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0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 小学校中級 小学校上級  作者別

7歳
6歳までは絵本がメイン。たまには小さい子にも分かる童話を、という感じでしたが、7歳前半では絵本と童話が半々くらい。後半になると絵本は減ってきて、専ら児童書です。
娘自身も、絵本より童話の方を手に取りがちになってきました。
けれどついに童話などは、100Pくらいのものが出没・・・。読み聞かせももう限界になってきてるな、と・・・。
7歳欄では基本は文字の多い絵本と、70ページ台くらいの童話です。

かなりの量になったので、一般と知識に分けています。こちらは一般(ノンフィクション・詩・物語など)です。
知識(科学・世界・美術など)は ⇒こちら

題名の頭につけた*はお勧め本として2回以上目にした回数です。■は7歳前からでもOK、□は7歳後半くらい〜の難易度を表しています。
感想の後の()の数字は読んだ時の年齢(例:7.2=7歳2か月)です。
今まではけっこう、目にした本(このリストの本)は、ほぼ全て読んでみてきたのですが、7歳半くらいになると面白みを感じない本には耳を貸さなくなり、それでも読むには分量がありすぎて、そういうものはパスするようになってきました。7歳半くらいになると、本を選ぶようになるようです。


ノンフィクション・歴史他 ⇒ 言葉遊び ⇒ 民話・詩・落語他 ⇒ 他・一般 の順です

○ノンフィクション・他
絵本・ほんとうにあった動物のおはなし 全8冊
ともだちをたすけたゾウたち ・・・動物園で病気の象をそばで支えた仲間の象の話。ちょっと地味な印象(7.5)
コロにとどけみんなのこえ ・・・小学校の犬になったコロが老犬になり、子どもたちがコロに恩を返していく。「死んだけれど生きていきます」というお話(6.10)
「カバのモモがママになった!」「がんばれ!くるまいすのうさぎぴょんた」「いぬのかんごふさん」「リュウキュウアユ、かえってきてね」「かざんのしまからねこたちをすくえ」「とべとべトキたち!」

ひびきあうこどもたち 鹿島和夫・・・「せんせい、あのね」の「あのねノート」を最初に始めた著者が、教室の中で実際に撮りためた写真で作った写真絵本。小1の娘は1年生の話だけに好きなよう。
@りかちゃんがわらった 55p・・・場面緘黙症らしいりかちゃん(学校で黙り込み、表情もない)が、1年2組の教室でクラスメート達と関わり合ううちに教室でしゃべり、笑うように。その1年を綴った写真絵本になっている(7.1)
Aまあくんすきだよ・・・運動が苦手で、男の子たちに溶け込めなかったまあくん。きつい病気で死を覚悟しているお父さんは心配していたけれど、そのうちクラスメート達と関わりあううちに元気な男の子に(7.2)
Bこうちゃんごんたくれ・・・昔はクラスに一人はいたような「ごんたくれ」こうちゃんの巻。こうちゃんのエピソードがいくつも(7.2)

あのひのこと――Remember March 11,2011(6歳〜) 葉祥明 東日本大震災 32p・・・東北大震災に遭った男の子が語る。淡い色彩の絵の絵本(7.7)
■**オコジョのすむ谷 (あかね創作えほん 6)★(小学初級〜)・・・カメラマンである著者がオコジョを写真におさめるために、春・夏・秋・冬と北アルプスに登ったときの話が、その時に撮った希少な写真と共に紹介されている。物語としても充分面白いし、その、好きなことにかける時間、情熱といったものも感じ取ってもらいたい、素敵な1冊。1982年度の課題図書だけれど、少しも古くない(6.0)
クイールはもうどう犬になった (ひさかた絵本ランド) ・・・映画にもなった「クイール」のノンフィクション写真絵本(6.3)
■*てるちゃんのかお ・・・顔に大きなコブがあって一時はいじめられ、けれど顔のことでいっぱいになってはいけないとお母さんに育てられた医学博士、藤井輝明氏の自伝絵本(6.9)
■*どうぶつがすき パトリック・マクドネル 中川千尋訳・・・チンパンジーの研究で有名(映画にもなっていたような・・・)なジェーン・グドール博士の話。短い人物伝みたいなもので、文字数は少ないし、漢字も使われていないけれど、7歳くらいから読んで欲しい(6.1)
ニューヨークのタカ ペールメール―ほんとうにあったおはなし ・・・ニューヨークの高層ビルに巣をつくった鷹の家族のお話の絵本。日本で読むほどの作品でもないような・・・(7.8)
はしれクラウス ・・・相当に古い話です。1971年初版。明治時代、ドイツ製機関車でスタートした九州鉄道によって輸入された機関車、クラウス17号の話です。その後もっと使える機関車や電車の登場で転々とし、1969年まで炭鉱で働き、大阪の万博にも展示されたそう。今でも那珂川清流鉄道保存会により保存されているそうです。機関車大好きな子向きかな(7.3)
**ろばのとしょかん コロンビアでほんとうにあったおはなし ・・・本を持たない人たちの小さな村に、ロバで本を運んで、人々の喜ぶろばの図書館を続けている男の人のお話の絵本。絵が可愛くて、そんな大それたことではなく、普通のことのように描かれていて良いかな(7.5)

〇言葉・言葉遊び・・・あまり好きなジャンルでなく、あまり読みませんでした。
にほんご 安野光雅(5,6歳〜)

声にだすことばえほん シリーズ 斉藤孝文
馬の耳に念仏★★ はたこうしろう絵・・・ラーメン屋の息子が、おばけマンションの最上階に出前に行く物語形式で、付いていった弟は前向きなことわざを、猫は後ろ向きなことわざを吐いていく。とっても面白い(7.5)
おっと合点承知之助★ つちだのぶこ絵・・・「結構毛だらけ猫灰だらけ」とか、「その手は桑名の焼蛤」とか、レトロな言い回しの数々が披露される。おじいちゃんは忍者!?というストーリーと相まって、子はなかなか面白がっていた(7.4)
「生麦生米生卵」★ 長谷川義史・・・早口言葉がいろいろ。楽しめて、娘は「あ〜おもしろかった」(7.5)
他 「えんにち奇想天外」「知らざあ言って聞かせやしょう」「がまの油」「外郎売」「祇園精舎」「春はあけぼの」「ゆく河の流れは絶えずして」「おくのほそ道」「走れメロス」「こびらっふの独白」「サーカス」「初恋」「我輩は猫である」
⇒「寿限無」(5歳欄)

ことばあそびの絵本 石津ちひろ
ころころラッコ こラッコだっこ
ぞうからかうぞ ・・・回文。5歳で読んでみましたが、楽しいので、もっと大きくなってから読んで欲しいな、と(5.5) ⇒ 8歳、やや回文に興味(8.4)
「こねこにこにこ ねどこでねころぶ」 「よるくまくるよ」

他・言葉遊び
うそつきのつき  ダジャレ本 内田麟太郎・荒井良二・・・娘は「ただのだじゃれやん」とそっけなかった(7.11)
おばけのもり (ことばあそび絵本) 石津ちひろ・長谷川義史・・・おばけと言葉遊びが好きな子にはいいのかな・・・。
がらすこつこつ からすのこ―ことばあそびえほん 石津ちひろ文
したのどうぶつえん 「したのすいぞくかん」もあり・・・これも不評(8.0)
とりどりのとり 佐々木マキ・・・いろんな「とり」にまつわるだじゃれ(7.6)
ぱんつくったよ。 ★★ 平田昌弘・平田景・・・ぱんつくったよ=「パン、作ったよ」「パンツ、食ったよ」みたいな、2通りの意味にとれる文章がいくつか。もう一つ別の意味を推理しながら読むのが楽しい(7.6)
ねこのどどいつあいうえお スズキコージ絵・・・ねこがテーマの、「あいう・・・」とページごとに最初につくどどいつ(七七七五)。娘は興味なく、不評(7.11)

遊び・ゲーム
おはなしめいろせかいのたび(小学初級〜) 杉山亮・・・迷路の上に文字が書かれていて、正しい道を行くと正しいお話になり、間違った道を進むと、話も違った風になって行き止まりに(話は終わりに)。遊びのあるシリーズ。母も子ども時代やって、楽しかった覚えがある。一人でよりも、好みの合う友だちとやったりするととても面白そう!
さんびきのこぶた 長新太絵・・・うちの子はちょっと遊ぶ程度だった(7.6)
「イソップものがたり」(佐々木マキ絵) 「ヘンゼルとグレーテル」(井上洋介絵) 「そんごくう」(和歌山静子絵) 「ブレーメンのおんがくたい」(長野ヒデ子絵)
おはなしめいろせかいのたび2
「用寛さん旅にでる」 「ドラキュラ」

民話・詩・落語他
詩など・・・うちの子はまだ詩が好きでなく、あまり読みませんでした。私自身子ども時代、詩が全く好きでなかったし、好きな人が好きな時に鑑賞すればいいのだと思います。
あいうえおのうた (子どものための詩の本) 中川ひろたか・村上康成 101p・・・頭にあいうえお・・・のつく題名の詩が「あ」から「を」「ん」まで。面白いのや、大人っぽいのや、いろいろ。
がっこうのうた―大きな声で読む詩の絵本 ねじめ正一・いとうひろし
クリストファー・ロビンのうた A.A.ミルン・・・文字も小さくて、ちょっと引いてしまいました・・・。うちでは読まず。興味があればどうぞ。
**しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩
詩はうちゅう 2年 ・・・いろんな有名詩人etc.の詩を集めたもので、実際に2年のクラスで1年にわたって読まれたものらしい。物語好きな娘には詩は不評。クラスで読む、とかの方が面白いだろうな、と(7.11)
ひかりが いった (至光社国際版絵本) 阪田寛夫・・・絵が先にあり、それに詩をつけた作品みたい。空と海と光たちの詩(7.6)
みみずのたいそう (詩はともだち) 西巻茅子絵・・・有名詩人たちの詩を集めたもの。谷川俊太郎、工藤直子、阪田寛夫、まど・みちおなど。娘は興味ないので、母だけぺらぺらと読んでみました。やっぱり詩の良さはよく分からないのだけれど、その中でまど・みちお作品はとっても好きだった。読んでいて涙が出そうなくらい。

落語  ※落語  
落語絵本シリーズ★ 川端誠
@**ばけものつかい ・・・せなけいこさん作品でお馴染みだった話。かわいい(7.10)
Aまんじゅうこわい ・・・怖い生き物を言い合っていると、嫌われ者の男、「まんじゅうが怖い」と。6歳と違って7歳では、先におちが分かっていた(7.10)
Bはつてんじん ・・・天満宮(天神様こと菅原道真を祀っているお宮)に年の初めに行くことを「初天神」というらしく、その初天神での父と息子のお話(7.10)
C*じゅげむ ★★・・・娘は「おもしろい」と絶賛。クラスにそんな名前の子がいたら、とか考えて、しばらく面白さを味わっていた(7.10)
Dおにのめん ★・・・大店で奉公している女の子の話。題名に似合わず面白い! 人情味もあって、娘も「奉公も楽しそう」と(7.10)
※E以降は小学中級欄に

らくご絵本 桂文我・梶山俊夫
■「ちゃっくりがきぃふ」(5.0)
「えんぎかつぎのだんなさん」(受けて笑って聞いていた 7.6)

「おもしろ落語絵本ごくらくらくご@A」(創作落語) 桂文我・飯野和好・・・CD付きで、絵本の内容にアレンジをつけて、お囃子つきのものが楽しめます。内容は子どもにも分かるものだけれど、微妙。そんなには面白くもないかな・・・(7.3)
⇒「しにがみさん」(6歳欄・野村たかあき) ⇒「しちどぎつね」(下記・田島征彦) ⇒「じごくのそうべえ」(下記)

民話・神話
福音館の日本の昔話(4歳〜) 小澤俊夫・赤羽末吉・・・季節感で分けたシリーズらしい。各巻384pほどあって、ここまでは手が回りませんでした。小学中学年になって自分で読書するようになってからの読み聞かせにもしかしたら使うかも??
@はなさかじい 他58話 正月から春
Aしたきりすずめ 他59話 初夏
Bももたろう 他65話 夏
Cさるかにかっせん 他61話 秋
Dねずみのもちつき 他58話 冬

読み聞かせ絵本シリーズ 鈴木サツ語り
Cふるやのもり ・・・遠野(岩手県)の方言で語られている。標準語の訳(?)がおまけで付いている。方言を楽しみたい親子用??(7.6)
「天さあがった男」「お月お星」「瓜子姫っこ」「狐とかわうその知恵くらべ」

寺村輝夫のむかし話(小学初級〜)
@おばけのはなし(1) ・・・こういうのは大好きなはずなのに、全くのってこなかった。「のっぺらぼう」「ひとつ目こぞう」「ばいろんばけもの」「ばけものたいじ」「かっぱのいずみ」「糸ぐるまの女」「こめくわぬよめさん」「ばけねこおどり」「目なしゆうれい」収録。下記「むかしばなし」と同じく、話の概要を知るためのような本で、面白みがないのだと思う。他もパス(7.5)
Eおばけのはなし(2) Fおばけのはなし(3)
Aてんぐのはなし Bおにのはなし Cほらばなし Dわらいばなし
日本むかしばなし1・・・文も絵もあまり情緒豊か、とかでは全くない。お話の概要を知るためのような本。「うらしまたろう」「したきりすずめ」「ももたろう」「とりのみじいさん」「わらしべちょうじゃ」収録(7.4)
日本むかしばなし2・・・「さるかにばなし」「かさじぞう」「ちからたろう」「ふるやのもる」「花さかじいさん」収録。読まず。
日本むかしばなし3・・・「こぶとりじいさん」「うりこひめ」「カチカチ山」「つるにょうぼう」「サルのむこどん」収録。「日本むかしばなし5」までありますが、以下略(いまいちなので)。

寺村輝夫のとんち話(小学初級〜)
@一休さん・・・有名な一休さんの説話が数話。なじんでいるアニメの一休さんとイメージが違う。ダイジェスト版という感じで、そんなには面白くないし(7.10)
A吉四六さん B彦一さん

川崎大治の民話
かじかびょうぶ―川崎大治民話絵本 (童3歳〜)・・・「はなたれこぞうさま」にも通じる世界観。これは一生読み続けたいような、人生の後半にこそ味わえるような、とても深い絵本。子どもよりはおじいさんとかに勧めたいような(7.8)
はなたれこぞうさま★ 太田大八絵・・・含蓄のあるこの話。小学高学年でも読んで欲しい(5.4)
「りゅうとびわほうし」 「あかい雲」「ぼたんの花とわかもの」
⇒「川崎大治おはなしえほん」(4歳欄)

他・日本の民話
はちかつぎひめ (松谷みよ子むかしむかし) 松谷みよ子・梅田俊作・・・少し大人っぽい昔話。姫様ものなので娘は好き(7.3)
⇒田島征彦(下記・一般) 

各国の民話

中国の民話 君島久子訳(再話) ※小学中級欄にもあり
□****王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 7)★ (4,5歳〜) 赤羽末吉絵・・・王様の難題に応えていく、そっくりな9人の兄弟の話。9人の名前が「ちからもち」「くいしんぼう」「さむがりや」「切ってくれ」等々、とんでもなくて笑える。そして次の難題に登場するのが誰か推理する楽しみもある。少し古い(1969年作品)けれど、楽しめた(7.7)
こんや、妖怪がやってくる――中国のむかしばなし 小野かおる絵・・・今夜、妖怪がやってきて、食べられるおばあさんが泣き泣き道を歩いていると、友達のぞうきんとか棍棒、牛の糞などが話を聞いて「きっと助けてあげる」と。そしてみんなで妖怪退治。猿蟹合戦の後半に似ている(8.7)
**たなばた(こどものとも傑作集 49) (こ3歳〜) 中国の説話 初山滋絵・・・天女の織姫と牛飼いのお話。天の星々の昔話の感じ。個人的には絵が好きじゃない(7.8)
チワンのにしき―中国民話 (おはなし創作えほん 21) 赤羽末吉絵・・・なかなか起伏にとんだ、チワン族の昔話。ちょっと残酷な部分もあるけれど、面白いかな(7.3)
ほしになったりゅうのきば―中国民話 (日本傑作絵本シリーズ) (5,6歳〜) 赤羽末吉絵・・・2頭の竜のけんかのせいで、世界中の天に裂け目ができた。天才がおき、ある村のサンが、天の裂け目を繕いに旅立つ。とてもスケールの大きな話で、不思議な人物や不思議なグッズもいろいろ出てくる。そして全体的に美しく物悲しい。今でも裂け目を繕い続けていて、その跡が星なんだと締めくくられる(7.6)
マーリャンとまほうのふで―中国のむかし話★ ・・・中国で人気のある民話らしい。それもそのはず、とても面白い。長編にしても面白そう。描いたものが本当になる魔法の筆をもつ天才的な絵師、マーリャンのお話(7.3)
やさしいりゅう (えほん・こどもとともに) ・・・戦争を起こす人間に腹を立てた神様に、3年間1滴の雨も降らせるなと命じられた竜王。けれど乾きに苦しむ地界を目にして、竜王は雨を降らしてしまう。2月2日に中国でとうもろこしを炒る風習の元になった民間伝説を絵本にしたもの、らしい。内容も絵も中国らしい。娘は龍を罰する「神」を理解できなかったみたい(6.2)
山いっぱいのきんか ・・・山にその日だけ金貨がいっぱい現れる。たまたま通りかかった男は金貨を3枚不思議なおじいさんからもらう。男は欲張ってもっと沢山の金貨をこっそりかごに入れる。けれどもっと欲張って、大急ぎで帰って親族みんなで大きなかごを持って山に行って・・・と考え、邪魔になった金貨を全部捨てて家に急ぐ。けれど山に向かう途中で翌日になってしまう・・・。人間の欲のお話の絵本(7.1)
「チベットのものいう鳥」「おひゃくしょうとえんまさま」「巨人グミヤーと太陽と月」(小野かおる絵)「ふえをふく岩」「月からきたトウヤーヤ」「くじゃくのはなび」

