話なのだけれど、なんだかいい。
ロボママ (文研ブックランド) ★★(小学中級〜) 127p・・・コンピューターの仕事をしているお母さん、ママ業では不得手が多くて、多忙な間、代わりをしてくれるロボママを作ってしまう。そのロボママと過ごす男の子のお話。面白い!
エミリー・ロッダの本 1948〜 ※小学上級欄にもあり
□とくべつなお気に入り 104p・・・デビュー作。バザーでお母さんが古着屋をすることになった女の子の話。夢の中でそれぞれの洋服を「特別のお気に入り」として着ていた人々と出会い・・・。なかなか面白かった。
ふしぎの国のレイチェル さくまゆみこ訳・・・これはエミリー・ロッダにしてはいまいちだったような・・・。軽いナンセンスもののよう。
⇒「デルトラ・クエスト」「フェアリー・レルム」(下記) ⇒「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」(8歳欄)
□エーミル(小学2,3年〜) リンドグレーン
エーミルとクリスマスのごちそう (岩波少年文庫)
エーミルの大すきな友だち (岩波少年文庫)
エーミルはいたずらっ子 (岩波少年文庫)
えんとつには魔女がいる(小学中級〜)
@えんとつには魔女がいる (みんなのライブラリー)★ 181p・・・1986年の作品で、魔女のお話。「ミルドレッドの魔女学校」(下記)や「ハリー・ポッター」を生んだイギリスらしく、完成度が高い。普通の女の子(8歳)が、屋根の上の魔女や幽霊、ゴブリン達の世界に巻き込まれて(?)いく。魔女好きならきっと好きかな。魔法使いの男の子、ルーファスのキャラもとてもいい。文字もやや大きめで読みやすい。
A魔法の森のひとっとび 173p
王さまシリーズ 伊東美貴絵
@王さまダイエット―王さまのパンはやせるパン (童話のすけっちぶっく)★ 142p・・・太り気味の王さまのダイエットのお話。若い女性のコックとか出てきて、ロマンスもあって楽しい。女の子は好きそう。続きも楽しみ。
⇒ 子どもに渡してみましたら「長すぎて嫌い」・・・(9.3)
A王さまわがままケーキ B王さまのびっくりピザ C王さまのふしぎチョコレート D王さまのまほうカレー E王さまのどきどきコロッケ
王子とこじき
*オオカミ (世界の絵本コレクション) (小学中級〜)・・・ケイト・グリーナウェイ賞受賞。作者が楽しんで作ったのだろうな、と思わされる、面白い絵本。ウサギが借りた「オオカミ」という絵本にまつわる、絵本。まあ一度見てみても・・・。
■**オオカミと石のスープ ・・・昔話「石のスープ」の動物バージョンの絵本。まあまあかな。
□*大きいカアアと小さいカアカア 159p・・・短編集。19話で、その中の8話が2羽のカラス(大きいカアアと小さいカアカア)の話。それぞれの話を絵本で読むならまだしも、短編集という形だと読むのが少々辛いような作品集。子どもが喜んで読むかかなり疑問。
■*おおきなかわのむこうへ ・・・動物たちを主人公に、死を描いた絵本。一人で大きな川の向こうへ去っていくうさぎ、残された他の仲間たち。死を身近に体験した子ども用かな?
■大きなクマのタハマパー
@大きなクマのタハマパー―家をたてるのまき (SHIRAKABA BUNKO) 77p・・・森に住むクマのタハマパーたちのお話4話。どうってところのない作品だな・・・と。
A友だちになるのまき
大阪ずし ひみつの大作戦 長野ヒデ子絵 110p・・・小4の大阪の男の子が主人公。アメリカから来た英語の先生に、江戸前ではない大阪寿司を振舞おうと・・・。字は大きめで、読みやすい。
大どろぼうホッツェンプロッツ(小学中級〜) プロイスラー
*********大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 1)・・・1962年作。今からすると内容、人間、文章などちょっとずつ古く、やや古典の趣があるけれど、当時はすごい面白い読み物だったのだろうと思う。少年二人が町で噂の困り者、大泥棒をつかまえる。他に妖精や大魔法使いも出てくる。
大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話
2)
大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話
3)
おかあさんになったりすのちび 絶版・・・人間の近くに住むりすのちびの子ども時代から、お母さんになるまで。絵がいっぱいで、楽しくてかわいい。そしてりすの生態がやや分かる。どんなに引越しをよくしているかなど。女の子が自分で楽しんで読める感じの絵本。
□おかあさん、わたし家出します (童話の海)(小学中級) 松村美樹子・ふりやかよこ 142p・・・小4の女の子ががんばったつもりのテストをほめてもらえなくて家出する話。そして自分の甘さに気づく。絵も物語も昭和な感じ(1994年作品)。そして女の子の語りがうるさくて・・・お勧めされるようなものでもないな、と。
丘修三の本★ ※小学上級欄にもあり
がんばれ!金子くん (いちご文学館) 石倉欣二絵・・・小4の男の子のお話。クラスに車椅子の男の子がいて・・・。ここで終わるか、という終わり方・・・。
ワンピース戦争 (童心社のジョイブックス)★★ 杉浦範茂絵 109p・・・小4の男の子を語り手にした、クラスのお話。ある日、クラスの男の子がワンピースを着て学校にやってきて・・・。面白い! 1993年作品。今では、学校行事として男女で制服を交換する日などもあるところもあるそうですが、先駆けです。
岡田淳の本 1947〜 ※小学上級欄にもあり
*雨やどりはすべり台の下で (子どもの文学 65) (小学中級〜)・・・不思議な話を1つずつ、雨宿りしながら語る子ども達。それぞれの話が絵本になりそう。
*カメレオンのレオン つぎつぎとへんなこと (岡田 淳の本) (小学中級〜)
シールの星
そこから逃げだす魔法のことば
願いのかなうまがり角 (岡田淳の本―ファンタジーの森で)
□****びりっかすの神さま (新・子どもの文学)★(小学中級〜)・・・一気に読みました。教室にある空気、それは正しいものか? 子供時代に読んでいたら、はぐれ者になることにも勇気を持てていたような気がして、読まなかったのが残念。
***ふしぎの時間割 (偕成社おたのしみクラブ)
フングリコングリ―図工室のおはなし会
*ポアンアンのにおい (新・子どもの文学)
***放課後の時間割 (偕成社文庫)
(小学中級〜)・・・小学教師の前に現れた学校ねずみが話す物語。短い話がいくつかあって、それぞれに楽しい。
星モグラ サンジの伝説 (童話パラダイス) ・・・スーパーモグラ、サンジの伝記(?)。ユニークで、面白い。
■魔女のシュークリーム (おはなしいちばん星) (小学初級〜) 絵も岡田淳・・・魔女や動物、シュークリームのお話。いまいち面白くなかった。
ムンジャクンジュは毛虫じゃない (子どもの文学 31)
*ようこそおまけの時間に (偕成社の創作)
リクエストは星の話 (創作こどもクラブ 2)
*竜退治の騎士になる方法
⇒「ネコとクラリネットひき」(5歳欄)
奥山ゆかり(文)の本 1958〜
ふたごのしいの実 (ほるぷ幼年文庫) 101p・・・作者が自分の子ども時代のことを書いたような作品。大人のエッセイみたいな感じで、子どもが読んで楽しいかどうか疑問。
■ぶらんこうさぎ (新日本ともだち文庫) 77p・・・1992年作品。月にいるはずのお母さんに会おうと一生懸命ブランコをこぎ続けるうさぎの子や、おばあちゃんの死を描いて、死というものを語っている童話、かな。自分で読んで欲しい感じの本で、読み聞かせはしませんでした。
小倉明の本 1947年〜・・・真面目で地味目な作風で、あまり読みませんでした。
旅のくつ屋がやってきた (おはなしさいた) 93p
トレモスの風屋 (くもんのおもしろ文学クラブ) (小学中級〜) 石倉欣二絵 109p
トレモスのパン屋 (くもんのおもしろ文学クラブ) (小学中級〜) 石倉欣二絵 109p・・・第1回小川未明文学賞優秀賞作品。トレモスの町のパン屋の話。パン屋のおじさんが主人公。子どもに勧めるほどでも・・・と。
ふしぎな絵かき歌 (教育画劇の創作童話) 大田大八絵 62p・・・1997年作品。小3のいじめられている男の子のお話。不思議なかっぱの絵かき歌を教えてもらい、その歌によってタイムトラベルする。地味目なお話。
□おけちゅう (小川未明文学賞大賞作品集8) 狩野富貴子絵 116p・・・小4の男の子の話。おけちゅうは皆に怖がられている、酒臭い、大きな体のおじさん。けれどそのおけちゅうのことを知っていき・・・。小川未明文学賞受賞作品。受賞して、お勧めもされるのも納得の1冊。
■絵本 おこりじぞう(4歳〜) 戦争 山口勇子原作 36p・・・広島の原爆の絵本。小学中級にも分かりやすいと思う。5,6歳でも分かりそうだけれど酷いので、小学3年くらいにいいのではと。
**おこんじょうるり (カラー版愛蔵本) さねとうあきら・井上洋介・・・内容と絵とで世界が出来上がっている感のある絵本。イタコのばばさまと狐の昔話風のお話。小学高学年や大人の鑑賞にも十分な物語。
Oじいさんのチェロ (あかね・新えほんシリーズ) ★・・・戦争下のお話。小学中級くらいに思える女の子のしゃべりのお話なので、親近感が持て、その分、自分の町で戦争が行われる、ということも想像しやすいかも。Oじいさんは、「おー!」と怒る、話もしないおじいさん。かつては有名な演奏家だったらしい。戦争の話だけれど少しも暗くなく、軽くもない。秀作。
□おじいちゃんの応えん団 (文研ブックランド) (小学中級) 126p・・・小4の男の子の語りの物語。一人暮らししているおじいちゃんがしばらくうちで暮らすことになり、「ぼく」は大喜びするけれど・・・。現代の日本の話なので、等身大な感じがいい。老人だって自分のうちで自由に生きる方がいい人もいる、という話かな。
■おしゃれねこ (創作えほん) 工藤直子文・・・おしゃれなねこと、ぼさぼさねこの絵本。
*オシリカミカミをさがせ! 105p・・・文字が少なめで読みやすい。トイレでちくりとおしりを噛むオシリカミカミの正体は!? それをつきとめに下水道に降りてみる少年の話。そこは捨てられた動物たちの住む場所で・・・。
越智典子(文)の本
■おえどのおなら・・・江戸を舞台にいろんな人がいろんなおならをする、というだけの短い絵本。江戸とおならに興味のあるレアな子向きかな?
おふとんのくにのこびとたち (3歳〜) 出久根育絵・・・文字のほとんどない絵本。風邪で熱を出した女の子と、それを治してくれたお布団の国の小人たちのお話。
■ピリカ、おかあさんへの旅 (日本傑作絵本シリーズ) (3歳〜) 沢田としき絵・・・サケの遡上と産卵の絵本。
⇒「ハナグマの森のものがたり」(7歳欄) ⇒「いのちのなぞ」 ⇒「ウポポウポポポポタージュスープ」
お手紙レッスン トニー・ロス絵 千葉茂樹訳 143p・・・作者が9歳の男の子と文通する、その手紙からなっている本。こんなのを読まされても何も面白くはない・・・と思うのだけれど・・・。物語を作るヒントも手紙に書かれているので、それ目当てで読むのはありかな・・・。
おとうさんおはなしして (おはなしランド・くじらの部屋) 佐野洋子 101p・・・これは思い切り大人の味ではないかと思う。大学病院の外科医らしき父親と、その小さな息子のお話6話。お父さんが息子にする話、息子がお父さんにする話、など。そして最後の話で男の子は夢みたいな子どもの世界から、現実的な子どもの世界に移りゆく。大人の私は好きだけれど、子どもにはどうかな??
□お父さんのラッパばなし (福音館文庫)(小学中級〜) 瀬田貞二・堀内誠一 185p・・・お父さんが子どもたちにする荒唐無稽なラッパ(ほら吹き)話の数々。曰く「お父さんが小さなサーカスに加わってイギリスを回っていた時・・・」。18の時、世界巡りの旅に出たらしく、その先での色々な物語など。楽しいのだろうけれど、いかんせん、1977年作。感覚が古くて、レトロで、あまり面白きと思えず・・・。
オトフリート・プロイスラーの本・・・かつては人気だったのだろうけれど、今ではちょっと古すぎて・・・あまり読みませんでした。
*大力ワーニャの冒険 堀内誠一絵
■先生は魔法つかい? (新・世界の子どもの本)(小学中級〜)
小さいおばけ ・・・おばけの冒険物語
*小さい魔女 (新しい世界の童話シリーズ)
「小人ヘルベのぼうけん」「小人ヘルベと大食らいのツボッテル」「小さい水の精」「魂をはこぶ船」「真夜中の鐘がなるとき」「地獄の使いをよぶ呪文」
⇒「大どろぼうホッツェンプロッツ」(上記) ⇒「おまつりおまつり」(6歳欄) ⇒「クラバート」(中学欄)
おのりえん(文)の本 1959〜 ※7歳欄にもあり
かっぱうたろう―おかしなお客の四つのお話 (福音館創作童話シリーズ) 梶山俊夫絵 160p・・・短編4話。イラスト効果もあって、どれも昔話っぽい、ちょっとノスタルジックな物語。
⇒「へんてこはりねずみイガー・カ・イジー物語」(下記)
⇒「でんでら竜がでてきたよ」(8歳欄)
おばあちゃんのキルト (詩人が贈る絵本II) トミー・デ・パオラ絵・・・おばあちゃんとカササギと魔女たちの童話の絵本。字が小さい。内容も微妙。
■*おばあちゃんのちょうちょ ジゼル・ポター絵・・・メキシコの絵本。ちょっと日本では馴染みが薄い感じ。おばあちゃんの死を語っている。
□お墓ランドへようこそ (フォア文庫) (小学中上級) 一色悦子文 158p・・・小4の男女の物語。夏期強化合宿でホテルに向かう途中、道に迷ってしまって・・・。途中までは怪奇な感じで面白そうだったのだけれど、後半はおちといい、くだらなかった。お勧めされるほどのものでは全くないかな。
おばけさんとのやくそく (福音館創作童話シリーズ)(5歳〜) 上田真而子・梶山俊夫 96p・・・1930年生まれらしい作者の子ども時代を描いたのではないかと思われる短編が表題作他4話。地味な昭和の話。こういう作者の自己満足にも思われる作品を子ども向けにお勧めされたりすると子どもとしては堪らないと思う・・・。喜んで読むような子がいるんだろうか・・・。
オバケの長七郎 (福音館創作童話シリーズ)(小学初級〜)★ 256p・・・小さなおばけ、長七郎のお話8話。表紙の可愛いお化けの絵を見て、よくある「可愛さを狙った」感じかと思いきや、本当に可愛かった。すぐに気に入って、面白くもあって、ぐいぐい読めた・・・私は。7歳くらいでも読めそうな内容なのに、かなりのボリュームで敬遠されそうなので、せめて上下巻に分けて、もう少し手に取りやすいボリュームだとよかったのにな、と。これでは小学上級にならないと、読書好きでもない娘など手に取らなそう。
お話きかせてクリストフ (文研ブックランド)(小学中級〜)・・・内戦のルワンダからイギリスにやってきた少年クリストフの話。自分の体験をみんなに話すのだけれど、クリストフはそれを文章に書きとめることには激しい抵抗感をもっていて、その話。内戦、書きとめることへの抵抗感、どちらも中途半端でいまいちの感じがした。
■おはようどうわ(小学初級〜) 全10冊 東君平・・・昭和の時代(1973年〜著者が亡くなる前日)、毎日新聞に連載されていた童話「おはようどうわ」を集めたもの。
@君とぼく
Aペパーミントのかぜ Bイチゴのにおい Cおげんきですか Dはなびらだより Eよぞらのほしに Fうれしいよかん Gどこかできっと Hうまれたてのあさ Iわすれない夢
これ↑はサンリオ出版刊(掲載日順)。他に新日本出版社から↓
@春のおはなし しあわせネコ A夏のおはなし すいえいたいかい B秋のおはなし いろいろなたね C冬のおはなし ザルつくりのサル D朝のおはなし おやつ
おめでたこぶた(小学中級〜) アリソン・アトリー 山脇百合子絵
@四ひきのこぶたとアナグマのお話 (世界傑作童話シリーズ) 184p・・・9冊あるこぶたのサムのお話の1冊目(1939年作品)から6話を選んだもの。こぶたのサムたち4匹の子豚と、アナグマの同居生活はなかなか魅力的。古さもそんなに感じない。ただ、全編読み通せる子は相当の読書家かと・・・。
Aサム、風をつかまえる
おもしろ荘の子どもたち リンドグレーン イロン・ヴィークランド・・・おもしろ荘に住むマディケン・リザベット姉妹
@*おもしろ荘の子どもたち (リンドグレーン作品集 20) 245p
A川のほとりのおもしろ荘
⇒絵本版(8歳欄) ※「おもしろ荘のリサベット」(@の「鼻にエンドウ豆を押しこんだリサベット」から) 「クリスマスをまつリサベット」(@の「氷の川をすべって、りんごが丘へ」から) 「雪の森のリサベット」(絵本「マディケンとリサベット」から)
□*オリバー、世界を変える! クラウディア・ミルズ 121p・・・小3のコロラド州の男の子の物語。過保護な母親と、そこから抜け出したく思っている男の子。おおまかに言ってしまえば、甘々な母親と息子が少しだけ変わる話で、変わってもまだ甘々なので、個人的には好きじゃない。
オールズバーグの絵本 ※小学上級欄にもあり クリ・ヴァン・オールズバーグ
***急行「北極号」(小学初級〜)・・・クリスマス物。いろんな捉え方ができるので、自分なりの読み方ができて、じんときた。
ジュマンジ(小学初級〜)・・・映画にもなった絵本。映画よりシンプルで子どもには面白いかも。
魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園(8歳〜)・・・”よくできたファンタジーの入門”的な物語
⇒「くいしんぼうのあり」(5歳欄)
□おれたち海賊―パイタラップ大作戦 佐藤まもる 54p・・・カラスが運んできた地図を目当てに、宝を探すという内容。小4の男の子が小5の女子、小3の男子と協力する。けれど物語形式ではなく、なんだか知識漫画みたいな雰囲気。地図のことについてなど長々と説明される。くだけた楽しいおじさんが、自分の趣味で作ったみたいな本。
□お笑い一番星 143p・・・小4のおとなしめの男の子が主人公。お笑いの養成塾に通えることになり、がんばっていくお話。
*オンネリとアンネリのおうち 207p 元々シリーズもので、これだけ復刊?
かあさんのうた (おはなし名作絵本 29) 大野充子・山中冬児・・・広島のクスノキが思い出す、原爆が落ちたあとの出来事。悲しい、けれど感情的すぎない、良い絵本。
□海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん ガース・ニクス作 192p・・・短編4話。ねずみの海賊黒パンの出てくる物語と、魔女トロルの出てくるプリンセスの物語、エイリアンが出てくる話が2つ。1話目の主人公が小4の男の子だし、小4位向けでしょうか? 暇つぶしにいいような作品かな・・・。
■かいぞくノンとかいぞくドン (おもしろ童話館) 110p・・・一昔前の、ちょっとドタバタ面白系童話かな。いまいち。お勧めされるほどではない。
怪談レストラン ・・・怪談話が数話。海外が舞台になっていたりして、ちょっとしゃれた怪談かな。怪談レストランで「怪談」メニューを味わう、という趣向。確かに面白くて、いろいろ読んでみるのもいいなと思わされるシリーズ。好きなら自分で手にとりそう。 ⇒小2の娘、好きで自分で手に取って、読んでいっているらしい。
@幽霊屋敷レストラン A化け猫レストラン B殺人レストラン C幽霊列車レストラン D怪談レストラン E金しばりレストラン F魔女のレストラン G鏡のうらがわレストラン H墓場レストラン Iおばけ屋敷レストラン J火の玉レストラン K呪いのレストラン ・・・(続く) 50真夜中の学校レストラン
□怪盗ショコラ (小学中上級) 杉山亮文・・・ショコラ(男)たち、表の顔はケーキ屋さんの泥棒チームの話。ありえないような話で軽く読める。軽すぎかもって気も・・・。
@アイスミルクは永遠に・・・盗まれた宝石「アイスミルク」を盗み返す。推理の要素もあって、まあまあ面白い。
Aムーンライト作戦 Bハートはぬすめない Cドラキュラにかんぱい Dショコラ対にせショコラ
カエルのくれたおくりもの (あかね・新読み物シリーズ) 100p・・・小4の男の子のお話。地味目な話だけれど、「老う」ということを受け入れられるようになるまでが描かれていて、文字も大きめで、最後まで読める。
□かえるの
かえるの竹取ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)
かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ) (5歳〜)
■カエルのべんとうや (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(5歳〜小学初級) 安江リエ・あべ弘士 160p・・・これも福音館の、小さめの文字の分厚めの本なのに小学初級まで向け、という辛い1冊。けれど小3くらいが妥当ではないかと思われる。弁当屋を始めたカエルの話が7話。美味しそうな弁当屋という仕事をしながら私生活でもいろいろあるカエルくん、というところは面白い。でもこの分厚さを子どもが読みきるほどの魅力には乏しいように思われた。
かおる 征矢清・大社玲子
*かおるのたからもの (日本の創作児童文学選)★(小学中級〜) 134p・・・小4くらいかな、と思われるかおるの話。男友だちの大事な本に小さな弟がクレヨンで落書きをしてしまって・・・。気持ちをすごく想像させられる話。1972年作品でかなり昭和の小学生の感じはあるけれど、自分で読んでみてほしい作品。
□かおるのひみつ (日本の創作児童文学選) (小学中級〜)・・・小4のかおるの話。友だちの学校で1等賞をとった作文が盗作だと知ったかおるは・・・。1983年作品でとても古い。今では問題になりそうな部分も多々あり、許されないことが多くなったなあ・・・と感じさせられた。子どもには、もう古すぎてお勧めはできないかな・・・と。
「かおるとあかちゃんの家」「かおるが見つけた小さな家」
かぐやのかご (こころのつばさシリーズ) ・・・「おならした」と学校で言われた9歳の女の子が、泣いているとおばあさんに出会って、一緒にしゃべったりする話。竹でかごを作ったおばあさんにそのかごをもらって、かぐや姫にかけて「かぐやのかご」と名前をつける。不自然な部分が結構あるのだけれど、読後感は結構いい。
柏葉幸子の本 ※8歳欄・小学上級欄にもあり
**霧のむこうのふしぎな町 (講談社文学の扉) (小学中級〜) 198p
□*天井うらのふしぎな友だち (講談社青い鳥文庫)(小学中級〜) 杉田比呂美絵 296p
■トマト魔女の魔女修業 133p・・・普通の小学生、鈴が普通のプチトマトと思って育てたそれは、「トマト魔女」の苗。育てた「魔女」を一人前にするという5人の小さなトマト魔女が育つ。トマト魔女たちは人間の鈴に魔女修行を・・・。こんなアイデア、よく浮かぶな〜と感心させられるお話。
□*花守の話 (講談社文学の扉) (小学中級〜)(小学上級) 106p 小4の女の子
□かぜのおくりもの (サンリード・創作童話シリーズおはなし文庫 6)★(小学中級〜) 91p 長谷川集平絵・・・幼稚園児の女の子が、子ども時代のお父さんに会うお話。お父さんの子どもの時代というのが戦後間もない時期のようで、お父さんは貧しい貧しい炭鉱の男の一人息子。古いけれど、とてもいい話だった。装丁とは全く違って、骨太な作品。幼稚園児の女の子が主人公なのだけれど、そのお母さん、お父さんなどもきちんと描かれていて、小学上級〜中学生にも読んで欲しいような作品。私も子ども時代に読んだのをなんとなく覚えていた。
■*カッチョマンがやってきた! (5歳〜)・・・ドタバタ系絵本? 漫画好きな男の子は好きなんだろうか・・・?
□家庭教師はズッコケ魔女 (旺文社創作児童文学)(小学中級〜) 143p・・・小4の女の子のお話。隣には落ちこぼれ魔女が住んでいた・・・。その子に勉強がスラスラできるようになる魔法をかけてもらって・・・。魔女の設定には面白い部分もあるけれど、話自体が面白くない。1982年作品で、もう古いかな。
加藤多一の本 ※小学上級欄にもあり
□子っこヤギのむこうに (くもんの児童文学) 70p・・・小4の女の子の物語。これはちょっと難度の高い純文学かと・・・。生と死のお話。
やぎさんへてがみ (わくわくBOOKS) 長野ヒデ子絵 63p・・・飼っていたヤギのユリと雪にのせて手紙の交換をする小3の女の子、ホミのお話。子ども向けなのは間違いないのに、純文学の香り。子どもを主役にはしているけれど、これは大人が読むものじゃないかと思わされる、純文学的な作品や、小学上級向けの純文学的な作品は多いけれど、これは確かに小学中級くらいの子ども向けの読物でありながら純文学。そのバランスがすごいと思う。
角野栄子の本 1935〜 ※5歳欄・6歳欄・小学上級欄にもあり
□新・魔女図鑑 下田智美絵 71p・・・エイコさんが図書館で調べ物の途中、まぎれこんだ「魔女」という名の本の中。そこでゾゾという魔女に会い、魔女についていろいろ教わったことを、ツヤちゃんに話す。魔女に興味がある子向けかな。
とかいじゅうシーシー (おはなしパレード) ★・・・都会の清掃人の若者と、その若者が見つけた、都会のゴミから生まれた怪獣シーシーの物語。なんだかおしゃれで、なんだか素敵。5,6歳向けのような内容になのに、小学中級や上級が読める童話。字も大きめで読みやすい。1997年作品。※「ウタブタコブタ事件」もあり
**ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級〜) 西川おさむ絵 152p・・・山の麓に暮らし始めた元気なハナさんの元にやってくる、ちょっと変わったお客たち(やまんばとか一つ目とか)の話。1987年作品。元気なおばあさんの、角野さんらしい作品。
⇒「ビルにきえたきつね」(8歳欄)
上條さなえの本 ※7歳欄にもあり
しあわせラーメン、めしあがれ! 132p・・・母と団地で二人暮らし、「へこたれない母子家庭を目指している」小4の男の子のうちに居候することになったのは、大阪からやって来た濃いキャラのおばさん・・・。なかなか面白いのだけれど、なんだか中途半端に終わって残念。
**玉子の卵焼き★ 121p・・・小4の男の子の語りの物語。語られているのはシェフ(ただいま無職)の父、のんきな母、そして双子の妹の玉子のこと。なんていうことのない話だけれど、家族っていいな、と思わされる。
■保健室のクッキー ・・・学校の保健室でしばらく飼われることになったチワワのクッキーの話。まとまっていなくていまいち。
⇒「さんまマーチ」(小学上級欄)
かめきちシリーズ(小学中級) 村上しいこ・長谷川義史
@かめきちのおまかせ自由研究 (おはなしガーデン) ・・・小3の男の子かめきちの夏休みのお話。しい子さんのデビュー作? あまり面白くなかった・・・。
「かめきちのたてこもり大作戦」
「かめきちのなくな!王子様」
□画用紙の中のぼくの馬 (文研ブックランド) (小学中級〜) 127p・・・主人公は3年生の男の子。けれど文字は小さめで結構ボリュームがあり、内容的にも小学高学年むけくらい。男の子が授業で馬の絵を描く、ただそれだけの話です。けれどこれが、男の子が悪い想像ばかりしているところとかは鬱陶しいのだけれど、なかなか良い。ただ、子どもでこれを好んで読むというのはなかなかないかと・・・。
カルイタの伝説 (かたつむり文庫 ボリビア) 絶版 25p・・・1984年出版。カルイタというラマの子と、その飼い主の子どものお話の絵本。わざわざ古い中からお勧めされるほどでもないかな・・・。
※蝸牛社(倒産)という出版社からでていたシリーズらしい(ユネスコ・アジア文化センター主催 野間国際絵本原画コンクール(1978〜2008)入選作)。コミニュケーションを目指すシリーズということで、原作者の住所が書かれていて「手紙をだしましょう」とある。一昔前の感がある・・・。
他に「いなくなった少女と小人」(ガーナ)「タイのお百姓さん」(タイ)「風のうた」(ニュージーランド)「鳥たちの木」(ドミニカ共和国)「シジュとふくろう」(キューバ)「クリシュナ物語」(インド)「長ぐつ号の大ぼうけん」(シンガポール)「竜宮城へいった娘」(韓国)「音楽のたねをまいた天使」(コロンビア)「動物バス」(ジンバブエ)「森のこえ」(トルコ)「図書館だいすき」(メキシコ)「地球が緑になったわけ」(バングラデシュ)「チュルンの滝」(ベネズエラ)「菜食主義のねこ」(インド)「象とふくろう」「小人からのプレゼント」「ナンゴーとあし笛」「神さまとひきがえる」「キコと愛犬ベイク」 他多数。「ぼくのうちはゲル」(⇒7歳・科学欄)も受賞作らしい。
かわいいゴキブリのおんなの子メイベルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)★(小学初級〜) 大野八生絵 157p・・・きれい好きで、なんでもきっちりしていないと気が済まない女性の家に住む可愛いゴキブリの女の子メイベルのお話2話。友だちは同じ家に住むノミのヘンリー。食いしん坊なメイベルが巻き起こす騒動が描かれているのだけれど、人間側の気持ちが分かるので、2重で面白い。娘も気にいっていた。イラストも素敵(8.9)
かんがえるアルバート 谷川俊太郎訳
@ぼくのいるところ (講談社の翻訳絵本) ・・・哲学関連かもしれないけれど、ちょっとおしゃれな絵本としても楽しめます。
Aぼくのじかん (講談社の翻訳絵本)
「ぼくのおおきさ」
□かんがえるカエルくんシリーズ(5,6歳〜) いわむらかずお
**かんがえるカエルくん ・・・漫画形式。いろんなことをじっくり考えるカエルくんの話で、可愛い。ただじゃっかん面倒くさいやつ・・・。ちょっと哲学的かな?
「まだかんがえるカエルくん」「もっとかんがえるカエルくん」「よーくかんがえるカエルくん」
かんぱいシリーズ(小学初級〜) 宮川ひろ・小泉るみ子・・・2冊読んでみたけれど、道徳の授業で読むといいような内容。学校で読むにはいいかもしれないけれど、わざわざ子どもに勧めはしないな、と個人的には思いました。2冊読んで十分かな。
@**しっぱいにかんぱい! 小4の男の子
Aうそつきにかんぱい!
94p・・・小2の男の子が主人公。ぼけたおばあちゃんに合わせて嘘をついていいのかな・・・? 近所のいろんな年代で嘘をついた時の話をし合う。ちょっと道徳の本っぽい。字は大きい。
Bずるやすみにかんぱい!
D*けんかにかんぱい! ・・・小4の男の子がクラスのけんか係を買って出る。けんかを止めるだけじゃなく、きちんとけんかさせるのも大事と学んでいく。
Cわすれんぼうにかんぱい! E0てんにかんぱい!(小学中級〜 90p) Fひいきにかんぱい!
■観覧車に乗ったライオン (学研の新しい創作) (小学中級〜) 56p・・・第1回日本の子どもふるさと大賞受賞作。すっかり年取って人気もなくなった動物園のライオンが、隣の遊園地の観覧車に乗ってアフリカを見たいと願っていると・・・。子どもは好きな話かもしれないけれど、素人っぽくてもう1歩、という感じ。
きかんぼのちいちゃいいもうと 全3巻(5,6歳〜)(5歳〜小学中級) 酒井駒子絵・渡辺茂男訳
@*ぐらぐらの歯(世界傑作童話シリーズ) 138p 10話
Aおとまり Bいたずらハリー
ギグラーがやってきた! 117p・・・息子のために書いた童話らしく、おぶざけがいっぱい。子どもをいじめる大人の足元に犬のウンチを置いて踏ませる「ギグラー」が「パパ」を狙ってウンチを置いて・・・という話なのだけれど、作者からの語りかけが多いし、章も「まえの章のつぎの章」とか。いまいちかと・・・。
岸武雄の本 1912〜
*あほろくの川だいこ (ポプラ社の創作絵本 6) 梶山俊夫絵・・・民話を元にした絵本。目も見えず、記憶もなくて「あほろく」と言われるようになった青年の真っ正直さと、それを利用する村人たちの話。とても悲しくて酷い物語。
*けんぼうは1年生 (絵本・子どもの世界 20) 二俣英五郎絵・・・生きていたら1年生だけれど、3歳で亡くなってしまったけんぼうとお父さんの絵本。1981年作品。子ども向けではないかも・・・。ニ股英五郎さんの版画の挿絵が珍しい。
サザンカのさく小さな家 (新日本ものがたり絵本) 太田大八絵・・・おじいさんを亡くし、塞いでいたおばあさんが猫と暮らし始める話の絵本。1983年作品。
⇒「もぐりの公紋さ」「わたしはひろがる」(小学上級欄)
岸川悦子の本★(1935年〜)
□えっちゃんのせんそう ・・・デビュー作。日本が戦争していた時代、ハルビンの小学生だったえっちゃんのお話。2年生になって、日本が敗戦。ソ連、日本人部落、日本へ帰る船。作者の経験を元にしているらしく、この時代の話を童話で読めるのがいい。
金色のクジラ (ひくまの出版創作童話―つむじかぜシリーズ) 狩野ふきこ絵・・・年長の弟が白血病に。そのお兄ちゃんの男の子、小学3年生が主人公。作者自身ががんになった時に書かれた作品らしい。
ずうっとおにいちゃん (新日本おはなしの本だな) (小学初中級) 土田義晴絵 109p・・・入幼児突然死症候群で0歳で弟を亡くした男の子の話。小1から小2にかけて。こういう酷い話を小さい子に、小さい子の体験として読ませるのは酷な気がする・・・。悪趣味なくらいに感じてしまう。
地球が動いた日 (新日本おはなしの本だな)(小学中上級) ふりやかよこ絵・・・阪神大震災のお話。いろんなことを感情のままに盛り込みすぎた感じで、作品としてはいまいちかと。
ぼくは、ジローです (新日本おはなしの本だな) (小学中上級) 土田義晴絵 125p・・・仕事を辞め、愛犬のジローと一緒にバイクで全国を募金活動して回った蒲谷哲さんという人をモデルにした童話。ジローの語りだけれど、主人公はおじさんなので、子どもが読んでどうなのかは疑問。※「ジロー、生きててよかったね」「ジローのあくしゅ」もあり
*まあちゃん (ひくまの出版創作童話―つむじかぜシリーズ)★(小学中級〜) 狩野ふきこ絵110p・・・実際にあった話らしい。聾唖者の弟をもつ女の子の、小3から小4にかけての物語。1994年作品で今とはちょっと違う部分もあるだろうけれど、他と全く変わらないかけがえのない家族としての聾唖者のいる家庭が描かれていて、いい。
わたし、五等になりたい! (大日本の創作どうわ)★(小学中級〜) 津田櫓冬絵・・・小さい時の病気が原因で歩けなくなり、けれどがんばって歩けるようになった女の子の、4歳から小3までのお話。小学生になって歩けるようになったら友だちがいっぱいできるようになると思っていたのに現実は・・・。意地悪な子とか、心無い隣人とか出てきて嫌な部分もあるけれど、小学中級の頃にこういう話を読んでおくのはとてもいいことかと思います。1986年作品。
「走れ! ひまわり号」「ぼく、父さんの足になる」「ママが風になれたら」
⇒「あなたの声が聞きたい」(上記・感動ノンフクションシリーズ) ⇒「ユウキ」
□キスなんてだいきらい (小学中級) トミー・ウンゲラー 矢川澄子訳・・・1973年作品。ママからのキスが大嫌いな男の子のお話。それが猫で語られている。自分の思春期になりかけの頃のことを絵本にしたような作品。男の子、って、こうなんだろうな。
きたむらさとしの絵本 ※5歳欄にもあり
あるひうちゅうで ・・・地球にやってきた宇宙人目線の絵本。なんだかしゃれていて格好いいような・・・。
ストーン・エイジ・ボーイ―おおむかしへいったぼく ・・・気がつくと石器時代へ。そこでの暮らしをちょっと紹介。そして元の世界に戻るまで。
■ひつじのコートはどこいった (児童図書館 絵本の部屋) ・・・優しそうな狼にコート(毛皮)を預けていたらなくなったひつじ3匹が、コートを取り戻そうとする絵本。う〜ん・・・(7.5)
きたやまようこの本 ※3歳欄にもあり
⇒「いぬうえくんとくまざわくん」「犬がおしえてくれた本」(上記) ⇒「ぼくのポチブルてき生活」(下記)
⇒「うわさのがっこう」(8歳欄)
■キツネ野原のレストラン 72p・・・大人の女性と、キツネの物語。出てくる料理はおいしそうだけれど、ちょっとした大人のメルヘンという感じ? 一部の女の子は好きなのかな?