朝鮮のむかしばなし・・・在日2世の2人の女性による作品
**さんねん峠―朝鮮のむかしばなし (新・創作絵本 21) (5歳〜)・・・こけると3年で死ぬと言われる「さんねん峠」で、うっかりこけてしまった男の話。すっかり気が弱って病気になってしまった男を元気づけた少年のアイデアは・・・・。なかなか面白い(7.9)
へらない稲たば―朝鮮のむかしばなし (岩崎創作絵本 9) ・・・兄弟愛の美しい、ほんわか話の絵本(7.6)

ありがたいこってす! (4歳〜) 渡辺茂男訳 絶版 ユダヤの昔話・・・とても薀蓄にとんだ昔話。狭い家に大家族で暮らす男がラビに相談に行くと、次々と動物も家に入れて一緒に暮らすようにとアドバイスされ・・・。訳も楽しくて、読んでいて愉快。1976年作品(6.11)
おじいさんのおくりもの―ロシアのむかしばなし (ひくまの出版幼年絵本シリーズ―あおいうみ)(4〜8歳) 32p・・・貧しい身なりのおじいさんを一晩家に泊めてあげたら、「朝始めたことが夕方まで続く」と。なんのことか分からずすぐに忘れておかみさんがちょっとばかりの布を測り始めると、夕方まで終わらず、布がいっぱいに。それを聞いた金持ちのおかみさんは・・・というお話(7.4)
女トロルと8人の子どもたち―アイスランドの巨石ばなし (5,6歳〜)・・・アイスランドのトロルのお話。巨石の伝説(お母さんトロルが8人の子供を連れているとき、石になった)をお母さんが語る。他の国の昔話、の感じが出ていて、いい感じ(7.0)
がちょうになったむすめ―アムールの民話 (新・創作絵本) 絶版 ナギーシキン再話・・・うぬぼれていて、傲慢な怠け者になった娘ががちょうになってしまう「がちょうになったむすめ」と、愚かで虚栄心の強い欲張りな男が息子を死なせてしまう「きんのくびわ」の2話。どちらも少々怖い昔話(6.10)
くぎのスープ―スウェーデン民話 (おはなしのたからばこ 12) スズキコージ絵・・・けちんぼおばあさんと、お腹をすかせた旅人の話。一晩泊めてもらえることにはなったものの夕御飯など出してくれそうもないおばあさんに、男は「自分は釘と水だけでスープを作れるから大丈夫」と・・・。愉快な話なのだけれど、娘にはまだいまいち分からなかったみたい(7.1)
しごとをとりかえただんなさん ・・・ノルウェーの昔話。畑仕事が嫌になり、楽をしようと奥さんのおうち仕事と仕事を取り替えた若い旦那さんのお話。失敗ばかりで大惨事に。面白い(6.7) ※同じ話に「るすばんをしたオルリック」(下記デビッド・マッキー)、「しごとをとりかえたおやじさん」(こどものとも 6.5)、「すんだことはすんだこと」(下記ワンダ・ガアグ)、「あべこべものがたり」(下記ゆかいなゆかいなおはなし)
■*じょうずなわにのかぞえかた―たのしいどうぶつ昔話 竹下文子訳・・・「じょうずなわにのかぞえかた」(インドネシア・日本)「とうさんこぐまといたずらこぐま」(ロシア)「空をとんだかめの話」(イソップ寓話)「かしこいうさぎばあちゃんの話」(インド・アフリカ)「大きくなりたいしましまねこ」(アメリカ黒人)「コヨーテがはい色になったわけ」(北米インディアン)「空がおちてきた!」(インド・イギリス)「かあさんうさぎのつなひき」(アフリカ)の8話。ちょっとマイナーだけれど聞いたことはあるような昔話。そんなに面白いほどではないけれど、眠る前の読み聞かせとかにはいい長さかと(7.1)
太陽と月になった兄弟 (日本傑作絵本シリーズ) (4歳〜) インディオの昔話・・・昔、まだ空に太陽と月がなく、空の明るさで暮らしたいた頃、空を黒雲が覆い、人々は病気になり・・・。人々を救うため、空に飛び、太陽と月になった双子の兄弟の話。いまいち分かりにくいのだけれど、インディオらしさはなんとなく感じられる(6.10)
なんてこったい―ノルウェー民話より ・・・1840年のノルウェー民話集の中の一編らしい。ずっと石の下にいたドラゴンを助け出した男が、そのドラゴンに食べられそうになり・・・。キツネの知恵で助かる話の絵本(7.0)
□*ニューワと九とうの水牛 (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜)(小学初級〜) 小野かおる・・・中国桂林の昔話。桂林の大岩にまつわるお話。なんということのない話で、いまいちかな・・・と読みませんでした。
バーバ・ヤガー
笛ふきイワーヌシカ―ロシアの昔話 (世界の昔話傑作選) ・・・絵が可愛い。内容はちょっと笑えるけれど、登場人物たちの心理が日本人とは全く違うのか、いまいち分からない。全体的にお勧めされるほどでもない(7.10)
マブウとたいよう (福武の上級絵本) ・・・アフリカで暑いと不評の太陽が怒って北の国へ。そこでも最初は歓迎されるものの・・・。アフリカはどんどん暗く寒くなり、少年マブウが太陽を連れ帰るおつかいに出る。明るいお話(8.3)
レイバン―光をもたらしたカラス(5歳〜)・・・アメリカ先住民族の民話の絵本。ワタリガラスが、闇の中だったこの世に太陽を運びこんだお話。トーテムポールでよく見る鳥はこれだったのか、と。娘は「これ、本当の話?」(7.6)
⇒「世界の民族絵本集」(下記・一般) ⇒トミー・デ・パオラ(下記・一般)

他・一般

赤ちゃんをほしがったお人形 (幼年翻訳どうわ) ・・・ロシアのマトリョーシカの作られた由来のお話。絵もレトロ(1974年作品)で、味がある(8.1)

赤羽じゅんこの本 ※6歳欄にもあり
おまじないのてがみ (わくわくえどうわ) ・・・とても普通の女の子の、普通のお話。いじめ(?)、お母さんの病気、おまじない好きなおばあちゃんなどが出てきて、なかなか女の子には共感できる話かも。話し上手で、いい出来(7.0)
ゆうきメガネ (わくわく幼年どうわ) (5〜7歳)(小学初級〜)・・・「わらいボール」続編。どちらも小さな忍者が現れて、頼みごとをされ、「わらいボール」では笑いを、「ゆうきメガネ」では勇気を集めるよう頼まれる、という話。忍者が個性的だったりで、2冊順番に読んだ方が楽しめるけれど、「わらいボール」は確かにお勧めされていないだけあっていまいちな出来。笑いや勇気についてちょっと楽しみながら考えさせる童話かな?(7.3)
⇒「てつだいマウス・ハッピーズ」(下記) ⇒「より道はふしぎのはじまり」(小学中級欄) ⇒「ピアスの星」(小学上級欄)

あきやまただしの本 ※2歳欄・3歳欄・4歳欄にもあり
■***あしなが ★★・・・野良犬たちの物語の絵本。最近町にやって来た新顔犬、あしなが。脚も首もすらりと長い特異な体格で目を引き、野良犬たちはあしながと読んでいろいろと噂する。お城に住んでいる、とか、子犬を誘拐して食べた、とか・・・。けれど実際のあしながは知り合ってみれば、同じ野良犬で心は優しいし、結構気さく。子は珍しく「もう一回読んで」。好きらしい(7.1)
シマリスのしまおくん ・・・人間のはずの小学生の男の子が、シマリスに話しかけられる。「お父さんだよ。人間になってもう1年、そろそろ元の姿に戻ってはどうか」と・・・。不思議でとぼけた味のあきやまワールドの絵本(7.2)

アーサーシリーズ リリアン・ホーバン 木島始訳 絶版・・・原語での出版順はB@AC(1972〜1978年)。普通の男の子の普通の物語を、サルで語っている。お母さんの優しいで目線で日常を描いた、というのが感じられる。ただCは翻訳がひどい(7.5)
@アーサーのくまちゃん・・・小さいうちから仲良しだったクマのぬいぐるみ、もう大きいからとガレージセールに出すことにしたのだけれど・・・。
□Aアーサーのてがみともだち (ミセスこどもの本) ・・・アーサーのペンフレンドは・・・編。るすばんのおねえさん(=ベビーシッター)とか、てがみともだち(=ペンフレンド)とか、ちょっと分かりにくいかも。
Bアーサーのクリスマス・プレゼント・・・家族へのプレゼントにクッキーを焼こうとするのだけれど・・・。ちょっと笑える。
Cアーサーといもうと・・・これは内容を理解させようという和訳でなくて、ほとんど意味不明。読む価値なしかも。

アーサーとなかまたちシリーズ★・・・普通の男の子の物語が、ネズミのアーサーで語られている絵本。娘は珍しく「アーサー、好き。もっと読んで」と。特に@Aが好きなよう。
@アーサーと赤ちゃん・・・アーサーに二人目の妹ができるの巻(7.6)
Aアーサーのペット屋さん・・・犬を飼いたいアーサー、ちゃんと世話できることを見せるためにペット預かりを始めるの巻(7.6)
Bアーサーのたんじょうび・・・誕生日会が2つ同じ日に重なってしまって・・・の巻(7.6)
Cアーサーのなつやすみ・・・夏休み、家族で1週間、海辺のホテルで過ごすの巻(7.6)
■DD.W.じてんしゃにのる ■ED.W.うみにいく・・・アーサーも妹のD.Wが主役のこの2冊は、読者も妹向きのようで、幼い子向け(7.6)
初期作品が祐学社から(絶版):「アーサーのめがね」(7.6) 「アーサーのはな」「アーサーのヴァレンタインデー」

あたごの浦―讃岐のおはなし (こどものとも傑作集) (3歳〜) 大道あや絵・・・ちょっと面白い方言で描かれた、海辺のたこや魚たちによる演芸会(7.6)
あたしって、しあわせ!(小学初級〜) エヴァ・エリクソン絵 136p・・・小学1年の女の子が、眠れない夜に羊の数を数える代わりに、「わたしって、しあわせ」と思えた時のことをひとつずつ思い出していく。小1になってからのあれこれ、それ以前のあれこれ、幸せじゃないことも思い出して、ちょっとごちゃごちゃしている。文字の少ないページもあり、やや大きめの文字なので、頁数ほどのボリュームはなくて読みやすいけれど、子どもがこういうのを喜ぶかどうかは疑問・・・。小1ともなるともう既に歴史があるんだな、とは思わされるけれど。装丁が可愛い(7.8)
***あたまをつかった小さなおばあさん (世界傑作童話シリーズ) (5,6歳〜)(小学初級〜) 山脇百合子絵 松岡享子訳 104p・・・原文は1935年の作品! 一人暮らしのおばあさんが、困ったことがあっても頭を使って解決(?)していく1年間の暮らしぶりが、短編集の形で描かれている。ちょっとずれているおばあさんで、娘は困りながら聞いていた(7.9)

あなぐまモンタン 茂市久美子・中村悦子・・・1冊だけ読みましたが、全部読みたくなるような内容でもなく・・・。機会があったら自分で読んでねってことで、他には手を出しませんでした。
「森のせんたくやさんあなぐまモンタン」「ひだまり村のあなぐまモンタン」
雨のじょうろとあなぐまモンタン (新しい日本の幼年童話) ・・・洗濯屋のあなぐまモンタンと雨の精の童話。絵でいい出来になっているかな(7.0)
「風の子ミトンとあなぐまモンタン」

あひるの手紙 (おはなしみーつけた! シリーズ) 朽木祥・ささめやゆき・・・これも「小さい子向けを書き慣れていない人に、小さい子向けに書いてもらってみた」類かな。読むほどではない、とうちでは読まず。

アーノルド・ローベルの童話 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄にもあり
きりぎりすくん ・・・きりぎりすくんが旅をする途中の出来事。いろんな、可笑しいくらい少し偏った面々に出会ったりする。きりぎりすくんのように「ぼくはちがう」といろんなことを見聞きして、偏らない広い心で生きていけたらいいな、と思う(8.0)
***ふくろうくん ・・・一人暮らしのふくろうの、とてもとぼけた味のある生活ぶりの短編集。ちょっとおばかなのか、ある意味天才的なのか・・・。おかしみがある(7.6)
4ひきのりっぱなこぐま (小学初級〜)・・・1965年の作品に絵をつけたもの。おじいさん熊と4匹の小熊たちのお話。頭の固いおじいさん、立派なクマとは・・・ということについても思い込みが激しくて、小熊たちの個性を認めていなかったけれど・・・。
⇒「ローベルおじさんのどうぶつものがたり」(小学中級欄)

あまがえる先生シリーズ (小学初級〜) 松岡達英・・・昆虫好きな子は好きそうな絵本。
「まよなかのびっくりコンサート」・・・カエルの産卵の絵本。可愛らしい絵だというのに、カエルが苦手の母は正視できなかった。それを娘は面白がっていた(7.7)
「ミドリ池きゅうしゅつ大さくせん」・・・干上がった池に取り残された生き物たちを助けようの巻(7.7)
Bみつけてたべよう! 野いちご教室・・・野いちごの種類とレシピ(7.7)
C1ねんずかん・・・冬眠から目覚めてから、また冬眠に入るまでのそれぞれの四季にあまがえる先生の目に映る自然の図鑑(7.8)

あまんきみこの本 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・小学中級欄にもあり・・・巨匠というくらいの方。あまり読む気になれず・・・。
海うさぎのきた日 南塚直子絵
エリちゃんでておいで (どうわランド) (小学初級〜)
**おにたのぼうし (おはなし名作絵本 2) 岩崎ちひろ絵・・・節分の日のお話。優しい子鬼、おにたの物語。「薄い布団で寝る病気のお母さん」「お金がなくてご飯も食べられていない女の子」と、昭和の匂いがすごくする。子にはこの状況を読みとるのは難しいのではと思えるし、大人にはお母さんのあまりにも非現実的な部分が理解し難いし(6.3)
おまけのじかん (ポプラちいさなおはなし 1) ・・・誕生日会が一日遅れになってしまった小さい妹とお姉ちゃんのお話(8.0)
ねんねんねん 南塚直子絵
花をかう日

アミーゴは、ぼくのともだち シュヴァイツァー ガース・ウィリアムス・・・とても地味な感じの、文字の多い絵本かな。人間の男の子と、プレーリードッグのアミーゴが互いに気になり、相手を認め、少しずつ近づき、友だちになるまでが繊細な心理描写などで語られる。娘は好き(7.5)
雨あがり (わくわくえどうわ)(小学1年〜) 福田岩緒絵・・・友だちと約束があるのに、無理やり勉強をさせるお母さん。そのせいで友だちとの関係が変になった男の子の、ごじゃごじゃした気持ち。なんだかいまいちだった(8.0)
***雨をよぶ龍 4年にいちどの雨ごい行事 秋山とも子・・・埼玉のある町でうるう年に行われる、雨ごいの行事の絵本。「りゅうだ(竜蛇)」を準備し、300人でその竜を運んでいく。なかなか壮大ですごい。娘も楽しんでいた(8.2)

アライグマのあらいくん★(小学初級) 高山栄子・土田義晴・・・「ちびくまくん」(下記)では、母と子の情愛をとても感じましたが、これはそんな情愛を受けながら育ったらこうなるだろうな、という感じの、小学低学年と思われる動物たちの物語。母は好き(特にA)。
@アライグマのあらいくん 92p・・・転校先の学校で、なかなか友だちができないアライグマのあらいくんのお話。隣の席のしろくまくんと仲良しになるまで(7.10)
Aあらいくんとサルのさるさわさん・・・転校して約半年、しろくまくんとのその後と、ちょっとわがままなくらい元気なさるさわさんの話(7.10)
Bあらいくんとブタのぶたどころさん・・・ぶたどころさんの夢は・・・の巻(7.10)
Cあらいくんとキリンのきりしまくん・・・参観日の日、きりしまくんは・・・の巻(7.10)
Dいつまでもずっとずーっとともだち (おはなしたんけんたい) ・・・しろくまくんが転校?の巻(7.11)

■**あるげつようびのあさ ユリ・シュルヴィッツ・・・1967年作品。ちょっと??系。子は「なんだ、これ? 面白くな〜い」と(6.11)

アルビン・トレッセルト(文)の絵本・・・詩情あふれる感じの文章。あまり読む気になれず・・・。
ロジャーデュボアザン絵:
海がやってきた ・・・夏の海に一番乗りで出かけた男の子の時間が、詩のような文章で綴られている。娘が好きじゃない系統なのだけれど、これはまだましだったみたい(7.7)
きんいろのとき―ゆたかな秋のものがたり ・・・秋の訪れが詩のように綴られている。けれど感謝祭など、日本にはなじみの薄いものが多くて、なぜ日本で翻訳して出版されるのか不思議な系統の1冊(7.11)
**しろいゆき あかるいゆき
***せかいの はてって どこですか? (5歳〜)・・・1匹だけ住む井の中の蛙が、世界の果てと思っていた井戸の外に出て、どんどん広がる「世界の果て」を目指すうちに、仲間たちに出会う。1958年作品。母が子供の頃好きだったような記憶がある。絵が素敵(6.3)
レナード・ワイスガード絵:
あまつぶぽとり すぷらっしゅ 渡辺茂男訳

安房直子(文)の本 ※6歳欄・8歳欄・小学中級欄にもあり
うさぎのくれたバレエシューズ (えほん・こどもとともに) (小学初級〜)・・・5年間バレエを習っている女の子と、うさぎの靴屋さんのお話。少し大きくなった女の子がたまには読む絵本、という感じかな?(5.11)
きつねのゆうしょくかい (どうわがいっぱい) (小学初級〜)・・・きつねの女の子が、人間に化けて、人間を呼んで夕食会をしたいとお父さんにわがままを言う。そこでお父さんは人間に化けて、夕食会に人間を招きに行くのだけれど・・・。記憶に絵が残りそうなお話(7.4)
てんぐのくれためんこ (小学初級〜) 46p・・・絵本の作りだけれど、絵本にしてはかなり文字が多い。てんぐのくれためんこで、キツネの子たちと勝負する男の子の話。めんこ好きな少年のための作品という感じ(1984年頃の作品で、当時にはまだ多かったかと)かな・・・(7.5)

アンソニー・ブラウンの絵本 ※5歳欄にもあり
かわっちゃうの? (児童図書館・絵本の部屋) さくまゆみこ訳・・・これからは何もかも変わるぞ、とお父さんに言われて一人留守番中の不安な、不思議な気持ちが伝わってくる(やかんが猫に変わったりしていく)、そしてお父さんが帰宅して、「何もかも変わる」がハッピーエンドに(赤ちゃんを抱いているお母さんも一緒に帰ってくる)。娘は「そういうことか」と笑顔に(7.6)
■*びくびくビリー (児童図書館・絵本の部屋)・・・心配性のビリーと、「心配ひきうけ人形」(グアテマラ発祥で世界中で知られるようになっているらしい)の話。人形のおかげで夜眠れるようになるけれど、今度はその人形が心配になってしまうビリー。そこで最後にはお互いがお互いの「心配ひきうけ人形」になれるように大量のお人形。なんだか安心感をくれるような絵本(6.7)
おんぶはこりごり★ ・・・毎日お母さんに頼ってばかりのパパと息子二人に、お母さんはこりごり。ついに家を出て、皆にお母さんの大変さ、ありがたさなどを知らしめる、というお話。構成や絵が絶妙で、お母さんがとても素敵に描かれている。娘は「こんなふうに、こりごりって出ていかないでね」と(7.4)
こうえんで…4つのお話 (児童図書館・絵本の部屋) ・・・公園に散歩に行く母&息子、父&娘の4人(ゴリラで描かれている)の、それぞれの視点での「公園での話」。絵などを楽しみ、絵本の中で楽しめる人用の絵本かな?(7.7)
■***すきですゴリラ (あかねせかいの本 12)★(6歳〜)・・・ゴリラが好きな女の子の話。質が高い(4.1) ⇒やはり質が高い。忙しいお父さんは暇もなくて、寂しい思いをしている女の子(父子家庭?)。誕生日にゴリラを所望するけれど、もらったのはありふれたゴリラ人形。そんなさびしさと、ゴリラの人形を介した素敵な世界と。まるで対極にありながら、ラストはその素敵な世界が現実にやってくる、という、短い中に才能が詰まっている1冊(6.7)
どうぶつえん ・・・一家で動物園に行く内容の絵本。ふつーの一家で、あまり良さが分からなかった」(7.5)
森のなかへ (児童図書館・絵本の部屋) ・・・森の中で少年が体験する、ちょっと不思議な世界を描いた絵本。結局は何でもないのだけれど、森の中だけに不思議なことが起きそうな・・・。大人っぽい作品かな(7.5)
⇒「ウィリー」(下記)

***アンナの赤いオーバー (児童図書館・絵本の部屋)★ アニタ・ローベル絵・・・戦争が終わって、家にある金時計などと交換にアンナの赤いオーバーを仕立てる。実話らしい。地味目の絵本だけれど、とっても上質(6.11)

飯野和好の本
ぬーくぬく (わくわくたべものおはなしえほん) ・・・日向に干されている途中の、干し芋と大根のお話の絵本。の〜んびりと、ゆっくりとした時間を過ごせる絵本かな、と(6.10)
ハのハの小天狗 (イメージの森) 飯野和好・・・女の子と峠の道を下校中、突然現れた忍者。ぼくはいつの間にか「ハのハの小天狗」になり、女の子は姫に。姫をかばって闘い、そしてまたいつも通りに・・・という短い絵本。「イメージの森」は「大人にも」というコンセプトで出されているシリーズらしく、確かにもっと大人になってから読んで、いろいろ想像するのが面白いかも(7.2)
ふようどのふよこちゃん★ ・・・里山の林に住む腐葉土の「ふよこちゃん」の話。昔の、人の役に立って働いていたきらきらした時代の話をお母さんから聞く。その後人は変わっていって、畑に農薬を撒いたりするようになり、やがて出ていき、今ではし〜んとしている。ふよこちゃんたちがずっといてくれたらいいと思わされる。夢のような生活が、ふよこちゃんたちの処だけにでも残っていてくれたら、と思い、これは最高のエコ育絵本だと思う(6.5)
⇒「しんた、ちょうたのすっとび!」(下記) ⇒「くろずみ小太郎旅日記」「ねぎぼうずのあさたろう」(6歳欄)

石津ちひろ(文)の絵本 ※4歳欄にもあり
おじいちゃんとのやくそく 松成真理子絵・・・大好きだったおじいちゃんが亡くなり、おじいちゃんの木とおしゃべりする女の子のお話。なんてことないような・・・(8.3)
きっとみずのそば 荒井良二絵・・・「きっとみずのそば」とメッセージを残して消えたペットの鳥を探して、アマゾン川とか水のあるところを世界中探す絵本。なんてことないような・・・(8.4)
⇒言葉遊び(4歳欄・8歳欄)

泉啓子の本 ※小学上級欄にもあり
ぼくらのピカピカ星 (どうわ ほのぼのシリーズ)(小学初級〜) 狩野ふきこ絵 62p・・・小1の男の子の一人称で話の続く童話。どちらかというとわんぱく・格好いい系の男の子。近所の家族ぐるみの付き合いの、クラスの一緒の男の子がいて、その子のお母さんが入院、お父さんは夜遅くて、なにかとお母さんはその子を気遣い・・・(7.5)
まほうのはっぱのおまじない (新日本ひまわり文庫2) 狩野ふきこ絵 76p・・・小2の女の子のお話。学校では喋られない女の子が、転校生と仲良くなっていく過程の物語。うちでは読みませんでした。

いずみは元気のかたまりです (ともだちって★いいな)★ ・・・「ともだちって★いいな」公募の受賞作品らしい。2年生になる前の春休み、団地に引っ越してきて、クラスも一緒になった女の子、いずみは男勝りで元気いっぱい。一方の男の子はちょっと軟弱で・・・。そんな2人が仲良くなっていく過程が描かれている。今時の男の子、女の子で面白い。子もいずみのキャラに笑って、かなり好きみたい(7.7)

いたずらまじょ子シリーズ(学年別こどもおはなし劇場・2年生)・・・好きなら小学2年くらいで自分で読んで欲しい感じのシリーズ。なので読まず。わざわざ触れさせたいようなシリーズでも決してない感じ。
@まじょ子どんな子ふしぎな子 Aふしぎなくにのまじょ子 Bいたずらまじょ子のボーイフレンド Cまじょ子のこわがらせこうかんにっき
他・既刊36冊

1円くんと五円じい(小学初級〜) 久住昌之・卓也(兄弟)・・・まだ幼稚園に行っていない4つ子の一円玉たちの話。お父さんは500円玉でお母さんは100円玉、高校生のお姉ちゃんは50円玉で小学生のお兄ちゃんは10円玉。そして79歳にして不思議な力を得たおじいちゃんは5円玉で、5円じい(ごえじい)。小学初級向けでありながら、お笑い担当と思われる1円玉兄弟の一人ジロベが、おならをしたり食べすぎたりおしっこをもらしたりするところがいまいち・・・。そんなのが好きなのは、5,6歳の一時だけかと。5,6歳に読み聞かせする方がいいのかも? でもまあ、子は好きなシリーズみたい。ややしょうもないけれど(8.0)
@1円くんと五円じい (単行本) 80p・・・5円じいと1円玉兄弟たちが遠くの森まで飛んで行くの巻
Aひみつのちていおんせん・・・地底温泉に行くの巻
Bかいぞく三人ぐみあらわる!・・・海に行くの巻
Cおばけやしきでうらめしや〜・・・お化けが出るという屋敷へ行くの巻
Dハラハラきょうりゅうえんそく・・・恐竜に会いに行くの巻

一円大王さま★ すとうあさえ・白土あつこ 69p・・・1年生になって、初めてもらう月100円のお小遣いの話。主人公は男の子。大人が読んでも「あるある」で面白い。後半はちょっといまいちな感じもあるのだけれど、1円にも愛着が持てそうな仕上がりで、良い(7.10)

イチンノロブ・ガンバートルの本 バーサンスレン・ボロルマー(妻)絵・・・夫妻で日本に留学
■*おかあさんとわるいキツネ モンゴルのおはなし (世界傑作絵本シリーズ) ★(4歳〜)・・・モンゴルのタイガにトナカイを飼ってオルツに暮らすお母さん。赤ちゃんをキツネに狙われ、お母さんは・・・。絵が素敵で、子も引き込まれて聞いていた(7.2)
バートルのこころのはな★ ・・・男の子が「こころのはな」という名の花の朝露を集めに(飲むと長生きができると言われているので、親孝行に)、夜に馬に乗って一人で山に。怖いドキドキ感の高まる絵と内容、教訓めいた部分はとってもさらりと自然で、良い絵本(7.2)
「ゴナンとかいぶつ モンゴルの昔話より」(8.0)

イーディス(エディス)・サッチャー・ハード&クレメント・ハード(夫妻)の絵本
かあさんふくろう ・・・子を巣立たせるフクロウの夫妻の写実的なお話。「科学絵本の傑作」と紹介されている。1974年作品。絵本っぽい甘さのない作品(6.7)
ウィルキィのちきゅう★ 絶版・・・ウィルキィという少年が地球の絵を描いていく。太陽、海、空、緑、恐竜、原始人、そして町、都会、緑のない地球へ・・・。その様が地球の歴史のよう。ウィルキィはこんな絵が描きたかったんじゃない、と、新しい絵を描いていく。どんな絵を描きたかったのか、じっくりと考えて・・・それは、自然と調和して生きる人々のいる、緑の美しい地球。読者にも考えさせる、環境絵本かと(6.10)

いぬのマーサのえほん 全5巻 スーザン・メドー 絶版・・・あいうえおスープ(ABCマカロニを浮かべたスープのことかと・・・)を飲んで、べらべらしゃべるようになった飼い犬のマーサのお話(6.10)
@*いぬのマーサがしゃべったら ・・・しゃべれるようになってから・・・編
Aいぬのマーサがでんわをしたら・・・電話でクイズに答えて、犬お断りのペンションご招待に当選したマーサ編
Cいぬのマーサがさんぽにいったら・・・散歩コースに越してきた家には”ダメ犬”がいて・・・編
Dいぬのマーサとスープのひみつ・・・毎日食べるあいうえおスープのおかげで言葉がしゃべれるマーサ。ところがスープ会社社長が経費削減のために文字を半分減らして・・・編
Bまじょのスーパーマーケット・・・ハロウィーン編。魔女のスーパーマーケットに紛れ込んでしまいます。その陳列物がメインの、番外編かな(6.11)

今村葦子の本 ※8歳欄・小学中級欄にもあり
こぎつねボック (わくわくえどうわ)(小学初級〜)・・・この作者のなにかしら宗教色の強い感じがこの作品にも感じられた。聖人の幼少期を描いた、みたいな作風だなあ、と。読み聞かせしませんでした。
トゲトゲぼうや 西村繁男絵・・・ハリネズミの子が友だちが欲しいと山に友だち探しに行く。そんなとげとげの体じゃあ友だちなんて・・・と両親は言うけれど。ちょっとラストがやっぱり宗教っぽくていやかな(8.1)
ゆきのよあけ (絵本・こどものひろば)★ あべ弘士絵・・・お母さんは狐に食べられてしまった(のだろう)、一人ぼっちでいるうさぎの子が、ふくろうときつねに狙われながら走る雪の夜の話。無事逃げおせ、夜が明ける。小1には言葉遣いなど少し難しいかも。けれど子うさぎを心配してか、じっとよく聞いていた。自然の厳しさ、そこで生きる難しさと尊さが描かれていて、触れさせたい感じの良い一冊(7.1)
⇒「かぜの学校」「ぶな森のキッキ」(下記)

いやはや (小学初級〜)・・・猫は飛ぶのが当たり前、というところに住む、飛べない猫と豚のお話。猫は飛ぶのがあたり前という前提で話が進むのが不思議で楽しい。奥も深い気のする1冊(5.11)

ウィリー アンソニー・ブラウン・・・極普通の男の子をゴリラで描いた絵本。アメリカの少年たちに人気だったらしい(7.4)
こしぬけウィリー (児童図書館・絵本の部屋) ・・・悪くなくてもすぐ「ごめんなさい」と言ってしまうウィリー。そこで改造計画を始めるけれど・・・受けていた。
ウィリーとともだち ・・・ウィリーに見た目は全く違う友だちができる。ほのぼの。
□「ウィリーの絵」・・・いろんな有名な絵画を模して描いたウィリーの絵。遊び心がいっぱいで面白い。小学上級向け?
「ボールのまじゅつしウィリー」・・・サッカーするウィリー

ウィリアム・スタイグの絵本  ※小学中級欄・小学上級欄にもあり
■**歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋) ・・・歯医者のチュー先生、名医だけれど、猫やキツネはお断り。けれどある日、あまりにも痛そうなキツネを診察することになり・・・。キツネは治ったらぱくりといってしまおう、と考えている。そこで・・・先生夫妻がおしゃれ(7.1)
みにくいシュレック(3歳〜)・・・ディズニー「シュレック」の原作。けれど映画とは異なるお話の絵本。みにくいシュレックの、汚れたもの、醜いもの、悪しきものが大好きなキャラクターの、幸福と愛。価値判断がまったく異質で、そこが素敵(6.11)
ものいうほね (評論社の児童図書館・絵本の部屋) 瀬田貞二訳・・・ブタのお嬢さん、パールが学校の帰りに道草して拾ったのは、「もの言う」小さな骨。その骨との、スリリングな(追剥やキツネに出会って)帰り道。「こんな骨、欲しいなぁ」と、子と言いあった。訳が難しめ(7.4)
■*****ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)★ ・・・魔法の小石を拾ったロバのシルベスターのお話。面白いSFを子ども向けの絵本にうまくしてしまったような、世界ができあがっている。子も好き(6.4)
「ねずみの歯いしゃさんアフリカへいく」(7.1) 「いやだいやだのスピンキー」 「ねずみとくじら」 ■「ちいさくなったおにいちゃん」 「ケーレブとケート」 「ザバジャバジャングル」 ■「空とぶゴーキー」 「ジークの魔法のハーモニカ」 「くぎになったソロモン」(6.6) 「ぶたのめいかしゅローランド」
⇒「ピッツァぼうや」(4歳欄) ⇒「ゆうかんなアイリーン」(6歳欄)