キツネ森さいばん (福音館創作童話シリーズ)(小学中級〜)・・・ちょっとした嘘をついた男の子が、キツネの裁判にかけられる話。1984年作品。古い作品の中からわざわざ選んで読むほどでも・・・と。そんなに面白い話でもないし、古くて退屈。
*木の上のお城 (おはなしフェスタ) ジリアン・クロス 129p・・・7歳と4歳の兄弟が新しいうちの庭の大きな栗の木に城を作るお話。お父さんは早々に単身赴任になってしまい、代わりに月に1回、木の上の家に役立つ何かを小包で送ると約束。そして届いたものを使って、「木の上のお城」をどんどんわくわくするものにしていく。小学中級向けに作られているけれど、小学中級の子が読んで面白いかどうかは疑問(全体的には面白いのだけれど、読み進める魅力に乏しい)。7歳くらいの子に少しずつ読み聞かせすると楽しんでもらえるかも。
■****きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは… (小学初級〜) 市川宣子・はたこうしろう 109p
■儀間比呂志の絵本
***ふなひき太良―沖縄の絵本 (創作絵本 2) (5歳〜)・・・沖縄の言葉も使われていて、ちょっととっつきにくいかも。過酷に取り立てる首里からの船を動かなくした、怠け者だった太良の話の絵本。
赤牛モウサー―沖縄の絵本 (絵本の泉) (小学初級〜)・・・これも沖縄の言葉も使って語られる沖縄の民話を元にした物語。赤牛モウサーの助けを借りて、親の財産を取り返す男の物語。
「鉄の子カナヒル」「エイサーガーエー」「マジムンのうた」「へこき三良」「赤いソテツの実」
木村セツ子(文)の本 1931〜
□「坂岡」はぼくらの始発駅 (文研ブックランド) (小学中級〜) 福田岩緒絵 118p・・・赤字のローカル線の始発駅、坂岡の近くの小学校の4年生の男の子たちのお話。小学中級でこんな昭和な、普通すぎる話を長々と読まされても面白くないのでは・・・と。1996年作品だけれど、更にもっと古く思える。
3年2組は牛を飼います (文研ブックランド) (小学中級〜) 127p・・・子牛を夏休み前から秋までの4か月間飼うことに決めた3年2組の女の子の話。怖がりで生きものの嫌いな女の子と、騒がしくて勉強もあまりしなかった男の子のことが主に語られる。女の子のキャラが個人的に嫌いなのだけれど、小3の未熟さ、だからこそ少しのことで成長していく様がよく伝わってくる。字は小さ目。
木村裕一(文)の本 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・小学上級欄にもあり
■きずだらけのリンゴ (わくわくライブラリー)(小学2,3年〜) 村上豊絵 96p・・・たぬきの男の子と人間の女の子の物語。この作者の作品にしてはまあ良かった。イラストも素敵。機会があったら自分で読んでみてね、という作品。
たれ耳おおかみのジョン△ 高畠那生絵 160p・・・飼い犬のジョンが、憧れていたおおかみに出会い、おおかみになることを夢見て、おおかみの群れに入っていく話。やがてボスに認められるのだけれど、やっかんだ3びきのおおかみに罠をしかけられ・・・。まるで漫画。漫画で読んだことがある感じのありふれた内容だし、安易だ・・・。好きじゃない。
⇒「あらしのよるに」(上記)
*99ひきのりゅう (Best choice) バーバラ・スレイ 142p・・・1974年作品。眠れなくて、羊の代わりに竜を数えた男の子、隣で羊を数えた女の子。数えられる羊の国に、男の子が数えた竜が98匹紛れ込んだことを知り、女の子と、99匹目の竜と一緒に羊たちを助けに行く。当時、小さい子にもじっくり話を聞かせた時代にはよかったのかも。今では、内容は小さい子向け、字数は大きい子向け、とアンバランス。
きょうはこの本読みたいな(小学中級〜) 全16冊
おやつを食べながら読む本 198p
Bけんかをした日に読む本 D学校に行きたくない日に読む本 Iかぜをひいた日に読む本
だれかを好きになった日に読む本 三振をした日に読む本 音楽をききながら読む本 ねる前に読む本 動物といっしょに読む本 テストの前の日に読む本 0点をとった日に読む本 おかあさんがいない日に読む本 遠くへ行きたい日に読む本 うそをついた日に読む本 わすれものをした日に読む本 雨ふりの日に読む本
きょうりゅう大すき!(小学初中級〜) 182p・・・恐竜が大好きな8歳の女の子とその両親が、太古の恐竜時代にツアーに行く話。ちょっとドラえもんみたいな感じかな。内容を聞いて想像するほど面白くない、かも・・・。個人的には面白くなかった。
キョーレツ科学者・フラニー(小学中級〜)
@モンスターをやっつけろ!★ 108p・・・転校生の女の子、フラニーは、天才的マッドサイエンティスト。人とは違うものを好み、言動もやや奇怪で、誰も近寄ってこない。友だちが欲しいフラニーは、他の女の子の言動をリサーチして可愛い普通の女の子のふりをして、友だちもできる。ところが学校にモンスターが現れて・・・。漫画チックなのだけれど、フラニーがかわいい。人に好かれるために自分じゃない誰かのふりをする必要なんかないんだ、というメッセージもあって、小学中級の女の子に読んで欲しい感じの本。
Aドデカビームで大あばれ!・・・う〜ん・・・これはドタバタ話で、お勧めしたいような内容でもなく・・・。
B透明フラニー大作戦! Cタイムマシンで大暴走! Dミクロフラニー危機一髪! Eフラニー対ロボフラニー Fフラニー、大統領になる!
ギンジとユキの1340日 (えほんのもり) 渡辺有一・・・サケの一生をユキという女のマスを擬人化して描いている。恋、遡上、産卵、死。擬人化したことでどうなんだろう・・・と、ちょっと子ども向け絵本としては疑問。
□金の月のマヤ(小学中級〜)・・・「ポポロクロイス物語」のコンビが再び手を組んだ作品、らしい。小学4年生の女の子が主人公のSFファンタジー?
@黒のエルマニオ 182p・・・しょうもなさすぎ・・・。頭で考えただけのような描き方だし、ややこしい中に変にドタバタ感を出して子ども受けを狙った感がわざとらしいし、読むに堪えなくて途中で見切りをつけました・・・。わざわざこれを読まなくても、他のもっと面白いものを読みたい・・・。
A秘密の図書館
B対決!暗黒の谷
クェンティン・ブレイクの本
ザガズー―じんせいってびっくりつづき (4歳〜) 谷川俊太郎訳・・・これは人生のステージを動物で表した絵本? あるカップルのうちに小包が届き、最初は可愛い人間の赤ちゃんだったのに、はげたか、ぞうと変わっていき・・・。こんなふうに見ていくと、人間って面白い。大人向けかも。
****みどりの船 (あかねせかいの本)★ 千葉茂樹訳 32p・・・大人の私が読むと、子ども時代っていうもののキラメキが全て詰まっているようで、全頁通して切ないくらいだった。子どもが読んでどうなのかは分からないけれど、大人の私は好き!
⇒「ふしぎなバイオリン」(7歳欄)
クジラのウォルドーとココナツ島の魔女 (ポップコーン・ブックス) (小学初級〜)(小学中級〜) アラン・テンパリー作 164p・・・マッコウクジラの少年、ウォルドーの話が3話。そのうちの1話が「ココナツ島の魔女」で、それが題名に使われている。小学中級向けの文章ではあるのだけれど、友だちのお月さまが誘拐されたのを助けたりとか、内容は5,6歳向けという感じで、幼すぎてなんだか腹立たしい。5歳の子向けの絵本にでもすればよかったのじゃあないかと。アンバランスすぎていまいち。
口笛ジャックをおいかけて (文研ブックランド) (小学中級〜) 118p・・・口笛ジャックはボートの名前。ボートを少し降りた間に飼い主とはぐれた小犬が、飼い主のいる口笛ジャックを追いかけていくお話。字は大き目で読みやすい。人が親切心でいろいろ子犬にすることが、実は子犬を邪魔していたりして面白い。
朽木祥の本 1957〜 ※小学上級欄にもあり
とびらをあければ魔法の時間 (新・童話の海)(小学中級) 高橋和枝絵 88p・・・習い事のバイオリンがうまく弾けなくて、ずる休みした子の不思議なお話。なんだか上流階級の香りで、あまり好きじゃない。
ぼくのネコにはウサギのしっぽ (学研の新しい創作) 90p・・・ペットの犬猫の出てくるお話が3話。犬猫好きに。3話目は泣けました・・・。
⇒「あひるの手紙」(7歳欄)
くまシリーズ 江国香織訳・・・短い絵本で、主人公はクマのぬいぐるみですが、ちょっと大人っぽいし漢字も多めなので、8〜10歳くらい向きかと。なんていうことのないお話かな。
@*海辺のくま ・・・お父さんが欲しいの巻
■Aふるびたくま ・・・古くなって捨てられる運命?の巻
■Bさびしいくま・・・迷子になるの巻
*クマと仙人 ジョン・ヨーマン クェンティン・ブレイク 渡辺茂男&鉄太訳 174p
くららおばさんは魔法使い? (旺文社創作児童文学) (小学中級〜) やなぎやけいこ文 106p・・・隣に住むくららおばさんのお話4話。なんだか昭和のメルヘン好きな女の子が好きそうな・・・。1989年作品。ちょっと古いかな・・・。
クララ先生、さようなら (児童書) 301p 小4・・・
クリスマス
おもいでのクリスマスツリー(6歳〜) バーバラ・クーニー絵・・・北アメリカの小さな村の1918年のクリスマスの絵本。日本のキリスト教徒でもない子どもが読むようなものでもないような・・・。
きよしこの夜 ・・・「きよしこの夜」の歌が生まれたエピソードの絵本。これも日本のキリスト教徒でもない子どもが読むようなものでもないような・・・。
クリスマスの絵本 (評論社の児童図書館・絵本の部屋) スベン・オットー・・・馬車の時代のクリスマスの絵本。豊かな者だけのクリスマスだったことを描いている。1978年作品。
クリスマスのりんご クリスマスをめぐる九つのお話 (世界傑作童話シリーズ) (4歳〜)(小学中級〜) 200p・・・クリスマスにまつわるお話が9話入っています。作者はルース・エインズワース、アリソン・アトリーなど、古き面々。一番古いのは1913年作品、一番新しくても1966年作品です。小さめの文字で、かなりの厚み。クリスマス前だとて、私は読む気になりません・・・。イラストも同じ方が描いているのだけれど、どうせ読むなら、それぞれの作品にあったイラストで、絵本で読みたい感じです。
■黒い羊のおくりもの ・・・クリスマスのお話。1985年作品。かなり古くて、セイント系のお話(?)で、クリスチャンでもない子どもにお勧めするほどでもないような・・・。
だれも知らないサンタの秘密 35p・・・サンタのあれこれをちょっとユニークに解説。好きな一部の子はどうぞ、という感じ。
とびきりすてきなクリスマス ★(小学中級〜) リー・キングマン バーバラ・クーニー 96p・・・フィンランドからアメリカに移住した一家のクリスマスの物語です。10人兄弟の5番目の10歳の男の子の話。クリスマスだというのに1番上のお兄さんの乗った船が行方不明になり、みんな気が気じゃないのだけれど、クリスマスの準備をします。いつもクリスマスにはみんなに素敵で大きなプレゼントを持って帰ってくれる1番上のお兄さんの代わりに、5番目の男の子はみんなにプレゼントを用意します。1949年作品で、とても丁寧に描かれていて、雰囲気もいい。子どもにじっくり自分で読んで欲しい良書。ずっと「もらう立場」で描かれていたクリスマスですが、小学中級向けにきて、「あげる側の幸せ」が描かれた本が出てきました。
■ポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなし ・・・あまり馴染みがないし、わざわざ読むほどでもないような気も・・・。
■ボクの12月24日 (くれよん文庫) ・・・9か月の犬、フロッキーから見たクリスマスイブ。初めての、「いつもと違う日」がわけ分からないフロッキーの一人称の童話。アイデアはいいんだろうけれど、ドタバタしていて、面白くない。
⇒「クリスマスをめぐる7つのふしぎ」「ペンギンハウスのメリークリスマス」(下記・斎藤洋)
グリム ※小学上級欄他にもあり・・・グリムは地方(ドイツ)の昔話を収集し、まとめた兄弟。アンデルセンなどは創作ですが、グリムは収集し、編成した人たち。時代に先駆けてそれをやり、「グリム童話」として世に広がっていったようです。
あくまの三本の金のかみの毛―グリム童話 (小学初級〜)(5歳〜)・・・幸運に恵まれ、王女と結婚すると予言された男の物語の絵本。まあまあかな(8.9) ※同じ話に「あいててて!」(いまいち)
グリムの昔話〈1〉野の道編 (小学初級〜)
グリムの昔話〈2〉林の道 (小学中級〜) ※(3)は小学上級欄
■七わのからす(小学中級〜) リスベート・ツヴェルガー絵・・・カラスになってしまった7人のお兄さんを助けに行く妹のお話の絵本(8.9)
□ミリー―天使にであった女の子のお話 モーリス・センダック絵・・・暗く、不思議な話。クリスチャンでないと聞きなれないことが多く出てくる(守護天使とか)。1816年にグリムが、母を亡くした少女に送った手紙の中に書かれていた物語らしい。
⇒エロール・ル・カイン(上記) ⇒「子どもに語るグリムの昔話」(下記)
子どもに語るグリムの昔話 (4,5歳〜) 全6冊・・・グリム兄弟による昔話の最後の版「子どもと家庭のメルヘン」収録の昔話200余りの中から60ほど集めたもの。
(1)★・・・12話。「おおかみと七ひきの子やぎ」「おいしいおかゆ」あたりは馴染みの話で、小学低学年向けですが、他は小学中級向けがぞろりと揃っています。小さ目の文字が並んでいるので、読み聞かせるとなかなか1話1話が長いのですが、途中で読めようとすると娘はいつも「今いいところだからだめ!」と。楽しかったようです。「金の鳥」には「すごくいい話」、「熊の皮を着た男」には「怖い話」と言っていました(9.3)
□(2)
(3)(4)(5)(6)
グリーングリーンの国から―ふしぎな子どもたちの伝説 ・・・短い絵本なのだけれど、けっこう本格的なファンタジーの香り。イギリスの、体中グリーンの子どもたちが現れたという伝説を物語にしたもの。そのグリーンの子どもたちを主人公に、グリーンの子たちから見たこっちの世界が描かれていて、不思議な世界。大人が読んでも素敵。
車のいろは空のいろ あまんきみこ・北田卓史
@****白いぼうし 125p・・・1968年作品でレトロで可愛い。タクシー運転手の松井さんと、ちょっと不思議なお客さんたちとの物語8話。ちょっとメルヘンなお話なので、古さもそんなに感じない。なんだかノスタルジックでいい感じ。
A春のお客さん B星のタクシー
クレメンタイン★(小学中級〜)
@*どうなっちゃってるの!? クレメンタイン 159p・・・クレメンタイン(8歳)は小学3年生。けれど文体などが8歳とは思えなくて、小3の子が読むには辛いかも・・・。もしかすると、大人が読む方が楽しめる部類の本。クレメンタインは校長室に呼び出されてばかりの、けれど可愛い元気な女の子。大人の母はとても気にいった。子にもこれだけのボリュームの本を楽しめるようになったら(小学4,5年くらいかな?)是非読んでもらいたい1冊。
Aなにをやるつもり!? クレメンタイン
Bそれはないよ!? クレメンタイン
グレー・ラビットのおはなし アリスン・アトリー(1884〜1976)・・・1929年に始まったシリーズらしい。小さな冊子にびっしりと小さな字。絵も可愛くてクラシカルなのだけれど・・・古典と言っていいくらいの作品で、読むのは個人的に辛い。お好きな方にお任せします・・・。
@グレー・ラビットとヘアとスキレル スケートにいく 48p
Aねずみのラットのやっかいなしっぽ
Bふくろう博士のあたらしい家
他の出版社からグレー・ラビットシリーズ:
@グレー・ラビットスケートにゆく Aグレー・ラビットパーティをひらく Bねずみのラットのやっかいなしっぽ Cグレー・ラビットいたちにつかまる Dグレー・ラビットのクリスマス Eもぐらのモールディのおはなし Fグレー・ラビットのおたんじょうび Gグレー・ラビットと旅のはりねずみ H大うさぎのヘアーとイースターのたまご Iグレー・ラビットのスケッチ・ブック J大うさぎのヘアーかいものにゆく Kグレー・ラビットパンケーキをやく
黒グルミのからのなかに ・・・有名な話を題材にしている。ある日、お母さんをつれに死神がやって来る。少年は死神を黒グルミの殻の中に閉じ込めて出てこられないようにし、海に投げ捨てる。すると「死」というもののない世界になり、誰も何も食べられなくなってしまう・・・。けれどだからといって、死を肯定するようにはなって欲しくないな、と思わされた(どこか死を肯定しているような絵本)。大人っぽい。
黒ねこサンゴロウ 竹下文子文
@**旅のはじまり
Aキララの海へ Bやまねこの島 C黒い海賊船 D霧の灯台
黒ねこサンゴロウ旅のつづき
@ケンとミリ A青いジョーカー Bほのおをこえて C金の波銀の風 D最後の手紙
ドルフィン・エクスプレス(姉妹編)(小学中上級)
@ドルフィン・エクスプレス (わくわく読み物コレクション)
A三日月ジョリー B流れ星レース C波のパラダイス D光のカケラ
黒ネコジェニーのおはなし(5,6歳〜)(小学中級〜) 松岡享子訳
@***ジェニーとキャットクラブ (世界傑作童話シリーズ) 120p・・・黒猫のジェニーのお話3話。それぞれ1944年、1947年、1948年の作品かと思われるのだけれど、おしゃれ! 猫らしい猫、ジェニーは大人の世界に飛び込んでいくにはまだ少し小さい、というくらいの年ごろ。可愛くて、臆病で大胆。ジェニーがどんな素敵なレディーになっていくかと楽しみに思える。好きな女の子は好きだろう。
Aジェニーのぼうけん Bジェニーときょうだい
□黒ねこ亭 長井理佳・佐竹美保
@黒ねこ亭でお茶を (物語の王国) 135p・・・小4の女の子が、おばあちゃんの遺した家にお母さんと引っ越していく。そこには広い庭があって、ある日、黒猫が茶店を開いており・・・。その後、次々といろんな話せる動物と庭で交流していく。主人公がいろいろ気を回すおばさんみたいな性格で、子どもというより大人向けみたいな雰囲気に仕上がっている。
A黒ねこ亭とすてきな秘密
□*クワガタクワジ物語 (偕成社文庫) (小学中級〜) 183p・・・小学2〜4年にかけてクワガタを飼う少年の物語。作者の息子の実際の話を元にしているよう。1974年作品。少年を見つめるお母さん目線で描かれていて、子どもが読んで楽しいかどうかは疑問。クワガタ好きならまあまあなのかな。
クワガタと少年 19p・・・絵本だけれど、「通分」とかでてくるし、小学中級向けでしょうか? まだ未熟な作者(と言うか素人)が作った感がかなりある。5本足だからと300円で売られているクワガタをめぐるお話。
くんぺい魔法ばなし 東君平 絶版
@ねこのリボン (魔法ばなし全集) 233p
A風の子ども B小さなノート
ケネス・グレアムの本(ケネス・グレーアム)
おさわがせなバーティくん (小学初中級〜) E.H.シェパード絵 中川千尋訳 78p
**のんきなりゅう(小学初中級〜) インガ・ムーア絵 中川千尋訳 90p・・・1898年発表のケネス・グレアムの作品を元に、インガ・ムーアが作った本。聖ジョージと竜(桃太郎と鬼みたいなものらしい)の話。竜はのんきで戦う気などなく、そこで少年を介して一芝居うつ。そう面白くはない・・・。
⇒「たのしい川辺」(小学上級欄)
■げんきなぬいぐるみ人形ガルドラ (世界傑作童話シリーズ)★(小学初級〜) 大社玲子絵 106p・・・1960年作品のよう。ラジオ放送された、ぬいぐるみ人形ガルドラのお話からセレクトされた4話。ガルドラは小さな女の子のいっぱい持っているお人形の一つで、置き去りにされたり、忘れられたり、あまり恵まれた環境にあるとは言えない。けれどいつも前向きで、自分の境遇を味わっている感がある。そんなガルドラに元気をもらえるかも?? うちの子は結構好き(8.10)
小泉るみ子の絵本
■***バスをおりたら… (絵本のおもちゃばこ) ・・・下校時、乗ったバスは行き先が違って、ちょっと違う風景。それだけの、小学2,3年生向けかと思われる絵本(7.6)
■ねたふり (絵本のおもちゃばこ) ・・・農家の女の子の、家の仕事をずる休みした夏の1日の絵本。
ふぶきのあとに (小泉るみ子四季のえほん) ・・・正月前の雪国の絵本かな。あまり良さが分からなかった。※「四季の絵本」は他に「わたしの好きな場所」「秋は林をぬけて」「カッコウが鳴く日」
*小犬のピピン (せかいのどうわシリーズ)(小学中級〜) ローズマリ・サトクリフ作・・・1987年作品。チワワ種のピピンが死んで、また子犬として生まれ変わり、元の飼い主にまた飼われるという話。天国の様子も日本とは違っていて馴染みがないし、日本で紹介されるような作品ではないように思う・・・。この作者の作品だから紹介されるのでしょうが。
子犬のラッキー
■@子犬のラッキーかんがえる (おはなしフェスタ)(小学中級) 岡本颯子絵 129p・・・子犬を飼った男の子がしつけしていく、数日間のお話。子犬も子犬で飼い主一家をしつけしているつもりでいて、それが面白い。ただ後半は少しだれ気味かな?
A子犬のラッキー大脱走
□公園の小さななかまたち(小学中級〜) サリー・ガードナー
気むずかしやの伯爵夫人 ★ 170p・・・木箱に入れて公園に捨てられた、5体の人形たちの物語。人間を「足たち」と呼ぶねずみ夫婦に助けられ、世の中のことを学んでいく。その中で気位の高い伯爵夫人の人形だけは現実を受け止めず、プライドだけ高く、周りに毒を吐き、迷惑をかけてばかり(かなり腹が立つ!)。文字も小さめで結構ボリュームがあるけれど、一気に読める。
人形劇場へごしょうたい 181p
□公園ののら★ ダイアナ・ロス エドワード・アーディゾーニ 56p・・・1965年作品。公園に住み着いた「のら親分」と呼ばれるのら猫の話。他は申し分なくきれいなのに、公園でただ一つきれいじゃないもの。けれど当たり前になって、ないとさみしいもの。味わい深くて、素敵な作品。大人の方が好きかも。
■*****皇帝にもらった花のたね★ デミ・・・子どもたちに種を与え、その結果で自分の世継ぎを決めることにした皇帝。ピンは花を咲かせるのがとても上手なのに、皇帝にもらった種だけは芽さえ出すことができず・・・。昔話の絵本だけれど、色々なことを物語っている。正直さ、努力、それが実を結ばないこともあると認めることの大切さ(親も)など。素敵な子ども向けの絵本。
幸福3丁目商店街(小学中級〜) 村上しい子文
@幸福3丁目商店街 たこやき探偵団あらわる (おはなしルネッサンス)★ 155p・・・大阪の商店街に住む小3の3人組が探偵団を結成。けれど探偵団の話はおまけみたいなもので、1人の男の子の家庭のお話。小3とはちょっと思えなくて、文字数も多めだし、小学4,5年向けかと。大阪弁で面白い。
Aハートのエースがでてこない
■ごきげんなすてごシリーズ (小学初中級〜) いとうひろし・・・うちでは読み聞かせしてしまいましたが、読み聞かせはしにくい、一人読みにピッタリなシリーズです。
@*****ごきげんなすてご (BOOKS FOR CHILDREN)★★・・・ちょっと漫画っぽいです。文字よりもイラストが多くて、多くを物語り、イラストにセリフとかが書き込まれたりしている。そんなところもこの作品の魅力の1つになっている。弟が生まれて、両親が赤ちゃんの弟ばかり可愛がっていると思った女の子が、「ステゴ」になると宣言して家を出ていく話です(お母さんは「晩ご飯までには帰ってきなさいよ」とイラストの中で言っている)。ダンボール箱の中に座って、拾われるのを待つ話。楽しいし、ほんわかする。問題なくお勧めです(8.7)
Aやっかいなおくりもの・・・赤ちゃん、5ヶ月に。今度は弟を誰かにプレゼントしちゃおう、という話。@で出てきた登場人(?)物たちも出てきて、おちもほとんど@と同じだな・・・(8.8)
Bにぎやかなおけいこ・・・赤ちゃん、8か月になって動き回るように。そして今回もおなじみの登場人物たちがでてくる。結局はいいお姉さんになっていくの巻。おちに娘は笑っていた(8.8)
□コーギビルシリーズ ターシャ・テューダー
@コーギビルの村まつり ・・・主な住民がコーギー犬という村、コーギビルのお話の絵本。多用される漢字にはほぼルビがなく、大人のファンも多いらしい作者なので、大人のファンのために出版された作品なのかも。絵は魅力的だけれど、村の品評会を扱った物語はお勧めされるほどでもなくて、ファンの方、どうぞ、って感じ。
Aコーギビルのゆうかい事件 Bコーギビルのいちばん楽しい日
■*こぐまくんのハーモニカ ガース・ウィリアムズ絵・・・絵本。こぐまくんがお父さんみたいにハーモニカが上手だと言われて、嫌になり、けれど自分らしさを見つけていく内容。こういう本が必要な子もいるのかな。
小暮正夫の本 1939〜2007年・・・ちょっと古い時代の考え方の方かと。あまり読みませんでした。
■大きなタブノキ (わくわくBOOKS) 野村たかあき絵 62p・・・千年タブノキと呼ばれる立派なタブノキがダム建設のために水の底に沈むことになり、引越しさせようと努力する人々の話。苦手な作者なので、これも苦手意識が働いた・・・。
河童のクゥと夏休み ※「クゥと河童大王」も
■ホンワカかわいいおとぼけ話 (日本のおばけ話・わらい話16) 原ゆたか絵
また七ぎつね自転車にのる (こみね創作童話 10) 渡辺有一絵 126p 「また七ぎつね東京へいく」もあり
⇒「チョコレートのたねあげます」(6歳欄)
□ここがわたしのおうちです アイリーン・スピネリ文 111p・・・女の子の日記みたいな短い文章がいっぱいあり、それを読んでいくと、引越しすることになり、悲しみ、けれど新しい場所で元気を取り戻していく女の子の物語になっている。いい作品。ただ子どもが好んで読むかどうかは疑問。引越しした小学4,5年生にはいいかな?
ココナッツ (偕成社おたのしみクラブ) 大島真寿美・荒井良二 157p・・・
ココロ屋 (文研ブックランド)★ 梨屋アリエ文 120p・・・3年2組の男の子、つい乱暴をして友だちを泣かせてしまい、先生に「心を入れ替えなさい」と怒られる。そして目の前に「ココロ屋」が現れて・・・。ココロ屋で交換してもらった良さげな「ココロ」はどれもいまいち。やっぱり天然ものが一番だ、という内容。面白いし、自分の心を考えるきっかけにもなりそう。小学上級でも。
児島なおみの本
■*うたうしじみ (5,6歳〜)・・・しじみがかわいくなって、食べられなくなった魔女のおばあさんと飼い猫のトラジのお話。小学高学年女子にでも読み聞かせられる可愛いお話、という感じ。
空とぶおばあさん (リブロの絵本) 絶版・・・文字のない、漫画みたいな絵本。空を飛ぶ羽を手に入れたおばあさんと孫の話になっている。
こすずめチピのぼうけん―マリオ・ローデイ先生と子どもたちがつくったお話 (Best choice) (小学中級〜) 174p・・・
こちら動物のお医者さんシリーズ (小学中級〜) 全12冊・・・動物病院の一人娘、マンディとクラスメイトたちのお話。動物がいろいろでてきて、動物好きのための本という感じ。
@**子犬おおそうどう 140p・・・友だちのジェイムズが飼うことになった子犬の巻。犬好きは好きそう。悪役だった女の子が急にいい子になったりとか、ちょっと小学低学年向きの安易さがいまいちかな、と。
A子ネコききいっぱつ Bウサギおたすけレース Cおさわがせハムスター Dスター★ネズミのひみつ Eヒヨコだいさくせん Fポニー・パレード Gモルモットおうえんだん H子ヒツジかんさつノート Iチビ犬どんでんがえし Jカエルのおひっこし Kフェレット迷路
後藤みわこの本 1961〜
□黒まるパンはだれのもの? (あかね・新読み物シリーズ) 126p・・・自分だけのものと思っていた、お母さんの焼く黒まるパン。なのにそれを老人たちに焼いて配り、忙しくなったお母さん。自分だけのパン、自分だけのお母さんだったのにと泣く小4の男。う〜ん・・・。少し大げさに湿っぽくて、くだらない気もする話だった。小1とかじゃああるまいし。
ママがこわれた (いわさき創作童話)★ 78p・・・福島正実記念SF童話賞受賞作。他の受賞作(⇒上記・いわさき創作童話)の作者と違い、この方には他にも色々作品が。それも納得の出来。ママはロボットで、壊れてしまったと、留守番ロボットに言われた小4の男の子の物語。短い中にぎゅっとアイデアが詰められていて、面白い。
⇒「100回目のお引越し」(小学上級欄)
後藤竜二の本 ※7歳欄・小学上級欄にもあり
おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)★ (5歳〜) 武田美穂絵・・・小学4年生の男の子が母の日に書いた、お母さんへの手紙。ユーモアもあって、絵も相まってとてもいい(6.7)
「りんご畑の九月」
⇒「ひかる!」「3年1組ものがたり」(下記) ⇒「りんごの花」(8歳欄)
□子ども版三国志 全10巻 羅貫中原作
@三人のかたい約束 109p・・・小学中級でも読める三国志。字は大きいし、比較的分かりやすい。ただ、中級で読めるのは、よほど好きな子かも。一般的には小学上級によさそう(でも、よほど「好きな子」じゃないとj小学上級でも手に取らないかな)。
A戦いのうずをくぐって Bさかまく黄河 C竜をむかえる D赤壁の大勝利 E三つどもえのあらそい F蜀の国をしたがえる Gああ、白帝城 Hふしぎの国の大戦争 I五丈原に星おちて
子どもべやのおばけ 222p・・・
*ことりをすきになった山 (5,6歳〜)(6,7歳〜) エリック・カール絵・・・荒れた石山だったのが、小鳥を好きになり、やがては緑豊かな山へと変貌を遂げるお話の絵本。長い長い年月のお話。絵本だけれどいろんな読み方ができて、中高生にも読めそうな本。
こねこのモモちゃん美容室 (ポプラ物語館) なりゆきわかこ トビイ・ルツ・・・
子ねこのラブはみんなの天使 (みんなのライブラリー) (小学中級〜) 181p・・・
*この世界いっぱい ・・・詩を絵本にしたような作品? 翻訳までして出版する意味が分からない・・・。
■こぶたのポインセチア (フレンド・ブック) 40p・・・大家族はせまくるしくてうるさいけれど、やっぱり家族が一番、というありがちなテーマの話をこぶたのポインセチアで描いている。小さな冊子、ルビのない漢字、イラストで、小学初級向けのような内容だけれど、小学中級の女の子向けに仕上げている。まあ機会があったら・・・という作品。
■こぶたのレーズンのおはなし(小学初級〜)・・・1963年にハンガリーの人形劇番組から生まれた人気の国民的キャラクターらしい
@*こぶたのレーズン 90p・・・なかなか可愛いお話集。こぶたのレーズンの「小さな子ども」キャラが可愛い。ただ古いので、干し草のベッドとか暖炉とか灰とか普通に出てきて、分かりにくいかも。女の子に、好きなら自分で読んで欲しい本。5話収録。
Aこぶたのレーズンとおともだち
コリン・マクノートンの本
ふつうに学校にいくふつうの日 (世界の絵本コレクション) きたむらさとし絵・・・普通に学校に行く、普通の少年。けれどどこに特別なことがあるか分からないぞ、みたいな絵本。好きな子は好きなのかな?
陽気なロジャーと海賊アブダルとなかまたち 渡辺鉄太訳・・・
これは本★ レイン・スミス 30p・・・文字の少ない面白い絵本。本を読むサルに、それは何?と問いただす、パソコンしか知らないロバ。しゃれていて面白い。 ※「これはちいさな本」もあり
■こわっぱのかみさま (講談社の創作童話 7)(小学中級) 佐々木たづ・伊勢英子・・・1980年作品。こわっぱ(子ども)の神さまのお話。現代版の神話のようで、ほのぼのしていて、神話にも親近感を持てそう。
■ごんたとべえの でんぐりがえし (創作どうわのひろば 3) 長新太絵 126p・・・江戸時代かな? ごんたは村に住むおじさん、べえはそのしゃべる飼い猫。村にやって来たおろちの話。男の子向けのコメディー? いまいちでした。文字は大き目で読みやすい。
■こん虫博士の大冒険 (文研ブックランド) (小学中級〜) 119p・・・おじいちゃんが子どもに書いた、みたいな作品。小3の、みんなの誤解で「昆虫博士」と呼ばれる都会の男の子が、夏休みの宿題の昆虫採集をする話。都会にも自然を、というメッセージのお話。同じようなメッセージの本は他にもあると思うし、わざわざこの本を選ぶほどでも・・・と。
斉藤洋の本 ※7歳欄・小学上級欄にもあり 1952〜
「おまえだ!」とカピバラはいった 佐々木マキ絵 178p・・・
クリスマスをめぐる7つのふしぎ ・・・クリスマスをめぐる7つの不思議について、少年と、その父親の同僚である警官がしゃべる、という形式の物語。そのおしゃべりから思いがけないことが分かって、なかなか粋な楽しい話。
*しまのないトラ (偕成社おはなしポケット) (小学中級〜) ひろかわさえこ絵 141p・・・縞のないトラ他、ちょっと他と違っている動物たちのお話5話。文字は大きく、小学中級向けだけれど、一部深くて、小学上級にいいような感じ。
少年は砂漠をこえる―ハラ・エルチをたずねて (ほるぷ創作文庫)
*潜水海賊キャプテン・グック (創作児童文学館)
■*千年ぎつねの春夏コレクション 高畠純絵 63p・・・何にでもうまく化ける千年ぎつねと、まだまだ若輩者の200年ぎつね、300年ぎつねたちの話2話。退屈しのぎにいい感じかな。 ※「千年ぎつねの秋冬コレクション」もあり
ダーサンとクロヒョウ (童話の城)
ダーサンと川のギャング (童話だいすき) (小学中級)
■どうぶつえんのいっしゅうかん (わくわくライブラリー) (小学初級〜) 高畠純絵 110p・・・小さな動物園の火曜日から月曜日までの1週間のお話。字は大きめで読みやすい。なんだか動物園に行って、動物を見ていろいろ想像してみたくなるような本。
ベンガル虎の少年は… (あかね創作文学シリーズ) (小学中級〜) 伊藤寛絵 221p
ペンギンハウスのメリークリスマス (わくわくライブラリー) 伊東寛絵・・・小さなレストランの可愛いお話。絵も相まっておしゃれで可愛い。
■ぼうけんしマウス (キッズパラダイス) 高畠純絵 108p
ほらふき男爵の冒険
ようこそ魔界伯爵 (偕成社おたのしみクラブ) 165p
⇒「どうぶつえんのいっしゅうかん」(8歳欄)
⇒「斉藤洋のしろくまシリーズ」「TN探偵社」「ナツカのおばけ事件簿」「なん者・にん者・ぬん者シリーズ」「妖怪ハンター・ヒカル」(下記)
□斉藤洋のしろくまシリーズ★ 高畠純絵
@しろくまだって―White Bear Brothers (新しいこどもの文学) 126p・・・面白い! カナダに住むしろくまの兄弟が人間の町に移って、そこで人間として生きていく話。とぼけた味で、楽しい。小学中級から高校生や大人にも!