ウィル&ニコラスの本・・・クラシカルなコンビ作品。かなり古いと見えて、古典絵本好きな大人向きのような感じさえして読む気にならず・・・。
ちいさなおんどり
ふたりのあか毛
⇒「みつけたものとさわったもの」(5歳欄)

うきわねこ ・・・子猫の「えびお」が主役の、絵の可愛い絵本。けれど大人好みではないかと・・・(6.9)
□*****うさぎのなぞなぞ屋 (わくわくBOOKS) さとうまきこ・黒井健 63p・・・うさぎのなぞなぞ屋での不思議な出来事と、おばあちゃんからのプレゼント。7歳向けくらいの内容なのだけれど、文字数はかなりあるほう。読書好きで、文字がいっぱいじゃないと物足りない7歳に勧めるのにいい感じの本かな(8.1)

内田麟太郎(文)の本・・・「はやり」な感じですが、好き嫌いが分かれそう。うちはどちらかというと苦手で、あまり読まず。 ※4歳欄・5歳欄にもあり
こっそり おてがみ 福田岩緒絵 69p
さかさまライオン (絵本・ちいさななかまたち) (童3歳〜)(4,5歳〜) 長新太絵・・・ちょっと分かりにくくて、個人的にはいまいち。ライオンの影と、ライオンの不思議な絵本(7.3)
でっかいでっかい (とっておきのどうわ)(小学1〜3年) 飯野和好絵 78p
とってもいいこと 荒井良二絵・・・ナンセンス系の絵本? 良さが分からず・・・(7.3)
□*ぼくはぼくだよ ・・・「お前は本当は何色だ」といじわるオウムに言われたカメレオンの話の絵本。・・・いまいちかな(7.3)
⇒「ぶたのぶたじろうさん」「ふしぎの森のヤーヤー」(下記) ⇒「うそつきのつき」(言葉遊び)
⇒「絵本のマーチ・行事絵本」「おでんさむらい」(6歳欄) 
⇒「ありがとうサンタさん」(8歳欄・クリスマス) ⇒「うまれてきたんだよ」「ぼくたちはなく」(小学上級欄)

エインゲルダ・アーディゾーニ(エドワード・アーディゾーニの長男の嫁)&エドワード・アーディゾーニ(絵)の絵本・・・長男の嫁が子どもにお話を聞かせているのを聞いて、エドワード・アーディゾーニが絵本にしようと提案したらしい。「チムシリーズ」(⇒6歳欄)が最初その子のために書かれたっていう、そして40代で亡くなってしまったという、長男の嫁ですね。
つきよのぼうけん ・・・1973年作品。子どもたちが大きくなって、ある日捨てられたお人形やテディベアたち。3人で捨てられたおもちゃの機関車に乗って、新しいうちを探して走る。そして・・・。子どもにもテディベアたちにも素敵なハッピーエンドの優しいお話。クリスマスの頃のお話です(7.6)
まいごになったおにんぎょう (岩波の子どもの本) 47p・・・1966年作品。人形が好きでない女の子が、自分の人形をぞんざいに扱っているうちに、スーパーの冷凍庫に。そしていつもその人形を気にしていたスーパーの別の女の子のお客にもらわれていくまで(7.7)

エゴン・マチーセンの本・・・デンマークの代表的作家(故人)
■*さるのオズワルド(5歳〜) 松岡享子訳・・・1947年作品! さるのオズワルドが横暴なボスざるに「No!」を言いだして、ボスがいいボスに変わる、という絵本なのだけれど、ページの初めにいちいち言い間違いをして、「おっとまちがい」と言い直す、という遊びがあり、読んでいて楽しい。こんな絵本を作るセンスに脱帽(7.2)
ひとりぼっちのこねずみ (世界傑作絵本シリーズ―デンマークの絵本)(4歳〜) 絶版・・・一人ぼっちで空腹で、落ち込んでいる子ネズミが、一念発起、「ねずみらしさ」を発揮して、立派な親ネズミになるまで。大人にも通用する深い内容。6歳前後からによさそう(4.8) ⇒ 久々に読みましたが、ちょっとわけ分からなかった・・・。私の読解力が落ちている!?(7.5)
⇒「あおい目のこねこ」(4歳欄)

エドワード・アーディゾーニの絵本
ダイアナと大きなサイ★・・・動物園を逃げ出した風邪ひきのサイと暮らしたダイアナの物語。なんて素敵。こんな格好いい女の子の出てくる物語に、子ども時代に出会っていたかったと思う。母がとても気に入った。子も嫌いではない(6.3)
****時計つくりのジョニー (5歳〜)・・・小さいから無理だと馬鹿にされ、親にも理解されないけれど、一人でこつこつ精密に大時計を作り上げるジョニーくんのお話。作り上げた時の、理解されるという喜び。好きな子は大好きだろう。娘は「ミニっこくて壊れない時計をこの子に作って欲しい」と(8.6)
⇒「チムシリーズ」(6歳欄)
(絵のみエドワード・アーディゾーニ↓)
■*あめあめふれふれもっとふれ (の3歳〜)
小さなきかんしゃ (グレアム・グリーンの乗りもの絵本) 「小さな乗合い馬車」もあり
⇒エインゲルダ・アーディゾーニ欄(上記) ⇒「町かどのジム」「マローンおばさん」(小学中級欄・ファージョン) ⇒「マチルダばあや」(小学上級欄)

えびなみつるの本
おとうさんにもらった… ・・・お父さんにもらった物をテーマにした短い漫画風のコメディータッチのお話数話。もらったのは「ナイフ」とか「マッチ」とかで、便利さ、そして危険を教える内容(5.11)
□*きみの町に星をみているねこはいないかい ・・・短い絵本なのだけれど、しゃれていて楽しい。ある日落ちてきた円盤には、地球上の猫にしか見えない宇宙人が・・・(6.11)

えほん・こどものまつり
こうたのてんぐ山えにっき 渡辺有一・・・埼玉のてんぐまつりの準備から本番までが小1の男の子の絵日記の形で語られている。あまり分からない祭り用語とか出てくるし、これはその地域に住んで、その祭りに馴染のある人が読むのにはいいシリーズかも。他の作品にまで手を出す気にはならなかった(7.5)
そうたのたからもの (宮城)
やまの花まつり ―埼玉県吉田町塚越「花まつり」
わらでっぽうとよるのみち―群馬県六合村「十日夜」
「とりおいの日」(新潟) 「きしわだのだんじりまつり」(大阪) 「あのこはだあれ」(若狭・あまんきみこ文) 「ふくの神どっさどっさどっさぁり」(土田義晴) 「な・か・よ・し」
「ムルンとサルタイ」(モンゴル 和歌山静子絵) 「パコのあきまつり」(メキシコ) 「いのちのおくりもの」

エルサ・ベスコフの絵本 ※5歳欄にもあり・・・とても古い時代の、古典的・伝説的作者かと。古いだけにコレクションにはいいのかもしれないけれど、個人的に不得手で読まず。
ウッレのスキーのたび
しりたがりやのちいさな魚のお話 24p
リーサの庭の花まつり

エルマーのぼうけんシリーズ(5,6歳〜) 渡辺茂男訳・・・古き良き冒険童話かな。5歳〜8歳くらいの子によくお勧めされているけれど・・・うちでは手にするも読まず。ABはいまいちで、@が素晴らしいそうですが、母だけ読んでみましたがよく分からず。書かれた当時なら、他に類を見ず、かなり面白かったのだろうと思います。
@********エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
A*エルマーとりゅう
Bエルマーと16ぴきのりゅう

エロイーズ・・・ホテルにほぼ一人住まいの6歳の少女、エロイーズの絵本。クラシックでおしゃれなのかな!? 1950年代のNYが舞台らしく、好きな女性・女の子は好きなのかも!? うちでは読まず!
エロイーズ
「エロイーズのクリスマス」「エロイーズ、パリへいく」「エロイーズ、モスクワへいく」

おいてきぼりのジョー (3歳〜)・・・25兵隊の一匹、ジョーは2列になっても3列になってもはみ出してしまい・・・。25の約数を楽しい絵本にしている。算数を扱った絵本(7.6)
大きいゾウと小さいゾウ (子ども図書館)(小学1〜3年)・・・動物の面白いお話が表題作他4話。1955年作品から選んだ4話が日本で1968年に刊行。レトロ。ちょっと古いかな・・・。
おおきなたまご (4,5歳〜)・・・男の子が、家の牝鶏が大きな卵を温めていることに気づき(というか、大きな卵にのっかっている)、部屋に持って帰る。そして卵から孵ったのは・・・ドラゴン。男の子のドラゴン育て。文字数は少ないけれど、おしゃれで素敵(6.11)

太田京子の本
と・も・だ・ちって、大すき! (新こども文庫) 宮本忠夫絵・・・2年3組の教室の冬の話。小2らしいざわざわ感があって、なにも本で読まなくても体験してそう・・・というリアル感。読むほどでも・・・と(8.0) ※「大すき!」シリーズ:「ママ、だいだい大すき!」「パパ、だいだい大すき!」 Bおばあちゃん、大すき!Cおじいちゃん、大すき!
バンザイ!なかやまくん (草炎社・新こども文庫) 宮本忠夫絵 85p・・・1年生になって、まだ学校でしゃべれないなかやまくん。出席をとるときの「はい」も言えずにいる。そのなかやまくんが、みんなの前でしゃべるまで。周りの子たちがとてもいい。娘も楽しんで聞いていた(8.0)

大友康夫の本
⇒「3人のまじょとドラゴン」「ヘンリーとハリーの本」(下記)

おこちゃん 山本容子・・・う〜ん・・・あまり子ども向けにお勧めするような本でも・・・と、読みませんでした。
大どろぼう くまさん (スピカみんなのえほん) ふりやかよこ・・・宝石泥棒と森に住むおじいさんの話。「ジャンバルジャン」のような・・・。ちょっとありきたりだけれど、母が感涙(6.0)
おかし・な・ごはん (日本の絵本) (5,6歳〜) 山岡ひかる・・・ある日から、ご飯とおやつが逆転する話。朝ご飯、給食、夕食とすべてお菓子で、おやつはちょっぴりのご飯かおかず。お菓子をいっぱい食べると誉められるけれど、おやつのご飯は少なすぎて、そのうち・・・。アイデアは面白いのだろうけれど、描き方がいまいち(6.7)

オコジョのタッチィ・・・絵は色彩も可愛くて、巧いのだろうけれどお話に合っているかと言えばそうではなく、動物や、人間の子どもが一人で暮らしているらしいお話の世界もあまり確立されている感がなく、ストーリー自体も完成されておらず・・・器用な素人が作った絵本、という感のぬぐえない作品でした。山に住むオコジョのタッチィが主人公の絵本シリーズ(7.1)
@ねんにいちどのおきゃくさま・・・山に暮らすおじいさんが年に一度だけ会う孫。けれどおじいさんは山を離れることになり、孫と会えなくなると思ったタッチィは・・・の巻。いまいち。
Aはるをさがしに ・・・もうすぐ春。早く仲良しのくまさんを冬眠から目覚めさせたいと思ったタッチィは・・・。ちょっとひどい出来。
Bなつのやくそく・・・羊の子とのお話。これが一番まともな出来。
Cあきにであったおともだち・・・お茶会の巻。いまいち。

おじいちゃんがきたひから (世界の傑作絵本B) ・・・おばあちゃんを亡くして悲しいおじいちゃんと、5,6歳かと思われる孫のお話の絵本。地味でなんということはないのだけれど、こうやって子どもは優しさを身に着けていくのかな、と(7.6)
おじいちゃん だいすき ロブ・ルイス・・・熊のおじいちゃんとぼくの短いお話3話。このおじいちゃんがとってもいい。ユーモラスで、是非このユーモラスさの分かる7歳以降に読んでほしい! 6歳半、いまいち分かっていないよう・・・(6.7) 続編「おじいちゃんとかくれんぼ」 ⇒どちらもアーノルド・ローベル「がまくんとかえるくん」の、おじいちゃんと男の孫編といった感じ。「おじいちゃんだいすき」のほうが面白いかな(7.10)
おじいちゃん だいすき (あかねせかいの本 10)★ ・・・第31回課題図書。おばあちゃんが亡くなって一人暮らしになったおじいちゃんが、ぼくのうちに遊びにやって来る。田舎を離れて都会にやって来たおじいちゃんの家の中での様子を男の子の目でつづる。最初と最後の見開きに、何コマかのおじいちゃんの様子が描かれていて、始めの見開きにはおばあちゃんの死までが、終わりの見開きには田舎に帰ってからのおじいちゃんのその後が描かれている。全てを通して、おじいちゃんの生が等身大で描かれていて、とてもいい。大人にもいい絵本だと思える。1981年作品(7.1)
■*おじいちゃんといっしょに (アメリカ創作絵本シリーズ 13) 絶版 アリキ・ブランデンバーグ 代田昇訳・・・おじいちゃんと孫娘。うまれたときから近くにいてかけがえのない人になったおじいちゃん。孫娘の成長と、おじいちゃんの死。作者が自らのことを描いたのかと思わされる。しっとりとしたいい作品(5.11)
おじいちゃんとテオのすてきな庭 (小学初級)・・・庭仕事が大好きなおじいちゃん。けれど庭のないアパートに引っ越すことになり、テオは一緒に大きなキャンパスに絵を書き足していって、絵の庭造り(7.0) ⇒物を持つこと自体が真の幸福ではなく、って絵本かな?(8.1)
おじいちゃんにあいに (えほんライブラリー) スベン・オットー絵・・・来年小学生という女の子が、森の中を歩いておじいちゃんのうちまで行く。森は秋、リスやオオジカの出てくるような土地(北欧らしい)。詩情あふれる感じの文章で、格調高い。ちょっと退屈ではあるかも(7.4)
■ ****おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん★ 長谷川義史・・・よく4,5歳向きとかとしてお勧めされているけれど、これは7歳くらいで自分で呼んで欲しい絵本(5.3) ⇒7歳、作者本人の読み聞かせライブで読んでもらえ、娘も「私のおばあちゃんのおばあちゃんのおばあちゃんは・・・」とか言うように。
おじいちゃんのたからもの (子どもの本) (小学初級〜) 61p・・・1994年作品で、ちょっとレトロ。1年2組の男の子、おじいちゃんに借りた大事な虫眼鏡を、他の子に貸すことになってしまい、返してもらえないままおじいちゃんは突然倒れて亡くなってしまう・・・。地味な話だけれど、子どもは結構こういうのも好き。「この絵すごい!」と言っていました(版画かな?)。虫眼鏡が欲しくなりました(7.3)
おじいちゃんの目、ぼくの目 (文研の創作えどうわ) (小学1年〜)(6〜9歳) パトリシア・マクラクラン 広野多珂子絵・・・僕が一番好きなのはおじいちゃんのうち。おじいちゃんの家では、目の見えないおじいちゃんのように「見る」ことができるから。1979年作品、日本では1999年初版。目以外で「見る」ことが描かれている、薄いけれど文字はいっぱいの童話。子は結構好き(7.0)
おじいちゃんのライカ (評論社の児童図書館・絵本の部屋) ・・・幼稚園の男の子が語る、おじいちゃんのゴールデン・レトリバー、ライカの死。園児の話だけれど、漢字も結構使われた文字の小さ目の絵本で、もっと大きくなって心を見直して書いた、という感じで、7,8歳によさそう。大人っぽい絵本(7.3)
おしゃべりな毛糸玉 (えほんのもり) 小泉るみ子絵 32p・・・一人で暮らすおばあさん、古い毛糸玉を出してきてつなぎ合わせ、肩かけを作ってみたら、1冬の間、いろんな昔の思い出を肩掛けが話しかけてくれて・・・という絵本(8.4)
おしゃべりなニンジン (5歳〜)・・・昔は人参はおしゃべりで乱暴、それがどうしておとなしいウサギたちの怒りを買い、しゃべらなくなったかのお話の絵本。ふざけた話だけれど、それを粋に語っていて、それなりに世界を作っている(6.7)

おしりたんてい トロル
@おしりたんてい (単行本) ・・・おしり探偵登場。漫画みたい。推理する物語に一応なっていて、迷路etc.もある。子どもは喜んで読んでいた。「けっこう面白かった。いろいろ楽しめるし」らしい(8.11)
Aププッ レインボーダイヤをさがせ!
Bププッ ちいさなしょちょうの大ピンチ!?
Cププッ きえたおべんとうのなぞ!
Dむらさきふじんのあんごうじけん

おてつだいねこシリーズ★(小学2,3年〜) 全4冊 竹下文子・鈴木まもる
@わたしおてつだいねこ ★ 78p・・・「猫の手も借りたい」とつぶやいたおばさんのうちに、「雇いませんか?」と現れた猫。「なんでもできます」と言うけれど、その実、なにもできなくて・・・。ほのぼの可愛くて、巧い。子どもにも大人にも面白い。イラストも可愛い(7.10)
Aはしれおてつだいねこ・・・その後。あまり何もできないのだけれど、ちょっとは役にたちたい猫。そこからちょっとしたドラマが生まれていて、やっぱり巧い(7.10)
Bおてつだいねこのクリスマス★・・・クリスマス、知り合いのケーキ屋のお手伝いをすることになったおてつだい猫。可愛い。大人にも(7.11)
Cおてつだいねこのこもりうた・・・風邪気味で寝ているおばさんのために・・・の巻(7.11)
※「はじめてのえほんシリーズ」(絶版) @おてつだいねこのおつかい Aおてつだいねこのぶくぶくぶく Bおてつだいねこのホットケーキ

■*おでんおんせんにいく (おはなしドロップ) 中川ひろたか・長谷川義史 63p・・・食材たちがスーパー銭湯に行く話。さつまあげ一家はおでんの湯で寛ぐ、という・・・。わざわざ読むほどの面白さではない気がするのだけれど・・・冬に読むとおでんは食べたくなった(7.1)
■*おとうとバーゲンします! 韓国・・・弟を売りに市場に出かけるお姉ちゃんのお話。お人形ひとつでいかが?とバーゲンするけれど買い手が見つからず、弟のセールスポイントをあげていく。そうすると買い手が現れるけれど、やっぱり弟が惜しくなって、いくらでも売らない!と。ちょっと訳と絵がいまいちな気もするけれど、可愛い話(6.7)
おとうふ百ちょうあぶらげ百まい (新あかね幼年どうわ)★ (5〜7歳) 三田村信行・長野ヒデ子 76p・・・小さな豆腐屋とキツネの子の話。このキツネの子が人間に化けて客としてきて・・・というところ、よくあるパターンだけれど、子はニコニコ聞いていた(7.4)
おとしものしちゃた 中山千夏・長新太・・・片づけ大好きな「サッサ」さんが、小さい「つ」を落としてしまって、小さい「つ」なしで話すようになる。だから題名も「おとしものしちゃた」。言葉遊びとお話が一緒になったような絵本(7.2)
おにいちゃんといっしょ (どうわコレクション)★(小学初級〜) ウルフ・スタルク はたこうしろう・・・7歳の「ぼく」の小学入学前のお話。パパとママが海外旅行に行く間、ぼくとお兄ちゃんは叔父、叔母のうちで過ごすことに。そこでの出来事がちょっと日本の7歳に比べるとクールで大人びた感じで描かれている。なんていうことのない話に思えるけれど、娘は好きみたい。楽しそうに聞いていた(7.2)
おねえちゃんって、もうたいへん! (おはなしトントン)★★ いとうみく・つじむらあゆこ・・・お母さんの再婚で妹ができた小1の女の子。ところが3歳の妹は、お姉ちゃんより大きな体の怪獣。でもこの妹が可愛くて、お姉ちゃんの困る様も面白くて、読んでいて楽しい童話。娘も「もっともっと読みたい。続きが欲しい〜」と。妹が自分のお母さんに甘えるシーンでは、「このお姉ちゃんの気持ち、分かる。涙出てきた」と(8.0)

小野寺悦子の本
しょぽろタクシーのおきゃくさま (子どもの本) (小学初級〜) 56p・・・女タクシー運転手、しょぽろさんの童話。かっぱや人魚などがでてくる。人がよくて、筋の通ったしょぽろさん。最後、出会った男性とそのまま一緒に暮らし始め・・・ってところは大人のメルヘンで、子どもにはまだ読んで欲しくない感じ。珍しく子が自分で読んだ本。「面白かった」と(8.3)
のねずみのちびすけ (スピカの創作童話) 62p・・・のねずみと、ビーズの人形の物語。文章にくせがあるけれど、楽しい冒険物語かな(8.0)
ふわり大おとこ (スピカ・どうわのおくりもの)(小学初級) 長野ヒデ子絵 77p・・・大男が小鳥たちと一緒にふわりと飛ぶお話。語り口も相まって、のんびりふうわりした感じ(8.2)

おのりえんの本 ※小学中級欄にもあり
こおにと山んじい (おはなしわくわくシリーズ)(小学初級〜) さもじろう絵 60p・・・小鬼二人と木の精である山んじいの話。う〜ん・・・。スランプの時に無理してがんばって作ってみたような感のある作品(7.6)
シラノせんせい たいへんだ! (おはなしカーニバル)(小学初級〜) 70p・・・サイのお医者さん、シラノ先生の、忙しくてドタバタな一日。字は大き目で読みやすい(7.6)
「お月さまよんで」(小学初級〜)

おばあちゃん (ほるぷ創作絵本) ・・・同居する82歳のおばあちゃんが転んでからおかしくなって、赤ちゃんのようになってやがて亡くなるまで。全ての人がやがては老いて亡くなるのだ、という、短くてシンプルながら良い絵本(7.2)
おばあちゃんからのありがとう (ぴかぴか童話) 名木田恵子・礒みゆき・・・小1の女の子と、ぼけているのかもしれないおばあさんの話。1995年作品。いまいちかな、と子には読みませんでした。
おばあちゃんのせなか (新・ともだちぶんこ) (小学初級) 砂田弘 93p・・・背中の曲がったおばあちゃん。どうして背中が曲がったのかのお話をおばあちゃんから聞く。敬老のための読書の本みたいな感じ。悪くはないけれど、うちではよみませんでした。

オバケちゃんの本(小学初級〜) 松谷みよ子・いとうひろし・・・分厚目で、しかも文字は小さい。7歳にはかなりボリュームのあるオバケちゃんの童話。
□@*オバケちゃん 118p・・・オバケちゃん一家やコウモリの住む静かな森に人間がやって来て木を全部切ってしまおうと・・・。それを阻止しようとしたり、コウモリのはぐれた両親を探したり。元々は1980年頃の作品で、当時は小学中級向け。それが妥当かと思われる文章量(7.3)
□Aオバケちゃん ねこによろしく 142p・・・途中まで読むもリタイヤ。長いです・・・。
(ここからは短くなります)
Bオバケちゃんとむわむわむう 70p・・・短く、文字は大き目になったけれど、内容も薄くなったような・・・。後は好きなら自分で読んでね、と(7.10)
Cオバケちゃんとおこりんぼママ 78p Dオバケちゃんといそがしおばさん Eオバケちゃんアカオニにあう
(ここからはちょっとまた長くなります)
Fオバケちゃん学校へいく G学校おばけのおひっこし Hオバケちゃんとはしるおばあさん

おばけマンション (小学初級〜) むらいかよ・・・途中で漫画形式になったり、シナリオ形式になったり。ちょっと物語としてはふざけている感のある作りで、読み聞かせは絶対したくない(読み聞かせしにくいだろうし)。もし機会があって好きなら、自分で読んで、というシリーズです。
@おばけマンション Dおばけはすきすき・きょうだいげんか 以下続・現在33冊

おはなしりょうりきょうしつシリーズ (小学初級〜) 寺村輝夫・・・好きなら7,8歳くらいで自分で読んで欲しいシリーズ。なので読まず。
こまったさんの
@スパゲティ Aカレーライス Bハンバーグ Cオムレツ Dサラダ Eグラタン Fサンドイッチ Gコロッケ Hラーメン Iシチュー

おひとよしのくま ・・・人からの依頼を断れなくて、自分のことをする暇もないおひとよしのクマと、クマに頼ってばかりの他の動物たちとのお話の絵本。自分らしく自分の時間を持つ方がいいよ、というお話(8.3)
おふろじゃ おふろじゃ―バスタブ王ビドグッド ・・・お風呂が大好きな王様の話? 絵を楽しむ絵本かと・・・。子ども向きではないかも(6.10)

おぼまことの本・・・1937年〜 台湾生まれ
さよならはいわない (PHPにこにこえほん) ・・・ぼくとおじいちゃんの絵本。そしておじいちゃんが亡くなるまで。作者の思い出話かな?と(7.3)
ねこくんのおうち (はじめてのどうわ 28)★ ・・・小さな家を建てた猫、皆にいろいろ言われて増築を続け、ついには立派な大きな家に。けれどこんなのが欲しかったんじゃない、ともう一度小さな家を作り直して満足する、というお話の絵本。母が好き。子も「みんなに作らされてる」と。人生にこんな家が建てられたら最高だと思う(7.4)
■「だいじょうぶロビン」(6.11)
⇒「サンタさんのうちへいけるかな」(5歳欄) ⇒「ひでちゃんとよばないで」(小学中級欄)

かいとうドチドチシリーズ★(小学初級〜) 柏葉幸子 ふくだじゅんこ・・・太りすぎて泥棒を引退したおじいさんドチドチと奥さんのサッサのお話。泥棒と言っても、盗んだものの代わりに素敵なプレゼントを置いていく、とりかえっこ泥棒。かつて盗んだ魔女の杖や、不思議の国のアリスに出てくるうさぎから盗んだキャンディー、白雪姫のお妃から盗んだしゃべる鏡などを家にもっている。サーカスから盗んだユニコーンたちも家にいて、そのアイテムたちのすごさとは裏腹にドチドチは太り過ぎやらでサッサによく怒られていて、その感じがいい。小学生になって、絵本に物足りなくなって、理解力もついてきた頃にぴったりなシリーズ。「ピーポポ・パトロール」(下記)と並んで、柏葉さん入門に(7.1)
@かいとうドチドチ びじゅつかんへいく (シリーズ本のチカラ) 63p・・・美術館の天使の絵が盗まれた?の巻
Aかいとうドチドチ雪のよるのプレゼント (シリーズ本のチカラ) ・・・ラーメンが食べたいの巻
Bかいとうドチドチ どろぼうコンテスト (シリーズ本のチカラ) ・・・屋敷で泥棒コンテストの巻

かえってきたドロンコ (えほんのもり) 宮本忠夫・・・男の子に拾われた野良猫、ドロンコ。ちょっと弱い男の子を守っていたのだけれど、野良時代の栄養不良が元で病気になって、今度は男の子が守ってくれる、という、猫と男の子の友情物語、かな(6.3)
カエルの目だま (福音館の単行本) 日高敏隆文・・・1951年の原稿らしい。自分の目玉は世界一、と豪語するカエル。けれどそれぞれがそれぞれに素晴らしい目玉を持っていることを知る、という内容がリズミカルに語られる絵本。いまいちかな、と(7.2)
かーくんの、にじのてがみ (草炎社新こども文庫) 宮本忠夫絵 85p・・・2年2組に転校してきたかーくんのお話。内気でクラスに馴染めなかったかーくんが、クラスに溶け込んでいくお話。おばあちゃんが孫に作ったみたいな作品で、お勧めされるほどでもなく、うちでは読みませんでした。

カストールのたのしいまいにち・・・大きな家に一人で住んでいるらしい、ビーバーのカストール。家には木工部屋、裁縫部屋などがあって、それぞれの部屋で一日仕事をする短い絵本。最後に作り方つき。
@あたらしいエプロンできた!・・・エプロンを作る(6.11)
Aたんじょうびにはケーキをやこう! ・・・ケーキを焼く(6.11)
Bだいくしごとをしようっと!・・・道具入れを木工大工(6.11)
「ふたりでペタペタペンキぬり」「まめをそだてよう!」

かぜがふいたら ルース・パーク文・・・変な怖い顔の練習をする男の子の話の絵本。まあまあ面白いかな?(7.3)

かぜの学校 今村葦子文・・・「ぶな森のキッキ」(下記)がいまいちだったので読む気になれず・・・。
@かぜの学校のはじまり 62p
Aかぜの学校のなかまたち

がちょうのペチューニアシリーズ ロジャー・デュボアザン 松岡享子訳・・・元々は倒産した佑学社刊。絵本ですが相当に文章は多いです。この作者の他の作品にもよく出てくるがちょうのペチューニアのお話。
□@***がちょうのペチューニア ・・・本に親しめば賢くなると、小脇に挟んだまま賢くなったと思い込んだペチューニアの知ったかぶりで起きる騒動。なかなか面白い(8.5)
Aペチューニアごようじん・・・「隣の芝生は青い」の絵本かな(8.5)
Bペチューニアのだいりょこう ・・・夫や子どもたちも出てくる。ペチューニア、都会へ行くの巻(8.5)
絶版(祐学社)⇒@おばかさんのペチューニア(=上記@) Aペチューニアごようじん(=A) Bペチューニアのだいりょこう(=B) Cペチューニアすきだよ Dペチューニアのうた(復刊ドットコムから再版) Eペチューニアのたからもの(8,9歳〜 童話館から再版) Fペチューニアのクリスマス(復刊ドットコムから再版)

上条さなえの童話 ※小学中級欄にもあり
ともだちは なきむしなこいぬ 伊東美貴絵 95p・・・子どものチワワと、新しい飼い主の小2の女の子の話。チワワの側の語りで話が進む。子はチワワを可愛いと言っていたけれど、母的には読むほどの作品でなかった(8.0)
ゆうきだよねパンダうさぎ (新しい日本の幼年童話) (小学初級〜) 長野ヒデ子絵・・・小1の2学期と思われる男の子の童話。字は小さめでじゃっかん多め。学校のうさぎ係になりたいのに勇気が出なくて挙手できず、ウサギ係もやれない男の子、ゆうき君と、目の周りに黒縁のあるうさぎ、パンダうさぎの話。もう一声欲しいような、ちょっと中途半端な感じ(6.11)

カラス とだこうしろう・・・山林伐採で山を去り、東京にやってきたカラスが、人間に嫌われながら汚れた空のゴミ捨て場の残飯をあさって生き、けれどまた山に戻っていくという絵本。いまいち伝えたいことが描き切れていなくて中途半端な感じ(7.2)
からからからが… (ぽっぽライブラリ みるみる絵本) 高田桂子・木曽秀夫・・・昔話風の絵本。意地悪なけちんぼばあさんをこらしめようと、「すがたかえ」という名の洞穴へ。そこはその名の通り、出てくるときには姿が変わっているというほら穴で・・・。言葉遣いは難しめだけれど内容は物足りなく、中途半端な感じ(7.11)

からだとこころのえほん
@おちんちんのはなし
Aけんかのきもち Bぜっこう Cありがとうのきもち Dぼくはいかない Eともだちがほしいの Iぼくらのむしとり ⇒「あそび島シリーズ」(6歳欄)
Fからだであそぼう あし Gからだであそぼう て Hうちにあかちゃんがうまれるの Jからだであそぼう かた Kきょうのぶにあったよ Lいっぽにほさんぽ!
Mおっぱいのはなし (からだとこころのえほん) ・・・女の子とお母さんが「おっぱい」のことを話す。血がおっぱいになる、10歳くらいからおっぱいは少しずつ大きくなる、ということなどを、ちょっと専門的な説明も交えながら。「おっぱい」が愛おしくなって、大事にできそうな本。母親学級でも読まれるといいように思う。私も産前に読んでおきたかった、と思った(6.8)
Nおめでとうたいせつなあなたへ O世界中のこどもたちが Pわたしはいまとてもしあわせです Qわたしのくつ

川をはさんでおおさわぎ アリキ・ブランデンバーグ絵・・・ある田舎の村の、川を挟んで東と西は橋一本でつながれていて仲が悪い。ある日の洪水で壊れた橋をそのままにして交流しないようにすると、互いの足りないところを補完しあうことができなくなって・・・。国同士を描いたかのような絵本の作品。訳がいまいちで読みにくい(7.5)
カンガルーのルーおばさん (あかね書房・復刊創作幼年童話)★(6〜8歳) 村山桂子・中谷千代子 77p・・・もう用のないポケットで「預かり屋」をすることにしたルーおばさん。お客様3名様とのエピソード。絵も相まって、本当にルーおばさんがいるみたいに思えてくる(7.3)

木葉井悦子の絵本 1937〜1995年・・・芸術的な絵を楽しむ絵本かと
アバディのパン・・・ナイジェリアの小さな町のアバディ通りのパン屋の一日。詩のような・・・(7.1)
おおきいそら (ほるぷ創作絵本) ・・・詩のような文章に絵(7.1)
カボチャありがとう★ ・・・娘は「この絵、わけが分からない」と。カボチャが歩き、欲しがる動物たちをどんどん乗せて食べさせてあげ、最後は食べつくされて種だけになって土に潜る、この短い絵本は、絵も内容もかなり大人向きなのかも。一人の立派な女性の生き様のようで、母には心に残った(7.0)
やまのかぜ ・・・よく分からない。芸術系??(7.1)
⇒「みずまき」 ⇒「ぼんさいじいさま」(小学中級欄)