A新装版 やっぱりしろくま (斉藤洋のしろくまシリーズ) ・・・これも楽しめた。小学上級くらいにいいかも。
Bいつでもしろくま (斉藤洋のしろくまシリーズ) ・・・これは小学中級に。
斉藤隆介の本 ※5歳欄・7歳欄にもあり
■ひさの星 (創作絵本 7) 岩崎ちひろ絵・・・ちょっと悲しすぎるお話。この方に多い自己犠牲の話だけれど、ここでは子どもで、ちょっとダメ。
**ベロ出しチョンマ (新・名作の愛蔵版) 滝平二郎絵
さくらいともかの本 1956〜
■*子ネズミチヨロの冒険 (偕成社おはなしポケット) (小学中級〜) 133p・・・男の子の野ねずみ、チヨロの物語。ちょっとした冒険譚。冒険譚の好きな子は好きかな・・・。小学1年くらいの子に読み聞かせた方が喜ばれそうな話だけれど。
森のすみか―モモンガ クルルの物語 (福音館創作童話シリーズ)
⇒「ひいばあのチンチンでんしゃ」(7歳欄)
さくらいろのハンカチ (講談社の創作絵本) (4歳〜) 永田萌絵・・・海老名香葉子による戦争の絵本。海老名さん(林家三平の妻)作でなければ出版されることはなかっただろう・・・。読むほどでもない。
佐々木ひとみの本
七夕の月 (ポプラ物語館)(小学中級〜) 小泉るみ子絵 141p
ドラゴンのなみだ (ジュニア文学館)
□*ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海) 128p・・・小4の男の子の話。デビュー作なのか、素人っぽい語り口、展開で少々読みにくい。いい話だけに素人臭さが気になって残念。
もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい (おはなしガーデン40) ・・・小4の女の子の話。休憩時間の温泉、そこには実はもののけたちが入浴に・・・。その番台に座ることになった夏休みの話。まあまあかな。勧められるほどでもない。イラストも話に合っていない。
さだまさしの本
おばあちゃんのおにぎり (くもんの児童文学)★ 85p・・・歌手がお遊びで書いたくらいの作品かと思っていたら、よかった。おばあちゃんとの実話らしい。7歳の頃のお話。
ふうせんのはか (くもんの児童文学) 88p・・・お祭りの日の、裕福ではない家の3兄妹の出来事を、1番上の兄の目線で描いている。字は大きめで読みやすい。昭和の話。
サッカーキッズ物語 全10冊・・・ドイツのサッカー少年物語。
@突撃ドリブラー・レオンの巻 (ポップコーン・ブックス) 175p
A疾風フォワード・フェリックスの巻 B無敵の少女ヴァネッサの巻 C鉄壁要塞ユーリの巻 D赤い機関車デニッツの巻 Eヒーロー・ラバンの巻 F最強ストライカー・マキシの巻 G世界最速右アウトサイド・ファビの巻 H七人目の勇士ヨシュカの巻 I背番号10番マーロンの巻
ザックのふしぎたいけんノート 原ゆたか絵・原京子訳
@ぼくのぺットは恐竜・・・不思議な体験をよくする10歳の少年が、自分の体験を語る。今回は、買った大きな卵から恐竜が孵って・・・の話。小学中級向けに、軽く読めるエンターテイメントに仕上がっている。好きなら自分で読み進めていけそうな本。
A体をぬけだし空を飛べ! B映画スターは吸血鬼? C消えたUFOをさがせ! Dぼくの家はおばけやしき Eひいおじいちゃんはねこ? Fもうひとりのぼくの作り方 G恐怖!!火の神ののろい
□サッコがいく (童心社・新創作シリーズ) 泉啓子・垂石眞子 222p 小4の女の子
佐藤さとる(文)の本 ※6歳欄・7歳欄にもあり
宇宙からきたかんづめ 岡本順絵 126p・・・1967年作品の改訂版。宇宙から調査にやってきた宇宙人の休息場所である缶詰。それを偶然スーパーで手にして家に持ち帰った少年が、缶詰の中からの声から聞いた不思議な話。SF童話。小4くらいの男の子にぴったりかな?
「てのひら島はどこにある」「りゅうのたまご」
⇒「佐藤さとる幼年童話自選集」(下記) ⇒「天狗童子」「コロボックル物語」(小学上級欄)
佐藤さとる幼年童話自選集
@遠い星から 195p
Aポケットだらけの服
B百番目のぞうがくる
Cぼくのおばけ
さとうまきこの本 ※小学上級欄にもあり
□クッキーとコースケ―犬と走る日 (おはなしメリーゴーラウンド) ・・・ゴールデンレトリバーの5歳のクッキーのおしゃべりで話が進む。突然、病院に預けられ、何日かしてやっとお迎え。実は飼い主の小4の男の子コースケが事故で、車椅子にのるような大事故にあっていたことが、クッキーの聞く周りの会話で読者は知れる。始終、「あたし、あたしね、○○なの」的なおしゃべりが続くのだけれど、ピュアなクッキーに心打たれる。小4〜小6くらい向けかな。
*ぼくの・トモダチのつくりかた (おはなしフレンズ!)(小学中級〜) 鈴木比呂美絵・・・転校してからおとなしい子みたいになり、友だちもできない、唯一できたのはおじいさん犬だけ、始まった水泳もクラスで一人だけろくに泳げない、そんな「ぼく」(小4男子)の話。とても親しみやすくて、すいすい読める。
⇒「うさぎのなぞなぞ屋」(7歳欄)
サポーターはサイボーグ (文研ブックランド) (小学中級〜) 藤田千津文 127p・・・小学3年生の男の子のお話。心臓にペースメーカーをつけたおじいちゃんと一家のお話、携帯電話とペースメーカーのこと。今では携帯電話もペースメーカーに影響をほぼ与えないらしく、もう、少し古いお話かも・・・。サザエさん風な一家なのは面白い。
さみしかった本 ・・・古くなりすぎて図書館の倉庫で忘れられかけ、さみしい本のお話の絵本。本が主人公というところが変わっているけれど、特に面白い作品でもなく、読むほどでもないかな、と。一部の本好きの大人が好きな話かも。
さむがりやのサンタ レイモンド・ブリッグズ
***さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)(4歳〜)・・・いろいろぼやきながらクリスマスに働くさむがりやのサンタ。漫画形式。思い切り普通のおじさんっぽいサンタで、これは子供に勧めるような作品ではなく、大人が味わうものかと。
サンタのなつやすみ さくまゆみこ訳・・・サンタがいろんな国で夏休みを満喫してみようとする話。これも子ども向けではない。
さようならニッポン (どうわレストラン)(小学2〜4年) 山口タオ・田丸芳枝 96p・・・小4の登校拒否気味の男の子と、そのおじいちゃんの話。ニッポンはニッポニア・ニッポン(トキ)のこと。絶滅寸前のトキにもう一度空を飛んでほしいと・・・。字は大きいし、読みやすい。
さよなら宇宙人 (ものがたりの庭) 荒井良二絵・・・小3の女の子の語りの物語。クラスに「アルファ星からきました」と挨拶する転校生がやってくる。けれどその子は本当は祖父母と貧しく暮らす男の子。現実から目を背けている。そういうことが、さらっと素敵に語られている。小3でこんな本を楽しめたらすごいもんだな・・・と思う。大人の私には面白かった。
さよならごめんおばけ 102p・・・小4の男の子が友だちと喧嘩して、謝れずにごめんおばけにとりつかれるお話。男の子の可愛い話かな。
さよなら、ルーネ ・・・短い絵本だけれど、自分と関係なくもない気のする「友だちの死」が描かれていて、きつい。
**さらば、猫の手 (童話だいすき)(小学中級) 金治直美文124p・・・小4の、真面目な男の子が主人公。やりたいことがあるのに、習い事や学習で暇がなく、困っている時に「猫の手」を手に入れる。それは自分の代わりにいろんなことをやってくれ・・・。内容もちょっと真面目かな。まあまあ面白いけど。
さらわれた王子さまと庭師の娘 (世界の子どもライブラリー) ★(小学中級〜)・・・大女にさらわれた王子様のことを人々は薄情に忘れたけれど、ただ一人忘れなかった庭師の娘。柔道の黒帯をとったりいろいろ準備して、王子様を助けに! 行動力のある、人々のアドバイスもよく聞く娘。けれど王子はばかな男で、娘はさっさと王子を捨てる。まあまあ楽しくて、いろいろとなにを暗喩しているのか考えるのも楽しいかな。
3年1組ものがたり 後藤竜二・福田岩緒
■@*ジュン先生がやってきた! 92p・・・3年生になりたてのお話。担任は新任のジュン先生(女性)。自分で読んで欲しい作品なので読み聞かせはいないけれど、問題児ハヤトの今後が個人的にかなり気になる! ⇒ 結局読み聞かせました。面白かったみたい。続きは自分で読んで欲しい・・・(8.6)
A五月は花笠!・・・運動会に花笠を踊る、の巻。「感情を自覚し、感情を表現し、恐れず自分をさらけて生き、人と関わり合え」という筆者のメッセージを感じる。昨今のクールな、表面だけの付き合い方などにカツを入れたかったのではないかと。3年の5月に読むには内容が濃いかな。4,5年でも。
Bま夏の夜は、たんけん!・・・夏休みの話。なんだかだんだんクラスの内輪の話っぽくなってきて、読んでいてそれほど楽しくない。
C十一月は変身!・・・席替えの後・・・。作者の思いがこれもAに続き熱い。4,5年でも。
Dドンマイ!・・・これはBと同じでいまいち。急いで終わらしちゃった感がある。11月から春までの物語。本当は2冊に分けるはずを1冊にして、急いで完結させましたという印象。2009年出版。この後、「1年1組」シリーズの完結の巻も完成され、2010年に作者は亡くなられました。
□**365まいにちペンギン 石津ちひろ訳・・・365日毎日ペンギンが送られてくる話。数学絡みの絵本。
■しあわせの子犬たち (文研ブックランド) (小学中級〜)・・・おばあさんと孫娘がコリー犬の出産に立ち会い、生まれた6匹を里子に出すお話。
□*じいちゃん、いつまでも家族だよ (童話の海)(小学中級) 高山栄子・岡本順 134p・・・おじいちゃんが亡くなってから一回忌までの、小3から小4にかけての男の子のお話。ずっと同じ調子で話が続いていくので、ちょっと読んでいて苦痛だった・・・。1997年作品。
じいちゃんの森 森おやじは生きている(小学中級〜) 黒井健絵 127p・・・小3で村に引っ越しておじいちゃんと暮らすようになった男の子のお話。小4でおじいちゃんが亡くなる。内容のわりにきちんと描きこまれていなくて、その分、字が大きめになっているように思われる・・・。
ジェイムズ(ジェームズ)・マーシャルの本 1942〜1992年
*おいしそうなバレエ モーリス・センダック絵 さくまゆみこ訳・・・ぱらぺこで、豚の舞台を、豚を食べるつもりで見に行ったオオカミの話。あまり良さは分からず・・・。
□フクロウ探偵30番めの事件 (子どもの文学 青い海シリーズ)(9,10歳〜)(小学中級) 絵もジェイムズ・マーシャル 小沢正訳・・・1977年作品。妙におしゃれかな。ふくろうの老女の名探偵エリナー・アウルと、ねこの助手ポーズが、秘書先のホテルで起きた事件にいどむ。昔風の、あまり滑らかでない翻訳のせいか、ちょっとクラシックな探偵ものの雰囲気もありつつ、動物のコメディー。
■**やねのうかれねずみたち (偕成社・ほん訳童話―おかしな動物ものがたり) 102p・・・動物の短いお話が7話。どれもコメディー。暇つぶしに読むのにいいかな?
⇒「メアリー・アリス いまなんじ?」
ジェニー・ニモ(文)の本・・・1944年〜 英
■石のねずみ ストーン・マウス (ほんやく童話) 109p・・・高尚な幼年童話という感じ? 子どもが読んで面白いのか疑問・・・。大人でもあまり面白くなかった。
*魔女からの贈り物 (児童図書館・文学の部屋) ポール・ハワード絵 102p・・・吹雪の日にやってきたおばあさんは魔女なのか?? 不思議なおばあさん、行方不明になった猫、お父さんの無事は? おかしな時計・・・。全体的には暗めのお話かな。
「チャーリー・ボーンの冒険シリーズ」「オオカミウルフは名コック」「とびたて!竜の子ダンド」
□シェフィー
@シェフィーがいちばん★ 127p・・・シェフィーは自分が一番と思っているテリア。他の2匹のテリアと一緒にエマに飼われている。ところがシェパード犬が突然やって来て、ずっとエマと一緒にいるように・・・。それがちょっと騒がしいテリアの感じのよく出ているシェフィーのしゃべりで語られる。そしてシェフィーがある事件で、世の中で自分は一番なんかじゃないということを悟る。子どもが読んで楽しいかどうかは分からない(やや長いので)けれど、いいお話。
Aシェフィーはがんばる 140p
ジェームズ・サーバーの本・・・1894〜1961年
おもちゃ屋のクィロー (世界傑作童話シリーズ)(5歳〜小学初級) 飯野和好絵 80p・・・こ、これが小学初級向けですと!?と。福音館書店恐るべし・・・。小学中級でいいんではないでしょうか。乱暴な大男が町に長居することになり、ほとほと困り、恐れている人々の中、おもちゃ屋のクィローが考えたのは・・・。心理戦で、小学中級向けだと思います。1944年作品。そんなに古いとは思えない。
*たくさんのお月さま (5歳〜) ルイス・スロボドキン絵 中川千尋訳・・・1943年作品。当時の子どもたちはきっと大喜びで読んだのではないかと・・・。今ではレトロで、ちょっと退屈かも。「お月さまがほしい」との姫の願いをかなえるように王さまに言われた大臣、魔法使い、数学の大先生。けれどかなわず、代わりに道化師が・・・というお話。
□シェーラひめのぼうけんシリーズ 村山早紀・佐竹美保
シェーラひめのぼうけん
@魔人の指輪 153p・・・ほとんど漫画。女の子(シェーラ姫)が主役のRPGみたいな内容。王国の危機を救うため、賢者に会いに砂漠を超えて町に現れたシェーラ姫は、七つのかぎを集めるために世界中を旅することに・・・。シェーラ姫は世間知らずで優しくて怪力。しっかりしていて、前向き。かる〜く読めて、読解力UPなどには全く役立たないだろうけれど、楽しめるのは確かかも。
Aうしなわれた秘宝 Bダイヤモンドの都 C海賊船シンドバッド D空とぶ城 E海の王冠 Fガラスの子馬 G闇色の竜 I魔法の杖 J最後の戦い
新シェーラひめのぼうけん
@ふたりの王女 A旅だちの歌 Bペガサスの騎士 C炎の少女 D妖精の庭 E風の恋うた F天のオルゴール G伝説への旅 H死をうたう少年 I天と地の物語
■舌ながばあさん (ちひろ美術館コレクション絵本) 千葉幹夫・武建華・・・おばけの「舌長ばあさん」と「朱のばん」の絵本。人間が脅かしがいのある生き物であるように、困っている人間たちを助ける二人。自然破壊を戒める絵本でもある、かな。ちょっと分かりにくい。
七人のいろいろな魔法使い (童話パラダイス) いとうひろし絵 146p・・・
□*七人のおかしな妖怪たち (理論社のあたらしい童話) たかしよいち・スズキコージ 145p・・・妖怪話7話。妖怪話というか、不思議な伝承風のお話。伝承好きの男の子に・・・という感じでしょうか?
□じっちゃんはゆうれいになった (童話だいすき)(小学中級) 吉田道子文 105p・・・人違いで死んだことになったおじいちゃん、幽霊になると決めて2か月間、幽霊として過ごす。個性的なおじいちゃんで、その間に「ぼく」のクラスメートの心を癒したりする。もう一声欲しいような作品なのだけれど、子どもにはちょっと変わっていて素敵な作品に思えるかも。
十長生をたずねて 44p・・・韓国の絵本。仲良しだったおじいちゃんが病気になって、女の子が、長寿のための10の生き物や太陽など(=十長生 じっちょうせい)を訪ねていく。イラストが刺繍やボタンの写真などで面白い。そしておじいちゃんは亡くなる。
■詩のすきなコウモリの話 モーリス・センダック絵 100p
シノダ! 富安陽子文・・・好きなら読んでね、の富安さん作品。読みませんでした。
@*チビ竜と魔法の実
A樹のことばと石の封印 B鏡の中の秘密の池 C魔法の森のふしぎな夜 D時のかなたの人魚の島
□島物語 灰谷健次郎文 全5冊 小4の男の子
@はだしで走れ 219p
A今日をけとばせ Bきみからとび出せ Cほほ笑みへかけのぼれ Dとべ明日へ
***じゃがいもかあさん ★(偕3,4歳〜) アニタ・ローベル 今江祥智訳 40p・・・戦争反対の、子どもにも分かりやすい絵本。じゃがいもを育て、戦争に一切関わりたくない母さんと、そのふたりの息子たちのお話。
ジャクリーン・ウィルソン(文)の本 ※小学上級欄にもあり
□**アルファベットガールズ (フォア文庫)★(小学上級〜) 149p・・・11歳のお姉ちゃんのいる女の子のお話。そのお姉ちゃんは障害があって赤ちゃんみたい。引越し先で友だちになった子たちはそのことをまだ知らなくて、順番に誕生日のお泊り会に呼び合うようになったとき・・・。優しい友だちや、悪役の意地悪な子とかが出てきて、女の子は文句なく好きだろうと思われる。
□リジーとひみつのティーパーティ (フォア文庫) ・・・お母さんの再婚で、2人暮らしから5人暮らし(新しい兄弟が2人)になる女の子リジーのお話。今までのお母さんの再婚相手たちに懲りているリジーはだんまりを決めこむのだけれど・・・。女の子は好きそう。
わたしのねこメイベル (おはなしプレゼント) ニック・シャラット絵 142p・・・大好きな飼い猫メイベルが老衰で死んで、家族に内緒でメイベルをミイラにしようとする女の子の話。ちょっとすごい話で、想像するとかなり怖い・・・。この作者独特の、おしゃべりな感じの女の子の語りの本。死を扱っているけれど、字は大きめで読みやすい(気持ち悪いけど・・・)。
ジャクリーン・ウッドソンの絵本 E.B.ホワイト絵 さくまゆみこ訳
****かあさんをまつふゆ (小学初級〜)・・・出稼ぎに行った黒人のお母さん、お母さんのいない冬、おばあちゃんとの暮らし。詩情の豊かな絵本。
□むこうがわのあのこ★(小学初級〜) 32p・・・黒人と白人の住む場所に作られていた柵。その向こう側とこちら側の女の子2人のお話の絵本。「こんな古い柵、そのうち誰かが来てとりこわすよね」 大人になって読むとかなりじーんときた。大人にこその絵本かもしれない。
■シャチのくる日 30p・・・シャチの来るのを待つ、海辺に住むおじいさんの物語の絵本。繰り返される生と死の物語かな。
ジャニス・メイ・ユードリイの本 1928〜
■魔女のグレンダ・グリンカ★ 114p・・・1969年作品。魔女のグレンダ・グリンカが、小学生の女の子に変身して、普通に学校に通ってみるお話。心は魔女のままなので、すごい意地悪! その意地悪ぶりが、わがままな小学生女子そのもので、母的にはかなり面白かった。もっと続編を読んでみたいくらい。子どもには、腹立たしい話かもしれない。
ゆかいなアンギー (文研子どもランド) 96p・・・1971年作品。日本での初版も1977年で、子どもが喜んで読むには古すぎるかも・・・。イラストもすごいレトロ! アンギーという女の子のお話が11話。
⇒「木はいいなあ」「きみなんかだいきらいさ」「あのね、わたしのたからものはね」
ジャンニ・ロダーリの本 1920〜1980 国際アンデルセン賞受賞 ※小学上級欄にもあり
ジップくん宇宙へとびだす (世界のどうわ傑作選) 鈴木義治絵 安藤美紀夫訳146p・・・8歳の男の子、ジップくんが、テレビを見過ぎていて、テレビの中に入ってしまう話。ジップくんは世界中あちこちのテレビに移動してしまって制御不能。1962年作品で、テレビがブラウン管だったりと古いし、訳(1967年初版)も古い。けれど前半のとぼけた面白さがすごい。後半の話のまとめ方はちょっとわけ分からないのだけれど・・・。イラストも素敵!
□空にうかんだ大きなケーキ (イタリアからのおくりもの5つのちいさなファンタジア) 井川ゆり子絵 135p・・・文字はやや小さめ。これも、空に超巨大なケーキが突然現れ、そのことから騒動が起きる・・・という、荒唐無稽な設定。けれど文字の小ささで堅苦しさを感じるからか、あまり楽しめなかった。この作者の作品の中でこれを最初に読んでいたら、他の作品にも手を出す気はなくなっていたかも・・・。1966年作品。
□マルコとミルコの悪魔なんかこわくない! (くもんの海外児童文学) 158p・・・マルコとミルコというトンカチを常に持ち歩く最強の双子の短編を集めたもの。なんだか妙におしゃれ。一気にこの作者に興味を持たされた。小学4,5年向けかな。
⇒「重すぎるさんと軽すぎるさん」(7歳欄・ゆかいなゆかいなおはなし)
ジャンヌ・ロッシュ・マゾンの本 1885〜1953年
■はんぶんのおんどり★ 堀内誠一絵・・・お父さんの遺言で平等に財産分けした2人の兄弟。けれどその実、全く平等ではなく、ほとんど何ももらえなかった弟。実質的には、これも平等に半分こにしたおんどり1羽を手にしただけ。そこから王になるまでの民話の物語なのだけれど、面白い。真っ二つになったおんどりが大活躍する。かなり昔の作品だと思うのだけれど、少しも古くない。
⇒「リスのゲルランゲ」(下記)
□ジャンポールという名の魚 (文研ブックランド) (小学中級〜) ブリジット・スマッジャ 小泉るみ子絵 128p・・・8歳だけれど2年飛び級している早熟な男の子の物語で、字は大きめだけれど、これを好んで読む日本の小学中学年がいるんだろうか・・・。同じように複雑な子なら、好きなのかな。愛しているけれど、相手のそのままを受け入れられない、そんな人々の中で暮らす多感で繊細な8歳の少年の語りの本。
□11号室のひみつ (おはなしメリーゴーラウンド) 172p・・・
12月くんの友だちめぐり ミーシャ・ダミヤン カーライ 矢川澄子訳 絶版・・・絵本。12月くんが、3月、6月、10月を訪ねに行く。季節の移り変わりを大事にした絵本、かな。
ジュウベエと 川越文子・夏目尚吾
@ジュウベエとあたし犯人を追う
Aジュウベエと幽霊とおばあちゃん (文研ブックランド) (小学中級) 128p・・・小4の「あたし」と犬のジュウベエの話。それぞれが語り手になり、言葉が通じるようになったりする。ちょっと素人っぽい話でいまいちかと・・・。
ジュディ&ロン・バレットの本 ※7歳欄にもあり
くもりときどきミートボール (ほるぷ海外秀作絵本) ★・・・1978年作品の絵本。雨や雪の代わりに、いろんな食べものが降ってくる町の話。一度読んだら忘れないだろう絵本。中学生くらいでも楽しめるだろう。
マクドナルドさんのやさいアパート ・・・ナンセンス絵本。1969年作品とは思えない、おしゃれなコメディーという感じ。
□少女海賊ユーリ★ 全10冊(小学中級〜) みおちづる文
@なぞの時光石 157p・・・100年ほども前から年を取らないと言われている少女の姿をした海賊船の船長ユーリ。何者なのかが分かる第1巻。小学中級から読めるように平易にしてあるので少し物足りない部分もあるけれど、小学4,5年生くらいには面白いのでは? わくわくどきどきできる冒険ものかと思います。
A時のとまった島 B海竜のなみだ C天使のいのり D黒いゆうれい船 Eさまよえる宝島 F指輪のちかい G剣にかがやく星 H流星の歌 I未来へのつばさ
正道かほるの本
■ナニカのたね (おはなしドロップ) 堀川理万子絵 63p・・・空から落ちてきたナニカの種は、何の種!? 文字は大きくて小学初級向けのようなのだけれど、中身はひねりがきいていて、小学中級向けかな、と。
□なんでも屋はじめます (ものがたりのもり)(小学中級〜) 78p・・青年と思われる男性が主人公。便利屋みたいな仕事を愛犬と始め、その仕事の依頼の話が数話。動物が喋ったりと子ども向けのようではあるけれど、生活に疲れた人が気晴らしに読む、という感じの本かも。おしゃれさを表に出していていまいちだし、子どもにはあまりお勧めしないかな・・・。
⇒「ぼくんちどうぶつえん」 ⇒「つるつる」
少年と海のファンタジー絵本 山下明生・杉浦範茂
海をかっとばせ 31p・・・波打ち際で野球の練習をする少年の話。波が練習相手になってくれる感じがなんだかいい。
■まつげの海のひこうせん ・・・小3くらいの男の子にぴったりに思える絵本。友だちとのけんかが描かれている。なんだかいい。
「風のつよい日」
□縄文大使カックウとショウタのふしぎな冒険 149p・・・小4の男の子が主人公。博物館に展示されたカックウ(国宝・中空土偶)と友だちになる不思議な体験をする。博物館好きな子にはわくわく、面白い話なのかな・・・。私は途中でやめました。
ジョン・シェスカの本
■**くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話 レイン・スミス絵・・・聞いたことのあるおとぎ話をいくつかふざけ気味にアレンジした絵本。本全体の作りも少しおふざけ気味。好きな子は好きなのかな?
「イカはいかようにしてもイカだ」
⇒「タイムワープ三人組」(下記) ⇒「三びきのコブタのほんとうの話」(7歳欄) ⇒「算数の呪い」(小学上級欄)
ジョーン・G・ロビンソンの本
■おはようスーちゃん (小学中級〜) 中川季枝子訳 127p・・・
すえっこメリーメリー (子どもの本) 松野正子訳 123p
⇒「テディ・ロビンソン」(6歳欄)
ジョン・バーニンガムの絵本 ※4歳欄・6歳欄・7歳欄にもあり
□地球というすてきな星★(6歳〜)・・・環境問題などについて考えるようになるきっかけになるかもしれない絵本。
*ハーキン―谷へおりたきつね (7,8歳〜)・・・お父さんの言いつけを守らず、谷へ降りてキツネ狩り好きな人間に見つかってしまったハーキンの絵本。すぐにやってきた狩りの一団を撃退する。小学中級にぴったりな絵本に思える(9・0)
白阪実世子の本
はいたつやのフィードル (わくわくライブラリー) (小学2,3年〜) 108p・・・トナカイのフィードルは、一晩のうちにどんなに遠くても運んでいけるクリスマス用のそりをちょっと失敬して、配達屋を始めます。そして頼まれた配達のお話が数話。アイデアは楽しい。けれど落ち着いた語りや、淡い色のイラストがいまいち子ども向けでないような・・・。
ふしぎなともだちジャック・クローバー (わくわくライブラリー) 237p
***しらんぷり 梅田夫妻 219p
白い牛をおいかけて★ ・・・うちの牧場の白い牛は、逃げ出して、誰が捕まえに行っても失敗に終わる。それだけの話なのだけれど、面白い。女の子の目線で描かれた絵本。
■***シロクマをさがしに ハリー・ホース・・・おじさんが愛犬と北極探検に。ワイルドなようなとぼけた味で面白い。大人の味かも? ※原作ではシリーズもので、砂金掘り編(?)と難破船編(?)もあるよう。
代田昇の本・・・ちょっともう古いかな・・・と、あまり読みませんでした。
*あんぱるぬゆんた―沖縄・八重山古謡 (銀河社の創作絵本) ・・・沖縄・八重山地方の古謡を絵本にしたもの。好んで読む子どもはあまりいないだろう・・・。1976年作品。
たたされた2じかん (フォア文庫) (小学初中級) 長新太絵 154p
■てんりゅう (創作絵本 4) 北島新平絵・・・信州・天竜川のお話の絵本。1971年作品。読むほどでも・・・。
ぼくのおよめさん (ふるさとの童話) 絶版
⇒「ももたろう」(5歳欄) ⇒「四人の兵士のものがたり」(小学上級欄)
*水曜日の本屋さん ・・・「わたし」がいつも水曜日に行く本屋さんのお話の絵本。良さがよく分からなかった。
*すえっこOちゃん (小学1年〜) ルイス・スロボドキン絵・石井桃子訳 210p 5歳の末っ子Oちゃん
末吉暁子(文)の本 ※7歳欄・小学上級欄にもあり 1942〜
かいじゅうになった女の子 (偕成社文庫) 162p・・・小3の女の子が怪獣に、その妹がカエルになってしまった1週間の話。作者のデビュー作らしくて、1975年作品。子どもの扱いや「きちがい」って言葉など、いろんな部分で古さによる違和感を感じる。当時は面白かったのだろうけれど・・・。
■学校で泣いたことある? (フォア文庫) 宮本忠夫絵・・・小3の男勝りな女の子が学校で泣いてしまった時のエピソード4話。1988年作品で、思い切り昭和。「キャンディキャンディ」とか出てくるし。今の子が読むほどでも・・・。
⇒「魔法のおみやげ」(下記) ⇒「シルカ小学校のブキミともだち」(8歳欄)
杉山亮(文)の本・・・ちょっとふざけすぎていて、くだらなすぎの作品が多いように思える・・・。
3びきのお医者さん (こころのつばさシリーズ)★(小学3年〜) 96p・・・アニメにしても面白そう。森に引っ越してきた耳の聞こえの最近悪いおばあさんと、そんなおばあさんを診察した3びきのお医者さん(うさぎ・いたち・リス)の話。コメディーで楽しい。読書嫌いな子でも楽しめそう。
□*空を飛んだポチ ─杉山亮のものがたりライブ─ (わくわくライブラリー)(小学中級〜) おかべりか絵 92p・・・作者が時々開催する物語ライブで披露されたお話2話。八ヶ岳の近くに位置する自宅で行われるらしく、八ヶ岳の風の強さなどが話のネタになっている。大人向けにもなっているようで、小学上級以上向けかも。くだらなすぎに思えて、途中で読むのをやめました。
⇒「怪盗ショコラ」(上記) ⇒「ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ」「わんわん探偵団」(下記)
⇒「杉山亮のおばけ話絵本」「たからものくらべ」(6歳欄) ⇒「おはなし迷路」(7歳欄・遊び)
⇒「こども講談」(小学上級欄)
鈴木喜代春の本
3年2組のあばれんぼう (あすなろ小学生文庫)★ ・・・1986年作品で古くはある。けれどこの「違っている」ことで同じクラスメートなのに除外するのか、それとも受け入れるのかを選ぶこのお話は、読んで欲しいように思う。作者は学校の先生を長くしていた方らしく、それもうなづける。
空をとぶ一輪車 (子どもの本) ・・・1年生の男の子と、いじめっこみたいな小4の男の子の話。字は大きいけれど、大人に向けてのメッセージの本のようで、子どもの読物ではないような気がする。
「手をあげた子あげなかった子」「いじめられっ子と探偵団」「けんかは100点よりもむずかしい」「元気くんのお母さんが走った日」「とんだ!!ぼくの竹トンボ」「のろ亀池の物語」「おたすけ組ライオン班」
とびだせ!2年生:「チビをさがしてどこまでも」「ビリだわっしょいどうあげだ」「ごっくんピーマンたべちゃった」「ちこくチャンピオンのひみつ」「ふたりのテストはみんなばつ」
教育に人間を!ダメな子シリーズ(小学中級):@ダメな子ビリの子まけない子 A100点が40点にズッコケた Bふにゃふにゃ一男とまちがい清二 C赤いリュックの七人きょうだい D3年2組のあばれんぼう
⇒「おじいちゃんのたからもの」(7歳欄) ⇒「十三湖のばば」
□すっとび犬のしつけ方 (文研ブックランド) ・・・すごいスピードで自由に走り回り、制御できない飼い犬を、しつけて制御できるようにするためにあれこれする男の子の話。ちょっとおふざけ気味で、お勧めされるほどでもないかな・・・。 ※「すっとび犬指名手配」もあり
■すてきなよるに 31p・・・なんだかおしゃれな絵本。ヒキガエルとかハイエナとかクモとかコウモリ、嫌われ者たちが素敵なことを始める。小学中級・上級にも読める絵本かな。文字はかなり小さい。
*****ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった★ デイビット・シャノン・・・人と変わっていると笑われるのが嫌で我慢していて、体がストライプ模様になってしまった女の子の絵本。コメディータッチだけれど、個人的には怖かった・・・。
スーパーヒーロー・パンツマン★(小学初中級〜) 全5冊
@パンツマンたんじょうのひみつ 101p・・・どちらかというと、おふざけ系。くだらない系かもしれないくらいだけれど、愛のある、高尚なくだらない系だと思いました。小学中学年くらいの男の子が好きそうな悪ふざけ。校長先生に「おまえ」と言ったり、信じられないようないたずらをしたりする小4の男の子2人が主人公なのだけれど、面白い。好き。次巻からも楽しみ。
AパンツマンVS巨大トイレロボ BパンツマンVS恐怖のオバちゃんエイリアン CパンツマンVSおもらし教授 DパンツマンVSくいこみウーマン
スプーンおばさん 絵本版もあり(6歳欄)
@**小さなスプーンおばさん (新しい世界の童話シリーズ) ・・・子どもの頃好きだった。
Aスプーンおばさんのぼうけん
Bスプーンおばさんのゆかいな旅
□スペースシャトルぶんどり大作戦 浜野えつひろ文 146p・・・小4の男の子が主人公。スペースシャトルを動かすコンピューターをめぐっての物語なのだけれど、1999年刊行。当時のコンピューターとスペースシャトルの好きな男の子とかには好評だったのかもしれないけれど、今となっては読むほどでもないような・・・。
スマーフ物語シリーズ ペヨ・・・絵本形式の漫画です。
@黒いスマーフ ・・・正に小学中級のための漫画。スマーフという青い小さな生き物たちの物語。スマーフたちが「黒スマーフ病」にかかっていく「黒いスマーフ」と、魔法使いに囚われた一人を救出する「とらわれのスマーフ」の2話。結構古そう(日本での初版が1985年)なのに、なかなか面白い。
B恋人スマーフェット E100人めのスマーフ
□***すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ)★(小学初級〜) 80p・・・唐招提寺金堂の四体のすみ鬼からヒントを得た作品らしい。主人公は江戸時代の宮大工見習の少年。骨太の作品で、味がある。唐招提寺に行きたくなる。
■スミレ色のリボン★(小学初級〜) 119p・・・短いお話12話。おばあちゃんと暮らすスプリングという少女ねずみが大人になり、3話目で出産。1人で出歩いていた先での突然の出産だったので、しばらく4匹の子どもたちと車の中で仮住まい。そして再びおばあちゃんのうちに戻るまで。すみれ色のリボンは、スプリングが身につけている、代々伝わるリボン。地味目に思える本だけれど、なかなか面白い。女の子向け。
□スミレさんの白い馬 末崎茂樹絵 81p・・・山登りしながら、おばあちゃんから聞く東京大空襲の体験談。物語の中に大空襲を入れて伝えようというのは分かるのだけれど、いまいちなような・・・。
***せいめいのれきし―地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本) (小学中級〜) バージニア・リー・バートン
*せかいいち大きな女の子のものがたり (小学初級〜) 落合恵子訳・・・世界一大きくて、大きなクマとも戦った女の子の話の絵本。小粋な話を狙ったのだろうけれど・・・どうなんだろう。
セーラーとペッカシリーズ (小学初級〜) 全5冊
@セーラーとペッカ、町へいく・・・絵本で文字数も少ないのだけれど、味があって、小学中級〜大人向けかと。とぼけた味で、おじさんと犬が主役で、好きな人は好きそう。
A**いったいどうした? セーラーとペッカ
Bセーラーとペッカの日曜日 Cセーラーとペッカの運だめし Dセーラーとペッカは似た者どうし
□先生、コーチしてあげる! (文研ブックランド) ・・・毎年恒例の先生と6年生との野球試合。小4の男の子が、全く野球のできない新任の先生に野球をコーチする話。海外の話、という感じがやや強い。野球と先生の好きな子には面白いのかな?
■ゾウの家にやってきた赤アリ (文研ブックランド)(小学中級〜) カタリーナ・ヴァルクス・・・内容は5,6歳向けでもいいくらいに思えるのだけれど、ルビのない漢字から言うと小学中級向け。医者の象が、赤アリの女の子と一緒に暮らすことになった、その1日のお話。まあまあかな。
そっといちどだけ (絵本・いつでもいっしょ 30)★ なりゆきわかこ・いりやまさとし・・・読んでいて泣けてきた。盲導犬の一人称の語りで話が進む。2歳の時出会い、良きパートナーとして過ごし、けれど10歳を過ぎて失敗するようになって・・・やがて引退する。盲導犬のデビューから引退後までの話(6.3)
そばうちばば (日本のえほん 27) はまみつを・鈴木義治・・・1984年作品。そばを育て続けるおばあさんの物語。絵本だけれど、読みやすくはない。古き忘れられた作品のように思う。大人っぽい。
■そばかすイェシ(小学初中級)
@*そばかすイェシ ・・・ドイツの女の子、イェシ(8歳)を主役にした3篇。なかなかよい。挿絵がちょっとイメージと違うけど・・・。
Aもっと!そばかすイェシ
空飛び猫 ル・グウィン 村上春樹訳
@空飛び猫 (講談社文庫)
A帰ってきた空飛び猫
B素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち
C空を駆けるジェーン
空とぶペーター (児童書) 32p・・・
ダイアン・シェルダンの本
■*くじらの歌ごえ 角野栄子訳・・・絵も相まってとても雰囲気がある絵本。
■庭のよびごえ★ 絶版 角野栄子訳・・・絵本。女の子が庭で矢じりの石を見つけ、そこから大昔のインディアンの住んでいた時代に思いをはせていく。詩心があって、絵も相まっていい雰囲気。
■だいじょうぶだよ、ゾウさん★ 25p・・・ゾウとネズミのお話の絵本。死は避けられない、自然の摂理だってことが描かれている。自分がネズミだったらどうする?と問うてみたい本。
□*たいせつな友だち (小学中級〜) 142p・・・小学4,5年生くらい向けかなと思います。女の子が、神様に向けておしゃべりする、そのおしゃべりで話が進みます。そういう形式のお話にしては、すいすい読める。いろんなことが起こります。お母さんは妊娠、大切な友だちができ、その友だちが病気になり・・・。いろんなことの詰まった良い本。
太平のカメ日記 (文研じゅべにーる) 岡本順絵 159p・・・
*大砲のなかのアヒル (特選世界平和の絵本)★ ・・・大砲の中にアヒルが卵を産んだことで巻き起こるどたばた。劇を見ているようで面白い絵本。アヒルの卵がきっかけで戦争はとりやめになる。
タイムスリップ海賊サム・シルバー
@伝説の秘宝をさがせ ・・・サム・シルバーという普通のサッカー好きの10歳の男の子が、海で瓶を拾い、中に入っていた金貨をこすっていると300年前にタイムスリップ。しかも海賊船の上で、海賊たちと一緒に秘宝探しをすることに・・・。テンポよく話が進んで、大人には物足りないけれど、小学中級には漫画みたいで読みやすいかと。男の子は次々読み進めていくかも? まあ、わざわざ勧めてまで読ませたい本ではない。
A幽霊船をおいかけろ! B真夜中の救出作戦 C裏切り者のわな!