きみがうちにくるまえ… ・・・うちにきた犬の前にして、少年が語りかける絵本。犬の保護施設に目を向けさせるためのような絵本、かな(6.8)
きみのかわりはどこにもいない (フォレスト・ブックス) 40p・・・「100匹の羊のうち1匹が迷子になったら、人はその1匹を探し、他の99匹以上に見つけ出したその1匹を喜ぶ」という聖書の言葉をそのまま絵本にしたもの(実際1匹が迷子になって、それを探し出すという絵本)。キリスト教を信じないもの(=迷子の1匹)もまた大事だ、みたいな意味だったように思う。わざわざ読むほどでも・・・と(8.2)

教会ねずみ(5歳〜)(小学初級〜) グレアム・オークリー・・・教会に住むねずみアーサーと、猫のサムソンの絵本。ネコとネズミだけれど、「みんな仲良く」という牧師さんの話をいつも聞いているので、仲良しで協力し合っている。絵本だけれどルビの付いた漢字がいっぱいで、字も小さめで多め。設定は楽しいけれど、古いせいかちょっと退屈かな、と・・・。
@**教会ねずみとのんきなねこ ・・・1972年作品。アーサー、町のねずみを教会に引越しさせるの巻(7.1)
A教会ねずみとのんきなねこの メリークリスマス! ・・・これは古さも感じないし、面白かった(7.2)
B教会ねずみとのんきなねこの わるものたいじ ・・・教会をどぶねずみたちにのっとられてしまった教会ねずみたちの作戦(7.1)
※絶版になっていますが他の出版社から「ねこのサムソン」シリーズとして
@さびしがりやのアーサーねずみ(=上記@) Aねこのサムソン海外ロケに B教会ねずみ、宇宙飛行士になる C教会ねずみのヴァカンス旅行 Dねずみのレストラン大作戦(=上記B) E教会ねずみ、ききいっぱつ! F教会ネズミのクリスマス(=上記A) Gゆうかいされたねこのサムソン

きょうだいきかんしゃ(ポ3〜5歳) 鶴見正夫文・・・1975・76年作品。C22型タンク機関車2台と、町の病院のトマト先生の話。古くて・・・。機関車好きならどうぞって感じでしょうか(7.4)
きょうだいきかんしゃたろうとじろう (絵本のひろば 16)
トマトせんせいのじどうしゃ (絵本のひろば 28)

きょうもおはなしよみたいな(小学初級〜) 全8冊 絶版・・・好きなら7,8歳くらいで自分で読んで欲しいお話集のシリーズ。なので読まず。
なわとびができた日の本 117p
「パジャマをきてよむ本」「子犬をかいたい日の本」「ひとりでこっそりよむ本」「おばけにあいたい日の本」「たんけんにもっていく本」「カレーをたべたい日の本」「おてつだいをしたくない日の本」

きょうりゅうがやってきた(小学初〜中級)
@*きょうりゅうが学校にやってきた (世界こどもの文学) ・・・題名で想像するより地味な作品。学校に草食の子どもの恐竜が突然現れる。そして地味に騒ぎになって・・・(7.6)
Aきょうりゅうで町はおおさわぎ・・・これも地味目で退屈・・・。町のコンクール開催の日、会場に恐竜が再び現れて・・・。ほのぼの系。もうB以下は読む気なし(7.6)
Bきょうりゅうが図書館にやってきた・・・今度は読書週間の図書館に現れる。また読んでみたけれど、これは地味さにも慣れたからか退屈でもなく、ただ終わりの方はやっぱり退屈目(7.6)
Cきょうりゅうがお店にやってきた
Dきょうりゅうがめいろにやってきた

きょうりゅうサイダー (新しい日本の幼年童話) (小学初級) 62p・・・いい子ちゃんで、「おてほん」と呼ばれている男の子が、そんな「いい子」の殻を破る、というのが、自動販売機から出てきた恐竜、サイダーを通して描かれている。最後にしゅわわとサイダーは消える。この作者のただ者じゃない感は、他にも有名作品があるはずだ、と思いきや、作者の橋本香折さんは現在の小森香折さんでした(7.6)
きょうはさいこう! (おはなしカーニバル) 95p・・・2匹のねずみの短いお話が6話。「がまくんとかえるくん」風の作品。どうってことのない話でした(8.6)
きんいろの雨 中川なをみ文 32p・・・これも「小さい子向けを書き慣れていない人に、小さい子向けに書いてもらってみた」類かな。読むほどではない、とうちでは読まず。
きんぎょ 韓国・・・金魚をつれて、おじいちゃんと一緒に誰もいない図書館に出かけて行き、そこで金魚と本の中に入っていき・・・。文字数は少ない、不思議な異空間の小さな絵本。不思議な読後感がちょっと大人っぽい(5.3)
きんぎょのおつかい  与謝野晶子・高部晴市・・・与謝野晶子の童話。金魚が電車でお使いに行くという話で、母としてはつっこみどころ満載で可笑しかったのだけれど、子はいまいちだったよう。「駅夫」「金だらい」「すていしょん」「太郎さん」などなど、とにかくレトロ(6.2)

くまのごろりん★ やえがしなおこ文・・・風車のごっとんと一緒に暮らしている熊のごろりんのお話。
@くまのごろりん まほうにちゅうい (おはなしトントン) ・・・ごろりんが魔法の使えるアリに魔法をかけられて、アリよりも小さくなってしまう。熊が主人公でありながら昆虫サイズの話で、そのギャップが楽しい(6.10)
Aくまのごろりん あまやどり (おはなしトントン29) ・・・ごっとんとの友情のお話かな? これは@ほど起伏には飛んでいない(6.10)
Bくまのごろりんと川のひみつ (おはなしトントン) ・・・川の始まりを見に行こう、とごろりんが冒険に。娘はこれが一番好きみたい(7.1)

くまのプーさんえほん(5,6歳〜) 全15冊 A.A.ミルン文 石井桃子訳・・・原文は1954年作。有名な絵はとっても可愛いのだけれど、翻訳がとてもクラシカルで、ほとんど古典のよう。子ども向きというより、大人の蔵書という扱いでOKのような・・・。トライするも断念。読みませんでした。
@プーのはちみつとり
Aプーあなにつまる ふしぎなあしあと Bプーのゾゾがり Cイーヨーのたんじょうび Dカンガとルー森にくる Eプーのほっきょくたんけん Fコブタと大こうずい Gプーのたのしいパーティー Hイーヨーのあたらしいうち Iトラーのあさごはん Jトラー木にのぼる Kプーあそびをはつめいする Lウサギまいごになる Mコブタのおてがら Nフクロのひっこし

くらべっこのじかん ポリー・ダンバー絵 もとしたいづみ訳・・・小学生になって、仲良しだった女の子に無視とかされ始める。けれどひまわりをペアで育てて、大きさ比べっこをクラスでするとき、その子とペアに。そして少しずつまた仲良くなっていく。一人称の語りの、短い絵本(7.0)

クリスマス
赤いぼうしのタルレーナ(かわいい小人のお話) 55p・・・フィンランドの作品で、トムテや妖精、サンタのお手伝いをする小人などがでてくる。イラストも可愛くて、色彩も綺麗。女の子は好きそう。サンタのお手伝いをする5001人のこびとの一人、タルレーナが迷子になり、サンタのところに戻れるまで、村のおばあさんのうちで過ごすお話。娘も好きみたい(8.2) ※続編「でておいで森のようせい」あり
■**サンタクロースと小人たち (5,6歳〜)(6歳〜)・・・サンタクロースが運ぶおもちゃを作ったり在庫整理したりする小人たちの話。仕事、として捉えられていて、その「働き」ぶりが会社のように語られていて、あまりクリスマスって感じではない・・・(6.2)
サンタクロースのおくりもの (世界の絵本ライブラリー) 絶版・・・絵本だけれど、ルビ付きの漢字がいっぱいで、文章も多め。クリスマスイブの夜、年老いたぼろぼろで孤独なロバと、12時になってトナカイを仕事から解放して、一人で残り仕事をやっているサンタクロースの話。途中は納得できない部分も多いけれど、結末はいい(7.1)
⇒「いちばんちいさいトナカイ」「そりぬすみ大さくせん」(下記マイケル・フォアマン)

グリム ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・8歳欄にもあり
ロバのおうじ―グリム童話より(4,5歳〜) バーバラ・クーニー絵・・・美しい文体、美しい絵、美しいお話の「ロバのおうじ」。やや難しい文体だけれど理解するようになっていて、娘はじっと聞いていた(7.5)
⇒下記も

グリム童話(バーナデット・ワッツ絵)
こびとのくつや ・・・ストーリーは雑かな、と(7.4)
白雪姫 (グリム童話) ・・・ちょっと残酷なグリム童話。絵が魅力的。つっこみどころ満載で、変な楽しみ方ができる(7.4)
ヘンゼルとグレーテル (大型絵本) (4,5歳〜)・・・下記・バーナデッド・ワッツのグリム絵本のほうが分かりやすいかな?と(7.5)
ラプンツェル (ヨーロッパ創作絵本シリーズ 24)★ 祐学社・・・面白い。子も気に入っていた。ハッピーエンドだけれど、本当の話もなのかな?と興味を持った。子も聞き入っていた(7.3)
「金をつむぐこびと」 「つぐみのひげの王さま」 ■「とんでもないおきゃくさま」(本当にとんでもない! 6.6) 「ブレーメンの音楽隊」 「雪ばら紅ばら」 「ヨリンデとヨリンゲル」
⇒「赤ずきん」(4歳欄 グリム) ⇒下記

バーナデッド・ワッツのグリム絵本 全6冊 福本友美子訳
ヘンゼルとグレーテルのおはなし (グリム絵本) ・・・変に要約されていないし、分かりやすい「ヘンゼルとグレーテル」(7.2)
「いばらひめ」 「うできき4人きょうだい」 ■「金のガチョウ」(5.9) 「しあわせなハンス」 「ラプンツェル」

クルミ森のおはなし ★ 末吉暁子文・・・小2の男の子コータの、夏休みから始める物語。そんなに派手さはないのだけれど、その分リアリティーがあるのか、娘は好き(7.10)
@クルミおばばの魔法のおふだ 78p・・・小2の夏休み、おじいちゃんに連れていってもらったクルミ森での不思議な体験。クルミおばばの魔法のお札を拾い、拾ったことでクルミ森のもう一つの顔が見られるように。クルミの顔をもつ不思議な生き物たちが暮らす、もう一つのクルミ森。
Aクルミまつりは大さわぎ!・・・秋になったある日、クルミ森の秋祭りに招待される。ふんだんに与えよう、って態度のクルミおばばたちの世界が今回も素敵。そこでクルミおばばのお札を失くしてしまったコータを救ってくれた少年カズの正体は・・・。娘はちょっと頭がこんがらがった様子。
B森の葉っぱのジグソーパズル・・・少年カズの持っているクルミおばばのお札により、くるみ森に呼ばれたコータ。けれど帰る手がなくて・・・。冬休み前のお話。
C魔法のおふだをバトンタッチ・・・コータの3年になる春休みの前後のお話。家族そろってクルミ森に行った先で・・・。カズが誰なのか分かる。

グレゴワール・ソロタレフの絵本
オオカミクン (名作絵本復刊シリーズ) ・・・オオカミとうさぎの友情物語。うさぎのおおかみへの恐怖心を、おおかみが真に知って初めて、二人は友人になれた、みたいな(6.7)
**もうぜったいうさちゃんってよばないで (3歳〜)・・・名前じゃなく「うさちゃん」と呼ばれることに辟易した男の子うさぎ、悪になれば「うさちゃん」と呼ばれないだろうと銀行強盗を試みます。幼児の心理をついている、とからしいけれど、よく分からなかった(6.3)

クレヨンからのおねがい! ・・・ある男の子のところにクレヨンたちからきた手紙がメインの絵本。それぞれのクレヨンの手紙を読んで、男の子は全部の色を使って絵を描く。同じことをやってみたくなる絵本かな。娘は自分で読んで「おもしろかった」と。読み返していました(8.9)

薫くみこの本
赤いポストとはいしゃさん (絵本のおもちゃばこ) 黒井健絵・・・小学初級向き。ポストと歯医者と森の動物たちとのお話。あまり好きじゃない・・・(6.1)
***あのときすきになったよ (教育画劇みんなのえほん)★ 飯野和好絵・・・おしっこもらしてばかりで、みんなから「しっこさん」と呼ばれるきくちさん。わたしは「きくちさん」と呼ぶけれど、心では「しっこさん」と呼んでいて、好きじゃない。けれどだんだんと友だちになっていく、1年生の女の子の話(1年2組)。娘は「いい話だった」と。途中の舌足らずな手紙も可愛かったそう(けれど君の手紙も同じようなものだよ)(7.2)
きこちゃんとキコちゃん (おはなしバスケット) 長野ヒデ子絵 80p・・・きこちゃんと、きこちゃんそっくりに化けたたぬき(キコちゃん)のお話3話。幼児のようなキコちゃんが可愛い(7.10)
ちかちゃんのはじめてだらけ (シリーズ本のチカラ) (小学初級〜) 井上洋介絵・・・小学2年の女の子、ちかちゃんの「はじめて」のお話3話。「美容院」「歯医者」「スキ」。結構字が小さくて、各話長い。小2になるとこんな普通の話にこんなに長く付き合わないといけないのか、と。ちかちゃんキャラも好きじゃないし、母的にはあまり面白くなかったけれど、子は結構好きなよう(7.10)
なつのおうさま (絵本のおもちゃばこ) ささめやゆき絵・・・夏の王さまはオニヤンマのこと。夏休みに二日間だけ泊まりに来たお母さんの友だち、ひなことのこと。主人公は小2くらいっぽい男の子。夏の楽しさと切なさとの絵本(6.10)
ハキちゃんの「はっぴょうします」 (おはなしドロップ) つちだのぶこ絵・・・小1の女の子ハキちゃんと、クラスメイトの男の子の話。一人ずつする発表で、虫眼鏡で見たカナヘビのことをテーマにすることに・・・。子は好きみたい(7.10)
ひとりでバスにのりました ・・・一人でバスに乗り、おじいちゃんのうちまで行く女の子の絵本。とてもノスタルジックな感じの絵で、昭和初期?(娘は「これ、江戸時代やな」と) 途中少しだけ不思議なあやかしが起こる(6.10)
⇒「もりもり小学校」(下記) ⇒「どりいむハウス」(小学中級欄)

けしつぶクッキーシリーズ マージェリー・クラーク モウド&ミスカ・ピーターシャム 渡辺茂男訳
けしつぶクッキー 173p・・・下記(絵童話けしつぶクッキー)のお話8話を全て収録。1924年作品? 古典的名著らしい。図書館員二人による共著。悪くないと思うのだけれど、@だけ読んだけれどそれほど食いついてこなかったので、A以降は読みませんでした。小2くらいじゃないと自分で読めない感じの装丁でありながら内容は5,6歳向きかと思えて、アンバランスなのが残念。収集好きな大人のために作ったような本の気がする(7.5)
絵本童話けしつぶクッキーシリーズ 絶版
@けしつぶクッキーとアンドルーシク(=「けしつぶクッキー」) Aこんにちは、白やぎさん Bピクニックのおべんとう Cエルミンカと赤いブーツ Dエルミンカと木ばこのにわとり E池におちたエルミンカ Fかきねのあなから Gおちゃのおきゃくさま

げんこのキモチ (絵本のおもちゃばこ) 磯みゆき・・・いつもお兄ちゃんをゲンコでなぐってしまい、お母さんに冷たく叱りつけられる男の子。けれど公園で犬を拾った時から変わっていく。その犬(デン)には噛み癖があって、「この子はだめだ。保健所に」と言うお母さんに、「ぼくもだめなら保健所にやるの?」と。そして一家の協力も得て、根気よくしつけていく。けれどある日、デンがまた人を噛んだかもという事件が起こり、お兄ちゃんに悪く言われて、またお兄ちゃんにげんこを振り上げる・・・。絵本だけれど、文字は多くて、ドラマのよう(7.6)
■*ケンタのとりのすだいさくせん(小学初級〜) 市居みか絵・・・髪を洗いたくないケンタと、産卵したけれどまだ巣を見つけていなかった小鳥の利害が一致して、ケンタは自分の頭を巣として小鳥に貸すことに。けれど大変だし、頭はかゆい! 小鳥にとっても動く巣は大変で、小鳥は引っ越すことに。無事頭を洗いました、というお話。その内容を聞いて想像していたよりは面白くなかった、かな(6.4)
こいぬをむかえに 筒井頼子・渡辺洋二
**こうえんどおりのようふくやさん (おはなしだいすき) (小学初級〜) 63p・・・最近めっきり客が来なくなった洋服屋さんに女の子が現れて、「お兄ちゃんのコートを作って」と。いい味出している洋服屋の主人、張り切って作り・・・。字は小さめだけれど、読みやすい(6.11)

小風さち(文)の絵本
トン・ウーとはち (講談社の創作絵本) 小野かおる絵・・・百歳の蜂をからかって、結局は針に刺された男の子、トン・ウーの話。スケールが大きくて、異国風なのも魅力的だけれど、なんだかいまいち(7.5)
はちみついろのうま (世界傑作絵本シリーズ) (5,6歳〜)・・・森の鬼婆に馬にされた娘の昔話風の絵本。絵がきれいで、大人っぽい(7.4)
⇒「わにわに」(2歳欄) ⇒「トーマスのもくば」(4歳欄) ⇒「とべ!ちいさいプロペラき」(5歳欄) ⇒「こぶたのピクルス」(6歳欄)
⇒「はしれ、きかんしゃ ちからあし」(8歳欄) ⇒「おじいちゃんのSLアルバム」 ⇒「ゆびぬき小路の秘密」(小学上級欄)

ごきげんならいおん(5,6歳〜) ルイーズ・ファティオ(妻) ロジャー・デュボアザン(夫)・・・絵本だけれど、結構高度。たいてい5,6歳向きで紹介されているけれど、7,8歳くらいでいいかも。
**ごきげんならいおん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) ・・・シリーズ1作目。動物園で人気者のらいおんが、ある日鍵を閉め忘れられているのに気づいて、今日は自分の方から町のみんなに会いに行こう、と。すると町は大騒ぎになって・・・(6.3)
2作目以降は別の出版社で:(倒産した佑学社)
@アフリカでびっくり Aしっぽがふたつ Bぼうやで三びき Cともだちさがしに Dともだちはくまくん Eたのしいなつやすみ Fすてきなたからもの Gうさぎがいっぱい Hごきげんなライオンのおくさんがんばる(デュボアザン遺作)
再版(BL出版から:
@アフリカでびっくり Aしっぽがふたつ Cともだちさがしに Dともだちはくまくん Eたのしい空のたび Fすてきなたからもの Hごきげんなライオンのおくさんにんきものになる
再版(童話館から:
B三びきのごきげんなライオン ・・・ごきげんなライオン夫妻の息子のお話。いろいろあって動物園の庭師になるまで(6.4)

子ザルのおくりもの (新しい世界の幼年童話 21) ミラ・ローベ なかのひろたか絵 70p・・・家に幼稚園のさる(ぬいぐるみ)を持ち帰ってしまった園児の話。ちょっと古く教訓めいていて、いまいちかな?
5色のクレヨン (小学初級〜)・・・挿絵の少ない童話。よく使われる5色のクレヨンと、全く使われない白のクレヨンの話。「仲間外れだ」といじめる黒、それにほいほい追随する黄、しぶしぶ追随する青、クールに見える緑、正義の赤、それぞれと、家を飛び出した白。いかにも学校の道徳で語られるような安易な話でどうかと思うのだけれど、子は案外好きかな(7.3)

こぞうのパウのものがたり 全3冊 木村裕一・あべ弘士・・・人間にせいで父をなくした小象のパウがやがて成長し、捕えられてサーカスにいるというお母さんを一人助けに行く。子は好き(7.9)
@こぞうのパウのたびだち
Aこぞうのパウのだいぼうけん
Bこぞうのパウのたたかい

後藤竜二(文)の本 ※小学中級欄にもあり
おにいちゃん (おはなしドロップシリーズ) 小泉るみ子絵・・・お兄ちゃんである小学生の「ぼく」が、3歳の妹やお母さんとの暮らしを語る。5歳くらいまで読んでいた甘〜いお話ではなく、現実的な視点の話。小学生になるとこんなのなのね・・・と(6.7)
くさいろのマフラー ・・・小学1年生の北海道の冬、両親は東京に出稼ぎに行って、男の子は早く春がやってくるようにと願っている。1978年作品。第25回課題図書。時代を感じる一冊(7.2)
じてんしゃデンちゃん (講談社の幼年創作童話) (小学初級) 小泉るみ子絵・・・1981年作品で、これも「輪転機」が出てきたりと、レトロ。小2の元気なでんちゃんの、幼稚園時代から今までが、「低学年は自転車禁止」令を出した校長先生とのことなどをメインに語られている(7.4)
⇒「1ねん1くみシリーズ」「1ねん2くみ3にんぐみシリーズ」(6歳欄)

こねこムーシリーズ(小学初級) ★★・・・こねこのムーが黒い木馬を探しながら、いろんな人や猫と出会い、別れる童話。長く闘病していたという作者(江崎雪子 重症筋無力症 1950〜2005卵巣がん 闘病記「きっと明日は」あり)らしく、病などを抱える登場人物が多い。子も大好きなシリーズ。がんで急死されたようで、シリーズとしては未完です。
■@こねこムーのおくりもの・・・公園で一人寂しい思いをしている黒い木馬。そこに現れた子猫のムーとその母親。夜になると木馬の鞍で眠るようになったけれど、母親は病気で、ついに死んでしまう。木馬が主役かな? 大人が大人向きに書いた童話、という感じ(6.8)
■Aえっちゃんとこねこムー・・・黒い木馬ともはぐれ、一人ぼっちになったムー。今度は人間の病気の女の子、えっちゃん(小1)と出会う。課題図書にもなっていたみたい(6.8)
■Bこねこムーとえっちゃんのともだち・・・手術して退院してきたえっちゃん、学校にも通えるように。近くに越してきた車椅子の友だちの小犬がいなくなって・・・。いろんな話がないまぜになって、小学初級向きにしては濃いストーリーで良い本。そしてムーは、もう大丈夫だねと、黒い木馬を探しにえっちゃんのうちを出ます(6.8)
Cこねこムーとナナちゃん・・・足の悪い子猫、ナナとの出会い(6.9)
Dこねこムーとちひろちゃんの海・・・さびしいおばあさんと、病気がちだけどマラソンを頑張る少2の女の子ちひろちゃんとの出会い(6.9)
Eこねこムーのあたらしいともだち・・・二匹の兄妹の野良猫との出会い(6.9)
■Fこねこムーとミミィのぼうけん・・・森で出会った子猫のミミィと飛べない小鳥メグちゃん。ムーは友だちってなにかを知る(6.9)
Gこねこムーとふしぎなたね・・・森で出会ったいろんな動物たちとの話。これは教訓めいていていまいちかも・・・(6.10)
Hこねこムーとひみつのたまご・・・山で出会った猫の出産と恐ろしい蛇。教訓めいていて、どうかな?という部分はあるけれど、内容的には面白いかな、と(6.10)
Iこねこムーとリッピィのゆめ (ポプラ社の新・小さな童話) 武田美保絵・・・感涙。ムーが途中であったカモシカの男の子リッピィには体の不自由になったお母さんが。そのお母さんを助けるため、どんな病気も治せるという、100年に一度成る実を一緒にとりにいくことに。そして・・・。読んでいて、泣けてきました。2004年の刊行で、翌年には作者が亡くなられてしまいました。ムーのその後は・・・??(6.10)

5ひきの小オニがきめたこと 毛利衛訳・・・自然は全てつながっている、というメッセージ本。5匹の小鬼の短いストーリー仕立てになっている。小学中・上級向きかも(6.11)
□*こぶたのプーと青いはた (子どもの文学・緑の原っぱシリーズ 5) (7,8歳〜) 53p・・・こぶたのプーは体育の時間だけが嫌い。苦手だから。けれどある日の体育の時間、ちょっと活躍して体育が楽しみになる。表紙の絵で娘は嫌がっていたけれど、読むとにこにこ楽しかったみたい(8.0)
こぶたは大きい ・・・子豚が「子豚は大きい。でももっと大きいものは?」と、より大きなものを順々に問うていく。最後は「宇宙が大きい。こんな大きな宇宙に君はひとりしかいない」。ほのぼの系絵本(7.8)

こまじょちゃんシリーズ (小学初級〜) 越水利江子・・・まじょ森に住む小さなこまじょちゃん。お母さんは大魔女さんで、体のサイズが違っていすぎたりで別々に住み、こまじょちゃんのお母さん替わりは猫のこしろ。女の子が好きそうな話だけれど、特にどうってことはなく、自分で読んで欲しいシリーズ。うちは読み聞かせしましたが(7.0)
@まじょもりのこまじょちゃん・・・迷子の人間の男の子に出会うの巻
Aこまじょちゃんとあなぼっこ・・・誰でも家来にしてしまうヒスイの女王に出会ってしまうの巻
Bこまじょちゃんとふしぎのやかた・・・@で出会った男の子に肝試しに誘われるの巻
Cこまじょちゃんとそらとぶねこ★・・・こしろが空に帰る!?の巻 大好きらしく、珍しく「もう一度読んで!!」

ごめんねがいえなくて (あかね創作どうわ) (小学初級〜) 藤田千津・おかべりか 62p・・・2年1組の女の子の話。仲良しの女の子にはすぐ謝れるのに、隣の席で仲良くなった男の子には謝れなくて・・・。娘は「この2人、絶対結婚するで」と喜んでいた。小2にタイムリーなお話なのかな? ちょっと古くて(1987年作品)地味だけど(8.0)
**ごろはちだいみょうじん(こどものとも傑作集 12) (こ4歳〜) 梶山俊夫絵・・・大明神と呼ばれるたぬき、ごろはちの物語。明るく自己犠牲になる狸の、実は心に愛や宝をもっていた者の話かな(7.4)
こんこんさまにさしあげそうろう (PHPこころのえほん 14)★(4,5歳〜) 梶山俊夫絵・・・北の厳しい冬、雪の中でおなかをすかせた子ぎつねのために食べものを探すお母さん狐。いろいろ探し歩くけれど何もなく、子はおなかをすかせ・・・けれど今日は「のせぎょう」(鶏などをキツネが取りに来ないように、野にご馳走を「こんこんさまにさしあげそうろう」、と置いてくる行事)。子どもにご馳走を食べさせられる。厳しい自然、母子狐の情愛などが描かれた良い絵本。1982年作品、課題図書。子も妙に好き(7.2)
コンテナくん (ランドセルブックス)★ (小学初級)・・・初めて旅をするコンテナくんが、どのようにして運ばれていくか。なかなか専門的で、母にも勉強になった。それでいながら、特に車好きでもない娘でも楽しく聞ける作りになっている(7.1)
こんにちはトラクター・マクスくん (大型絵本) ビネッテ・シュレーダー 矢川澄子訳・・・ある日農場にやってきたトラクターのマクスくん。最初はぶっきらぼうで高慢で、1人働いていたけれど・・・。他の動物が主人公のこういう絵本は他にもあると思うけれど、それをトラクターにしている。トラクターになじみの深い、当時の子たちには楽しかったのだろうな、と。うちは馴染みなく、読みませんでした。1971年作品。

斉藤洋の本 ※小学中級欄・小学上級欄にもあり
コアラゆうびん (おはなしパレード) 森田みちよ絵 60p・・・郵便局を始めるコアラの話。ちょっと読んでいて面倒くさい。「ペンギンシリーズ」のように。この作者の小1くらい向けはなんだか面倒くさいな、と(7.5)
⇒「ペンギンシリーズ」(下記)
⇒「ぶたぬきくん」「たんていワンダ」(5歳欄) ⇒「しょうがっこうへいこう」(6歳欄)

斉藤隆介の絵本 絵:滝平次郎 ※5歳欄・小学中級欄にもあり
かみなりむすめ (岩崎創作絵本) ・・・人間の子と遊びたい雷の娘おしかが、こっそり下界に降りて人間の子とつかの間、せっせっせをして遊ぶお話。女の子たちは冷たくて、一人のちょっと大きい男の子だけが相手をしてくれる。娘も結構好き(7.6)
猫山 (創作絵本 38) ★・・・山で迷い、一軒の家に一泊乞う男の子(三平)の話の絵本。そこは猫ばばの屋敷で、思わぬ獲物に舌なめずり。十何人もいる子どもたちは実はさらわれてきた猫たちで、中の一人は、3年前まで三平が飼っていたニャンコ。三平を逃がそうとするニャンコだったけれど、三平はこんなに大勢いるんだから謀反を起こしてみんなで逃げればいい、と。そして暖かいラスト。娘は「こういう本が好きなのよ〜」(7.7)
□***八郎 (日本傑作絵本シリーズ)(5,6歳〜)・・・1967年作品。これはかなり方言がきつくて分かりにくい部分も。けれど娘はどんどん大きくなる八郎に大受けで、楽しんで聞いていた。八郎は何のためにこんなに大きくなりたかったのか分かったと、一人のめんこいおとこわらしこを泣かさないために荒れる海の中に入っていく。秋田の八郎潟、寒風山の由来について独自の創造で描かれたものらしい。「八郎潟って本当にあるよ」と言うと娘は「じゃあこれは本当に話だ」と目を見開いていた(8.0)
**花さき山・・・やまんばが語る、涙を流して人のために優しくしたときに咲く花の話。「八郎」や「三コ」の話もちょっと出てくる。娘には不評(7.8)
「ふき」「ユとムとヒ」「ひばりの矢」「火の鳥」「三コ」
※「花さき山」「八郎」「三コ」は「ベロ出しチョンマ」(小学中級欄)から絵本化

さえぐさひろこの本
ともだちのたまご (絵本・だいすきおはなし)★ 石井聖絵・・・絵本だけれど、結構長め。引越し先でなかなか友だちが出来ないウサギの子、カラスにクッキーと引き換えに「友だちの卵」をもらいます。ウサギの子は「友だち」が生まれてくるのを楽しみにしていて、そのうちキツネの子といろいろあり・・・。絵も相まって、素敵な世界。小さな恋の物語のようでもあり(7.4)
むねとんとん (おはなしだいすき)(小学初級) 松成真理子文・・・クマの子とおばあちゃんの童話。物忘れがひどくなったおばあちゃん、忘れないようにと胸をトントンするけれど、「もうしなくていいよ。代わりにぼくが覚えておくから」とクマの子。いまいちのような・・・(7.4)
⇒「まほうよりもすごいもの」(5歳欄) ⇒「りんごあげるね」(小学中級欄)

佐藤さとる(文)の本 ※6歳欄・小学中級欄にもあり・・・好きなら自分で読んで欲しい作者なので、ほぼ読まず。
いってかえって星から星へ 田中絹代絵
えんぴつたろうの三つのぼうけん (わくわくライブラリー)
□**おばあさんのひこうき (創作幼年童話選 4)(小学初級〜) 村上勉絵 101p
かえるのそらとぶけんきゅうじょ 村上勉絵
カラッポのはなし (5歳〜)(6〜8歳) 村上勉絵・・・ぼくの部屋に現れた「カラッポ」の話。なんでも空にする不思議な・・・。ファンタジー(7.4)
きつね三吉 (日本の童話名作選)
ぼくのつくえはぼくのくに (新しい日本の幼年童話 3)

さねとうあきら(文)の本
きばのあるヒツジ (サンリードの創作えほん) 井上洋介絵・・・羊達、オオカミに食べられないようにキバをつけてみた。すると肉食になっていた。羊だと安心しきっている他の動物をガブリ! そしてある日カモシカに遭遇・・・(5.3)
げんさんと100がっぱ (創作民話絵本) (4歳〜)・・・江戸時代? げんさんと、100匹のかっぱたちとの友情(?)の物語(6.9)
「さぶすけやまこぞう」(小学初級)
⇒昔話多数(5歳欄・日本昔話) ⇒「おこんじょうるり」(小学中級欄)

サバンナのともだち ★(小学初級〜) さくまゆみこ訳・・・アフリカのお話の絵本。絵、文体、すべていい。サバンナの壮大さ、自然の掟などが伝わってくる。少年はライオンとともだちになり、自然の中で一体化している。そこに商人が現れ、「ライオンの子どもを高く買うよ」と耳打ちし・・・(6.11)

サボテン 川端誠 絶版・・・温室植物園のサボテンたちの話。ナンセンスもの?(6.3)
おどるサボテン(秋編) サボテンたちのゆきあそび (冬編) 「サボテンマルティ大あらしがやってくる」(夏編)