□タイムチケット (福音館創作童話シリーズ)★(小学中級〜) 藤江じゅん 153p・・・小4の男の子がひょんなことから昭和44年に4時間だけタイムスリップし、子ども時代のお父さんたちにも会う話。ありがちな話ではあるけれど、面白い。
■タイムワープ三人組シリーズ△(小学2,3年〜) ジョン・シェスカ レイン・スミス
@アーサー王救出作戦 94p・・・不思議な叔父から届いた誕生日プレゼントを友だちと3人で開くと、本が・・・。本を開くとタイムワープして、アーサー王の時代へ・・・。小さ目の子向けだからか、内容を聞いて思うほどには面白くはなく、ただバタバタ、面白っぽく仕上げてある。いまいちかと。
A海賊黒ひげをやっつけろ B消えたシャイアン族のなぞ Cぼくのママはネアンデルタール人 D2095年への旅
高楼方子の本 1955年〜 ※4歳欄・7歳欄・小学上級欄・中学生欄にもあり・・・ナンセンス系の、ちょっとシュールな作品も多い。好きなら自分で読んでね、の方です。私は結構好きなので、読んでいます。
*キロコちゃんとみどりのくつ (おはなしフェスタ) 168p・・・小2の女の子のキロコが気にいった買った緑の靴は、履くと勝手に動き出す靴。ミドリン・ミドロンと名前をつけて、靴と友だちになっていく。ちょっと長すぎ・・・それほど面白くなかった。
*こぶとりたろう 杉浦繁茂絵 39p・・・自分で読むと楽しいかもしれない絵本。兄妹と、鬼のお話。
□*紳士とオバケ氏 (ものがたりのもり) (小学中級〜)・・・大人の味わいの面白さ。真面目な真面目な独り者の紳士と、その家に住むオバケ氏の物語。
■ソラマメばあさんをおいかけろ★ 絵も高楼方子 64p・・・姉弟が、野菜の町へ行く話。ナンセンスすぎて・・・という作品もあるこの作者さんですが、これは笑えるし、気晴らしにいい感じです。
■ネズンタはかせの発見 (スピカの創作童話) 高畠純絵 62p・・・まあまあ、かな。ハタネズミの発明家ネズンタ博士の話。
*ポップコーンの魔法 (あかね・新読み物シリーズ) 千葉史子絵 128p・・・ふたりの空想好きな女の子のお話。まあまあ、かな。
□ねこが見た話 (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級〜) 104p・・・のらねこが語る、目撃した不思議な話が4話。退屈しのぎにはいいかもしれないけれど、語り口(ちょっと乱暴に悪ぶった口調)のせいか、なんだか寒い。個人的には好きじゃなかった。
⇒「いたずら人形チョロップ」(上記) ⇒「ピピンとトムトム物語」(下記)
高森千穂の本 1965〜
四国へGO!サンライズエクスプレス ・・・小4の男の子が引越しした友人に会いに、夏休みに1人で家族にも内緒で計画を立て、四国まで行く話。悪い子たちに騙される話とかあって、小4ってたいへんなのね・・・と思った。
□ふたりでひとり旅 (あかね・新読み物シリーズ) ・・・小4の男の子が、交通事故で無くなった同世代の男の子の幽霊に乗り移られ、2人で幽霊の故郷を電車などを乗り継いで目指すというお話。さらっと軽くて、あまりきちんと描きこまれていない印象。
「風をおいかけて、海へ!」
竹崎夕斐の本 1923〜
■のんびりにいさんちゃっかりいもうと (創作童話シリーズ 29)(小学初級〜) 63p・・・兄と小2の妹が5日間の留守番をする話。1985年作品。かなり古いし、読むほどでもないと・・・。
■ゆめがほんとになる本 (こどもおはなしランド) (小学初級〜) 土田義晴絵 79p・・・小3の男の子のお話。「ゆめがほんとになる本」を古本屋で手に入れて・・・。1988年作品で、土田義晴さんの絵もまだ粗削り。わざわざ読むほどでもないかな・・・。
⇒「石切り山の人びと」(中学生欄)
竹下文子の本★ 1957年〜 ※3歳欄・6歳欄・7歳欄にもあり・・・この方の作品は、正統派でありながら引き込まれ、楽しく読める、いい作品が多い。是非読んで欲しい。
□雨ふりマウス (おはなしさいた) 118p・・・引っ越した新築の家に現れる3匹の雨ふりマウスと「ヤナギ」さん・・・。この作者にいてはいまいち面白くなかった。
■*金色のやどかり (おはなしはらっぱ)★ 菊池恭子絵 76p・・・南の島に行ったあと、ざざー、ざざーと聞こえるようになった波の音。そして時に耳の中から何かが語りかけてくるようになり・・・その正体は貝殻と間違えて耳の中に引っ越してきたヤドカリ。そのヤドカリとのお話。イラストによっては今時風のおしゃれな感じにもなったのだろうけれど、菊池さんの絵でノスタルジックな感じに。子も好きそう。 ⇒ 読み聞かせました。好きなようで、じっと聞いていました(8.8)
□スターハイツ0号室 ・・・スターハイツの0号室(管理人室)に住む管理人さんの不思議な話集。大人の味わいかも。
そいつの名前はエメラルド (小学中級〜) 鈴木まもる(夫)絵 172p・・・不思議なペット屋で買った生き物、それはエメラルドホシトカゲ。けれどそんな生き物は図鑑にも載っていなくて・・・。不思議で素敵だけれど、少しだけ退屈な部分も。
■月夜にいらっしゃい (キッズ童話館) (小学中級〜) 126p・・・月の好きな母娘のお話4話。あま〜い感じの、女の子の夢みたいな話で、こんな作品も書かれるんだな、と。あまり好きではありませんでした。
⇒「黒ねこサンゴロウ」(上記)
⇒「旅するウサギ」(小学上級欄)
ただいま! マラング村: タンザニアの男の子のお話 (児童書) ・・・おばさんのうちに居候する兄弟が家を飛び出し、町に行き、そこではぐれて、最後に再会するお話。タンザニアの普通の兄弟の物語? けっこう淡々としている。
たつみや章の本 ※小学上級欄にもあり
***じっぽ―まいごのかっぱはくいしんぼう (あかね創作読物シリーズ)★(小学中級〜) 広瀬弦絵・・・小3の男の子の話。字は結構小さくて、分厚目なので、3年の後半向きかと。迷子の河童と友だちになる。河童が可愛いし、子どもも好きそう。1994年作品でファミコンとか出てくる。
*スズメぼうし (おはなしフェスタ) 広瀬弦絵 168p
冥界伝説・たかむらの井戸 (あかね・新読み物シリーズ) 広瀬弦絵 146p
田辺みゆき(文)の本
□おてがらインコ トクボウ (文研ブックランド) ★(小学中級〜) 長野ヒデ子絵 119p・・・編み物を生業にしている一人暮らしのおばあさんと、飼い始めたインコのお話。地味だけれど、オバサンには面白い。子どもにも面白いかどうかは疑問だけれど・・・。
□すてネコのらネコうちのネコ (わくわくライブラリー) (小学中級〜)・・・小4の女の子の話。家で野良猫が出産してしまい、40日間だけ飼っていいことに。新しい飼い主を探しながらの日々。猫嫌いなお母さん、小1の弟など出てきて面白い。
谷川俊太郎(文)の本 ※各年齢別にあり
死 (考える絵本) ・・・おじいちゃんが亡くなって、「死」のことを考える女の子の絵本。絵が素敵。
□ふたり★おなじ星のうえで ・・・インドの9歳くらいの女の子(写真・左ページ)と、日本の女の子(イラスト・右ページ)のことが紹介されていく。
もりのくまとテディベア(3歳〜大人) 和田誠絵・・・4歳くらい向きのような装丁だけれど、内容は小学中級〜上級向きかと。
ワッハワッハハイのぼうけん 和田誠絵 83p
⇒「みみをすます」「子どもたちの遺言」他(上記・詩)
谷川俊太郎の訳本 ※7歳欄にもあり 他もあり
ベンのトランペット (あかねせかいの本 7) (6歳〜)(小学初級〜)・・・貧しい男の子と、トランペットのお話の絵本。おしゃれで粋な感じ。
⇒「ザカズー」「ふしぎなバイオリン」(クェンティン・ブレイク欄)
たぬき学校 (日本の子ども文庫) 今井誉次郎 167p・・・1958年作品! けれどここまでくると、レトロで可愛い。今では雑・残酷すぎるように思えるシーンなども多々あり、それがかえってシュールで面白い。絵もかわいい。たぬきの小学校のお話。むか〜しの小学校、小学生の感じ。それもまたなんだかいい。大人には面白かった。字は小さめ。※「おさるのキーコ」もあり
たぬきからの手紙事件 (童心社のジョイブックス) 水谷章三・長野ヒデ子 109p・・・本屋の夫婦に起きる不思議な事柄のお話。姿は見えないけれど、たぬきから手紙が・・・?? 登場人物たちがどこかひねた感じだし、お話自体もどこかひねていて、いまいち面白くない。子どもに勧めるほどのものでは・・・。
タネオがきた (文研ブックランド)(小学中級〜) すとうあさえ・福田岩緒 127p
*楽しいスケート遠足 (世界傑作童話シリーズ)(小学中級〜) 152p・・・
■旅する蝶 Traveling Butterfly★ 47p・・・英語と日本語のバイリンガルの絵本。文字数も少なくて短い。けれど壮観。小さくて、短い命の蝶なのに、とても壮大。その壮大さに触れられる絵本。
タラがだいはっせいしたら 32p・・・子ども創作コンクールでの常連受賞者の小4の時の作品だそうです・・・怖い。「〇〇たら」が口癖のお母さんと「ぼく」との童話。これは母親こそが読むべきものかも・・・。
■タンタンタンゴはパパふたり (小学中級〜) 32p・・・NYの動物園のペンギンの話。実話らしい。ゲイのペンギン2羽。なんだか飼育員にだまされて(?)いるようで物悲しいけれど、大事なのは何か、というメッセージの絵本なのだろう。
タンタンの冒険旅行シリーズ全24巻(小学中級〜) ベルギー
@**黒い島のひみつ ・・・
Aふしぎな流れ星 Bなぞのユニコーン号 Cレッド・ラッカムの宝 Dタンタンチベットをゆく Eななつの水晶球 F太陽の神殿 Gファラオの葉巻 Hカスタフィオーレ夫人の宝石 I燃える水の国 J紅海のサメ Kめざすは月 L月世界探検 M青い蓮 Nビーカー教授事件 以下続
■たんてい学校タケシのテスト (旺文社創作童話) 63p
■たんぽぽ先生あのね 宮川ひろ・長谷川知子 3年1組・・・この方の作品はもうあまり読む気にならず・・・(学校で習う道徳みたいで)。
@たんぽぽ先生あのね (宮川ひろの学校シリーズ) 151p
Aぼくらの教室先生三人 Bさよならの日までに
小さい“つ”が消えた日 128p
小さな赤いてぶくろ ・・・原爆で亡くなった女の子からのメッセージを描いた絵本。作者の思い出とメッセージで作られた絵本で、子どもが読んで楽しいような作品ではないな、と。
■*ちいさなアルベルト―アッペンツェルのある男の子のお話・・・スイスのアッペンツェル地方で生まれ育った作者が、自分の子ども時代を描いた絵本。特にお勧めされる作品ではないような・・・。
ちいさな黒いさかな 絶版・・・国際アンデルセン賞受賞画家絵本シリーズ。文学的な香りのする、大人っぽく深い余韻の残る絵本ではあるけれど、子どもが楽しめるかどうかは疑問。
■小さなスズナ姫 富安陽子・飯野和好
@**小さな山神スズナ姫★ 133p・・・小3の女の子が楽しめる感じの童話。主人公は山神の300歳の一人娘(人間でいえば6歳くらいだそう)、スズナ姫。父親に箱入り娘にされてもううんざりしたスズナ姫は自分と同じ名前をもつスズナ山を自分のものにしたく思っている。幼い娘のたわ言だと思った父親が出した条件にスズナ姫は・・・。登場人物も魅力的だし、話の展開も楽しい。
Aスズナ沼の大ナマズ B大雲払いの夜 Cくらやみ谷の魔物
□小さな魔法のほうき 229p 10歳
チェン・ジャンホンの絵本
■****ウェン王子とトラ ★★・・・我が子を殺されて人間を憎む虎と、その怒りを静めるために虎のもとにやられるウェン王子の物語。絵も物語も風格がある。 ⇒ 学校で読み聞かせてもらって面白かったらしく、娘が私にも読み聞かせてくれました。文字を追わず、絵だけ見て話を聞く面白さの味わえる絵本でした。娘も、「面白くて、しかも終わりの方では涙が出そうになるの」と(9.4)
*この世でいちばんすばらしい馬 (5歳〜)・・・素晴らしい馬の絵を描くハン・ガン。その馬が絵から飛び出して戦場へ。そして戦争に泣き、また絵に戻っていくというお話の絵本。
■ハスの花の精リアン★★ (5歳〜)・・・絵も内容もいい。上質の絵本。不思議な力をもつハスの花の精リアンと、欲張りな王女、漁師のおじさんのお話。 ⇒ 読み聞かせましたら「リアン、可愛い」と気に入っていました(9.4)
チーちゃんのくち ・・・口唇・口蓋裂だった女の子がお母さんからそのことを聞く絵本。どうしてそういう事が起きるかなど。親が子に書いた個人的な絵本の域を出ていないようには思える。
□ちっちゃな魔女(小学中級〜)
@プンプとツッカの冬日記 ・・・木の根っこの穴に住む小さな魔女の姉妹のお話7話。個性的な、人間らしい魔女の話かな? 面白くなくて途中で読むのを断念しました。
Aプンプとツッカの夏休み
Bプンプとツッカの秋便り Cプンプとツッカの春祭り
■ちびっこ魔女の大パーティ (児童図書館・文学の部屋) 92p・・・ちび魔女3人組の短いお話が数話。半分漫画みたいな感じで、本全体がなんだかうるさくて、読み続ける気にならず。子にも読んで欲しいような本では全くない。
ちびねこグルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ) 132p・・・
ちびとろばのとんちりょこう (学研・たのしい幼年童話 9)(小学2〜3年) 117p・・・借金を残して死んだ父親のせいで村を追われ、ちびの男の子とおいぼれロバが旅に出る。そしてとんちでいろんな出来事に対処していって、ついには出世するというお話。1977年作品で、これも古さ故の傲慢さのような、ドクター・スース風の今では偏屈と感じさせるものがあって、今の子に勧めるような作品ではないように思う。
ちびのハイイロガン―のろまなちびくんのお話 (世界の子どもライブラリー) ★(小学中級〜) 佐々木多鶴子訳 142p・・・ハイイロガンの末っ子ちびくんの、卵時代から渡りの時までのお話。楽しく読みながら鳥の成長過程が分かるし、「ぼくには無理だ」と言いながらできるようになっていくのもいい感じ。1989年作品。白黒のイラストも素敵。
■チャーリー・ブラウンなぜなんだい?―ともだちがおもい病気になったとき ・・・スヌーピーたちお馴染みのキャラクターの絵本。友だちががんになり・・・。偏見もあったりしつつの中の、治療などが描かれている。
チョコレート王と黒い手のカイ (小学初中級〜) 158p・・・
****チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版) 大石真・北田卓司 189p・・・面白いくらいレトロ。北田卓司さんのイラストは可愛くレトロ(素敵!)だし、話す言葉もレトロ! 登場するお母さんたちもレトロだし、小学生が学校帰りにケーキ屋に寄ったりだとか、ヒッチハイクしたりだとかするところもレトロ。1965年作品。当時は真面目なばかりの児童文学の中で画期的な作品だったそう。菓子屋のショーウィンドーを割ったとあらぬ疑いを持たれて子どもたち(小3)は、いたずら心いっぱいにケーキ屋の看板、チョコレートでできたお城を盗み出すことに。
□チョコレート病になっちゃった!? (ポップコーン・ブックス) 124p・・・チョコレートが大好きで、チョコレートのぶつぶつが体中にできてしまった男の子の騒動。ちょっとくだらない系で、お勧めされるほどの作品でも・・・。
月のしかえし (小学初級〜) ジョーン・エイキン・・・1987年作品。幻想的な物語の絵本。こんなお話を作るななんてすごい・・・と思う。ただ絵本にしては文字が小さすぎたりで、お勧めしにくいかな・・・。
机のなかの竜の森 (おはなしパーク) (小学中級〜) ほんだみゆき・岡本順・・・「森林のまち童話大賞」受賞作。デビュー作にしては文章の完成度が高いけれど、いまいち面白くなかった。机の中で竜を育てる物語。
つぐみ通りのトーベ(小学初中級〜) 139p・・・小学2年の女の子、トーベの物語。「男の子と付き合う」とか、スウェーデンの子の話はなんだかませててちょっと・・・。女の子の「私とよりあの子との方が仲がいい」とかいう考え方から抜け出して、男女で仲良くなっていくような話、かな。
**っぽい ピーター・レイノルズ なかがわちひろ訳・・・う〜ん・・・よく分からない絵本・・・。
つみきのいえ ・・・つみきの家の住むおじいさんの絵本。生きること、思い出、の物語。
つむじ風のち晴れ (創作子どもの本) 古世和子・山本まつ子 147p
つるばら村シリーズ (小学中級〜) 茂市久美子文・・・好きなら自分で読んでね、の茂市さんのシリーズ
つるばら村の
@*パン屋さん A三日月屋さん Bくるみさん C家具屋さん Dはちみつ屋さん E理容師さん F洋服屋さん G大工さん Hレストラン
TN探偵社(小学中級) 斎藤洋・南伸坊
@なぞのなぞなぞ怪人 (シリーズ本のチカラ) ・・・ぼくは探偵社で留守番のバイトをすることに・・・。楽しく読めた。
A怪盗そのまま仮面
ディック・キング・スミスの本★・・・1922〜2011年 英 ※小学上級欄にもあり
歌うねずみウルフ (偕成社おはなしポケット) (小学中級〜) 杉田比呂美絵 141p・・・元ピアニストのおばあさんと、その家に住む、ソプラノで歌うネズミのお話。二人の交流が主に語られている。
*おふろのなかからモンスター (世界の子どもライブラリー)(小学中級〜) はたこうしろう絵 152p・・・映画「ウォーター・ホース」原作。不思議な卵を孵化させた一家の物語。少し古い時代の話で、大きく育って、それがネッシーになりました、というおち。
■かしこいブタのロリポップ ★★(小学中級〜) 122p・・・題名からは想像できない、宮廷を舞台にした、お姫さまが出てくるお話。宮廷ブタ、ロリポップ誕生。面白い!
学校ねずみのフローラ (子どもの文学―青い海シリーズ)(9,10歳〜)(小学中上級) 163p
□***子ブタ シープピッグ (評論社の児童図書館・文学の部屋) 154p・・・映画「ベイブ」原作。ブタがシープドッグならぬプードピッグになる。可愛い話だと思うのだけれど、翻訳と字体などがどうにも古めかしくて、少しとっつきにくい。新訳改訂版で読みたい感じ。
*トラねこマーチン ねずみをかう (あかね世界の文学シリーズ) 175p・・・ねずみをペットにする変わった猫、マーチンのお話。自分も人間に飼われるというさんざんな目に遭い、逃げ出して、もう2度とペットなどにしないと思うようになるまで。
ネコのアリストテレス (児童図書館・文学の部屋)★ ボブ・グラハム絵 69p・・・猫は9つの命を持っている、という英語のことわざがあるらしく、これは白い子猫のアリストテレスが魔女のおばあさんにもらわれてから、8つの命をなくす危険を冒しながら大人になっていくお話。アリストテレスがとても可愛くて、女の子に受けそう。
*ハリーのひみつのオウム (世界の子どもライブラリー)(小学中級〜) 166p・・・アメリカに住んでいた大叔父さんからの遺産は、1羽のオウム。がっかりしていたハリーだったけれど、そのオウムは賢く、人間のように話せるオウムで・・・。ストーリー自体は面白いと思うのだけれど、アメリカとイギリスの違い、知的なおじさんキャラのオウムの語りなど簿妙で、日本ではいまいち楽しめないような・・・。
■*魔法のスリッパ★ 119p・・・スリッパの大好きなおじいさんが新しく買ったスリッパは、はくと特別な力が働く魔法のスリッパで・・・。読後感もいい、素敵なお話。
□みにくいガチョウの子 (せかいのどうわシリーズ) (小学2〜4年) 164p・・・動物園から持ち帰ったダチョウの卵を、うちの農場のがちょうに温めさせて孵化させ、育てる男の子のお話。読後感もいいし、いい作品だと思うのだけれど、翻訳がいまいちで読みにくい。
■*ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ いとうひろし絵 125p・・・貧乏なワビシーネ農場に生まれたガチョウは、金色のガチョウだった。そして触れた人を幸せな気分、幸運な人にしてくれる・・・。幸せで、可愛いお話。
わるがきノートン―ちょっとへんてこなどうぶつたち (偕成社おはなしポケット) (小学中級〜) ひろかわさえこ絵 141p・・・動物(ネズミや恐竜など)を主人公にした短いお話が6話。「わるがきノートン」はそのうちの1話。1話目は面白かった。他はいまいちかな、と。
「おねがいはウィッシュボーンで」(小学中級〜) 「ゆうかんなハリネズミ マックス」
⇒「やりぬく女の子ソフィーの物語」(下記)
□***ティナのおるすばん★★(小学初中級〜) イリーナ・コルシュノウ文 208p・・・8歳のドイツの女の子、ティナの1日の物語。原題は「やっぱりすてきな1日だった」らしく、その方が合っているかも。お留守番というより、結婚式に出席するため1日お母さんが留守の間のティナの1日が描かれていて、学校、友だち、おばあちゃん、管理人さん、見知らぬ人、いろんなことが織り込まれている。母は好き。子どもにも是非読んで欲しい、素敵な女の子のお話なのだけれど、私自身8歳や9歳の時には決して読まなかっただろう・・・。10歳くらいになったら読んでみてほしい。1977年作品(けれど少しも古さを感じない)。
デイビィッド・ウィーズナーの絵本
■3びきのぶたたち 江国香織訳・・・「3びきの子豚」の豚たちが、自由に絵本を出て行って、他の絵本の中で遊んだりするのだけれど・・・よく分からなかった。小学中級位向き?(6.3)
漂流物★ ・・・面白かった。ほとんど文字のない絵本で、面白い。高校生とかでも楽しめそう。
「1999年6月29日」 「セクター7」 「大あらし」 「アートとマックス」 「フリーフォール」 □「おぞましいりゅう」
⇒「かようびのよる」(4歳欄)
ティム・イーガンの絵本
ピンクのれいぞうこ ★・・・人生は空っぽにもできるし、実りをもつこともできる、それぞれの気持ち次第だ、という絵本かな。リサイクルショップをやっているねずみがピンクの不思議な冷蔵庫を見つけたことから始まる心の変革。
■まじめなフレッドおじさん (にいるぶっくす) (3歳〜)・・・真面目でおかしみのない農夫のフレッドおじさんと、その農場に暮らす動物たちの話。面白みのないおじさんと暮らすのはまっぴらだと、動物たちが家出して・・・。眉のある動物たちの絵がおかしみを醸し出している。でも内容の面白さは、いまいちかな・・・(6.6)(8.6)
手島悠介の本
■いたずらおばけペレレ (講談社の新創作童話 5) 岡本颯子絵 90p・・・この方の他の作品と同じく、当時はとても面白い作品だったろうな、と。1979年作品。ペレレという小さなお化けが小3の男の子の前に現れて、いろんな魔法で助けてくれる。けれど・・・。惜しむらくは、古すぎる。
⇒「ふしぎなかぎばあさん」(下記)
⇒「おならどけいの平太」(8歳欄) ⇒「裁判とふしぎなねこ」(小学上級欄)
デビッド・マッキーの本 ※5歳欄にもあり
■「青いかいじゅうと赤いかいじゅう」・・・二頭の怪獣の諍いと和解の物語(4.11)
さんびきめのかいじゅう 中川千尋訳・・・「青いかいじゅうと赤いかいじゅう」続編。絵のタッチもかなり変わっているけれど。3匹目の黄色い怪獣は、「移民」を表しているらしい。これはいまいちだった(4.11)
せかいでいちばんつよい国 ・・・世界で一番強くて大きな国と、小さな国の物語の絵本。
⇒「ミスター・ベンのふしぎなぼうけんシリーズ」(下記)
デルトラ・クエスト ★★ エミリー・ロッダ・・・文字も大きくて、とても読みやすく、面白い。
デルトラ・クエストT 全8巻・・・失われた8つの宝石を求めて旅をする、ローリングプレイゲームの王道のような物語。@〜Fで1つずつ宝石を見つける。
@沈黙の森・・・事の起こりがやや急ぎ足で語られるので、心理描写などいまいち物足りなすぎて入り込めない。けれど旅が始まると面白くなってくる。
A嘆きの湖・・・魔女テーガンと13人の子ども登場。パズル的な要素もあり
Bネズミの街
Cうごめく砂・・・レジスタンスのリーダー、ジョーカー登場
D恐怖の山・・・小人族とキン登場
E魔法の洞窟・・・少年デイン登場
Fいましめの谷
G帰還・・・面白かった〜。とりあえず完結。
□デルトラ・クエストU全3巻・・・今度は3つにばらばらになった笛を求めての旅。主役の少年達も成長してきて、背景にあるものも複雑になってきて、1の単純なだけにわくわくする面白さは減ったかも。
@秘密の海 A幻想の島 B影の王国・・・ここまでくると、Vも気になる。
□デルトラ・クエストV 全4巻・・・国に散らばる4つの邪悪を倒す旅。@はいまいちだったけれど、ABはちょっと趣が違って面白い。Cで完結。
@龍の巣 A影の門 B死の島 C最後の歌姫
□天小森教授 野村一秋・南伸坊
*天小森教授、宿題ひきうけます (おはなしプレゼント) 127p・・・小4の、宿題を全然やらない少年の前に現れたのは「宿題をやらなくても叱られなくなる」塾に無料で特待生として・・・という、怪しい天小森教授。軽く読めて、まあまあ面白く、退屈しのぎにはいいかな、というお話。
「天小森教授、100点満点ひきうけます」「天小森教授、初恋ひきうけます」
天才少年ダンボール博士の日記―宇宙船をつくれ! (ポップコーン・ブックス) 158p・・・小1の男の子に悩まされている男の子が、宇宙に家出するためにいろいろなものを発明する。ダンボール製なのだけれど、ちゃんと機能する「宇宙船」「ミクロ破壊機」などなどを1日で作り上げていく。文字は大きめで読みやすい。
■伝説ファンタジー お江戸ものがたり〈1〉 110p
テンボ―ひとりぼっちのアフリカぞう★ 38p・・・アフリカで少年が1頭だけで穴に落ちている子ども象を見つける。それをきっかけに長老から聞かされたアフリカの歴史。日本に住むコンゴの方の作品の絵本。やって来た白人、白人のために働くようになった人々、そして殺される象・・・。子どもにも分かりやすく、胸に迫る。
*天までひびけ!ドンドコ太鼓 (小学中級〜) 94p
■トゥートとパドルシリーズ
二宮由紀子訳 全10巻・・・2匹のブタの友情物語。絵本で、女の子がのんびり1人で楽しむのにいいような・・・。
@ふたりのすてきな12ヶ月
Aいちばんすごいプレゼント
B*きみがわらってくれるなら
Cクリスマスはきみといっしょに
Dなんてったってせかいいち Eオパールちゃんのなつやすみ Fダフネちゃんとオパールちゃん Gきみがそばにいてくれたら Hだからきみがだいすき Iぼくたちのホワイト・クリスマス
□動物園ものがたり (小学中級〜) 128p・・・動物園を舞台にした、それぞれの人間模様。女の子、その母親、カバの飼育係、おばあさんなどの話。大人向けのお話を、子どもにも読めるものにしたような作品。
□どうぶつさいばん(5,6歳〜) 竹田津実・あべ弘士
@**ライオンのしごと 32p・・・ライオンがお母さんヌーを殺したことが裁判にかけられる。ちょっと?な感じだけれど、野生の世界のことがひとつ勉強になった。捕食にはそういう意味もあったのか、と。
Aタンチョウは悪代官か?
動物と話せる少女リリアーネ・・・小4の女の子
@動物園は大さわぎ! 211p・・・
Aトラはライオンに恋してる! Bイルカ救出大作戦 C笑うチンパンジーの秘密 D走れストーム風のように! E赤ちゃんパンダのママを探して! Fさすらいのオオカミ森に帰る!
□どうぶつニュースの時間 あべ弘士
どうぶつニュースの時間 (おはなしパレード) 62p・・・いろいろ盛り込まれたニュース番組がイラストたっぷりの本になっている。CMも天気予報もあり、けれど全部出てくるのは動物たち。とても上手で面白いクラスメイトの回し読みされる作品みたい。にやっと笑わされる部分がところどころにある。
どうぶつニュースの時間〈2〉 (おはなしパレード)
□どうぶつゆうびん(小学中級〜) もとしたいずみ・あべ弘士 98p・・・人間が動物(や他の生き物)にあてて書いた手紙と、その返事という形式。それぞれの生き物の説明付き。動物郵便担当課長による手紙の紹介という体裁になっている。好きな子は好きかな? 私は途中でやめましたが。
■トガリ山のぼうけん(小学初中級) いわむらかずお
@風の草原 135p・・・小さなねずみのじいさんが、若かりし日のテントウムシとの冒険の旅を自分の孫達に話す、第1夜。登場人物たちがおしゃべりで、いちいち哲学的なことを話すのがいまいち。孫達のおしゃべりもうるさい。
Aゆうだちの森 B月夜のキノコ C空飛ぶウロロ Dウロロのひみつ Eあいつのすず F雲の上の村 Gてっぺんの湖
□徳田さんちはおばけの一家 ねじめ正一・武田美穂 222p
とさかにごはん (おはなしパレード)★ スズキコージ・・・しりとりで作られたお話。すごいナンセンスで面白い! 自分でも作ってみたくなるともっと面白いだろうな、と思う。
■特急おべんとう号 (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜) 岡田よしたか・・・ほとんど漫画みたいな話が3話。文章も吹き出しみたいになっていて、漫画みたいな絵本。主役はお弁当の具とかで、内容もナンセンス、好きな子もいるだろうけれど、勧めるような本ではない。
*とてもすてきなわたしの学校 ドクター・スース他 40p・・・
□土手をかけおりよう! (文研ブックランド) あんずゆき文 119p・・・自分のせいで年老いた愛犬を死なせてしまった小4の女の子の物語。その子がカヤネズミ研究中のお姉さんと知り合う中で元気を取り戻していく。安易で、お姉さんと仲良くなっていく過程も安易に書いた感じで、いまいち。
富安陽子の本 1959〜 ※小学上級欄にもあり・・・何冊かだけ読んでみましたが、軽いエンターテイメント、楽しむための本かな、と。好きなら自分で読み進めてね、ってことで、あまり読みませんでした。
アヤカシさん (福音館創作童話シリーズ)
かぐら山の大男 (あかね・新えほんシリーズ 6)(小学中級〜) 村上勉絵
カドヤ食堂のなぞなぞ (新日本ひまわり文庫) 宮本忠夫絵
□かなと花ちゃん 239p
*キツネ和尚と大フクロウ (あかね・新読み物シリーズ) 長野ヒデ子絵 78p・・・割合に壮大な化け物たちの話だと思うのだけれど、その舞台が小学校なので、ちょっととぼけた味わい。軽く読む話かな。
■キツネのまいもん屋 (新日本ひまわり文庫) (小学初〜中級)
*キツネ山の夏休み (ジョイ・ストリート) 富安陽子絵 269p
□クヌギ林のザワザワ荘 (あかね創作文学シリーズ) (小学中級〜) 265p
だんだら山のバク博士 (理論社ライブラリー) 237p
とどろヶ淵のメッケ 広瀬弦絵 208p
*ねこじゃら商店へいらっしゃい (だいすきBOOKS)(小学中級〜) 井上洋介絵 108p・・・不思議ななんでも屋、ねこじゃら商会のお話5話。2話目は面白かった。けれど全体的にはまあまあかな。
■ねこなき山小学校 (スピカの創作童話)
*やまんば山のモッコたち (福音館創作童話シリーズ) (小学中級〜) 288p
幽霊屋敷貸します (風の文学館2)
**竜の巣 (おはなしフレンズ!) (小学中級〜) 126p
⇒「小さなスズナ姫」「シノダ!」(上記) ⇒「ドングリ山のやまんばあさん」「内科・オバケ科ホオズキ医院」「菜の子先生」「妖怪一家九十九さん」(下記)
⇒「まゆシリーズ」(4歳欄) ⇒「コンビニエンス・ドロンパ」(5歳欄) ⇒「かいじゅうのさがしもの」(8歳欄)
トミー・デ・パオラの絵本 ※7歳欄にもあり
■神の道化師 絶版 イタリア民話・・・絵本。ちょっと宗教色が強すぎて、馴染めない感じ。
フェアマウント通り26番地の家 片岡しのぶ訳 95p
*ヘルガの持参金―トロールの愛のものがたり★・・・自分で持参金を都合するトロルの女の子のお話の絵本。なかなか痛快で楽しい。
⇒「雲をみようよ」(科学欄) ⇒「青い花のじゅうたん」(8歳・世界の民話欄) ⇒「ポップコーンをつくろうよ」(8歳・科学欄)
■トムとことり (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ) (2歳〜)・・・字のない大きめの絵本。トムという名の少年と小鳥の、少し物哀しいくらいの、夢と愛のあるお話かな。
トムのほんとうのうち (小学初中級〜) 125p・・・養子のトムが8歳になった頃の複雑な感情。自分は本当の子じゃあないと思い、本当の母親に会いたいと思い、養父母に本当の赤ちゃんが生まれることを知り・・・。字も大きめで読みやすいのだけれど、この複雑な感情、小学中級くらいで理解できるのかな? 物語的にはとてもいい。
□*ともだちのしるしだよ ★・・・難民キャンプの少女を主人公にした絵本。いいお話。難民キャンプの子どもたちのこともちょっと分かる。
ドラゴンが教室にやってきた(小学中級)(小学中級〜) 全3冊
@ドラゴンが教室にやってきた! (シリーズ本のチカラ) 207p・・・主人公は小学低学年と思われる男の子。しゃべるドラゴンと出会い、友だちになります。そのドラゴンのおかげで楽しい小学校生活・・・というのが主に描かれているようなのだけれど、長いわりに幼く、引き込まれるものもなく、途中でリタイア。ファンタジーものの好きな男の子ならば好きかもしれません・・・。
Aドラゴンとみんなの新学期
B一組のドラゴンとまほうの山!
■ドラゴン・スレイヤー・アカデミーシリーズ (小学初級〜)・・・小学初級〜向けだけれど主人公は12歳。読書好きな小学低学年から、読書嫌いな高学年まで、という感じらしい。
ドラゴン・スレイヤー・アカデミー
@ドラゴンたいじ一年生 176p・・・貧しく下品な14人家族の家を出て、心優しい少年ウィリーはドラゴン退治の学校、ドラゴン・スレイヤー・アカデミーに。ちょっとくだらなすぎ。ストーリー自体は面白いかもしれないけれど、悪ふざけが過ぎている感じだし、子どもだましだし、主人公と同じ12歳とかが読むにはきつそう。でもまあ、好きな男の子は勝手に読み進めていくでしょう・・・。
Aママゴンのしかえし Bお宝さがしのえんそく Cウィリーのけっこん Dあこがれのヒーロー Eきえたヒーローをすくえ Fのろいのルーレット Gほろびの予言 Hドラゴンがうまれた! Iきょうふのさんかん日
ドラゴン・スレイヤー・アカデミー2
@ドラゴンになっちゃった Aかえってきたゆうれい Bこわーい金曜日 Cケン王の病気 Dふたごのごたごた Eドラゴンじいさん Fドラゴン・キャンプ
ドラゴンマシーン ・・・男の子が世にはびこるドラゴン(けれど皆には見えていない)を守るため、ドラゴンの国にドラゴンたちをつれていくドラゴンマシーンを作り上げる絵本。なんだかおしゃれ。そしてこれは孤独な少年のために書かれたお話なのだろうな、と・・・。
どりいむハウス(小学中級〜) 薫くみこ・伊東美貴
ゆめがかなう魔法のおうち (だいすきBOOKS) 103p・・・小3と小1の姉弟が福引であてた「どりいむハウス」の無料招待状。どりいむハウスとは、願ったことが1日だけかなう魔法の家だった・・・。楽しくはあるけれど、中身はないかな・・・。
「おおどろぼうさんと空とぶ自転車」
どんぐり屋 (新日本おはなしの本だな) (小学中上級) 鳥野美知子・松田けんじ 109p・・・10歳の誕生日、ボタンを買いに山の近くの手芸屋に行く女の子のお話。ところがそこはいつの間にか不思議なあやかしの世界・・・。ちょっとだけ怖くて不思議な話。
■ドングリ山のやまんばあさん(小学中級) 富安陽子・大島妙子
@***ドングリ山のやまんばあさん 145p・・・人間の町にも近いドングリ山に住む山姥の話5話。御年296歳。けれどパワフルで、なんだか5歳児のようなキャラクター。楽しんで読むための本かな。
Aやまんばあさん海へ行く
Bやまんばあさんの大運動会
Cやまんばあさんとなかまたち
D*やまんばあさんのむかしむかし
Eやまんばあさんとなかまたち
やまんばあかちゃん
どんなかんじかなあ★ 中山千夏・和田誠・・・文字数は少ない絵本。ある男の子が友だちのいろんなことを想像してみる。「どんなかんじかなあ」(8.7)
■とんぼの空 (学研の新しい創作) (小学中級〜) 津島節子文 75p・・・小3で大好きだったお父さんを亡くした男の子の話。お父さんがいなくなった現実を受け入れられない、多感な小学中級・・・という部分には興味を引かれたのだけれど、その後、ありがちな展開で拍子抜け。読むほどでも・・・という作品になってしまいました。
内科・オバケ科ホオズキ医院(小学中級〜) 富安陽子文・・・好きなら読んでね、の富安さん作品。読みませんでした。
@**オバケだって、カゼをひく! (おはなしフレンズ!) 140p
Aタヌキ御殿の大そうどう 156p B学校のオバケたいじ大作戦 C鬼灯先生がふたりいる!? Dオバケに夢を食べられる!? ESOS! 七化山のオバケたち Fぼくはオバケ医者の助手!
■ナイトシミー―元気になる魔法 アンソニー・ブラウン絵・・・絵本。何も話さない男の子が主人公で、なにか心に抱えている子どもが読むといい、のかな??
**ながいながい旅―エストニアからのがれた少女 (大型絵本) イロン・ヴィークランド絵・・・リンドグレーンの挿絵でお馴染み、イロン・ヴィークランドの自伝的な絵本らしい。戦争さえなければ素敵な子ども時代、というのが伝わってくる。
長ぐつをはいたねこ ペロー原作 ウォルター・クレイン絵・・・クラシカルで、大人っぽい雰囲気の長ぐつをはいたねこ。
長崎源之助の本 ※7歳欄・8歳欄・小学上級欄にもあり
お手玉いくつ (みんなのえほん) 戦争 山中冬児絵・・・おばさんがお手玉をしながら話す戦争の時の絵本。疎開、戦死した人・・・。
■ひろしまのエノキ 二俣英五郎絵・・・原爆を生き残ったエノキの木を守っていこうとする小学生たちの絵本。あまり好きじゃない。
■みみずくばあちゃん (あかねおはなし図書館)(小学初級〜) 村上勉絵 62p
中川千尋の絵本 1958〜 ※7歳欄にもあり
■カッパのぬけがら (おはなしパレード) ・・・友だちになったカッパの抜け殻を身につけ、一緒にカッパになって夏を過ごす男の子の話。なかなか楽しい。機会があれば自分で読んでみてほしい。
*カモのきょうだいクリとゴマ 143p
かりんちゃんと十五人のおひなさま
しらぎくさんのどんぐりパン 112p
小さな王さまとかっこわるい竜 (おはなしルネッサンス) 93p・・・小さな王さまのキャラクターは面白い。竜も可愛い。けれどファンタジーみたいなお話は個人的にはあまり面白くなかった。
まほろ姫とブッキラ山の大テング (小学中級〜)
中川季枝子の本 ※3歳欄・4歳欄・5歳欄・6歳欄にもあり
■子犬のロクがやってきた (せかいのどうわシリーズ)(小学2,3年〜) 中川宗也絵
森おばけ (世界傑作創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級)
わんわん村のおはなし (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)
■なかよくあいこだ半分こ (たのしい心の児童文学館シリーズ 3) 60p・・・作者リオン・ガーフィルドは「見習い物語」などのレオン・ガーフィールドと同一人物ではないかと。「ああ無情」のような、少しキリスト教徒の読み物のような香り。親もなく、家もない、みずぼらしい路地に住む少年と犬の物語。「なかよくあいこだ」という心をもっていたおかげでシンデレラボーイになる。いつの時代の話・・・。
那須正幹の本 1942〜 ※小学上級欄にもあり
□怪盗ブラックの宝物 (福音館創作童話シリーズ) 208p
■ずいとん先生と化けの玉 (絵本・だいすきおはなし) 長谷川義史絵 38p・・・けちで欲張りな医者のずいとん先生と、化けるキツネとのだましあいのお話。
■*どろぼうトラ吉とどろぼう犬クロ (おはなしわくわくシリーズ) 63p 南伸坊絵・・・どろぼうのトラ吉と、相棒になった犬のクロのお話。なんだか適当に書いたような印象・・・。適当に読むにはいいのかも(??)しれません・・・。字も大き目で読みやすい。
⇒「ぼくらの地図旅行」「衣世梨の魔法帳」(上記) ⇒「2年シリーズ」(8歳欄)
なぞのパスワード1098 (あかね・新読み物シリーズ)
ナツカのおばけ事件簿★(小学中級〜) 斉藤洋文
@メリーさんの電話・・・面白くて読みやすい。離婚し、しかも無職の父親を自立させるためにナツカは父親にゴーストバスターを開業させて、自らも手伝う。そして持ち込まれるおばけ問題を解決していく。第1巻は「メリーさんの電話」と「トイレの花子さん」の2件。次巻からもどんどん読み進めそう。 ⇒ なかなか本を読まない娘に、これなら読むかもと渡したら、一気読み。自分でも「全部読んじゃったよ〜」と言っていました(9.1)
A恐怖のろくろっ手・・・娘によると、これはあまり面白くなかったそう(9.1)
Bゆうれいドレスのなぞ・・・これは結構面白かったそう(9.1)
C真夜中のあわせかがみ(9.2)
Dわらうピエロ人形・・・これも面白かったよう。珍しく一気に読んでいました。「むっちゃ怖かった」らしい(9.2)
E夕ぐれの西洋やしき・・・これも面白かったらしい(9.2)
F深夜のゆうれい電車(9.3)
Gゆうれいパティシエ事件・・・わけが分からなかったらしい。続きは小4になってから(9.3)
H呪いのまぼろし美容院 I魔界のドールハウス Jとりつかれたバレリーナ Kバラの城のゆうれい Lテーマパークの黒髪人形 Mむらさき色の悪夢
*ナディアおばさんの予言 (文研じゅべにーる) (小学4年〜) 151p
*名なしのこねこ とりごえまり 38p・・・作者自身が捨て猫を拾った経験を絵本にしたもの。病院に連れていき、家族として迎え入れ・・・。よくある、普通の話だと思う。
菜の子先生シリーズ(小学中級〜) 富安陽子文・・・好きなら読んでね、の富安さん作品。読みませんでした。
@*菜の子先生がやってきた!―学校ふしぎ案内 つむじ風の一学期 (福音館創作童話シリーズ) 221p
A菜の子先生は大いそがし!―学校ふしぎ案内・あらしを呼ぶ二学期 (福音館創作童話シリーズ)
B菜の子先生はどこへ行く? (福音館創作童話シリーズ)
C菜の子先生の校外パトロール (福音館創作童話シリーズ)
*名前をつけるおばあさん シンシア・ライラント文・・・愛とは生きるとは何かってことが、楽しくて平易な絵本で描かれているところがすごい。自分より長生きしそうなものだけに名前をつけて暮らす、長生きしすぎたおばあさんと、子犬との出会い。大人の私には泣けてくる絵本で、子どもにはかわいい話だったみたい(9.0)
なみだっ子にさようなら (学図の新しい創作シリーズ)(小学中級〜) 135p・・・1985年作品。泣き虫な小3の男の子の話。いろんなエピソードの本で、作者の幼いころの思い出話じゃないかと思えるような、クラスにこんな子、いるいる、というような作品。しかし昭和。古い作品の中からわざわざ選んで勧められるほどでもないかな・・・。
□なん者・にん者・ぬん者シリーズ★ 斉藤洋文・・・一人前なのが忍者、忍者をきわめて隠居したのがぬん者、そして見習いがなん者。子どものなん者、ひなた丸のお話。ちょっとおふざけ気味だけれど、子どもは好きそう。次々自分で読んでいけそう。
@*なん者ひなた丸ねことんの術の巻 147p・・・できる技はまだ「ねことんの術」(一瞬で猫のぬいぐるみを着る)だけ。そんなひなた丸が隣国のすごい忍者と対決することに・・・。
A白くもの術の巻 B大ふくろうの術の巻 C火炎もぐらの術の巻 D月光くずしの術の巻 E金とん雲の術の巻 F津波がえしの術の巻 G千鳥がすみの術の巻 H黒潮がくれの術の巻 I空蝉おとしの術の巻 J南蛮づくしの術の巻 Kまぼろし衣切りの術の巻 Lむささび城封じの術の巻 Mばけねこ鏡わりの術の巻 Nまどわし大ねことんの術の巻
□なんでそんなことするの? (福音館創作童話シリーズ) 62p・・・学校で「変」とか言われても何も言えない男の子が、飼い猫と一緒に登校。飼い猫は男の子が嫌な気持ちを飲み込むたびに、その相手に仕返し(?)をして・・・。なんだかあまり好きじゃない・・・。小学中上級向けの作品にしては、悪い暗さを感じる。
南部和也の本 1960〜(獣医) ※6歳欄・小学上級欄にもあり
■ケンケンとムンムン (福音館創作童話シリーズ)(5歳〜) 田島征三絵 141p・・・妖精の兄弟ケンケンとムンムンの話。神話のような昔話を物語にしたような作品。
⇒「ネコのタクシー」(下記)
新美南吉の童話(小学中級〜)
牛をつないだつばきの木 (新美南吉童話選集)
□*おじいさんのランプ (フォア文庫 B) 211p
**狐 (小学中級〜) 長野ヒデ子絵 35p・・・お母さんと、小3の一人息子のお話の絵本。母子の情愛が描かれているのだけれど、子どもが読むには少し古いかな・・・。文体も内容も。
■*ごんぎつね (日本の童話名作選) 黒井健絵 35p・・・個人的には下記の「ごんぎつね」のほうが好きかな(8.11)
■ごんぎつね (おはなし名作絵本 1) 箕田源二郎絵 36p・・・言葉遣いなどちょっと難しいかな?と思いつつ読み聞かせましたら、読み終わって娘を見ると、涙ぽろぽろで「この後、この人どうしたか教えて」と。「すまんかったなあってお墓作ったかな」と言うと、頷いていました(8.9)
■**手ぶくろを買いに (日本の童話名作選) (小学中級〜) 黒井健絵 32p・・・ラスト「(人間は)いいものですよ」と娘(8.9)
でんでんむしのかなしみかみやしん絵 29p 4話収録
*花のき村と盗人たち (新美南吉童話傑作選) 長野ヒデ子絵 142p
⇒「新美南吉ようねん童話絵本」「かにのしょうばい」(6歳欄)
ニコラ・ド・イルシングの本 1956〜
■***なんでもただ会社 (シリーズ 本のチカラ) (小学中級) 93p・・・いたずら電話でつながったのは「なんでもただ会社」。なんでも1日に1個ただでくれるという会社。ただし最後に「ん」がつくとアウト! 小学2年生くらいから読めるSFかな。
ふしぎなテレビのいじわる作戦 (文研ブックランド) (小学中級〜) 119p・・・ちょっと怖いSF。テレビが話しかけてきて、正解したら願いがかない、間違ったら背が縮むという質問ゲームを始めることに・・・。主人公は女の子だけれど、男の子でも楽しめそう。
*にじとそらのつくりかた (おはなしランドくじらの部屋) 126p かとうじゅんこ(加藤淳子)・広瀬弦・・・鏡の裏の、空の番をする鬼たち3人の世界に行ってしまった女の子の物語。空を奪おうとする悪者の男女から空を守り、元の世界に戻るまで。細かいことが何一つ語られていなくて、女の子のことだけが描かれていて、小2くらいから読めそう。冒険ファンタジーの入門、という感じかな。
仁科幸子の本
□クモばんばとぎんのくつした 70p・・・ナメクジのニュッルが、編み物屋をしているクモばんばと出会い、その手伝いをすることで、自分に自信を持てるようになるお話。仁科さん作品の中でこれは好き。イラストもお話と合って、独特の魅力。
⇒「ハリネズミとちいさなおとなりさん」シリーズ(下記)
⇒「はなのがっこう」(6歳欄)
■日曜日の教室シリーズ(小学初級〜) 村上しい子・田中六大
@音楽室の日曜日 (わくわくライブラリー) 96p・・・学校の音楽室の日曜日のお話。楽器たちやベートーベンなどがみんなで合奏したり、銭湯に行ったり。読むほどでもないかな。
A理科室の日曜日 96p B図書室の日曜日 C給食室の日曜日 D保健室の日曜日
ニッサン童話と絵本のグランプリ受賞作
■くつが鳴る ・・・脳性まひで手足に障害のある筆者が、生まれつき体が不自由な小学3年生の女の子が公園で歩く練習をする光景を描いている。お話というより、作文のお手本のよう(6.0)
■水色の足ひれ ・・・小3の夏休み、海でのお話。誕生日プレゼントの水色の足ひれをつけて泳いでいたら、なくしてしまい・・・。
■ライオンの考えごと ・・・かなりしょうもない・・・。読むほどでもない。
⇒「ハルとカミナリ」
二宮由紀子(文)の本 ※5歳欄・7歳欄にもあり
□*うっかりウサギのう〜んと長かった1日 (おはなしメリーゴーランド)★ 長新太絵 147p・・・とぼけた哲学的な本、かな。朝起きると、耳が片方なくなっていて、1日耳のことでいろいろ起きるウサギの話。おかしみがあって、この可笑しみを味わえるのは小学4〜6年からでしょうか・・・。個人的にはとても好き。
■きらい (エルくらぶ)(4歳〜)・・・いろんなものが自分の嫌いなもののことを語っている絵本。同感できるページが、あるかな?
□ムシャノコウジガワさんの鼻と友情 荒井良二絵 144p・・・なんという無茶苦茶な話。鼻のとてつもなく大きなムシャノコウジガワさんの物語なのだけれど・・・、個人的には、特に前半部分かなり面白くて好き。
「6人のお姫さま」
⇒「ハリネズミのプルプル」(下記)
□日本のお米 梅田俊作絵・・・1977年、中国から日本に引き揚げてきた女の子の「ごはん・お米とわたし」の作文コンクールの入賞作品らしい。引き揚げとか、今の子には分かりにくそう・・・。
日本の童話名作選 (小学中級〜)・・・「大人の絵本」(小学中級以上のお子様にも)というシリーズ。どちらかというと大人向けかも。
■**泣いた赤おに 浜田廣介・梶山俊夫・・・自分で読みました(8.9)
⇒宮沢賢治(小学上級欄) ⇒新美南吉(下記) ⇒「蜘蛛の糸」(小学上級欄)
佐藤さとる「きつね三吉」「そこなし森の話」「おばあさんの飛行機」
他「トロッコ」「牛女」「赤いろうそくと人魚」「雪女」
にんきものの本(小学中級〜) 森絵都・武田美穂・・・少女漫画のように軽く読めて楽しいかな。
@****にんきもののひけつ ・・・う〜ん・・・この男心、ちょっと分からない・・・。女子に大もてのこまつくんの秘訣はなにか探る男の子の話。文字は大きく、少なくて読みやすい。
Aにんきもののねがい ・・・今度はこまつくん(小4)が主人公。
Bにんきものをめざせ! ・・・今度は@の男の子にたった一人バレンタインチョコをあげた女の子のお話。
□Cにんきもののはつこい ・・・もてる女、こまつくんに恋をするの巻。けっこう好き。
■ネコがすきな船長のおはなし (児童書) インガ・ムーア 48p・・・絵本。猫が好きな船長のサクセスストーリーかな? 世間の価値じゃなく、自分の好きなものを大事にする船長の、幸せな生き方の物語。
ねこかぶり小学校 三田村信行・佐々木マキ
@*ねこのネコカブリ小学校 (PHP創作シリーズ) 160p
A校長先生そこなし森のひみつ
□ねこじまくん (新日本おはなしの本だな)★ 佐藤真紀子絵 110p・・・小4の男の子が主人公。クラスに転校してきたねこじまくんとのことが描かれている。「ヘン」なやつで、いぬやまくんのいじめに遭ったりする、けれどケロリと元気な「ヘン」なやつ、ねこじまくん。私は好き!
ねことテルと王女さま レナード・ワイズガード絵 54p・・・1959年作品。絵かきを目指す青年と黒い猫、王女様の物語。少し古いけれど、女の子は好きかも??
ネコのタクシー 南部和也・さとうあや
*****ネコのタクシー (福音館創作童話シリーズ) (4歳〜) 88p・・・ネコがタクシーを始める、その顛末とエピソードの10話。可愛くて面白いお話。イギリスが舞台のモデルになっていて、少し変わった感じだし。獣医である作者の初めての童話らしく、少々アンバランスさもある。
**ネコのタクシー アフリカへ行く (5,6歳〜)(小学初級〜) 221p
ねこのホレイショ ★(小学初級〜) 61p・・・1968年作品。けれどなんておしゃれなんでしょう。少しレトロな絵も、お話も素敵。小さめの冊子の、文字の少なめのお話だけれど、おしゃれなので小学中級くらいに。優しすぎる女主人に嫌気が差して、家出した猫のホレイショのお話。
*猫は生きている (理論社のカラー版愛蔵本)戦争 早乙女勝元・田島征三 86p
ネコ横丁 (世界の傑作絵本C)★ イプ・スパン・オルセン・・・1968年作品。けれど少しも古い感じはなくて、おしゃれで楽しい。ただ内容のわりに格調高くて、小学中級〜上級で自分で機会があったら手にとって欲しい感じ。大きなマンションに引っ越してきた姉弟が、はぐれてネコ横丁をお互いを探し歩く。そのネコ横丁が想像力を掻き立てられる素敵で不思議な空間で、歩きながら友だちが増えていく感じも楽しい。
*ネズミ父さん大ピンチ(小学初中級〜) 179p
□ネバーギブアップ! (創作児童読物) くすのきしげのり・山本学 126p・・・小4の力がなくて、根性もない男の子の話。クラスで腕相撲大会が開かれることになり、嫌だったのだけれど、担任の先生が毎日特訓をしてくれることになり・・・。合言葉は「ネバーギブアップ」。腕相撲の話なのになかなか面白くて、しかもラスト感動でした。
ノアの箱舟 (5歳〜) アーサー・ガイサート・・・動物の数を数え、「父ちゃん、世界中に動物は104、いるのだって〜」と語る6歳。小学中級では何を語るでしょう(6.1)
■ノアルの手紙 ・・・絵はとても可愛いけれど、他はそうよくもなく・・・。わざわざお勧めされるほどでも。
野田道子の本 1937〜
□カラスネコチャック (おはなしメリーゴーラウンド) オオノヨシヒロ絵 165p・・・野良の黒猫チャックのお話。2007〜2008年に新聞に掲載されていたものらしい。作者のお年を考えると、イラストも相まっておしゃれな雰囲気に仕上げられているのはすごいと思う。でも内容はそれほどでもないような・・・。これを読むなら他のもっといい作品を読みたい。
□点子ちゃん 120p・・・小4の男の子の話。隣の席にやって来た転校生は、とても可愛くて目の聞こえない通称「点子」ちゃん。男の子の話だけれど、可愛い話で女の子向けかも。イラストも可愛い。
⇒「オリバー先生は犬がすき!」(上記・ノンフィクション欄)
野ねずみハツラツ
野ねずみハツラツ六つのぼうけん (子どもの文学・青い海シリーズ)(8,9歳〜)(小学中級)(小学中上級) 山下明生訳 137p・・・野ねずみのハツラツがずっと住んできた森を出て、冒険をするお話。1971年作品。野ねずみに感情移入できる、多感で豊かな子ども心の子には面白いのかな・・・?
絶版「野ねずみハツラツは消防士」モーリス・センダック絵 ※未訳で他にも多数あり
野村昇司の本
■ぞうさまお通り (ぬぷん ふるさと絵本シリーズ) ・・・江戸時代、ベトナムから長崎にやって来た象が江戸まで歩いて連れてこられたらしく、それを見物する、とある江戸市民のお話の絵本。
羽田の水舟★・・・昔、飲み水のなかった羽田村(現・羽田空港の近く)で、人々に川からくんできた水を売っていた水舟のお話の絵本。こんなふうにして水が流通されていたのか、という驚きがあった。話自体もいい。
**のろのろひつじとせかせかひつじ (おはなしルネッサンス) (小学中級〜) 蜂飼耳文 109p・・・2匹の羊の物語。のろのろひつじと、せかせかひつじの。世界が出来ていて、面白くないこともないのだけれど、小学生が読んで楽しいのかな・・・??
灰谷健次郎の本 ※7歳欄・小学上級欄にもあり
きみはダックス先生がきらいか (大日本の創作どうわ) 小4
だれもしらない (小学中級〜) 長谷川集平絵 30p・・・1981年作品。短編集の中の1編を絵本にしたもの。障害があって、一見「あーあー」と言い、変な歩き方をするとしか見えない小6のまりこのいろいろ。
■パイレーツスクール△
@ヘビ島ののろい 126p・・・小学中級で読める海賊もの。漫画みたいに軽くて、内容もそれほどなくて、登場人物もありがちで、あまり子どもに勧めたいようなものでもないな、と。
Aゆうれい船がやってきた! Bフケツ号をやっつけろ!
**白鳥とくらした子 (小学初中級〜) シシリー・メアリー・パーカー作・絵 八木田宜子訳 77p・・・1938年のイギリスの作品。親指姫とかシンデレラとかに近いようなクラシカルさ。お父さんが航海に出る間、預けられたおばさんに苛められ、逃げ出して、旧知の白鳥に助けられて過ごす女の子。こんなに古い作品をわざわざお勧めしなくても・・・という気も。
□パグマンの村の絵本 小林豊
@*せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち) ・・・戦争で無くなったアフガニスタンの小さな村。その村の平和だった頃の男の子の絵本。
Aぼくの村にサーカスがきた (えほんはともだち) ・・・@の続き。村にサーカスがやって来る。戦争で破壊される直前のこと。
Bせかいいちうつくしい村へかえる・・・Aでサーカスと一緒に村を出た少年が、戦争で破壊された村に帰っていく。
橋の下のこどもたち (小1〜大人) ガース・ウィリアムズ絵 112p
長谷川集平の本
*大きな大きな船 (おとうさんだいすき) (小学初級〜)・・・お父さんと二人暮らしすることになった少年の絵本。いまいち分からなかった・・・。 ※「おとうさんだいすき」シリーズとして異なる作者による5冊刊行
泣くなツイ (文研ブックランド) ・・・
□日曜日の歌 (好学社の世界秀作絵本) ・・・一家の様子を絵で描いた作品。なぜだか妙にしゃれている。全然かっこよくない家族を描いているのに・・・。
■**パイルドライバー (fukkan.com) ・・・「好き」の話? わけ分からないけれど、好き。パイルドライバーはプロレス技の名前みたい。
*****はせがわくんきらいや ・・・森永ヒ素ミルク事件。作者もこの缶を3缶飲んでいるらしい。これは、ヒ素ミルクを飲んでひ弱に育ったはせがわくんについての思いを語った絵本。
******ホームランを打ったことのない君に ・・・野球好きのための絵本という感じ。ホームランを打ったことのない野球少年の話。
れおくんのへんなかお ・・・友だちのれおくんと「ぼく」の絵本。男の子に。
⇒「トリゴラス」(6歳欄) ⇒「デビルズドリーム」(小学上級欄)
長谷川義史の絵本 ※4歳欄・5歳欄にもあり
おかあちゃんがつくったる (講談社の創作絵本) (5歳〜)・・・小1でお父さんが亡くなった作者の小3の時の思い出話かと思われる。昭和な感じの絵本で、親のほうが好きかも。
だじゃれ日本一周 ・・・日本の都道府県をもじっただじゃれ集?の絵本。
*てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本) ・・・「おかあちゃんがつくったる」(上記)と同じく、小3の作者の亡くなった父親への思い。これも親のほうが好きかも。
***ぼくがラーメンたべてるとき ・・・ディープ。安易にではなく、世界のいろんなことを知った上で手にしたほうがいいと思う。 ⇒ 自分で読んでいました(8.8)
⇒「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」(7歳欄)
パトリシア・ポラッコの本
□ありがとう、チュウ先生 (小学初〜上級) さくまゆみこ訳・・・「ありがとう、フォルカー先生」(下記)のその後。小5くらいにいいかも。少し高度に、専門的になっている。
□**ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本)★(小学初級〜)・・・LD(学習障害)だった作者が、フォルカー先生に出会って認められ、人生が一変。それまではばかと言われ、自分でもそう思い・・・。「君たちは人をばかにするほど自分がえらいと思っているのかい?」というフォルカー先生の問いかけがいい。
チキン・サンデー★ ・・・子ども時代、仲良しの少年2人とそのおばあちゃんと過ごした日々の絵本。友だちは黒人、重要な役割をする帽子屋さんはロシア系。そんなのを超えた、人々のつながり。秀作!
「かみなりケーキ」
⇒「彼の手は語りつぐ」(小学上級欄)
パトリシア・マキサックの本
■***ほんとうのことをいってもいいの? ジゼル・ポター絵 34p・・・嘘をついて叱られ、もうこれからは本当のことしか言わないと約束した女の子が、「本当のこと」を言いまくって嫌われて・・・というお話の絵本。丘修三「ウソがいっぱい」の真面目な女の子版の絵本、という感じかな。 ⇒ いまいち伝わりにくいような気も・・・(8.10)
□わたしのとくべつな場所 32p・・・公然と黒人が差別されていた時代のアメリカ、1人の女の子が初めて一人で街に出る絵本。後ろにしか黒人は座れないバス、白人オンリーのベンチ・・・。そして着いた「私の特別な場所」は、だれでも自由に入れる場所、公共図書館。
⇒「クロティの秘密の日記」(小学上級欄)
パトリシア・マクラクランの本
明日(あした)のまほうつかい (Best choice〈petit〉) (6歳〜)・・・
*海の魔法使い (あかね・新読み物シリーズ)★ 金原瑞人訳 60p・・・海の魔法使いのお話。自分の名前を見つけに行く。妙に記憶に残りそうなお話。
⇒「おじいちゃんの目、ぼくの目」(7歳欄) ⇒「ふたつめのほんと」(小学上級欄) 「のっぽのサラ」「潮風のおくりもの」
花形みつるの本 ※小学上級欄・中学生欄にもあり
キリンちゃん (ジュニア文学館) ・・・小4の男の子が拾ったのは、黄色くて小さな毛のボールみたいな生き物。「麒麟だ」とおじいちゃんは言い、きりんと名付けて飼う(?)のだけれど・・・。ちょっと可愛い話。
□サイテーなあいつ (わくわくライブラリー) ★★(小学中級〜) 189p・・・小4の女の子が主人公。クラスの中で、ばかで気持ち悪いと嫌われている男の子との物語。小学中級になって、こういうお話が読めるようになるのが、成長の醍醐味かと思う。ちょっと複雑になってきた自我、友達関係・・・。男前な女の子と、女々しい男子・・・。楽しく、泣いたり笑ったりしながら読みました。娘にも小4〜5年くらいで是非読んで欲しい! 娘も多分この主人公のような感覚をもっている子だと思うので、読んだあと何と言うか楽しみです。
□椿先生、出番です! (おはなしルネッサンス)(小学初級〜)(小学中級〜) 185p・・・幼稚園のお話15話。幼稚園の話だけれど小学4,5年向けかと。こういう短編集にしては面白かった。
「ベッシーによろしく」(小学中級〜) 「わがままガールズ」
鼻がにげた (いわさき創作童話) 79p わだよしおみ・・・お父さんの顔から鼻が逃げてしまって・・・というお話。まあまあ。読むほどでも・・・。
*花になった子どもたち (世界傑作童話シリーズ) 157p
パパにはともだちがたくさんいた ・・・TVディレクターをしていた夫が急死して13年後に書かれた絵本らしい。息子たちが父を語るみたいな作品になっている。作者の思い入れが強いだけで、作品としてはいまいちかと。読むほどではないかな・・・。
*パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)★(小学中級〜) 31p・・・パパのカノジョについて語った絵本。すっごくかっこ悪い、とけなしながら、後半で、でもそのカノジョをどんなに好きか分かる。小学中級くらいの女の子が一番求めるものをもっている女性。短くてしゃれてて、もしかすると母親こそが読まないといけない作品なのかもしれない。
バーバラ・クーニーの絵本 1917〜2000年 ※5歳欄・6歳欄にもあり
北の魔女ロウヒ さくまゆみこ訳・・・フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」より。読むほどでもなかった。
*ルピナスさん―小さなおばあさんのお話 (6歳〜)・・・ルピナスさんと呼ばれるおばあさんの話の絵本。ルピナスさんが大おばさんに当たる女の子が話すルピナスさんのこと。素敵な女性についての短いお話かな。小学上級生くらいにいいのかも。1982年作品。
□*ぼくの島 (6歳〜)・・・小さな島で生まれたある男性の一生の絵本。
(絵のみバーバラ・クーニー↓)
□エマおばあちゃん(5歳〜)・・・エマおばあちゃんのお話の絵本。なんていうことはない、けれど素敵なおばあさんのお話かな。大人向けかも。
■からすのカーさん へびたいじ 神宮輝夫訳・・・1944年作品に作者の死後の1967年に絵をつけて出版されたもの。日本での初版は1988年。色使いなどがちょっとレトロだけれど、からすとへびの物語で、そんなに古さは感じない。娘は蛇のなれの果てに「あ〜あ、かわいそ」と(8.7)
■**にぐるまひいて ★(6歳〜)・・・古き良きアメリカ。一年かけて収穫し、手づくりしたものをお父さんが10日かけて町までもっていき、売る。そしてまた手づくりのための用具などを買い・・・。生きるって、仕事ってこういうことだ、と思わされる良い絵本(7.2)
*満月をまって (小学中級〜) 32p・・・この題はちょっとないんでは・・・。原題は「バスケット・ムーン」。満月みたいにまんまるな籠を作ってそれを売り、暮らしている田舎に住む男の息子の物語。9歳になったある日、初めて、籠を売りに町まで連れていってもらう。初めての町。けれどそこで見たのは、ばかにされる父親の姿。けれど人がどう言うかではない、と少年が頭を上げるようになるまで。
■*雪の日のたんじょう日(小学中級) 46p・・・男の子の、雪が降りすぎた誕生日の話。「ゆきのプレゼント」(7歳欄)はおばさんの話だったけれど、その男の子版みたいな話。
⇒「みずうみにきえた村」(上記 ジェイン・ヨーレン)
□バーバー・ルーナのお客さま(小学中級〜) 岡田喜久子文
@魔法のハサミがやってきた! ・・・小4の女の子の前に、存在を知らなかった叔父さんが現れる。理容師のおじさんは魔法のはさみを持っていて、切った髪型通りに1日の間だけ変身できる。コウモリカットなら空を飛べるように、女の子の髪型ならばおばあさんでも10歳の女の子に・・・。そしてそのおじさんは近所のバーバー・ルーナで働くことに・・・。「今までになかったアイデアで魔法の話を書きました」という感じの話だけれど、成功してるのかな?? 小4の女の子が主人公だけれど、雰囲気は小学上級〜中学生向けくらいかも。
Aハサミの魔術師とホシノツカイ Bだいすき!カボチャのおくりもの
濱野京子の本 ※小学上級欄にもあり
□甘党仙人 (おはなしルネッサンス) (小学中級〜) 135p・・・小4の男の子のお話。友だちのうちに中国のおじいさんがやってくる。不思議なことがいろいろあって、男の子はおじいさんは仙人じゃあないかと思うようになり・・・。アイデアは良かったのかもしれないけれど、それを物語にするのは失敗しているような・・・。あまり面白くなかった。
□くりぃむパン ★(小学中級〜) 142p・・・小4の3学期の女子のお話。ちょっと少女漫画っぽくて、女の子向け。大所帯の家の女の子が主人公。そのうちに居候することになり、転校してクラスも一緒になった美少女との関係。最初は仲良くなりたかったけれど、そのうち気まずくなり・・・。一緒に美味しいものを食べる関係、友だちって、いいな、と思わされるいい作品でした。小4女子ってこんなの!?と、まだ8歳の娘を持つ身には、そのおませぶりがちょっとショックでしたが・・・。
□**歯みがきつくって億万長者―やさしくわかる経済の話 (チア・ブックス) ★・・・数学や経済の初歩の勉強にもなるし、その部分は軽く読み飛ばして、読み物として読んでも十分に面白い。アメリカの小学生が歯みがきを作って億万長者になるという話で、登場人物も内容も楽しい。
*ハリネズミくんと森のともだち 133p・・・森に住むハリネズミや、他の動物たちの短いお話が22話。ちょっとよく分からない哲学的な記述などもあり、そうかと思えば子どもじみた空想もあり、子どもがこれを楽しめるのか、かなり疑問。
ハリネズミ・チコ 山下明生・高畠那生
@大きな船の旅 ジャカスカ号で大西洋へ ・・・小学中級から読める冒険小説。ハリネズミのチコが、友だちののうさぎを助けようとして、豪華客船に乗り込んで旅することに。「さあ、これからどうなる」という、途中で終わるシリーズもの。なかなか楽しい。作者は70代なのに、まだまだ作品は面白い。
A大きな船の旅 ジャカスカ号で地中海へ
■ハリネズミとちいさなおとなりさんシリーズ 全3巻 (5歳〜) 仁科幸子・・・ハリネズミと、小さなおとなりさんヤマネとの短編集。
@なんにもしないいちにち ・・・表題作他、6話。丁寧にかわいい話を書きました、という印象かな。自分で勝手に読んでもらいたいような、個人的にはあまり好きでない作風。うちでは読みませんでした。
Aたんじょうびのやくそく
Bおはようの花
ハリネズミのプルプル 二宮由紀子・あべ弘士
@**森のサクランボつみ大会 ・・・脳みそが小さくて、すぐになんでも忘れてしまうハリネズミの話。森のサクランボつみ大会だというのに・・・。可笑しみがあって、読んでいてニヤニヤしてしまう感じ。大人好みかも??
Aイチジクの木の下で
Bキンモクセイをさがしに
ハリネズミのラッテのぼうけん(世界傑作童話シリーズ)(小学初級〜) 大塚勇三訳 梶山俊夫絵 197p・・・1956年作品! 日本での初版は1980年。当時の作品らしく、本好きな子のために書かれた感のある、文章量! 小学中級くらい向けだけれど、分厚いし、文字も小さい。本好きならば、長時間楽しめるだろう。森に水がなくなってきて、「水の石」を探しに、凶暴なクマたちの治める「北の森」へ向かうハリネズミ、ラッテの冒険物語。版画らしきイラストが素敵。
□はりねずみのルーチカ(小学中級〜) かんのゆうこ・北見葉胡
@はりねずみのルーチカ (わくわくライブラリー) 122p・・・はりねずみや他の動物たち、妖精、トムテ、小鬼などがでてくる物語。イラストは可愛くて、大まかに言うと「ムーミン」みたいな世界を狙ったのかな?と。確かに絵は可愛いけれど・・・内容、世界はいまいちかな・・・。読むほどでもない。
Aカギのおとしもの Bふしぎなトラム C星のうまれた夜
■***バレエをおどりたかった馬 (世界傑作童話シリーズ) (5,6歳〜)(5歳〜小学初級) さとうあや絵 124p・・・この立派な大人向けでもありそうな装丁と文字数の本が小学初級まで向きとは、福音館書店厳しい・・・。確かに6,7歳でもOKな内容だけれど、文字数の多さ、文字の小ささで小3向けくらいが妥当かな、と。馬のサクセスストーリー。バレエを踊りたいと思った馬が田舎を出て、馬に踊れるか!と理解されないこともある中、成功していくという話。読み聞かせしましたら結構気にいっていました(8.9)
■はれぶたシリーズ(小学初級〜) 矢玉四郎 全8冊
**はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13) ・・・昔、大人気だった童話。今読んでも、面白い。自分で読んで欲しいところだけれど、読み聞かせしましたら楽しんでいました(8.11)
ヒッコスでひっこす (いわさき創作童話 26) 93p・・・これも10円安(小3)の話。家ごとそのまま引っ越せるというマシーン「ヒッコス」で、ヘンテコなところ(木の上とか飛行機の上とか)に引越しを繰り返す話。子どもは好きそう。
「ぼくときどきぶた」「ぼくへそまでまんが」「はれときどきアハハ」「はれときどきたこ」「ゆめからゆめんぼ」「あしたぶたの日ぶたじかん」
パンダのシズカくん 三木卓訳 禅
パンダのシズカくん 40p・・・東洋の思想を学んだという著者が、西洋の子どもに東洋の考え方を伝えたいとかいた作品だそう。風で飛ばされて西洋のおうちの庭に下り立ったパンダのシズカくんが、東洋的なお話を3話語る。絵本。そんなに感心するような作品でもなく、子に読ませたいほどでもない。
「シズカくんとクーちゃん」
□パンダのポンポン△ 野中柊文
@パンダのポンポン 132p・・・恋人同士のような感じのするパンダのポンポンと、同じレストランで働く猫のチビコちゃんを軸にした、その他のちょっと腹が立つようなキャラたちとのお話3話。主役の2人は可愛いかもしれないけれど、お話自体もちょっと腹が立つ感じで好きになれず。
Aパンパカパーンふっくらパン Bアイスクリーム・タワー Cクリスマスあったかスープ Dクッキー・オーケストラ
ハンナの学校 (文研ブックランド)★(小学中級〜) グロリア・ウィーラン作 スギヤマカナヨ絵 111p・・・文字は大きくて読みやすい。19世紀、目の見えない女の子ハンナのお話。学校に行っても意味のない「かわいそうな」子という扱いしかされてこなかったけれど、学校の先生が下宿するようになって、ハンナも学校に。辛いこともあってもがんばってみようと思わされるかもしれない作品。
ビアンカ・ピッツォルノの本 1942〜 イタリアの人気作家
□赤ちゃんは魔女★ 156p・・・出だしから、題名から想像するのと全く違って、遺産相続シーン。最初からどうなるのかと心をつかまれます。そして最後まで面白い。主役の家族たちも魅力的。1988年作品です。
木の上の家 (イタリアからのおくりもの―5つのちいさなファンタジア) クェンティン・ブレイク絵 141p・・・
*ポリッセーナの冒険 (小学初中級〜) 462p
ラビーニアとおかしな魔法のお話 (おはなしプレゼント) (小学中級〜)131p・・・「この本は、きれい好きの方にはおすすめできません」と注意書きがあります。何でもウンチに変えるという魔法の指輪を得たマッチ売りの少女、ラビーニア(7歳)のお話で、ウンチの描写が満載。こんなふざけた感じの本もあるのか、というのを知るのもいいかな、とも思うのだけれど、現代に現れたマッチ売りの少女ラビーニアの性格がどうにもいただけない・・・。
東君平(文)の本 1940〜1986 ※5歳欄にもあり
おかあさんがいっぱい (みんなの文学 5) ・・・4年生のクラスの、それぞれのこどものお母さんとの短い話。ほのぼのしている。
⇒「おはようどうわ」「くんぺい魔法ばなし」(下記)
⇒「ぼくのだいじなももたろう」(7歳欄)
*光の旅 かげの旅 (絵本の部屋―しかけ絵本の本棚) ・・・白黒のイラストで、上からも下からも見られるようになっている絵本。前から読んだ時と、ひっくり返して裏から読んだ時とで、別の短い物語、1つで別のイラストになっている。好きな子は好きだろう。
□ひかる! 後藤竜二・スカイエマ 小4・・・小1は「1ねん1くみシリーズ」、小3は「3年1組ものがたり」、そして小4はこちら。(小5は「5年3組事件シリーズ」、小6は「キャプテンシリーズ」「12歳たちの伝説」)
@本気(マジ)。負けない! (ホップステップキッズ!) 109p・・・クラスで一番先に熱くなる女子ひかる、今度はドッジボール大会に燃える、の巻かな? Aへと続くのだけれど、1冊に充分まとめられるのに、字数を少なく、薄っぺらくして、分冊した印象。出版業界の良心を感じられないシリーズ・・・。内容も「1ねん1くみ」シリーズの小3の女子版という感じがぬぐえない。次巻を読む気はありません。
A怒る! B走る!
ヒキガエルとんだ大冒険★★(小学中級〜)・・・ヒキガエルのウォートン、モートン。暮らしぶりがとても素敵。円熟していながら、若々しい。冒険も素敵。いろんな生態を持つ動物同士が交流することで生まれる誤解と和解の物語。読み聞かせにもよさそう。ウォートン&モートンが知り合いみたいに思えてきて、会いたくなる。
@******火よう日のごちそうはひきがえる(児童図書館・文学の部屋) ・・・面白くて、上質の味わい。ふくろう編。
A消えたモートンとんだ大そうさく(児童図書館・文学の部屋) ・・・これも上質。ビーバーとジャコウネズミ編。
Bウォートンのとんだクリスマス・イブ・・・これはちょっとだけトーンダウンかな? クマとモグラ編。
CSOS、あやうし空の王さま号・・・ちょっとドタバタ。でも面白かった。イタチ編。
Dウォートンとモリネズミの取引屋・・・モリネズミ編。よくできているし、面白かった。
Eウォートンとモートンの大ひょうりゅう・・・前半面白かったけれど、後半はしつこかった。
Fウォートンとカラスのコンテスト・・・冒険譚の趣き。面白いし、わくわくする。もっと読みたい。
ひげねずみくんへ (世界傑作童話シリーズ) (小学初級〜) 123p 小4
□飛行士フレディ・レグランド★ ジョン・エイジー 32p・・・絵本だけれど、しゃれていて面白い。高学年の男女にも受けそう。伝記の時代の飛行機乗りを主役にしたお話で、格好良く、面白く、夢もある。
火のくつと風のサンダル (子どもの文学―青い海シリーズ)(9,10歳〜)(小学中上級) 162p
ピッピシリーズ★(小学3,4年〜) リンドグレーン・・・小学生の時、大好きでした。
*長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 014)
「ピッピ船にのる」「ピッピ南の島へ」
ひでちゃんとよばないで (えほんひろば) おぼまこと・・・台湾で生まれ育ったらしい作者の、小1〜2年にかけてのお話。小2で日本が敗戦し、日本に帰ることに。小2の話とはいえ、戦争中・後のことを知っていないと分かりづらい。
一人ぼっちの狼と七ひきの子ヤギ 60p・・・ 「とべないほたる」作者によるいじめ追放童話第2弾として紹介されていた。前半は童話で後半は脚本。面白い部分もあるけれど、読むほどのものではないかと。
□ピピンとトムトム物語 たかどのほうこ・さとうあや
@ピピンとトムトム―怪盗ダンダンの秘密 (おはなしルネッサンス) 163p・・・ドレミファ荘に住むピピンと、その友だちトムトム。2人は9歳の男の子。たかどのほうこワールドで楽しい。小学4,5年生に。
Aドレミファ荘のジジルさん
□ひまわり愛の花 (創作子どもの本)(小学中級) 赤木由子・小林与志 153p・・・小4の女の子の話。クラスの男の子を好きになり、嫉妬も知り、そしてクラスのか弱い女の子の悩みも知り・・・。1974年作品で、かなり古い。昭和。当時の母親たちに向けて書かれた本のような気がする。現代っ子が読むものではないかも・・・。
ひみつたんていダイアリー(小学中級) 全4巻 はたこうしろう絵 小4の女の子
@オイボレ発明家をすくえ! 140p・・・転校生3人(主人公の女の子と、男の子2人)が、秘密探偵団になるまでのお話。軽いタッチで、ところどころ出てくるダジャレは日本語に訳されると全く面白くもない。けれど3人の関係は魅力的でもあるので、退屈しのぎに読むのはありかな、と。
A金庫をやぶったのは、だれ? Bおしゃべりオウムがきえちゃった! C宝の地図をとりもどせ!
■百怪寺・夜店シリーズ 越水利江子文
@妖怪ラムネ屋・・・百怪寺で開かれていた夜店。一人の男の子がおばあちゃんちからの帰り道、つい一人で行ってしまって体験する、ちょっと怖くてはらはらする怪奇。とても面白くなりそうな話なのに、実際に読むとそうでもなくて残念。もっとどうにかできただろうのに。でも好きな子は好きかな?
A魔怪さかさま屋 B奇怪変身おめん屋 76p C魔女リンゴあめ屋
ひらめきルーカス★(小学中級〜) 伊東美貴絵
■@クラス1ばんひらめきルーカス (新・世界の子どもの本) ・・・アメリカの3年生、ルーカスの学年の終わりまでのお話。1987年作品。ルーカスはいきいきした、騒がしい子。けれど3年生の間に落ち着きが出てくる。元気な男の子のお話には、大人には面白いけれど、というようなものや、ふざけて子ども向けにしてみたようなものも多いけれど、これは子どもにも大人にも楽しめる面白い作品だと思う。
Aひらめきルーカス屋根にのぼる
Bひらめきルーカス学級委員はだれだ?! (新・世界の子どもの本)
ひろいそらのしたで ・・・絵本。自費出版したような感じの作品で、お勧めされるようなものではないのでは・・・と。
広瀬寿子の本 ※小学上級欄にもあり
□**うさぎの庭 (スプラッシュ・ストーリーズ)★ 140p・・・小4の、自分の気持ちもはっきり口に出せない男の子の物語。登場人物たちも魅力的でとてもいい。素敵な大人と、頭ごなしの父親がでてきて、自分はどちらの大人になろうとしているのか考えさせられました。
追え!秘密のおたから事件 (おはなしフェスタ) 145p
□*そして、カエルはとぶ!(小学初〜上級) 渡辺洋二絵 142p・・・病気がちな弟をもつ男の子の、小2から小4にかけてのお話。最初は優しくて可愛い「お兄ちゃん」、そのうち自分の存在価値を見失って荒れ、また元の自分に戻っていく・・・。
■ぼくはにんじゃのあやし丸 (小学初中級) 梶山俊夫絵 81p・・・おじいちゃんの認知症と死が、孫の男の子の目線で語られている。自分と孫を「忍者」だと信じているおじいちゃん・・・。子どもには地味に思えるかな、と。
□ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて (あかね・新読み物シリーズ) (小学中級〜) ささめやゆき絵・・・小3の男の子の話。小4の、母親を亡くしたばかりの従兄弟がしばらく一緒に暮らすことになってやってくる。そしてその従兄弟のと日々。母である私はかなり泣けた。けれど小3や小4の子が喜んで読むような本ではないかも・・・。小学上級以上にいいかもしれません。
ファージョン・・・”アンデルセンに続くファンタジーの大家”らしい。エリナー・ファージョン 1881〜1965
ファージョン作品集(小学3,4年〜) 全7冊 石井桃子訳
@年とったばあやのお話かご
Aイタリアののぞきめがね Bムギと王さま Cリンゴ畑のマーティン・ピピン Dヒナギク野のマーティン・ピピン E銀のシギ Fガラスのくつ
他
*エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本) シャーロット・ヴォーグ絵 石井桃子訳
町かどのジム (子どもの文学・青い海シリーズ)(10,11歳〜) エドワード・アーディゾーニ絵 171p 8歳の男の子
⇒「マローンおばさん」(小学上級欄)
ふうせんばたけのひみつ (5歳〜)・・・なんだか陽気でおしゃれでシュールな絵本。きっと風船畑は人生とかを暗示しているのだろうな・・・。それはともかくとして、なんだか元気になる。
□ふうちゃんのハーモニカ (ひくまの出版創作童話―つむじかぜシリーズ) (小学中級〜) ふりやかよこ絵 109p・・・作者の子ども時代の話。静岡での戦争下、空爆で死んでしまったハーモニカが上手だったふうちゃん・・・。小学4年生くらい向けのようで、平易に要約されて淡々としている印象。
□風来坊シリーズ 川端誠
「風来坊」・・・絵本では珍しい感じの時代劇風、風来坊のお話。とぼけた味で、通好みな感じ。
風来坊の子守歌がきこえる (スピカ絵本の森)
「さくらの里の風来坊」「風来坊危機一髪」「かえってきた風来坊」
フェアリー・レルムシリーズ エミリー・ロッダ 仁科幸子絵 岡田好惠訳
@金のブレスレット・・・フェアリ・レルムは妖精の国。幸せなその国の危機を救う女の子の物語。小4くらいの女の子が、続きを楽しみにして読んでいくのにいい作品かな。
A花の妖精 B三つの願い C妖精のりんご
フェリックスの手紙シリーズ (小学初級〜)
@小さなウサギの世界旅行・・・旅行中はぐれてしまったうさぎのぬいぐるみのフェリックスが、いろんな国を回って、その国々から手紙を送ってくる、という絵本。その手紙がいろんなページについていて、取り出して読めるようになっている。世界旅行に興味のある家族にはいいのかな? でもフェリックスからの手紙にはルビの付いていない漢字が多用されていて、何歳向けかちょっと戸惑う。
A小さなウサギの時間旅行 B小さなウサギの地球探検 Cサンタクロースとクリスマス旅行 Dサーカスの人気者 E空飛ぶトランク F世界の子どもに会いにいく
フォーチュン団のなかまたち マーガレット・マーヒー・・・好きなら読んでね、のマーガレット・マーヒー作品。読みませんでした。
@木の上のひみつ基地
Aロリーの勇気 Bテッサのお金もうけ Cふしぎな暗号
深山さくらの本
おまけのオバケはおっチョコちょい 143p・・・頭の中だけで作った感の強い作品。おっチョコちょいという1個限りのチョコに入っていたのは本当のオバケで、このオバケがいい味を出しつつ、主人公の小4の男の子の野球チームに尽力するというお話。もう少しリアリティーが欲しかったかな・・・。
ぼくらのムササビ大作戦 松成真理子絵 95p・・・小4の男の子達が、神社で見つけたムササビ。そのムササビたちのために、切られそうなイチョウの木を守ろうとする。まあまあかな。
⇒「かえるのじいさまとあめんぼおはな」(8歳欄)
■ふしぎなかぎばあさん 手島悠介・岡本颯子 全20冊
@*ふしぎなかぎばあさん (あたらしい創作童話 6) 76p・・・小3のかぎっこの男の子とかぎばあさんの話。かつて大人気だったのを覚えている。1976年作品で、今ではちょっとお勧めするには古いかな・・・。けれど機会があって自分で読めば、楽しめるかもと思う。
Cかぎばあさんは名探偵
Hかぎばあさんのサンタクロース
他:Aかぎばあさんの魔法のかぎ Bにせもののかぎばあさん Dかぎばあさんアメリカへいく Eかぎばあさんへのひみつの手紙 Fかぎばあさんぼうけんの島へ Gかぎばあさんのマンガ教室 I三塁打だよ、かぎばあさん Jかぎばあさんのことわざ教室 K親切キップだかぎばあさん Lかぎばあさんのミステリー館 Mかぎばあさんのファミリーレストラン Nかぎばあさんの家みつけた Oかぎばあさんの魔法クラブ Pかぎばあさんがさらわれた Qかぎばあさんともう一人のボク Rかぎばあさんとペット探偵 Sかぎばあさん、犯人はぼくなの
ふしぎなともだち 田島征彦・・・自閉症の友だちとのこと。絵本。
ふしぎな鳥がくる (創作子どもの本)(小学中級) 久保喬・鈴木義治 150p・・・1975年初版と古いです。1906年生まれの作者はもう亡くなっているし。「飯場」の子どもがクラスにいるとか、高度成長期の急速に変化していく感じが出ている。当時の子どもは小学中級でこんな質がよい地に足の付いた物語を読んでいたんだなあ・・・と。今では古すぎるでしょうが、私は楽しく読めました。アキラという小4の少年の、鳥にまつわる話が3話。字は大きくて読みやすいです。
双子のヴァイオレット (文研じゅべにーる)
■ふたごの魔法つかい(小学初級〜) 全15冊 川北亮二文・・・どの巻から読んでもOKな作品群らしい。
@ふたごの魔法つかい・・・500歳の双子のおばあさん魔法使いの片方が悪い魔法使いになって2人に戦いが起こり、それに巻き込まれた少女2人が魔法の力を得て・・・というような話なのだけれど、構想は面白いのかもしれないのだけれど描き方がいまいちすぎて以後読む気にならず。機会があって、好きだったなら読んでね、と。
Aふたごの魔法つかいと女神の星 Bふたごの魔法つかいと夢じかん Cふたごの魔法つかいSOS! Dふたごの魔法つかい風と火の国 Eふたごの魔法つかいガラスの城
Fふたごの魔法つかいの花ことば (フォア文庫) 124p
Gふたごの魔法つかい海のゆびわ Hふたごの魔法つかい五つの月 Iふたごの魔法つかい人魚のうた Jふたごの魔法つかい星のひみつ 他
*ふたりだけのキャンプ 松居友文 35p・・・お父さんと2人でキャンプに行く男の子の話。お父さんに教えられ、自然について考える。写真とイラストを入れているあたりや内容など、作者の自己満足で作った作品のようであまり好きじゃない。
□ふたりでシリーズ いとうひろし
@ふたりでおるすばん ・・・「ごきげんなすてごシリーズ」(上記)の続編みたいな童話。4歳くらい(?)になった弟と、お姉ちゃんが2人でお留守番。二人のやり取りがおかしくて、最後は兄弟が欲しくなる、そんなお話。大人が好きかも。
Aふたりでまいご
Bふたりでおかいもの
*ふたりは世界一!(小学中級〜) 143p・・・スペインの作品。文字は大き目で読みやすいのだけれど・・・どんどんふざけていく、荒唐無稽なお話で、ちょっとついていけなかった・・・。誇大妄想の好きな子(?)なら好きなのかも??
ふつうのおひめさま (小学初中級〜) 堀川理万子絵 205p
舟崎克彦(ふなざきよしひこ)の本 ※8歳欄・小学上級欄にもあり
ギャバンじいさん 井上洋介絵・・・猟師のギャバンじいさんと動物たちとの絵本。ちょっと不思議な話で、動物の出てくる絵本だけれど、小学中級くらいが味わうのによさそう。
■クレヨンマジック (おはなしのくに) 出久根育絵・・・クレヨンにまつわる不思議な本、かな。素敵な部分もあるのだけれど、全体的に物足りない。好きな子は好きそう。
はかまだれ (ひくまの出版幼年絵本シリーズ―あおいうみ) ・・・「今昔物語」に出てくる盗賊の親分、袴垂の晩年。
花ふぶき江戸のあだうち (絵本のひろば) ・・・犬や猫を主役に描いた仇討ちの絵本。珍しい感じはする。
もしもしウサギです (ポプラポケット文庫 004-1) 212p
モンプチ人形のぼうけん旅行 (みんなのワンダーランド) (小学中級〜) 125p
フョードルおじさんといぬとねこ (世界傑作童話シリーズ) スズキコージ絵 280p
□フランチスカとくまのアントン (小学初中級〜) 134p・・・子ども向けの童話のつもりで読んだら、恋愛ものでした。くまと女の子の話になっているけれど、その実、素敵な男(熊)との素敵な生活、そして、けれどやはり熊と人だからと別れて暮らす、という、ちょっと悲しい恋を描いたもの。小4くらいから中学生まで大丈夫そう。若い女性の作品かと思いきや、おじさんの作品でした。1999年作品。
フランチェスコとフランチェスカ (世界傑作童話シリーズ)(5歳〜) 渡辺茂男訳 64p・・・1962年作品。ちょっとクラシックで、妙におしゃれな感じかな。貧しくて靴も買えない少年フランチェスコと、フランチェスカ、仮装するカーニバルの日の出来事・・・。
■*フリードリヒばあさん ・・・絵本。あまり良さが分からなかった。おばあさんと子どもたちのお話。
古田足日の本 ※5歳欄・8歳欄・小学上級欄にもあり 1927〜
*モグラ原っぱのなかまたち (日本の創作児童文学選)(小学中級〜)
だんち5階がぼくのうち (童心社のジョイブックス) 田畑精一絵 122p・・・小3の男の子の話が7話。活気・やる気があるなぁ。1972〜1973年に連載されていたものの一部らしい。そんなに古くは思えないけれど、団地(さくら団地)に子どもが多いところは昭和かな。さくらんぼクラブもでてくる。
□古道具ほんなら堂 楠章子文
@***古道具 ほんなら堂 144p・・・10歳くらいの女の子を主人公にした中編集。どれにも古道具屋ほんなら堂の女主人が出てくる。少し不思議なお話。まだまだ作者の素人臭さが感じられる。ちょっと物足りない。
A小さな命とあっちとこっち
ブルンディバール モーリス・センダック絵 さくまゆみこ訳 56p・・・こどもオペラの形式(?)の絵本。1938年作のオペラを元にしているらしい。虐げられる子供の反逆と成功みたいな話で、今の子ども向けではないだろうな・・・。絵本でこういう表現ができるんだ、という驚きがある。
□フレディ 全5冊
@世界でいちばんかしこいハムスター (旺文社創作児童文学) 159p・・・賢く、自立精神に富んだハムスターのフレディのお話。ペットショップから飼われていくも、自分の自由、好きなことのためにがんばる。文字も読み書きできるようになって、この物語を書いた、という形。最初はやや退屈だったけれど、全体的にはまずまず面白かった。ハムスター好きにはお勧めかな。
A世界でいちばんねらわれたハムスター Bハムスター救出大作戦 Cハムスターとゆうれいの大決戦 Dハムスターのタイムトラベル大冒険
*ふれ、ふれ、あめ! (海外秀作絵本) ★(小学初級〜) カレン・ヘス ジョン・J・ミュース さくまゆみこ訳・・・暑い夏の日、雨が降り始めるまでのお話の絵本。女の子が主人公。なんでもない話なのに、大地のリズムを感じるような、素敵な文章。大人にこそ、の絵本かもしれない。
プロヴェンセン(プロベンセン)夫妻の絵本 アリス&マーティン・プロヴェンセン
□*栄光への大飛行★ 今江祥智訳・・・ドーヴァー海峡を飛行機で初めて渡ったルイ・ブレリオのお話の絵本。1901年から今までにどんなに世界が変わったかに驚く。まだ馬車の走っている時代のお話。
動物げきじょう〈21幕〉 ・・・クイズ形式、漫画形式、物語形式など、動物を題材にした作品集。1952年作品。その時代の子どもたちのために書かれた感のある、「親が子のために作った上質な作品」という印象。今ではクラシックかな。
□シェイカー通りの人びと ・・・貯水所建設のために消えたシェイカー通りの絵本。地味で、品がある。
パパの大飛行 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) =「栄光への大飛行」(上記)
⇒「かえでがおか農場」(6歳欄) ⇒「わたしのかわいいめんどり」
*ふわりん(小学初中級〜) 230p・・・
*フンコロガシのフレッド、クワガタのパーティーへ行く 絶版・・・風刺の絵本? 上品と思われている格上のクワガタの集いに行ったフンコロガシのフレッド、実は少しも品が良くないことを知る。お勧めされるほどでも・・・。
ブンダバー(小学上級〜) 10巻まであり
*ブンダバー (ポプラの木かげ)・・・喋る猫、ブンダバーと、その猫をわが子のように可愛がる古道具屋さんの話。おばあさんが孫に作った、みたいな、ちょっと素人っぽい童話。
■ぺちゃんこスタンレー ★(小学初中級) トミー・ウンゲラー絵 さくまゆみこ訳 79p・・・下敷きになり、ある日、ぺちゃんこになったスタンレー少年のお話。真面目にふざけていて面白い。
ペテフレット荘のプルック(小学中級〜) アニー・M・G・シュミット
@ペテフレット荘のプルック(上)――あたらしい友だち 216p
Aペテフレット荘のプルック(下)――とんでけ、空へ
ペトラ・マザーズの本
ローザからキスをいっぱい ・・・お母さんと離れて、おばさんのうちでしばらく預けられる女の子、ローザの絵本。お母さんへの手紙にキスをいっぱい送る。精密な絵と相まって、独特な世界が作り上げられている。お話自体は子ども全般に受けるようなものではなく、親元を離れる子どもとかに受ける感じかな?
⇒「ロッティーとハービー」(下記) ⇒「ヴィクターとクリスタベル」(小学上級欄)
□ペニー(小学中上級〜) ロビン・クライン作
ペニーの日記 読んじゃだめ (チア・ブックス) 125p・・・10歳の女の子、ペニーの物語。ペニーの一人称で物語が進んでいくけれど、日記とかではない。ペニーは馬が大好きな、ボーイッシュで「女の子らしいもの」を毛嫌いしている女の子。そんなペニーがおばあさんと友達になる。本当の話じゃないかと思わされる作りで、馬が好きなボーイッシュな女の子がもしいたら、是非読むといい感じ。
ペニーの手紙「みんな、元気?」 (チア・ブックス)
ヘビとトカゲ きょうからともだち ジョイ・カウリー 117p・・・「がまくんとかえるくん」ものの1つかな。2人の短いお話が何話か入っている、友情もの。けれどこれは爬虫類らしくちょっと生々しくて、そこが他と一線を画しているところ。まあまあ、かな。
□ヘビのヴェルディくん★ ・・・絵本で、小学初級から読めそうではありますが、大人への成長過程を扱っていて、小学中〜上級向けでしょうか。小学4,5年生くらいに。うまれたてのヘビのヴェルディは大人のヘビたちみたいにはならないぞ、と思います。けれど育っていき、周りの大人たちも最初は子どもだったんだ、と知り、世の中のことも知っていく。そして「大きくなったってぼくはぼくだ」と大人になる。読む時を選ぶと、とてもいい本かも。
□ヘムロックやしきのおばけ(小学3年〜)・・・1984年作品で古い。けれどまあ古い割には面白いかな。大好きなヘムロック屋敷に遺産相続した一家がやってきて改築し、遊べるしお化けもでる屋敷として入場料をとるようになり・・・。
ヘレン・V・グリフィスの本★・・・どれも6歳くらいから読めそうではあるのだけれど、味わい深くて、小学中級くらいに読んでもらいたい感じ。
アレックスとネコさん (おはなしはらっぱ) 76p・・・若い犬のアレックスと、経験豊富な感のあるネコさんの短いお話集。ほのぼのしていて、なんだか楽しい(8.9)
*おじいさんのハーモニカ ジェイムズ・スティーブンソン絵 今村葦子訳 24p・・・病気をして、家に引き取ることになったおじいさんとのお話の絵本。下記「おじいちゃんのところ」の続編のよう(8.11)
■**おじいちゃんのところ (7,8歳〜) ジェイムズ・スティーブンソン絵・・・女の子とお母さんが、初めて一緒におじいちゃんのところへ。最初は「こんなところは嫌いだ」という女の子。けれどいろんなものを肯定して生きているおじいちゃんに感化されて変わっていく。短い絵本なのに、いろんなものがつまっている(8.9)
■へんてこハリネズミ イガー・カ・イジー物語(小学初級〜) おのりえん文
@はりねずみイガー・カ・イジー 115p・・・二重人格のはりねずみ、かな。丸まっているときは臆病な「イジー」、伸びているときは勇敢な「イガー」になるハリネズミと、一緒に暮らすことになったくまのお話。まあまあ面白いのだけれど、少し面倒くさいような話。次巻が楽しみになるほどの作品ではないかな・・・。
Aはりねずみとクシャミ病 Bはりねずみとヤマアラシ Cはりねずみのだいぼうけん
ベンノー・ブルードラの本 1925(東ドイツ)〜 上田真而子訳
*氷の上のボーツマン ヴェルナー・クレムケ絵 86p・・・1959年作品。絵も可愛く、上質の童話。7歳の男の子が浮氷に取り残されて流れていく小犬、ボーツマンを助ける物語。船の用語などが難しいけれど、本当は7歳の子に読み聞かせるのにいい作品かも・・・。船の用語などが難しいせいか、上質な話だからか、漢字いっぱいの小さな文字の装丁に仕上げられていて、7歳の子の一人読みには辛そう・・・。一人読みなら小学中級以上の本好きな子向けでしょうか。
□*マイカのこうのとり(小学2,3年〜) せひでこ絵 124p
放課後の怪談
@暗闇からのびる手
Aおかえり B恐怖のかくれんぼ C死をよぶホラーゲーム D悪夢の暴走電車 Eこわい家 F恐怖のアイドル G3分の1の魔法 H赤い日記帳
冒険作家ジェロニモ・スティルトン(小学中級〜)
@ユーレイ城のなぞ 128p・・・中央新聞編集長のネズミ、ジェロニモ・スティルトンのお話。実際の作者も「ジェロニモ・スティルトン」ということになっているとかの遊びはまだいいとして、文字までいろいろ装飾(?)されていて、ページ中カラフルにしているあたりはいらないかな、と。ただでさえ軽いタッチなのに、アニメ絵本風になっている。もっと落ち着いたタッチで描くと面白くなっていただろうのに、ドタバタ仕立てなのもいただけない。
Aチーズピラミッドの呪い
Bジャングルを脱出せよ!
※他の出版社から「編集長ジェロニモシリーズ」として出ている
@海にしずんだ宝をさがせ! Aチーズこぞうめ、手をだすな! Bハエ入りシャーベットをめしあがれ! Cチーズ色のキャンピングカー Dぼくは、編集長ジェロニモだ! E愛はチーズのごとし F地下鉄のゴースト Gスクープは氷づけ H世界8ふしぎ?! Iネコ城のミステリー Jブラックジャングルの4ひき Kチーズピラミッドのなぞ L海賊キャッツのガレー船
ぼくがうまれた音 (日本傑作絵本シリーズ) ・・・生まれてからの、記憶に残る音の記憶。う〜ん・・・という絵本。一部の人は好きなのかな?
ぼくだけ知ってるザリベエのひみつ (童話のすけっちぶっく) 木村裕一・磯みゆき・井上洋介 135p
ぼくたちあいこ (太平けっさく童話―どうわのうみへ) 74p エム・ナマエ絵 絶版・・・小4の男の子と、、その小2の弟のお話。1980年作品で、思い切り昭和! 絶版もやむを得ない感じ。
□*ぼくたちは、いつまでも (そうえん社フレッシュぶんこ) 小4の男の子
ぼくとおじちゃんとハルの森 (小学中級〜) 山末やすえ文 123p
■ぼくのいぬがまいごです! (5歳〜) キーツ他 さくまゆみこ訳・・・まだ英語が話せない、NYに来たばかりのプエルトルコの少年が、迷子になった飼い犬を探す絵本。良い絵本なのだと思うのだけれど、日本語に訳してしまうとかなり分かりにくい・・・。1960年の作品。
ぼくのクジラ (文研ブックランド) (小学中級〜) 126p・・・座礁したコマッコウという鯨を一人で浜辺で見つけた少年の話。初め、クジラが死んでいると思った少年は歯をコレクションできるかもと思っていただけだったけれど、クジラがまだ生きていることを知って、救うために1人戦う。生きているものとしてのクジラが伝わってくるお話。
ぼくの小さな村ぼくの大すきな人たち (くもんの海外児童文学) (小学中級〜) 142p 5歳の男の子
ぼくのチョパンドス 小林豊・・・トルキスタンが舞台の絵本。チョパンドス(馬を使った競技の優勝者)だったお父さんの話。
□ぼくの友だち (文研ブックランド) 高橋秀雄・長谷川知子 126p 小4の男の子
ぼくのなかにいる (童話のパレット)★ 79p・・・小4の男の子の頭の中から急に話しかけてきたものの正体は? 実は意識不明になったおじいさんなのだけれど、この二人のやり取りがなかなか面白い。読後感もいい。文字数も少なくて、読みやすい。
□ぼくのひみつの庭 (文研ブックランド) (小学中級〜) 110p
■ぼくのブック・ウーマン デイビッド・スモール絵 40p・・・荷馬図書館員(遠隔地に本を届ける図書館)の女の人と、字も読めなかった「ぼく」のお話の絵本。
ぼくのポチブルてき生活シリーズ(小学初級〜) きたやまようこ
@ぼくのポチブルてき生活・・・ポチブルという名の犬が、周りのいろんなものに手紙を書いていく。ゆったりとしていて可笑しみがあるきたやまようこワールド。
Aもりにてがみをかいたらね
Bおげんきですか?ぼくのうち
□ぼくの町にくじらがきた (フォト・ストーリー)(小学初級〜) ジム・ヤング文 47p・・・海岸に打ち上げられ、人々の努力などにかかわらず3日後に死んだクジラと少年の話。少年の語りになっている。1974年作品。捕鯨反対のための本のような気もするけれど、詩的なところは素敵、かな。
ぼくのレオおじさん: ルーマニア・アルノカ平原のぼうけん たかいよしかず絵 119p・・・レオおじさんの話すホラ話の数々。絶対ホラ話なのだけれど、「ぼく」は本当の話だと信じきっていたりと、家族のリアクションも楽しい。少しふざけ気味で、男の子が好きかな?
■ぼくはおばけ 長野ヒデ子絵 40p・・・1992年生まれの男の子が小5の時に書いた童話らしい。小学生に「君もこんなの書けるかもよ」と渡すのにいい作品かな?
□ぼくらのカマキリくん (創作どうわ) 浜田桂子絵 126p・・・小3の男の子が、春前に家の中で卵から孵ってしまったカマキリたちを小6で受験勉強中のお兄ちゃんと飼う。大量にいたのがやがて3匹だけになり、春になって野に。それからもちょくちょく成長したカマキリを見かける。物語を通してカマキリの成長、しいては兄弟の成長が分かる。子どもが好きな話かどうかは・・・。
ぼくらのミステリータウン
■@消えたミステリー作家の謎 142p・・・小3のアメリカの少年少女を主役にした推理もの。大人には全部見抜けてしまうけれど、小3の子には本格推理に思えるかも?? 町にやって来るはずだったミステリー作家失踪の謎を解く。文字数は少なく、アニメっぽいイラストがいっぱいで読みやすい。中身はそう濃くはなく、好きな子は自分で読み進めていけばよし、って感じの軽い読み物かな。
Aお城の地下のゆうれい B銀行強盗を追いかけろ! C沈没船と黄金のガチョウ号 D盗まれたジャガーの秘宝 E恐怖のゾンビタウン Fねらわれたペンギンダイヤ G学校から消えたガイコツ
ポケットの中の赤ちゃん (児童文学創作シリーズ) 210p
補欠の逆転ホームラン (文研ブックランド) (小学中級〜) 127p
□ほけん室のちーちゃん (新日本子ども図書館) 福田岩緒絵 126p・・・小4、なんとか登校拒否にはならずに、保健室に通学している女の子、ちーちゃんが教室に戻るまで。あまり描かれてはいないけれど、育児放棄、家庭内暴力、母親の同棲など、シビア。
星新一の本 ※小学上級欄にもあり
*きまぐれロボット (新・名作の愛蔵版) 和田誠絵 193p
■はなとひみつ (おはなしえほんシリーズ) 和田誠絵 28p・・・全て平仮名で、小2くらいから読める星新一。
へんな怪獣 (新・名作の愛蔵版) 和田誠絵 193p
■ほたるの里で ・・・小学4年生の時子犬を拾い、6年生の時、父親を助けて犬は死んでしまう。それを蛍と合わせて描いた絵本。絵と描き方がいまいちかな、と・・・。
□ボックスカー・チルドレン★ ※Iまでは「ボックスカーのきょうだい」というシリーズ名。1作目は1942年作品。作者(1890〜1979)が19冊残して亡くなった後も、続編が書き継がれているらしい。ミステリーシリーズ。
@ボックスカーの家・・・4兄弟登場。かなり古い時代の感じがあるけれど、4人だけで古いボックスカー(貨車)に住み、いろいろ工夫していくところなど、面白い。お金持ちの祖父の家に引き取られるまでのお話。
Aびっくり島のひみつ B黄色い家のひみつ C牧場のひみつ Dマイクのひみつ E青い入江のひみつ F古い小屋のひみつ G灯台のひみつ H岩山のひみつ I村の学校のひみつ
J貨物列車のなぞ K船の家のなぞ
21図書館のなぞ 175p 34馬のなぞ 他
堀内純子の本
■あのころは忍者だった (スピカの創作童話)★ 63p・・・小3の秋の幼なじみの男の子と女の子のお話。昔とはちょっと違ってきている、けれどまだ子ども、そんな感じがとても出ている、ちょっと不思議な忍者も出てくる話。私は好き。子も好きそう。 ⇒ 娘も自分で読みました(8.8)
さやかのふしぎな六日間 (童話パラダイス) ・・・小3の夏休み、山の中の一軒家に引っ越した翌日から、入院してしまったお母さんの留守中の6日間の話。いろんな不思議なお客が現れたりする(野うさぎ家族が人間の姿で現れたり、おじさんの2年後の姿を近所で見かけたり)。面白い部分もあるのだけれど、全体的には勧めるほどでもないかな・・・。1991年作品で、古い部分もある。
⇒「ハルモニの風」(中学生欄)
堀直子(文)の本△
*鈴とリンのひみつレシピ! (スプラッシュ・ストーリーズ) ・・・小4の女の子が飼い犬(リン)によって料理に目覚め、子ども料理コンテストをめざし、アイデンティティーを見つける、みたいな内容なのだけれど、全く漫画。漫画でよくある感じの内容、あり得なさで、まあ漫画を読む感覚でなら・・・という作品(個人的には腹立たしいほど安易にあり得ないことが描かれていて嫌い)。
ゆうれいカメラで名探偵! (あかね・新読み物シリーズ) ・・・小4の写真館の女の子がもらった古い古い写真機。それは不思議なカメラで、写していないものまで写し、事件の真相を教えてくれる・・・。面白くなくもない前半だけれど、安易に描きすぎていて、しょうもない感がぬぐえない・・・。
⇒「こうえんどおりのようふくやさん」
ポール・ゴーブルの絵本
□*野うまになったむすめ ・・・1979年度コルデコット賞受賞(1978年作品)。インディオの娘のお話の絵本。自由な生き様の絵本かな。「アザラシとくらした少年」(上記物語 レイフ・マーティン)の女性版のような感じ。
バッファローのむすめ (5歳〜)・・・1人の男と、バッファローの娘のお話の絵本。ちょっと納得しがたい・・・。
「嵐のティビー」
■洪吉童 (朝鮮名作絵本シリーズ) 絶版・・・韓国の古典小説の有名な人物、ホン・ギルドンの絵本。忍法を使うホン・ギルドンが権力者を手玉にとって貧しい者の見方をする、痛快盗賊ものかな。
■ぼんさいじいさま 木葉井悦子・・・ぼんさい好きな爺様の詩。ほのぼのとしている、幸せな死の絵本。
■ぼんやり山のぼんたろう (学研カラー絵ばなし 1)(幼稚園〜小学初級) 絶版 清水崑・・・1972年作品。桁違いの力持ちの男の子、ぼんたろうのお話。ちょっと漫画チック。とぼけた味の好きな子は好きかもしれないかな・・・。
マイケル・モーパーゴの本 1943〜
ロバのジョジョとおひめさま (児童書) (小学中級〜)(5歳〜)・・・ベネチア、ロバのジョジョとおひめさまの話の絵本。マイケル・モーパーゴってお勧め本の常連さんだけれど、日本で言うときむらゆういちかも、と思った。流行りではあっても、私は嫌い。これも同じ匂いがした。
マーヴィン・レッドポストシリーズ(小学中級〜) ルイス・サッカー・・・9歳、小3の少年、マーヴィン・レッドポストのお話。
@*先生と老犬とぼく (文研ブックランド)
Aどうしてぼくをいじめるの? (文研ブックランド) ・・・鼻をほじる癖があってみんなに嫌がられて・・・。そんなに面白いとは思えず。
Bぼくって女の子?? (文研ブックランド) 127p
「きみの声がききたいよ!」「地獄坂へまっしぐら!」
マーガレット・マーヒー(文)の本 ※小学上級欄にもあり
*海賊の大パーティ (てのり文庫) クェンティン・ブレイク絵 118p
紙人形のぼうけん 138p
ジャムおじゃま(5歳〜)・・・絵本。主夫を始めたお父さんが、庭のプラムでジャムを作りまくる。本の苦手な小学中級がちょっと手にするのにいいかな?という感じかな。
魔法使いのチョコレート・ケーキ―マーガレット・マーヒーお話集 (世界傑作童話シリーズ) (小学中級〜) 石井桃子訳 184p
ロバートのふしぎなともだち スティーブン・ケロッグ絵 200p
□悪者は夜やってくる 187p・・・どたばたの好きな男の子向け? 学校の宿題で物語を書くことになり、登場人物の悪者が実際に現れて・・・。読み切るのがちょっと辛かった。
⇒「フォーチュン団のなかまたち」(上記)
⇒「うちのペットはドラゴン」(8歳欄)
マキオのひとり旅 (創作子どもの本)★ 生源寺美子文 165p・・・小3になる前の春休み、いとこのうちに1人で新幹線に乗っていく男の子マキオの物語。着いてすぐにいとこのうちの赤ちゃんが腸閉塞になり、5歳のいとこの女の子と2人だけで留守番することに。かなりボリュームのある、1973年作品。マキオは普段はお母さんに守られている甘ちゃんみたいに描かれているけれど、今の標準的な小3(小4かも・・・)くらい。5歳の子のサンタの話に子どもだな、と思ったり、他にも色々しっかりしている。5歳の子と家を任されたせいで、更に考える力、行動力を持っていく。言葉遣いなどレトロで、ボリュームもあるし、今の子は読まないかも。けれど親としては面白かったです。
■マジックツリーハウスシリーズ ★★
@恐竜の谷の大冒険 160p・・・もうすぐ9歳の本好きな兄と、行動的で友好的な7歳の妹のお話。不思議なツリーハウスで本を開き、望みを言うとその通りになる。まずは「恐竜に会いたいな」と言って古代の恐竜時代へ、次には「騎士に会いたい」と言って中世へ。男の子がわくわくできそうな本。本好きなら7,8歳からでも読み進めていけそう。楽しみながら、ちょっとした知識もつきそう。
A女王フュテビのなぞ Bアマゾン大脱出 Cマンモスとなぞの原始人 DSOS!海底探検 Eサバンナ決死の横断 Fポンペイ最後の日 G古代オリンピックの奇跡 Hタイタニック号の悲劇 Iジャングルの掟 J戦場にひびく歌声 K夜明けの巨大地震 L愛と友情のゴリラ Mハワイ、伝説の大津波 Nドラゴンと魔法の水 O幽霊城の秘宝 他・現在29巻刊行
□魔術師キャッツ T.S.エリオット エロール・ル・カイン
@ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
A魔術師キャッツ―大魔術師ミストフェリーズ マンゴとランプルの悪ガキコンビ ・・・20世紀最大の詩人と言われているらしいエリオットの、「キャッツ」の原詩にもなっている作品(1939年作品)のいくつかにル・カインが絵をつけたもの(1990年作品)。表題作の2編。リズミカルでコミカルな詩と絵。ル・カインの遺作らしく、作品として楽しむというよりは、ル・カインファンのためのものかな、と。
魔女図鑑―魔女になるための11のレッスン 95p・・・魔女についてのあれこれ。台所の紹介からファッション・ヒント集、向いている仕事など盛り沢山で、絵も相まってユニーク。好きな女の子はかなり好きそう。
■魔女のたまご (あかねせかいの本 1) (6歳〜)(小学初級〜)・・・1974年作品。けれどそんなに古く思えない。自分の住む巣にカッコウの卵を産み落とされた魔女のお話。魔女とカッコウの関係が素敵。魔女が鳥をばかにしてばかりなのが、ちょっと気になる。
魔女の本棚シリーズ ルース・チュウ たんじあきこ・・・1970年代・80年代にアメリカの子どもたちを夢中にさせたというルース・チュウの作品群。それぞれが独立した、すべて魔女が出てくるお話。絵も魅力的。
@*魔女とふしぎな指輪★ 182p・・・1989年作品。不思議な指輪を手に入れてから姉弟に起きる不思議な出来事。魔法好きな女の子は好きそう。自由で自然な普通の兄弟の幸せ、その自由への賛歌、魅力的な猫、という要素もあってなかなかいい。自分で読むなら9歳くらいから向けかな?
A水曜日の魔女
Bさかさま魔女
C13番目の魔女 D青魔女とほうき E魔女と空飛ぶきのこ F魔法の本と魔女 G魔女のボタン H魔女の宝物 I魔女のスプーン J魔女のお菓子 Kお城の魔女 L魔女の庭 M魔女のネコ Nおねがいの木と魔女 O魔女と魔法のコイン Pてづくり魔女 Q魔女のお店 R公園の魔女
■マスとミラリク―グリーンランドの絵本 (児童図書館・絵本の部屋) スベン・オットー・・・グリーンランドの冬、男の子のマスは妹と一緒に犬橇の練習。そり犬の一頭は、プレゼントされたミラリク。帰りが遅くなって、兄妹でがんばって家に帰る、というよくある話の絵本なのだけれど、舞台が冬のグリーンランドなので、珍しいし、緊張感がとてもある。1979年作品。
またたびトラベル物語 茂市久美子・黒井健
またたびトラベル (学研の新・創作シリーズ) 156p
招福堂のまねきねこ
松居スーザンの本 ※8歳欄にもあり
■かっぱの虫かご (おはなしパーク) (小学中級〜) 松成真理子絵 58p・・・かっぱの子のお話。風情があって、なかなかよかった。
ゲトリンゲルさんの空色のひこうき 宮本忠夫絵 48p
*旅ねずみ スズキコージ絵 108p・・・旅するねずみのお話。小学中級で読める、ちょっとした冒険譚かな。
■のらネコの子守歌 (教育画劇の創作童話) 井上洋介絵・・・ヒナドリを食べたちょっと年老いた野良猫。食べた直後に、何も知らないそのヒナドリの子どもに「おじいちゃん」となつかれ、寂しがられて、世話をすることに。野良猫とヒナドリの不思議な関係。子どもは好きかな。
松谷みよ子の本 ※6歳欄・小学上級欄にもあり
□キママ・ハラヘッタというヒツジの話 69p 遠藤てるよ絵・・・1985年作品。良さはいまいち(というか全く・・・)分からなかった・・・。キママ・ハラヘッタという羊を飼っているチイサナ・オバサンが語る、家のそばにある小さな小さな湖の話。
■新版 ジャムねこさん (子ども図書館) 77p・・・
□*龍の子太郎 (児童文学創作シリーズ) 220p
□ふたりのイーダ (児童文学創作シリーズ) 司修絵 218p
ベトちゃんドクちゃんからのてがみ
ミサコの被爆ピアノ 36p・・・1932年に作られ、1945年に爆心地から1.8キロほどのところで被爆(広島)したピアノのお話。
*わたしのいもうと (新編・絵本平和のために) ・・・いじめられてひきこもりになり死んでいった妹について淡々と短く語った絵本。
⇒「日本の神話」(上記・民話他) ⇒「モモちゃんとアカネちゃんのほん」(下記)
松野正子の本 ※5歳欄にもあり
□かぎのすきな王さま (フォア文庫) 138p
かんすけさんとふしぎな自転車 (子どもの本)★(小学中級〜) 津田櫓冬絵 91p・・・1995年作品。少し古い感じはあるけれど、自転車屋さんと狸のほのぼの温かい物語で、良い。
こうさぎけんたとホットケーキ (フォア文庫 A040) 138p
⇒「かみなりのちびた」(8歳欄)
松本聡美(文)の本 1947〜
■あしたまではひみつのヒミツ (学研の新しい創作) (小学中級〜) 77p・・・お母さんの誕生日の明日までは秘密で、弟とプレゼントを準備する小3の男の子のお話。楽しいのだけれど、思い切り昭和。1991年作品。
■アルルおばさんのすきなこと 55p・・・持ち上げると重さが分かるようになったアルルおばさんの話。猫のテッティが相棒で、何個でテッティと同じ重さか、テッティ何匹分の重さかと考えていくので、少しだけ算数系の話かな。字は大きくて読みやすい。
テストどろぼう、犯人はだれだ? (童話の海) (小学中級) 118p・・・1989年作品。お墓のポストに投げ入れたテストをとったのは誰? 小4の男の子2人の話だけれど、ワープロが出てきたりと古くて、今ではもう読まれない作品かな・・・。
マドレンカ ピーター・シス
マドレンカ ・・・妙におしゃれな絵本。歯がグラグラになったことを街の人たちにお知らせに行く。いろんな国の人々の住むニューヨークの街角。小学中級の女の子が楽しめる絵本かな。
マドレンカのいぬ
「マドレンカサッカーだいすき」
□まねき猫はまぬけ猫? わしおとしこ・渡辺有一 103p・・・100年経つと招き猫が本物の猫になる。本物の猫になった招き猫と、開店する人々の物語。これは童話の体裁だけれど、どちらかというと大人向けでは? 子に勧めることはなさそう。
まねやのオイラ 森山京文
まねやのオイラ (わくわくライブラリー) 165p
まねやのオイラ旅ねこ道中 (わくわくライブラリー)
■魔法のおみやげ (小学中級〜) 末吉暁子・原ゆたか 絶版
@こぶたシンデレラ・・・不思議な世界で、こぶた版シンデレラの魔法使い役になる女の子のお話。自分で軽〜く読むには、まあまあかな。
Aながぐつをはいたどろぼうねこ Bねずみの町のおんがくたい
真夜中のまほう 119p・・・1967年のイギリスの作品。真夜中12時の鐘が鳴る間に看板から出られることを知ったマガモなど、看板の中の絵たちのお話。宿屋の看板の絵たちが、お金に困っている主人のために宝探しをする。ちょっとクラシック。絵も妙に可愛い。丁寧に描かれすぎているのか、少し退屈かな・・・。小学中級向けのボリュームだけれど、小学中級が喜んで読むだろうか・・・? 6歳くらいの子に読み聞かせするのにいいかも。
マリア探偵社△(小学中級〜上級) 川北亮二文
@消えたCMタレント (フォア文庫) ・・・元警察官の若い女の人が開いた探偵事務所、マリア探偵社。そこで探偵として働くのは、姪の小学4年のカオリンと、同級生の男女。そんなありえない設定に、大人にも男みたいに乱暴な口をきくカオリン、ありえないキャラの警察官と、ちょっとふざけ気味で好きになれない。「絵に書いたような軽さ」で読者に媚を売っている感じさえする。同級生のCMタレントの誘拐事件の謎を解く。
A呪いのEメール B死界からのメッセージ C恐怖スクール D魔女のクロスワード E奇怪なマンション F謎のダイアモンド G迷宮アイランド H危険なクリスマス I地獄のバスツアー Jカオリンの推理クイズ K妖怪フレンド L廃墟のアルバム M亡霊ホテル N悪魔のダイアリー O怪人フェスタ 他既刊23冊
マルーシャ、またね (新しい世界の文学) 181p ロシアの冒険ファンタジー
身がわり王子と大どろぼう (新・世界の子どもの本5) (小学中級〜) 絶版 シド・フライシュマン ピーター・シス 161p
みさきがらす 武田英子 33p・・・からす界の神話みたい。神になった白いカラスを生まれた時からずっと見続けた男の子の話?(着物の時代) よさがよく分からない。1986年作品。
□みさき食堂へようこそ (わくわくライブラリー) (小学中級〜) 香坂直文 114p・・・「おうだんほどうのムッシュトマーレ」(⇒小学上級・香坂直欄)みたいな感じ。心にもやもやを抱えている人が飛んでいくみさき食堂の話3話。主役はそれぞれ小3の女の子、美織の小3の友だち、美織のおじいちゃん、美織のクラスメート。小3という設定だけれど、小5くらいに思える。「おうだんほどうの・・・」はコメディー仕立てで面白かったけれど、これはほんわか話に仕立てようとしてる感じで、それが不自然だし、鼻につく。あまり好きじゃない。
水木しげるのおばけ学校(小学中級〜) 全12冊
@おばけ野球チーム 111p・・・「おばけ野球チーム」と「妖怪学校」の2話。どちらも人間の男の子の不思議な体験に鬼太郎が登場してくるお話。とぼけた不思議な味。妖怪好きな子は好きだろう・・・。字は大きくて読みやすい。
Aゆうれい電車 Bブルートレインおばけ号 Cおばけ宇宙戦争 D吸血鬼チャランポラン E3年A組おばけ教室 Fカッパの三平・水泳教室 Gカッパの三平・魔法だぬき H妖怪大戦争 Iおばけレストラン Jおばけマイコンじゅく Kラジコン大海獣
ミスター・ベンのふしぎなぼうけんシリーズ デビッド・マッキー
@ミスター・ベンとあかいよろい★・・・ミスター・ベン、古ぼけた不思議なお店で赤い鎧をお試し。お試し部屋に入るとそこはどこかの国。ドラゴンが住んでいて・・・。絵本だけれど、しゃれていて大人っぽく、けれど内容は子ども向けで楽しい。
Aミスター・ベンとはいいろのかべ
Bミスター・ベンとおおきなえもの
ミスター・ベンとサーカスのなかまたち
水のねこ(小学中上級〜) 174p
三輪裕子の本 ※小学上級欄にもあり
あの夏、ぼくらは秘密基地で (スプラッシュ・ストーリーズ) 188p
⇒「勇太と鉄平の冒険旅行」(下記)
■**みにくいおひめさま★★ 中川宗弥絵 96p・・・1945年作品! 確かに古いところはあるけれど、素敵な物語。醜いお姫様であることを嘆いた父の王様が「姫を美しくできるもの」を求めたところ、唯一現れたのは普通のご婦人。婦人は姫さまをほとんど何も持たずに9ヶ月間、自分のうちに引き取ることを条件にして解決を約束する。そして姫は普通のおうちに連れていかれ・・・。自分で読んでみて欲しい1冊。 ⇒ 結局読み聞かせしてみましたが、かなり面白かったみたいで、「続きは明日」と本を閉じると、もっと読んでと無茶苦茶ねだられました(でも自分では読まない・・・)。長いので前編後編2回に分けて読みました(8.8)
□ミニ・サウルス ズィンクレア・ゾフォクレス 37p・・・オーストリアの絵本。1日だけよみがえった恐竜と男の子の不思議なお話。文字が小さすぎる。内容もいまいちかな・・・。
宮川ひろの本 ※7歳欄にもあり 1923〜 ・・・この方の作品は学級会向けという感じがある。好きな子に読んでもらうとして、うちではあまり読みませんでした。
先生のけっこん式 (カラー版創作えばなし 12) (小学初中級) 61p・・・1974年作品。分校にやってきた先生と子どもたちの話。先生は村で結婚式。これを喜んで読む現代っ子はそうはいないだろう・・・。
*先生のつうしんぼ (偕成社文庫 2077) (小学中級〜) 180p 1976年作品 ※他「つうしんぼ」作品多数あり
□***天使のいる教室 ましませつこ絵 183p 1996年作品
ぼくの学校ぼくひとり (宮川ひろの学校シリーズ) 長野ヒデ子絵 1999年作品
*四年三組のはた (子どもの文学傑作選) 1975年作品
るすばん先生 (ポプラ社の創作童話 14) 1969年作品
⇒「かんぱいシリーズ」「たんぽぽ先生あのね」(上記) ⇒「さくら子のたんじょう日」(小学上級欄)
宮沢賢治の童話 ※小学上級欄にもあり
狼森と笊森、盗森
*気のいい火山弾 (ミキハウスの宮沢賢治絵本) 田中清代絵・・・火山弾の周りのものたちがすごい腹立たしい。なんだか腹のたつ童話。
銀河鉄道の夜
水仙月の四日
注文の多い料理店 (宮沢賢治のおはなし)(小学中級〜) 和田誠絵
猫の事務所
■雪わたり (福音館創作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級〜) 堀内誠一絵・・・きつねと、幼い兄妹との雪の夜のお話。字は小さいし、言葉は古い。
他「チュウリップの幻術」「おきなぐさ いちょうの実」「やまなし」「土神と狐」「虔十公園林」「オツベルと象」「カイロ団長」「雁の童子」「双子の星」「魔術」「氷河ねずみの毛皮」「月夜のでんしんばしら」「鹿踊りのはじまり」
ミラ・ローベの本(ミラー・ローベ)&スージ・ヴァイゲル(絵 スージ・ワイゲル) 1913〜1995
ぐうたら王とちょこまか王女 (新しい世界の童話シリーズ) ⇒「なまけものの王さまとかしこい王女のお話」として再版(下記)
****なまけものの王さまとかしこい王女のお話★★(小学初中級〜) 佐々木田鶴子訳 132p・・・面白いし、読み始めから好きになる。寝て食べて他にはほとんど何もせず、ぶくぶく太ったナニモセン5世と、ちょこまか動き回るのが大好きでお父さんを心配している娘、ピンピ王女。ある日ナニモセン5世は本当に病気になってしまう。そこで・・・。登場人物たちは魅力的だし、ストーリーもいい。お勧め。1979年作品。 ⇒ 自分で読んで欲しいボリュームだけれど、読み聞かせ。なかなか気に入っていました(9.0)
ゆかいな子ぐまポン (新しい世界の童話シリーズ) 190p 「子ぐまポンの大ぼうけん」
リンゴの木の上のおばあさん (岩波少年文庫)(小学2,3年〜) 196p・・・1965年作品。良書という感じの本。自分にはおばあさんがいないということを残念に思っている男の子とおばあさんとのお話。8歳くらいの子に読み聞かせすると、結構好きなのかな、と。けれど読み聞かせするには、内容の割に長すぎるし、8歳の子が自分で読むのにも長すぎる。他にそんなに読みたい本のなかった1960年代とかなら、好まれたのかな・・・。
「あるきだしたゆきだるま」「クルリン」「赤いロッコと緑のギル」「まいごの小犬タップス」「ぐるぐるっと町」「にぎやか色のちび」「そらいろのカンガルー」「小さいかいじゅう」「ジャングルのチチ」「みんなおいで」「わんぱく自動車フリッツ」
⇒「子ザルのおくりもの」(7歳欄)
ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ (5,6歳〜)(小学中級〜) 杉山亮文
@***もしかしたら名探偵 145p・・・探偵ミルキー杉山の事件簿が3件分。忍者とか出てきて、くだらない。こんなの読むくらいなら、「名探偵バディ」とか「名たんていカメラちゃん」とかのほうがよっぽどいい!
「あしたからは名探偵」「どんなときも名探偵」「なんだかんだ名探偵」「そんなわけで名探偵」「いつのまにか名探偵」「まってました名探偵」「よーいどんで名探偵」「あめあがりの名探偵」「かえってきた名探偵」「ひるもよるも名探偵」「せかいいちの名探偵」
□ミルクマンという名の馬(小学中級〜) ヒルケ・ローゼンボーム作 144p・・・9歳の男の子が主人公。ある日、家にミルクマンという名の馬が現れて・・・。真面目にふざけている感じの本で、男の子好みかも。ただかなりの読書家でないと小学中級でこれを読むのはなかなか・・・。かなり文字が小さくて、びっしりと書き込まれている。私は途中で読むのやめました・・・。
■ミルドレッドの魔女学校 全4冊 ジル・マーフィ(作・絵)
@魔女学校の一年生(児童図書館・文学の部屋)★ 109p・・・魔女学校に通うドジな一年生、ミルドレッドの物語。学校は寄宿舎のようなところで、「ハリーポッターの原型」と言われている(イギリスのロングセラーらしい)のもうなずける。1974年作品とは思えない。女の子は次巻からも読み続けていきそう。絵も素敵。
A魔女学校の転校生 Bどじ魔女ミルの大てがら C魔女学校、海へいく
椋鳩十
片耳の大シカ (偕成社文庫 3009) 187p
カワウソの海
大造じいさんとガン (偕成社文庫3062) 266p
*におい山脈 (椋鳩十・梶山俊夫ものがたりえほん 1)(小学中級〜)・・・人間の出すごみで、動物達が山脈を作り・・・大人からすると途中からがいまいちだったけれど、小学生なら面白いのかな?
ひとりぼっちのツル (ポプラ社文庫 A 13) 227p
■ほうまんの池のかっぱ 絶版 赤羽末吉絵・・・昔話風の、かっぱのでてくるちょっとした怪談の絵本? けれどそれほど怖くもなく・・・。1975年作品で古い。
マヤの一生
⇒椋鳩十動物童話集(下記) ⇒「キリンの詩」(上記・詩)
椋鳩十動物童話集
**月の輪グマ (椋鳩十動物童話集) (小学中級) 111p
「片耳の大シカ」 「子ザルひよし」 「大造じいさんとガン」 「金色の足あと」 「太郎とクロ」 「三日月とタヌキ」二俣英五郎絵 「ツルのおどり」 「栗野岳の主」 「カモの友情」 「きえたキツネ」 「やせ牛物語」 「屋根うらのネコ」かみやしん絵 「たたかうカモシカ」かみやしん絵
六つの魔法のおはなし (おはなしメリーゴーラウンド) イングリット・ユーベ作・・・この作者の作品なので期待していたのですが、いまいちだったかな、と。魔女など、魔法にまつわる6つの短いお話。イラストは可愛いのだけれど、物語はなんていうことなく、翻訳もいまいち。
村上しい子の本 1969〜 ※7歳欄にもあり
⇒「かめきちシリーズ」「幸福3丁目商店街」「日曜日の教室」(上記) ⇒「ももいろ荘の福子さん」(下記)
メアリー・ポープ・オズボーンの本
ゆうかんなちびのお針子 ジゼル・ポター絵 33p グリム童話より・・・少し現代風にアレンジされていて、面白い。「ゆうかんなちびの仕立て屋」のお話の絵本。
⇒「マジックツリーハウス」(上記)
■名犬ボニーはマルチーズ★(小学初中級〜)
@ボニーがうちにやってきた 136p・・・小学2,3年から読めそうなお話。大きくて格好いい犬が飼いたかったのに、お母さんが連れて帰ったのは、すごく小さくてさえないマルチーズ。しかも名前はダサいボニー。けれどそのボニーをだんだん好きになっていく。ボニーのつぶやきもところどころ入っている。犬好きなら、自分で読み進めていけそう。⇒ 娘は好きだけれど、主役の少年を「考えすぎ!」と評していた。この少年の感じ、小3くらいかな、と。文字はやや小さめ(8.3)
Aボニー、ドッグショーに出る Bボニー、犬の学校に行く Cボニー、ゆうかいされる?
■名たんていカメラちゃんシリーズ★★ D.A.アドラー作 垂石眞子絵
@ぬすまれたダイヤのなぞ 95p・・・カメラみたいに「カシャッ」と声に出して見たものを覚えるのが得意なカメラちゃん。ある日、宝石店泥棒にでくわして・・・。読みやすいのにきちんと書かれてあって、読者も推理しながら読めれるし、とてもいい出来。 ⇒ 読み聞かせしたら、娘も面白かったみたい(8.9)
AあやしいUFOのなぞ・・・@ほどではないけれど、登場人物たちに親近感がある分、楽しめたみたい。次作も楽しみにしている。カメラちゃんは小4と分かって、自分と来年同じ、と(8.10)
B消えたきょうりゅう・・・博物館から消えた恐竜の骨!?(8.10)
Cねらわれた名犬プーチー・・・これは@に続き面白かったよう。途中まで読み聞かせると、「気になる!」とどんどん自分で読んでいました(8.10)
Dうばわれたフィルムのなぞ・・・これは最初から自分で読破。面白かったそうです(9.0)
Eおかしなピエロのひみつ・・・これも自分で。でもちょっと飽きてきたかな? 読破まで遅い・・・(9.1)
F大あたりコインゲームのなぞ Gおばけえいがのひみつ ものまね子ザルのなぞ Iきえたサインボールのなぞ Kぬすまれたパンダのひみつ Lなぞのおばけやしき
名探偵犬バディ★★(小学中級)
@消えた少年のひみつ 128p・・・これは本好きな子を増やせる本だと思う。日本でいう保健所に収容されているとある犬が主人公なのだけれど、どうやら探偵に飼われていた犬らしく、けれど飼い主たちは行方不明。そして保健所に収容されることになり、新しい飼い主に飼われて「バディ」と名付けられることになり、元の飼い主の行方を調べようとしているさなか、新しい飼い主も行方不明になって、そちらをとりあえず調べる。小学中級向きらしく、そのあたりはひねりもなく、他愛もないのだけれど、元の飼い主は見つからないままで、この先が気になる導入の巻。読みやすいし、面白い。
Aすりかわったチャンピオン犬 Bなぞのワゴン車を追え! Cなぞの火災報知器事件 D青い舌の怪獣をさがせ!
□名探偵しまうまゲピー (世界の傑作童話)(小学中級〜) 渡辺茂男訳 137p・・・サーカス団の盗難事件を、紅白のしましまのシマウマの探偵が潜入捜査する、という話。1940年作品で、日本での初版が1970年。当時は面白かったのかもしれないけれど・・・。サーカス団に日本人も出てくるのだけれど、これもレトロ感が出ている・・・。
□めいたんていスーパーわん△
@*犬の毛にご注意! 92p・・・警察に飼われている犬、スーパーわんの探偵もの。変装が巧すぎたりとか、ちょっとありえないだろ、ってところと、古臭い感じがぬぐえない(1982年作品)ところと、猫がやけに悪く描かれているところがいまいちかな、と。「名探偵犬バディ」のように次も読んでみる気にはあまりならず・・・。
Aドッグフードは大きらい B骨をかぎだせ! Cめいたんていスキーに行く Dサンタクロースはめいたんてい E馬にのったゆうれい
めちゃまちゃごためぜ (童話だいすき)(小学中級) パウル・マール作 125p・・・短編集。いろんな話が入っているので、「めちゃめちゃごたまぜ」をちょっともじって「めちゃまちゃごためぜ」という題名に。1973年作品。荒唐無稽な面白い話が10話。なかなか面白くて、いい退屈しのぎにはなりそう。
メリサンド姫: むてきの算数! (おはなしメリーゴーラウンド) E.ネズビット 93p
■メロップスのわくわく大冒険 トミー・ウンゲラー
メロップスのわくわく大冒険 (1) (児童図書館・文学の部屋) 101p・・・ブタのメロップス一家が、家族ぐるみで大規模な冒険に出る話。「石油採掘」「沈没船の宝探し」「地底探検」する3話。とぼけた味かな。1978年作品。
メロップスのわくわく大冒険(2)
**目をさませトラゴロウ (新・名作の愛蔵版)★ 小沢正・井上洋介 198p・・・山の竹藪に住むトラノ・トラゴロウのお話8話。1日1話ずつ読み聞かせしましたが、娘は大好きなようでした。どうやら1965年作品のようです。しかしそんなに古さを感じない。ノスタルジックな感じはあるけれど、それも味になっていて、面白いです(8.11)
茂市久美子の本 ※7歳欄・小学上級欄にもあり・・・この方の作品は好きなら自分で勝手に読んで欲しい感じで、あまり手にとりませんでした。
クロリスの庭 (ポプラの木かげ) (小学中級〜)
こもれび村のあんぺい先生 (ジョイ・ストリート)
トチノキ村の雑貨屋さん 二俣英五郎絵
にこりん村のふしぎな郵便 (童話のすけっちぶっく)
ほうきにのれない魔女 (ポプラの木かげ)
ゆうすげ村の小さな旅館 (わくわくライブラリー) (小学中級〜) 菊池恭子絵 168p
「おいなり山のひみつ」(小学中級〜)
⇒「つるばら村シリーズ」「またたびトラベル物語」(上記)
最上一平の本 1957〜 ※7歳欄にもあり
□キャベツ畑で夢をみた (文研ブックランド) (小学中級〜) 小林与志絵 119p・・・絵の雰囲気も物語もかなり古い。農薬で体を壊した父、その父が再び元気になったのは、有機農法に夢をかけることにしたから。その父をそばでみている男の子の物語。とっても昭和。1989年作品。
□ぬくい山のきつね (風の文学館2)(小学上級) 宮本忠夫絵 179p
ビーズのてんとうむし
ゆっくり大きくなればいい (新・童話の海)(小学中級) 武田美穂絵
⇒「かみなり雲がでたぞ」(8歳欄)
「おとうさんの木」(長新太絵)「ちょんまげくらのすけ」「千年もみじ」「山からの伝言」(渡辺有一絵)「山のかぼちゃ運動会」(渡辺有一絵)「おばけバッタ」(石井勉絵)「オニヤンマ空へ」(瀬田貞二絵?)「ヤギになっちゃうぞ」(石倉欣二絵)「せなかをとんとん」(長谷川知子絵)「広野の馬」「あな」(福田岩雄絵)「ブーちゃんの秋」「ぐみ色の涙」「銀のうさぎ」
もぐらのカモネと森のなかまたち (子どもの文学―青い海シリーズ)(8,9歳〜)(小学中級)(小学中上級) 神鳥統夫訳 119p・・・目が見えて、他と変わっているばかりに地下の世界から追い出されたモグラのカモネの話。1974年作品。翻訳がいまいちなのか、なんだかいまいち・・・。
■もずがなくとき かみやしん 31p・・・他の生き物を殺して生きていることに罪悪感を感じるもずのお話の絵本。こういう系統の考え方は好きじゃない。
ももいろ荘の福子さん(小学中級〜) 村上しい子文
@ももいろ荘の福子さん (おはなしフレンズ!)★ 119p・・・ちょっとボロいももいろ荘の管理人、小学生で一人暮らしの福子さんと、周りの人々のお話。大阪の話でテンポがいい。文字も大きめで読みやすい。次巻も気になる作品。
Aおとうさん大キライの巻
Bぼんたネコババの巻
モモちゃんとアカネちゃんのほん
松谷みよ子・・・作者が自らの子育てを顧み、30年間にわたって書き上げた作品らしい。ロングセラーではありますが、子どものための読物ではないと・・・。また機会があったら読んでみたいです。
@**ちいさいモモちゃん 149p モモちゃん誕生〜3歳
Aモモちゃんとプー 210p 妹アカネちゃん誕生
Bモモちゃんとアカネちゃん 189p モモちゃん小学生に。そして両親は離婚
Cちいさいアカネちゃん 218p 引越し
Dアカネちゃんとお客さんのパパ 218p アカネちゃん3歳に
Eアカネちゃんのなみだの海 204p アカネちゃん小学生に
森絵都の本 ※中学〜欄にもあり
□流れ星におねがい (フォア文庫) 武田美穂絵・・・小4の女の子のお話。少女漫画の小さい子バージョン的なお話かな。
⇒「にんきもののほん」(上記) ⇒「ぼくだけのこと」(7歳欄)
森の大きな女の子 ・・・大き過ぎるので、1人目立たないように森に暮らしていた女の子が、皆から理解されて幸せになる絵本。コンプレックスの話かな。
森のなかのふたり―ロビンとマリアン ・・・ロビンとマリアンは森の中で盗賊になって暮らす・・・。なんだかよく分からなかった・・・。絵本です。
■森のネズミシリーズ(小学中級〜) 岡野薫子文
@森のネズミのおひっこし (ポプラ社のなかよし童話) ・・・ヒメネズミの兄弟たちのお話。お母さんネズミは子どもたちを冬の間だけ人間のやって来る山荘に子どもたちを運んだあとで死んでしまう。兄弟たちは山荘で元気に成長していく。山荘にやって来る女の子と仲良くなって・・・。ちょっと古くて(1983年作品)、続きも読もうという気にあまりならない。
A森のネズミのかくれんぼ B森のネズミの大ぼうけん C森のネズミのハイキング D森のネズミとゆきだるま
E森のネズミのたからもの (ポプラ社のなかよし童話) 95p
F森のネズミのなぞなぞあそび G森のネズミのうんどう会 H森のネズミのおくりもの I森のネズミとおばけたち J森のネズミのてんらん会
「森のネズミと山のレストラン」「」「森のネズミのケーキやさん」・・他 既刊27冊
森山京の本 1929〜 ※4歳欄・6歳欄・7歳欄にもあり・・・この方の作品は、「童話の手本」みたいな、面白みには欠けた感じで個人的にあまり読む気になれず・・・。
**あやとりひめ―五色の糸の物語 (おはなしランドくじらの部屋) 飯野和好絵 70p・・・字は大き目で読みやすいのだけれど、言葉が時代劇かかっていて難しめなので、小学中級にいいのではないかと。いろんな昔話(3枚のお札とか)をごちゃまぜにして、数えで10歳くらい(?)の女の子を主役にしてみた、みたいなお話。まあまあ面白いかな。ちょっと世間が信じられなくなりそうだけれど・・・。
丘の木ものがたり (わくわくライブラリー)(小学中級〜) ふくざわゆみこ絵 128p
おてがみもらった おへんじかいた (おはなしフェスタ)
■おにの子フウタ 西川おさむ絵 151p・・・着物の時代、鬼の父子と交流を持った女の子と男の子のお話。
だめねこのいっしょけんめい (だいすきBOOKS) (小学中級〜) 伊東美貴絵 126p
■パンやのくまちゃん (おはなしフェスタ) 広瀬弦絵 145p
⇒「まねやのオイラ」(上記) ⇒「ハナと寺子屋のなかまたち」(小学上級欄) ⇒「虫めづる姫ぎみ」(小学中級欄)
やかまし村シリーズ(小学3,4年〜) リンドグレーン イロン・ヴィークランド
*やかまし村の子どもたち (リンドグレーン作品集 4) 194p
「やかまし村の春・夏・秋・冬」「やかまし村はいつもにぎやか」
絵本:「やかまし村のクリスマス」イロン・ヴィークランド絵
■やかましむらのこどもの日 (幼年翻訳どうわ) (小学初級〜)
□ヤクーバとライオン 柳田邦男訳・・・アフリカの少年(Aでは青年)ヤクーバと、ライオンとの友情・信頼・勇気のお話の絵本。男のヒロイックなセンチメンタリズムの絵本という感も若干ある。好きな子は好きなのかな?
@勇気 (講談社の翻訳絵本) A信頼
八束澄子の本 ※中学欄にもあり
□*シンタのあめりか物語 (新日本おはなしの本だな)(小学中上級) 小泉るみ子絵 142p・・・日本の男の子がお父さんの転勤でアメリカに引っ越し、アメリカの小学校(小3)に通うようになるお話。人種や国なんて飛び越せる、というお話かな。
はなまる日曜日 (わくわくライブラリー) (小学中級〜) 114p 小4の男の子
⇒「空へのぼる」(小学上級欄)
山岡ひかるの本
■えんぴつはかせ ★(小学中級〜)・・・知りたがり屋のえんぴつと「ぼく」のお話の絵本。勉強が楽しくなる、かも!? 娘は「ちょっと悲しい話だった」と(8.10)
■おやすみ時計 ★(5,6歳〜)・・・可愛い時計と「ぼく」のお話の絵本。キュート。自分で読みました(8.9)
⇒「おかあさんのパンツ」(3歳欄) ⇒「いたいのいたいのとんでいけ!」 ⇒「いろいろごはん」(2歳欄) ⇒「おかし・な・ごはん」(7歳欄)
山口理の本 1953〜 ※小学上級欄にもあり
□びっくりスーパー小学生・登場! 末崎茂樹絵 151p・・・小4の話。身長173cmのスーパー小学生がクラスに転校してきて・・・。クラスの、いろんな個性の賑わいのある作品。主人公は少しお調子者の男の子。子どもたちで勝手に登山に行って土砂崩れにまきこまれるあたり・・・ちょっとやりすぎな感も。
□*ぼくの一輪車は雲の上 (文研じゅべにーる)(小4〜) 末崎茂樹絵 159p・・・富士山の上で一輪車に乗ってみたいと思った小4の男の子の話。みんなで登ったりとか、ちょっと甘甘な感はある。あまり好きじゃないな・・・。1997年作品。
⇒「びりっけつのビッケ」(8歳欄)
山口節子の本
あかいさばくのまじょ(3歳〜) おぼまこと絵・・・絵本。良き魔女や楽隊、クモの魔王などが出てくるファンタジー。長い物語にもなりそうな話が、無茶苦茶短く描かれている。ファンタジーの入門に、という感じ?
としばあちゃんのケン玉作戦 (童話の城)★(小学中級) 長野ヒデ子絵 157p・・・おばあちゃんと母親と3人で暮らす、小3の男の子の話。クラスでけん玉大会をすることになり、おばあちゃんから「道場」(おばあちゃんの部屋)で特訓を受ける。友達の女の子の、アルツハイマーのおばあちゃんとかもでてくる。小3には文章は多めかも。一家が楽しそうで、といい感じ。※「としばあちゃんのオムレツ作戦」(小学中級)もあり
山下明生(文)の本 1937〜 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・7歳欄にもあり
いやいやの木 (おはなしはらっぱ) 遠藤てるよ絵・・・小3の女の子の、小学校の樹齢200年というサルスベリとの話。なんていうことのない話かな・・・。
*海へでる道 (小学中級〜) 66p
『えへんおほん』の大ぼうけん (おはなしメリーゴーランド)
カモメがくれた三かくの海 (シリーズ 本のチカラ) (小学初級〜) 「海をあげるよ」「カモメがくれた三かくの海」「海のたんすパーティー」3話収録。
たんじょうびのにおい 村上勉絵
■ホラーハウスは海からいっぷん (新しい日本の幼年童話)(小学初級) 44p・・・小学初級向けだけれど、主役が小3くらいに思える。ちょっと怖いもの好きな子向け? まあまあ。
屋根うらべやにきた魚 (せかいのどうわシリーズ)(小学2〜4年) 太田大八絵 114p
「ポケットきょうりゅうサイコロンクス」「きつねのぼんおどり」「へんてこ島がありました」「ユカイ海のゆかいななかまシリーズ」「海のやくそく」「海をかっとばせ」「いきんぼの海」「ごくらくちょうちょ」「はるかな島の物語」「遠めがねの海」
⇒「少年と海のファンタジー絵本」「ハリネズミ・チコ」(上記) ⇒「カモメの家」(小学上級欄)
山田県立山田小学校
@ポンチでピンチ!?山田島★ 115p・・・日本で48番目の県、山田県の山田小学校のお話。主人公は小4の男の子。設定と同じく話もとんでいるのだけれど、登場人物たちのキャラが良いので妙にいい。途中漫画になったり、学級だよりが挿入されたり。それが、クラスのすごく面白い話を書く子の作品を回し読みさせてもらっているみたいな感覚があって、楽しい。次巻からも楽しみになる。
A山田伝説で大騒動 Bはだかでドッキリ 山田まつり C見学禁止 山田センターのひみつ
山中恒の本・・・少女時代はまっていました ※小学上級欄にもあり
おしりが4つ しっぽが5本 (山中恒おもしろ童話) 原ゆたか絵 158p
おとうさん×先生=タヌキ (山中恒おもしろ童話) 原ゆたか絵 157p
オニの子・ブン (理論社名作の愛蔵版) 長新太絵 163p
クラマはかせのなぜ (山中恒おもしろ童話) (小学中級〜) 原ゆたか絵 157p
□この船じごく行き (文研じゅべにーる) 175p・・・1976年作品。爆破されていることが決まっているいわくつきの船に乗り込んでしまった小4の少年二人の話。個人的にはそんなに面白くなかった。
□ハルばあちゃんの手 (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜) ・・・ハルばあちゃんの生まれてから老いていくまでが描かれた絵本。ひとりの女性の物語で、これを漢字のない絵本にした意図が不明・・・。いくらなんでも子どもに面白い本では・・・と。
⇒「一週間シリーズ」(上記)
□山猫たんけん隊(4,5歳〜) 松岡達英・・・漫画形式。先生と、小3から小6までの科学部員たち5人が夏休みに西表島に行ってキャンプをする。キャンプ好きの男の子なら好きかな?
山ばあばと影オオカミ (おはなしの森) (小学中上級〜) 125p
山本悦子の本 小学校教師
*いっしょに遊ぼ、バーモス ブリンカル! (あかね・新読み物シリーズ)★ 118p・・・日本語の全くわからない日系ブラジル人の女の子が、3年3組に転校してくる。隣の席には場面性緘黙の男の子。そのふたりが学校で喋り始めるまでのお話。「バーモス ブリンカル」はポルトガル語で「いっしょに遊ぼ」。いろんなことが書かれていて、小学中級には分からない部分も多々あるかとも思う。大人にはいい話だった。ちょっと山下明生「オラ、ウーたん」(6歳欄)に似ている。
先生、しゅくだいわすれました (単行本図書) 佐藤真紀子絵 95p・・・小4のクラスの話。宿題できなかった理由の嘘をうまく言えたら宿題を忘れてもいいと先生が言って・・・。「きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは・・・」(⇒上記)にちょっと似ている。
⇒「がっこうかっぱのイケノオイ」 ⇒「WA・O・N」
やりぬく女の子ソフィーの物語シリーズ ディック・キング・スミス文・・・小さいけれど「やりぬく」女の子、ソフィーの物語。2つ上の双子の兄と両親と暮らしている。
@***ソフィーとカタツムリ (児童図書館・文学の部屋)★ 122p・・・就学前のソフィー(4歳らしい)の短めのお話が6話。きっぱりとしたソフィーの言動が楽しい。
Aソフィーと黒ネコ (児童図書館・文学の部屋) 5歳
Bソフィーは子犬もすき
Cソフィーは乗馬がとくい (児童図書館・文学の部屋) 6歳
Dソフィーのさくせん 7歳
Eソフィーのねがい (評論社の児童図書館・文学の部屋)
ヤンボウニンボウトンボウ 1―3びきのさるのぼうけん (いいざわただす・おはなしの本 4) 182p 2もあり
勇気 バーナード・ウェーバー・・・いろんな「勇気」を描いた絵本。これも勇気、あれも勇気、みたいな(8.9)
ゆうじの大旅行 (講談社の創作童話 6)(小学中級) 庄野英二文 絶版 107p・・・1981年作品。昭和過ぎて、もう読むほどの作品ではないと・・・。町の小1の男の子、ゆうじが、夏休みに一人で田舎のおじさんのうちに行く。その道のりと、田舎での夏休みの様子。絶版も当然のことかと。
□勇太と鉄平の冒険旅行 三輪裕子文
@自転車でいこう!―ビッグバードめざして (おはなしフェスタ) 145p
Aブルートレインでいこう!
Bサイクリングキャンプにいこう!・・・5年の夏休みの話。鉄平の家出に付き合って、その弟(小2)と勇太も自転車でキャンプに。サイクリングキャンプに行きたくなる。
□ゆうひの丘のなかま△(小学初〜中級) いわむらかずお・・・ゆうひの丘で隣人同士として生きるいろんな生き物たちのお話。
@栗栖ちくりん 149p・・・趣味で私立探偵をしているりす、栗栖ちくりんの話。答えが分かり切っている、つまらない答えの裏をとるためにいろいろなことをする、りすのおじさん。いろんな動物が隣人として出てきて、かなり面倒くさい話(隣人の一人はフクロウで、みんなで警戒して生活している、とか・・)。面倒くさいのは嫌いなので、これも好きになれない。りすとはいえおじさんが主役だし、子どもが読んで面白いかどうかも疑問。
A後路みね B今野つね C根津あかね D今野もんじろう
ゆうれい回転ずし(小学中級〜) やぎたみこ文
@ゆうれい回転ずし 本日オープン! (わくわくライブラリー)
A消えた少年のなぞ
**ゆかいな農場 (世界傑作童話シリーズ) さくまゆみこ訳 さとうあや絵 256p
ゆかいなヘンリーくん(小学中級〜) ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳
@**がんばれヘンリーくん 227p 小3の男の子
ラモーナとおかあさん
アバラーのぼうけん
Aヘンリーくんとアバラー Bヘンリーくんとビーザス Cビーザスといたずらラモーナ Dヘンリーくんと新聞配達 Eヘンリーくんと秘密クラブ Gラモーナは豆台風 Hゆうかんな女の子ラモーナ ラモーナ、八歳になる ラモーナとおとうさん
■ゆきのねこ ・・・絵本。神様にお願いして、天から降ってきた雪の猫とのお話。なんだか不思議な世界。
湯本香樹実の本
■きつねのスケート★(小学初中級〜) 堀川理万子絵・・・ちょっとフクザツになってきた子どもたちが楽しめそうな童話かな? 可愛くて面白い。 ⇒ 読み聞かせしましたら、なかなか聞き入っていました(9.2)
**くまって、いいにおい (小学初中級〜) 堀川理万子絵・・・みんなに「いいにおい」と言われて悩み相談室のようになり、自分の時間を邪魔されてばかりで嫌になっているくま。きつね博士に匂いの消える薬をもらって飲むと・・・。動物たちのお話。
くまとやまねこ 酒井駒子絵・・・仲良しの小鳥をなくした熊の絵本。絵がいい。
⇒「かめのヘンリー」(6歳欄) ⇒「夏の庭」(小学上級欄)
□夜明けの落語 (講談社文学の扉) (小学中級〜) 大島妙子絵 234p 小4の女の子
■妖怪一家九十九さん 富安陽子文
@*妖怪一家 九十九さん(小学初級〜) 152p
A妖怪一家の夏まつり
Bひそひそ森の妖怪 C妖怪きょうだい学校へ行く
妖怪伝 たかしよいち文
@河童(がわっぱ) ・・・河童のお話3話。特になんということもなく・・・。河童伝承に興味のある子(いる?)向けかな?
「鬼」「天狗」
□妖界ナビ・ルナ(小学中上級) T期 全10冊
@解かれた封印 (フォア文庫) 190p・・・小学4年生の、捨て子だった女の子ルナのファンタジー。学園に暮らすルナの身に不可思議なことが続く。そして自分は陰陽師と妖怪狐との間に生まれた伝説の子どもで、父親のはった、妖怪からこの世を守る結界が地震で解かれた今、この世を悪い妖怪から守るのは自分しかいないことを知る。面白くなくはないけれど、筆力のなさがかなり感じられる・・・。機会があれば時間潰しにはいいかも、という作品かな、と。
A人魚のすむ町 B黒い森の迷路 C火をふく魔物 D光と影の戦い E赤い花の精霊 F青き龍の秘宝 G白銀に光る剣 Hなぞの黒い杖 I黄金に輝く月
U期
@妖界への帰還 A果て遠き旅路
□妖怪ハンター・ヒカル★ 斉藤洋文
@闇夜の百目 96p・・・ある日、父親の知る大会社の会長からお招きが。君は陰陽師の子孫で、妖怪を封じ込める小箱も所有しているからして手を貸して欲しいという依頼。瀬戸内海の島に本物の妖怪のテーマパークを作りたいので、手伝って欲しいのだと言う。漢字や言葉遣いなど、少し難し目なのだけれど、文字数は少なめで読みやすい。突然陰陽師の子孫などと言われる主人公の普通の男の子の戸惑いも面白い。次も気になる出来。
A霧の幽霊船 Bかえってきた雪女 C花ふぶきさくら姫 D決戦!妖怪島
■ようふくなおしのモモーヌ (小学中級〜) 片山令子・さとうあや・・・シナモン村で洋服直しの店を開くきつねのモモーヌの短編集。なんていうことのない・・・。
ヨシタケシンスケの本 1973〜
■ふまんがあります (PHPわたしのえほん) ★・・・娘は「この気持ち、むっちゃ分かるわ〜!」と盛り上がり、私にも読んで聞かせてくれました。どれもこれも、我が家のことじゃないの〜!?というくらいで笑えた。娘も「むっちゃ面白い」と絶賛(9.2)
ぼくのニセモノをつくるには ・・・自分がもう一人いるといいと、男の子が自分の作り方を考える絵本。自分についていろいろ考える、楽しい哲学絵本(8.11)
■もうぬげない・・・お風呂に入る前にお母さんに服を脱がされそうになり、そのままそれ以上脱げなくなっている男の子の独言。娘は自分で読んで大笑いしていました(9.2)
りゆうがあります (PHPわたしのえほん) (4,5歳〜)・・・はなくそをほじる、とかにも何か理由があれば許される? いろんな好ましくない癖について、奇想天外?な理由を見つける男の子の絵本。娘は自分で読んで、まあまあ面白かったよう(9.3)
りんごかもしれない ・・・学校から帰ったらテーブルにのっていたりんご一つ。けれどこれは「りんごではないかもしれない」。りんごではないどんな可能性があるか、男の子が色々と空想を重ねていく。ちょっと笑える哲学的な絵本。
ヨゼフ・ラダの本(ヨセフ・ラダ) 1887〜1957
□きつねものがたり (世界傑作童話シリーズ)★★ (5,6歳〜) 内田莉莎子訳 163p・・・なんという高い完成度の作品! 1937年作品、日本での初版も1966年とあって、「きちがい」とかいう言葉は出てくるし、ねじ巻き式の蓄音機とか、レシーバー型のラジオとか、えらく古い品物も登場します。けれどそれでもまだ、完成度が高い。きつねが立派に一人で生きていこうとするお話。最初は失敗ばかりで、その様がコントみたいで面白い。けれどだんだん賢くなって成功を重ねていく。面白い! ヨセフ・ラダという人の凄さを感じるし、1937年って結構最近かも、とも思わされました。描かれている世界は今と変わらないし、作品の完成度は、今でもなかなかここまで高いものはないかと思う・・・。小学4年くらいで自分で読んでみてほしい本。字は小さめ。
□黒ねこミケシュのぼうけん 262p
「きつねとおおかみ」(イソップ)
□「おばけとかっぱ」173p・・・チェコ版おばけとかっぱの物語。1935年作品! おばけとかっぱと言っても、普通に村人の一人として過ごしている。それぞれ息子を持ち、時代は変わり、年老いていく感じが、なんだかいい。やはりヨゼフ・ラダ、凄い。会ってみたくなるくらい・・・。
■四つの人形のお話(6歳〜) ルーマー・ゴッデン
@クリスマスの女の子 (Best choice〈petit〉) 112p・・・1959年作品。孤児院に住む6歳の女の子と、子どものいない夫婦、誰にも買ってもらえないクリスマス人形に起きた奇跡のお話。物語にも「もう古い」ってことがある、といういい例のような・・・。日本での初版も1989年。かなり古い話。
Aクリスマスのようせい・・・なにをやっても失敗ばかり、みそっかすの女の子の成長が、クリスマスの妖精の物語として描かれている。1956年作品。これも古すぎかと・・・。
Bポケットのジェーン Cゆうえんちのわたあめちゃん
□より道はふしぎのはじまり (文研ブックランド) (小学中級) 赤羽じゅんこ・夏目省吾・・・おばあさんのうちの柿の木を食べると、性格が変わる!? その柿を食べてしまった小4たちのお話。1998年作品。話を聞いて想像するほどには面白くなかった、かな・・・。
**ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語 (大型絵本) ビネッテ・シュレーダー絵 矢川澄子訳・・・日本での初版が1975年。機関車、炭鉱などが出てきて、今の子には馴染がなさすぎるかも。私的には悲しく美しい話に思えた。悲しい労働者の、美しい心で描いたお話かな、と。
ラッセとマヤのたんていじむしょ・・・スウェーデンの大人気シリーズらしい。
@ダイヤモンドのなぞ 96p・・・う〜ん・・・どうなんだろう・・・。謎解きが好きな小学中級には面白いのかな? このラッセとマヤの独立した、大人みたいなスタイルには日本とは違ったものを感じる。町の宝石店のダイヤモンド泥棒を暴きだす。
D恐怖のミイラ Eなぞの映画館
□ランドセルは魔女 (サンリード・創作童話シリーズおはなし文庫 8)★(小学中級〜) 赤海赫文 96p・・・1984年作品で、イラストなど笑えるくらいレトロ! そして内容はすごく怖い!! 小4の女の子が従姉妹から譲り受けたランドセル。なんとそのランドセルは魔力を持っていて、話しかけてくるし、頭を良くして、成績優秀にしてくれる。けれどランドセルは女の子を支配し、周りの邪魔者を呪い殺し、脅しをかける。ランドセルに操られるかのように主役の女の子が陰湿ないじめまでするようになって、衝撃的。小学中級向けでここまで怖いものはそうはないと思う。
■ランプの精 リトル・ジーニー (小学中級〜)・・・作者のミランダ・ジョーンズは仮名で、実は有名な作家らしい
@おねがいごとを、いってみて! 171p・・・小4になる前の夏休み(イギリスなので)、フリーマーケットで手に入れたランプからジーニーが! 3つのお願い事を聞いてくれると言う。砂時計が落ちきるまでに3つの願い事を聞いてくれ、願い事の有効期間も砂時計が落ちるまで。そしてまた砂時計が戻ったら、新たに3つのお願い事を聞いてもらえるみたい。これはその最初の3つの願い事をする話。女の子は好きそうな話。ちょっと面倒くさい部分もあるけれど。まあ、あえて勧めることもない感じではある。
A小さくなるまほうってすてき? Bピンクのまほう Cゆうれいにさらわれた! Dカウガールにへんしん! Eジーニー・スクールへようこそ! Fふたりはモデル! Gアイドルにドキドキ! Hキュートなペット Iハッピー・クリスマス! Jゴキゲンなダンスコンテスト K名たんていにおまかせ! Lときめきのドールショップ Mうきうきキャンプ Nちびっこジーニーをさがせ! Oようこそ女王さま
■*りこうなおきさき (いわさきちひろ・名作えほん) ガスター原作 立原えりか文 28p・・・いまいちかと。
■リコとふしぎな豆の木 (童話のパレット) 佐竹美保絵 76p・・・9歳になったばかりの本好きの女の子、リコの童話。字は大き目で読みやすい。ジャックと不思議な豆の木のジャックが本から飛び出してきたりと、子は好きなよう。母的には物語的にも完成度でいってもいまいちに感じる作品(8.1)
■りっぱなおおかみになりたい屋 (おはなしフレンズ!)(小学中級〜) 中島和子・秋里信子・・・りっぱなおおかみになりたいと、オオカミがいろんなお店を開業。ちょっとドタバタ系の、絵本でもよくある感じのお話。動物たちの出てくる友情物語かな。
リトル・カーのぼうけん (子どもの本)(小学初級〜) リーラ・バーグ・・・
リボンときつねとゴムまりと月 村山籌子作品集〈1〉 村山知義絵 96p
□リヤ王と白鳥になった子どもたち (小学3年〜)・・・アイルランドの昔話より。シェークスピアの「リア王」の元にもなった昔話で、おとぎ話というより、暗く陰鬱でしかも美しい感じが出ている。絵本だけれど、小学4〜6年くらいに。
リリアン・ムーアの本
□学校へいったヘビ (新しい世界の童話シリーズ) 156p・・・イラストも物語も一昔前のものという感じが強い。日本での初版も1980年。男の子がキャンプで捕まえたへびの話。今の子がわざわざ読むほどの作品でも・・・。
ネズの木通りのがらくたさわぎ (子どもの文学・緑の原っぱシリーズ)(9,10歳〜) アーノルド・ローベル絵 山下明生訳
「きゅうりの下であいましょう」「アマンダ、勇気をだして!」
⇒「小さな小さな七つのおはなし」(7歳欄) ⇒「リトルラクーンシリーズ」
りんごあげるね(小学中級〜) さえぐさひろこ・石井勉 94p・・・可愛がっていたインコのの死をめぐるお話。女の子の語りの、字の大きめの本。
リンゴの丘のベッツィー(小学初中級〜) 佐竹美穂絵 286p 9歳
■リンゴのたび―父さんとわたしたちがオレゴンにはこんだリンゴのはなし (わくわく世界の絵本) (小学初級〜)・・・開拓時代、オレゴンに向かう時、馬車でりんごなどの苗木も運んだ家族のお話の絵本。軽いタッチで、日本では分かりにくいし、いまいちかな・・・。
リンダ・イェトマンの本 1938〜
愛犬ボタンはぼくの耳―聴導犬ものがたり 120p・・・耳の聞こえない子のうちの子犬が行方不明になり・・・。ちょっと分かりにくい部分もあるかな。犬好きなら好きそう。
ねこのパーキンスのおみやげ―目の不自由な子とねこの話 134p・・・目の見えない男の子が猫を飼ってもらう。お父さんは文句ばかりだけれど、猫をとても可愛がる男の子。けれど猫が行方不明になり・・・。猫好きなら入り込んで読めるかな。
リンドグレーンの本 ※6歳欄・8歳欄にもあり
カイサとおばあちゃん (リンドグレーン作品集 23) ニイマン絵・・・短編集(「カイサとおばあちゃん」・小さなカッレ登場「スモーランドの闘牛士」他収録) 182p
*よろこびの木(5歳〜) スヴェン・オットー絵・・・1984年作品。古い時代、父親たちが病気になり、物乞いの集まる小屋で暮らすことになった少女の物語の絵本。物乞い、南京虫など、現代の子には分からなそう・・・。ちょっとセイントがかった不思議なお話かな。
□「名探偵カッレくん」(小学上級〜) 「カッレくんの冒険」「名探偵カッレとスパイ団」
「はるかな国の兄弟」(イロン・ヴィークランド絵) 「ミオよわたしのミオ」(小学中級〜
イロン・ヴィークランド絵) 「わたしたちの島で」「馬小屋のクリスマス」「小さいきょうだい」(短編集 イロン・ヴィークランド絵)
「さすらいの孤児ラスムス」「ラスムスくん英雄になる」
「やねの上のカールソン」「やねの上のカールソンだいかつやく」「やねの上のカールソンとびまわる」(イロン・ヴィークランド絵)
⇒「エーミル」「おもしろ荘の子どもたち」「ピッピシリーズ」「やかまし村シリーズ」(上記)
⇒「山賊のむすめローニャ」(小学上級欄)
ルイス・スロボドキンの本 1903〜1975 ※6歳欄にもあり
**ピーターサンドさんのねこ (小学初中級) 79p・・・猫好きによる猫好きのための猫好きの本という感じ。1954年作品。
■*やさしい大おとこ ・・・1955年作品! 優しい大男と、彼を誤解している村の人びと、それをいいように利用する泥棒、それを明らかにする女の子・・・の物語。子は気に入ったみたい(8.9)
□リンゴの木の下の宇宙船 (新しい世界の童話シリーズ)(小学中級) ・・・1952年作品。宇宙から宇宙船でやってきた少年と友達になる11歳の少年の話で、当時はどんなに面白かったろうと思う。なかなか難しいSF用語もいっぱい出てきて、こんな本が小学中級向けだったことも少し驚き。※続編「宿題をしにきた宇宙船」「三人乗りの宇宙船」「カンガルーをのせた宇宙船」あり。
(絵のみルイス・スロボドキン↓)
■王さまとかじや 48p・・・8歳の王さまの話の絵本。いまいちかな・・・。
□****百まいのドレス エレナー・エスティス作 石井桃子訳 92p・・・1944年作品! 日本での初版も1954年で、こちらはその改訳版(2006年)。題名から想像していた話とは違って、貧しくていじめともいえる目に合っているポーランド移民の女の子を軸にしたお話。その近くにいて、いじめを嫌だなと思いながらも何もしなかった女の子の話。ダイレクトすぎて、その辺りが一昔前のお話という感をぬぐえないのだけれど、「百まいのドレス」が一体何なのかを考えると、とても深い。
ルーシー キャサリン・ストー(ストーア)文
@ルーシーのぼうけん 絶版 126p 7歳
Aルーシーの家出
ルース・エインズワースの本(ルース・エインワース 女性) 1908〜 ※5歳欄・8歳欄にもあり
*グッディさんとしあわせの国 (せかいのどうわシリーズ)(小学2〜4年) 河本祥子訳・絵 102p・・・海辺の話3話収録。表題作と「海べの小屋」と「幸運な男、アンガス」。一昔前の時代の秀作という雰囲気。かつては5,6歳の子に読み聞かせされていたのではないかと。表題作はグッディさんと名付けた人形が、波にさらわれて「しあわせの国」と名付けた向こう岸に流されていく話で、小さな男の子とそのお姉さんの物語。最初の2話を読み聞かせたら、なかなかよく聞きました(9.0)
ふしぎなロシア人形バーバ (世界傑作童話シリーズ)(小学中級〜)
⇒「かめのシェルオーバーのお話」(小学上級欄)
ルーマー・ゴッデンの本(ルーマ・ゴッデン) 1907〜1998年 ※小学上級欄・中学生欄にもあり
■*****おすのつぼにすんでいたおばあさん ★(小学初中級〜) 中川千尋訳 112p・・・昔話を元にしたお話。お酢の壺に住んでいた貧しいおばあさんと猫。ある日、なけなしのお金で買った魚を食べずに逃がしたら、魚は湖の王で、何でも願いごとをかなえてあげましょう、と。最初は謙虚だったおばあさん、そのうち(たった二日のうちに)だんだん願いをエスカレートさせて・・・。娘は「感動した」と目をうるうる。「小さな魚、優しかった」と言っていました(8.8)
□*帰ってきた船乗り人形
■元気なポケット人形 (せかいのどうわシリーズ) (小学2〜4年)★・・・古いです。けれど、なんて素敵な本を書く人だろうと思いました。丈夫な瀬戸物でできたお人形のお話。ドールハウスで何十年も退屈に過ごし、その後、夢かなって、男の子と一緒に元気に遊びまくるようになった自称「小鬼のジェイン」。1955年作品。日本での初版が1979年。読み聞かせしました(8.10)
**ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ) (小学中級〜) 石井桃子訳 48p・・・1951年作品。日本での初版も1977年と古い。ある家ねずみの奥さんが、そのうちで飼われている、閉じ込められたまま衰弱していく鳩に心を痛め、脱出させるお話。訳などに、ちょっと古さを感じてしまう・・・。
「クリスマス人形のねがい」「人形の家」 ■「ねずみの家」(1958年)
⇒「四つの人形のお話」(上記)
ルルとブロントサウルス (児童単行本) (小学初中級) レイン・スミス絵 155p・・・とてもわがままな女の子が、ブロントサウルスをペットにしようと森に行き、そこで痛い目にあって、ちょっとまっとうな子になるというお話。横書きだったり、作者が所々で登場したりと、ちょっとふざけ気味の本。個人的にはあまり好きじゃない。一部の女の子は好きかも。
ルルと魔法のぼうし(小学初中級〜) スーザン・メドー文 115p・・・12歳の女の子ルルは魔法が使える、のかもしれない。ある日、帽子を見つけた日から、いろんなものを帽子から出す手品がたねもないのにできるようになる。そして帽子から出てこなくなった子犬を探しに自らも帽子の中に入って行き・・・。どんどん読み進める、というのでもないのだけれど、まあまあ面白い。
□レイナ―こどもべやの秘密のともだち (ポプラの木かげ) 斉藤栄美文 159p・・・小4の転校したばかりの女の子のお話。まだ学校に馴染めない間、自分にそっくりな女の子が友だちでいてくれ、その女の子レイナは、幼稚園の時に作り出した空想のお友達・・・。なんだか面倒くさい話だった。個人的には好きじゃない。女の子っぽ過ぎて。
令丈ヒロ子の本 ※8歳欄・小学上級欄にもあり
□六本そでのセーター (おはなしプレゼント) 56p・・・漢字にルビがないので、内容は低学年でもOKだけれど、小4くらい向け? 魔女の血の流れるおばあちゃんにもらった、袖が6本もある不思議なセーターの話。退屈しのぎに読むのにはいいかな?
わたしはなんでも知っている (新・童話の海) ・・・小4の医者の娘のお話。これはいまいち。
□レッド・ブック (児童図書館・絵本の部屋) ・・・文字のない絵本。赤い本の不思議な感じの絵本かな。おしゃれな感じ?
*レンタルロボット (ジュニア文学館) 118p 小3の男の子・・・
ろうかのいちばんおくの教室は (PHP創作シリーズ) (小学中級〜) 159p・・・廊下の一番奥の3年生の教室で起きる不思議なお話9話。子どもの好きそうな、楽しい話。小3には文字が多めかと思うけれど、1話ずつ読むといいかも。
□老ピエロ レオ 絶版・・・年老いて引退したピエロと、彼を師匠と慕うねずみたちとの絵本。いまいちの出来だし、ましてや子どもに勧めるような類の作品ではない、と。
6月31日6時30分 寺村輝夫・安野光雅
ロケットさくら号のぼうけん (岩崎幼年文庫 30) 井川幸比古・北田卓史 120p・・・SF。宇宙探検隊「ロケットさくら号」の活躍する4話。昭和の男の子が好きだった話という感じ(1985年作品)。今の子が読むほどのものでも・・・。
□ロックフォール団のねずみたち ★(小学初中級〜) 142p・・・1981年作品。アニメにもなりそうな楽しさ。冒険活劇とかヒーローものとかにありそうな話なのだけれど、それがねずみの物語になっていて、なかなか本格的な冒険ものでありながら小学中級にも読める本になっている。同居する双子の子どもたちがどうやら怖い猫の住む、誰も帰ってきたものがいないという野原に向かったと知り、お嬢さんねずみは野原に向かう。そこにはロックフォール団を名乗る3匹のねずみたちがいて・・・。
ロッティーとハービー ペトラ・マザーズ 今江祥智訳
@なにもかもタオルのおかげ ・・・絵本で文字数も少ないけれど、ルビのふられていない漢字からみて、小学4〜6年くらい向け? 好きな子は好きなのかな・・・? ロッティーはにわとり、ハービーはアヒル?
Aあたらしいともだち Bハービーのおかしなケーキうた Cハービーのないしょのサンタ Dドドさん結婚おめでとう
■ロバート・マックロスキーの本 1914〜 ※5歳欄にもあり
**沖釣り漁師のバート・ダウじいさん―昔話ふうの海の物語 (6歳〜) 渡辺茂男訳
■すばらしいとき (世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本) (5歳〜)1957年
■ハーモニカのめいじんレンティル ・・・自伝的な作品らしい。1940年の処女作。アメリカ人にとってはノスタルジックでいい作品なのだろうな・・・。
ゆかいなホーマーくん (岩波少年文庫 017) 石井桃子訳 219p 1943年
(絵のみロバート・マックロスキー↓)
ジョニーのかたやきパン (大型絵本) (3,4歳〜) ルース・ソーヤー作 43p・・・
「あたまをなくしたおとこ」
■ろばのウィンドミル(5歳〜) マイケル・ボンド文 代田昇訳・・・「くまのパディントン」(小学上級欄)で有名な作者による絵本。1975年作品。ちょっと古すぎるかと・・・。
ローベルおじさんのどうぶつものがたり アーノルド・ローベル・・・
わが家のバイオリンそうどう (子どもの本) (小学中級〜) 128p 10歳
わしといたずらキルディーン 179p
■わすれてもいいよ (学研の新しい創作) (小学中級〜) 83p
□わたしの母さん ・・・元々はかなり古い作品らしく、2006年に新装初版が出ている。幼い頃の病気やケガが元で養護学校を出ている両親。ずっと子どもにも隠してきたけれど、長女は小4。小学低学年並みの知能の両親だということに気づき始め・・・。そういうことってあるだろうな、という前半。後半はちょっと飛びすぎているような・・・。
和田誠の絵本
おさる日記★ ・・・そうきたか!! 船乗りのお父さんからもらった子猿。そのサルとの日々の絵日記になっているのだけれど、おちが楽しい。可愛くて、面白い。お勧め。本好きになれそう。子は自分で読んだけれど、ラストにそんなに驚かなかったみたい・・・。小4〜5年くらいにいいのかも(8.7)
■かいぞくのうた (あかねピクチャーブックス) (4歳〜)・・・小学生の男の子の空想。海賊になったところを思い描く、短めの絵本。けれど「吊るす」(首吊りの刑)とか出てきて、小さな子ども向きじゃないかも・・・(6.7)
ねこのシジミ (イメージの森) ・・・飼い猫のシジミの独白。味があっていいのだけれど、大人の味わいかな、と。大人向け、または小学上級〜くらいかも(4.9)(6.8)
⇒「ことばのこばこ」(7歳・言葉遊び欄)
わたりむつこの本 ※5歳欄・小学上級欄にもあり
■手のひらカスタネット (どうわのいずみ) 95p・・・なくしたカスタネットを拾ったのは、野良猫? そして野良猫たちは、楽団を作る夢を語り・・・。楽しいのだけれど、1990年作品で古い(8.10)
■にゃにゃのまほうのふろしき (おはなしパーク) (小学中級) どいかや絵 125p・・・「空を飛べる魔法の風呂敷」を家宝としてもらった5歳の子猫、にゃにゃのお話。猫にとっての楽しい夢物語というか・・・人間にはいまいち面白くなかったかな・・・。小学1年生くらいに読み聞かせた方が喜ばれるかも。
ワニがうちにやってきた! (新しい世界の文学) ・・・8歳の女の子が主人公。理解のない、自分たちのことで頭がいっぱいで娘のことなど見ようとしていない両親に秘密で飼い始めたワニ。家の中で大きく育ってからばれた時、騒動が起きるけれど、8歳の女の子と、のけもの扱いされていたおばあちゃんとが反乱(?)を起こし、そしてワニとの暮らしを選んで家を出ていく・・・。ちょっとシュールな物語で、周りの人に理解されていない子にはいい話なのかな・・・。
□ワニてんやわんや (小学初中級〜) 198p
わんぱくきょうだい大作戦 (岩波少年文庫 1057) 148p
わんぱくたちの三日天下 (旺文社創作児童文学) C.B.ミハルコフ かみやしん絵 117p
わんぱくピート (あかね世界の文学シリーズ) 浜田洋子絵 167p・・・イギリスの4歳の男の子ピートのお話が12話。1952年作品という古さ、4歳が主人公なのに小さめの文字の分厚い短編集・・・あまり読み続ける気にもならず、途中で断念しました。
**ワンホットペンギン (文研ブックランド) (小学中級〜) 127p・・・9歳の男の子が主人公。暑い日、動物園に行くと、ポケットにペンギンが入って家についてきた。空想好きな少年、少年にわざと空想させている両親、ちょっと間の抜けたペンギン、と、なにやらアメリカの笑い声付きのコメディードラマの雰囲気。あまり好きになれない。人をちょっとばかにしている感もある。
わんわん探偵団(小学中級〜) 杉山亮・ひろかわさえこ・・・同じ作者の「ミルキー杉山のあなたの名探偵シリーズ」(上記)が、これよりはずっと評価が高いのにあまりにくだらなかったので、こちらも読む気になりませんでした。
わんわん探偵団
「わんわん探偵団おかわり」「わんわん探偵団おりこう」
「にゃんにゃん探偵団」「にゃんにゃん探偵団おひるね」
⇒小学校 上級