三人のおひゃくしょうのはなし 絶版(祐学社)・・・「ばかだな〜」って感じの3人のお百姓の話。
@月はだれのもの (アメリカ創作絵本シリーズ) ・・・いつも議論ばかりしている3人のお百姓。今度は「月は自分のものだ」と議論しあい、仕事もおろそかに。そこでおかみさん達はえらい先生に誰のものかききにいき、先生は無事解決。1973年作品。ちょっとおさまりの悪い作品かな、と(7.1)
□Aふうがわりなたまご・・・1976年作品。今度はちょっとしたことですぐ悲観的になって心配し、とりこし苦労ばかりしている3人の話。またおかみさん達はえらい先生の元へ。「夫より更に悲観的になって心配しなさい」という教えをもらって、実行するところとその後が大人には面白い。大人向きかも(7.1)

3人のまじょとドラゴン 大友康夫・・・自分で読んで欲しい感じのシリーズです(8.6)
@3人のまじょとドラゴン ・・・3人の魔女のお話。設定が魔女という以外は、普通の友だち3人の話かな。ドラゴンと暮らすようになる。
Aカエルのおうじさま・・・これは面白かった。王子様がいるかとカエルたちにキスをしていくと、本当に王子で・・・。ふきだした。
Bあくまのデクノボッチ・・・地獄から悪魔がやってきたの巻。
Cなぞなぞようかい・・・なぞなぞを解きながらご馳走に近づいていく。

さんぽさんぽ (文研の創作えどうわ 38) (5〜7歳) 梅田夫妻・・・いつも日曜日は家でごろごろしているお父さん。今日もかと思っていたら、散歩に連れ出してくれる。家にいるよりまだましだ、とついていった先で、思いがけないお父さんのいいところを目にして、ちょっとこそばゆい。男の子の語りの本。1989年作品。この夫妻の本はいつも良心的(8.6)

ジェイムズ・スティーブンソンの本
クリスマスのあたらしいおともだち (国土社の世界の童話) ・・・1981年作品。クリスマスの翌日、新しいおもちゃをもらった子どもたちからお払い箱になり、ごみ箱に捨てられていたテディベアのぬいぐるみとお人形。野良犬の助けも借りて新しい友だちの元に行くまでの、しゃれていて短めの絵本。「つきよのぼうけん」(上記エインゲルダ・アーディゾーニ欄)にとても似ている(7.2)
それでいいのだ! (児童図書館・絵本の部屋) ・・・「ベッドのしたになにがいる?」(下記)と同じ登場人物たちと思われる。「それでいいのだ!」しか言わないおじいちゃんが珍しく昨夜体験したという壮大な(?)ファンタジーを語る、短い絵本(7.3)
はやくおおきくなりたい! ・・・おじいちゃんが孫に語る「早く大きくなりたかった」男の子だった頃の話。断片的に多くのことが語られているのだけれど、妙にノスタルジックな味があって、母には少年が目に浮かんでくるよう(7.1)
ベッドのしたになにがいる? ・・・「ベッドのまわりはおばけがいっぱい」として出版されていたことも。子供時代の怖かった体験を語るおじいちゃんが楽しい。どちらかというと大人好みかも(6.3)
モンティー (評論社の児童図書館・絵本の部屋) ・・・漫画のような絵本なので、自分で読むと面白いかも。学校に行く動物たちと、わにとのお話(8.4)
(絵のみジェイムズ・スティーブンソン↓)
⇒「おばあちゃんとわたし」(6歳・シャーロット・ゾロトウ欄) ⇒ヘレン・V・グリフィス(8歳欄) ⇒「あたまにつまった石ころが」(8歳欄)

ジェラルド・ローズの絵本
ウィンクルさんとかもめ (大型絵本) エリザベス・ローズ文・・・かもめと仲良し、仲間からはつまはじきにされている漁師のウィンクルさん。けれど不漁の日が長く続いた後、かもめがウィンクルさんに豊漁の場所を教え、ウィンクルさんが他の漁師に教え・・・。娘は「いいお話」と(7.8)
川のぼうけん エリザベス・ローズ文・・・雨から始まり、海に降り注ぐまでの川の物語の絵本。外国の作品なので、ちょっと様子は違うかに思えるけれど、子は案外好きなよう(7.7)
トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)★ (小学初級〜)・・・年取って痩せ細った虎が、宮殿の暮らしにあこがれる。そして宮殿の虎皮の敷物を見つけ、その敷物になり替わる・・・。絵も相まって、楽しい話。ばんばん埃をたたかれたり、ごしごし固いブラシで洗われたり。ハッピーエンドなのもいい(6.11)

じがかけなかったライオンのおうさま (5歳〜)・・・ライオンの王様は字が書けない。別に困らなかったのだけれど、牝ライオンに一目ぼれしてラブレターを出すことに。他の動物に命令して代わりに書かせるのだけれど、内容は「一緒に木登りしてバナナを食べよう」(サル)だの、「一緒に飛びましょう。腐った肉もありますよ」(ハゲタカ)だの。単純に面白い(6.6)

シゲリカツヒコの絵本
カミナリこぞうがふってきた(6.9)
ごじょうしゃありがとうございます・・・乗り過ごして終点までいってしまった男の子、バスを乗り換えると、それは子どもが運転する不思議なバス・・・。スケールが大きくて不思議で楽しい(6.9)

じごくのそうべえ一世一代シリーズ (童3歳〜) 落語 田島征彦・・・軽業師のそうべえ、歯抜き師のしかい、医者のちくあん、山伏のふっかい。毎回その4人が新しく出会って初対面の挨拶をしあい、一緒に難を超えていくお話。工夫をしないと誰が何を言っているかも分からない、台詞ばかりの絵本で、読み方次第かも。大阪弁のユニークな絵本。
@******じごくのそうべえ―桂米朝・上方落語・地獄八景より (童心社の絵本) ★★・・・4人、地獄への巻。よくできていて、これは娘、大受け(7.0)
Aそうべえごくらくへいく・・・今回はしかいは出てこなくて代わりに絵師のゆきえもん。皆で地獄の隣の極楽へ・・・。でも分かりにくていまいち(7.1)
Bそうべえまっくろけのけ (童心社の絵本) ・・・4人、天へ、の巻。これはいまいちかな〜(7.0)
Cどろんこそうべえ・・・4人、子どもになって土の中へ、の巻。これはなかなか楽しかった(7.0)
Dそうべえふしぎなりゅうぐうじょう・・・4人、海へ、の巻。これはちょっとだけ大人好みかな(7.0)

シップ船長は海のなんでもやさん 角野栄子・オームラトモコ 全5冊・・・相棒のチャチャ号に乗って、海の困りごとを引き受けるシップ船長のお話。少しとぼけた味で、面白い。
@シップ船長といるかのイットちゃん・・・水族館からいなくなったイットちゃんを探すの巻(7.11)
Aシップ船長とゆきだるまのユキちゃん・・・南の島の孫娘に雪だるまを届ける依頼の巻(8.0)
Bシップ船長とうみぼうず・・・海ぼうずを船に乗せるの巻(8.0)
Cシップ船長とくじら ・・・シップ船長、自分を餌にくじら釣をするはめに(8.0)
Dシップ船長とチャンピオンくん・・・ボクシングチャンピオンの大きなカンガルーを北の港まで届けることに。しかもスパーリングの相手をさせられて・・・。娘、大笑い(8.0)

しっぽを出したお月さま (旺文社創作童話) 西本鶏介文

しのぶときよしのともだちシリーズ 村上しい子・田中六大・・・ぼく(しのぶ)ときよし(ワニ)の友情物語。
@ともだちは わに ・・・友だちのきよし君と、友だちの誕生日プレゼントを買いに行って・・・。ワニだというのにきよし君は普通に友だちで、けれどワニだからこそのコンプレックスとかをかかえている。そのへんが面白くて巧い童話(7.2)
Aともだちはきつね・・・同じクラスのきつねのれなちゃんと、きよし君と出かける話。買い食いとか、「おごる」とか、大人にも友だち口調であるとか、「学校なんて行きたいときに行けばいいの」とさぼりを推奨するお母さんとか、小学1年生には勧めたくない内容・・・(7.2)

清水道尾(しみずみちを)の本★ 1933年〜 ※4歳欄にもあり・・・地味目なんだけれど、子どもの好きな作品が多い。地味でも心をつかむみたい。
ありがとうシンちゃん (どうわコレクション) ★(小学初級〜) 二俣英五郎絵・・・保育園の話。動物のいっぱいいる保育園で、迷子だったいのししのシンちゃんもいる。けれど大きくなってきて、山に返すことに。娘は泣きながら聞いていた。絵は二俣さんの版画かと(8.6)
おっと先生とひみつ (文研の創作えどうわ) (5〜7歳)・・・留守番中、小さな弟が何かを誤飲してしまい、慌てたお姉ちゃんはおっと先生のところへ。暖かな大人たちのいるとろこで育つ素敵さがいい。読み聞かせはしませんでしたが。
きつねのうみほおずき (絵本のおくりもの) 絶版 梅田俊作絵・・・1984年作品で、作品の雰囲気がとても古い。「うみほおずき」って知らないし・・・(巻貝の卵のうで、ほおずきのように音が鳴り、かつては縁日などで売られていたらしい)。絶版も致し方ない(7.6)
とべ!ありがとうのふうせん (文研の創作えどうわ) ・・・小1の終わり、なくなることが決まった分校。生徒たちはみんなでコスモスの種と手紙を風船にのせて飛ばすことに(7.6)
ぼくたちのいちょうの木 (絵本・こどものひろば) ・・・近隣に迷惑になっているということで切られることになった幼稚園の大きないちょうの木の話。地味な話に思えたけれど、娘は食いついて聞いていた(8.5)

ジュディ&ロン・バレットの本 ※小学中級欄にもあり
■**1ねんに365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし (5,6歳〜) 松岡享子訳・・・9歳の誕生日のベンジャミン(犬)、プレゼントを開くのが楽しくて、その楽しみを毎日味わうために、家じゅうのものを1年間何かしら包装しては翌朝に開封をする、という話。1974年作品。コメディーっぽいタッチにすれば話は別だっただろうけれど、なんだかいい話でしょう?的な訳し方で、反感が募った・・・。娘は「ベンジャミンきらい」と一言だったし、母的にも、アメリカの物質文明的な部分がかなりひっかかって好きになれなかった(6.11)
■*どうぶつにふくをきせてはいけません ・・・動物に服を着せてはいけません、そのわけは・・・。なかなか面白いけれど、大勢でつっこみながら聞くほうがいいかも。文字数はとても少ないものの、笑いもちょっと高度で、うちの4歳児はいまいちの反応(4.6) ⇒「おもしろかった」と(6.11)

***しょうぼうしょは大いそがし ★・・・1969年の東ドイツ作品。消防署の1日の活躍ぶり(民家の家事・池の少年・動物園の倒木)が描かれている。消防署ものは多いけれど、これは逸品! 消防署の活躍が分かるし、隊員には親近感がわくし、しかもしゃれていて、楽しい。大人にも女の子にも楽しいと思われる。少しも古くない。原題は「消防署ではコーヒーが冷める」だそうで、それがぴったり(7.11)

ジョン・バーニンガムの絵本 ※4歳欄・6歳欄・小学中級欄にもあり
おじいちゃん (海外秀作絵本) ・・・おじいちゃんとおじいちゃんとのあれこれのシーンを描いた絵本? ちょっと分かりにくいのだけれど・・・子は大笑いしていた(7.3)
ずどんと いっぱつ―すていぬシンプ だいかつやく 渡辺茂男訳・・・みっともない捨て犬のシンプが、サーカス犬になって幸せになるまで。1966年作品で絵が独特。好きな子は好きそうな内容だけれど、古い感じ。うちでは読みませんでした。
なみにきをつけて、シャーリー (ほるぷ海外秀作絵本) ・・・ちょっとよく分からない・・・(6.6) 「もうおふろからあがったら、シャーリー」もあり(これもちょっと分かりにくい・・・ 6.5)
はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし (7,8歳〜)・・・1965年作品で、「ずどんといっぱつ」と似たような作風。不遇の動物(ここでは馬車馬)が、ひょんなことからちょっと活躍して注目を浴びる話。ちょっと古いかな・・・。
バラライカねずみのトラブロフ (6,7歳〜) 瀬田貞二訳・・・1964年作品。絵が素敵。バラライカ(ロシアの民族楽器)に魅せられたねずみのトラブロフが、ジプシーについていって弾き方を習い、やがて家に戻るまで。大好きなことをとことんやればいいというメッセージもあって、高学年にもいいかも(7.4)
ボルカ―はねなしガチョウのぼうけん (4歳〜) 木島始訳・・・みんなと違って羽がなく、いじめられていたガチョウのボルカが、人と違っていても気にされない船や植物園で幸せになる話。絵がいい(7.0)

ジョン・ヨーマン(文)の本 クエンティン・ブレイク絵
おばさんヤギのだいかつやく (児童図書館・絵本の部屋)★・・・初めて農場を抜け出した二匹のヤギと羊のお話。1974年作品のようだけれど少しも古くない。途中でオオカミの群れに出会ったりするのだけれど二匹の機知で切り抜けていく。「もう年」「たいへんな年寄り」と語られる二匹が楽しい(6.9)
クマくんの冬の家 (児童図書館・絵本の部屋) ・・・クマくんは冬に備えて快適な暖かい家づくり。それを笑っていた他の友だちの動物たちは冬になって寒さに耐えられなくなり、クマくんのうちに行って冬中パーティー騒ぎ。人のいいクマくんの、特にどうってことのない話の絵本。1969年作品(7.5) ※「クマくんのえんそく」も(1970年作品。これもどうってことのない内容 6.5)
□「りこうねずみとよわむしねこ」
⇒「クマと仙人」(小学中級欄)

しろくまラルスシリーズ(4〜8歳) ※「しろくまくん、どこへ?」は短いアニメ映画にもなったみたい
@しろくまくん、どこへ? ・・・目が覚めると、お父さんとはぐれて漂流していたしろくまのラルス。ラルスをのせた氷はアフリカにたどり着く。初めての色とりどりの世界に驚くラルフ。気のいいアフリカの動物たちに助けられ、シャチに乗ってお父さんのところまで帰っていく。なかなか面白い。続きも読みたくなった(7.7)
Aしろくまくん、ふねにのる・・・大型漁船の網にかかったラルス、船員猫の助けで船旅の後、北極に戻る(7.8)
Bしろくまくん、つれてって
「しろくまくんとこわがりうさぎ」
⇒リトル・ポーラ・ベアシリーズとして再刊されているみたい
「ラルス、どこへゆくの?」「もどっておいで!」「わたしもいっしょに、つれていって!」「かえりみちをさがそう」「ぼくのだいすき」「ぼくのともだち」「ラルスとおくびょううさぎ」

しんた、ちょうたのすっとび!(幼稚園〜小学初級) 飯野和好・・・飯野和好の江戸ものシリーズ。今度はかごをペアでひく、しんたとちょうたの物語。
■@かごどうちゅう (新しい日本の幼年童話) ・・・二人の初仕事に怪しいお客。京に言ってと頼んだのは妖怪。憎めない大物っぽい妖怪とのあれこれ(6.4)
Aなぞのおおにもつ・・・乗せて運ぶように言われた怪しい荷物。ほどいてみると中身はさらわれた姫。城に運び込む二人。親分と飼い猫も大活躍(6.4)

末吉暁子の本 ※小学中級欄・小学上級欄にもあり
にんぎょのいちごゼリー (フレーベル館の幼年創作童話 23)(小学初級〜) 黒井健絵 絶版・・・一人で暮らす人魚が作るいちごゼリーは、青い海イチゴで作るので、海の青色でとてもおいしい。漂流者を助けたときにもゼリーをふるまって、漂流者も虜に。レシピを教わって奥さんとレストランを開きました、というようなお話。女の子受けするかもしれないけれど、なんていうことのない童話かな(6.11)
⇒「クルミ森のおはなし」(上記) ⇒「ぞくぞく村のおばけ」(下記)
⇒「もりのかくれんぼう」(5歳欄) ⇒「おばけのおはるさん」「きょうりゅうほねほねくん」「ざわざわ森のがんこちゃん」(6歳欄)

スギヤマカナヨの本
ほんちゃん ・・・まだ白紙の子どもの本、「ほんちゃん」が本についての修行をして、いろんな本の話を聞いて、どんな本になりたいか考える。そして「ほんちゃん」という題名の本として店頭に並ぶまで。ちょっと変わった本(6.3)
やっぱり犬がほしい ・・・犬が飼いたい少年が、お父さんお母さんと会話する。飼うことのたいへんさを言ってくる両親に、少年は対策を述べていき、夜にいろいろ考える。そして朝「やっぱり犬がほしい」。飼う大変さ、お金のこと、しつけ、死のこと。犬が飼いたい子が、本当に気構えがでいているか、再考するのにもよさそうな本(7.8)
⇒「ぼくのおべんとう」「わたしのおべんとう」 ⇒「山に木を植えました」(小学中級・科学欄) 「てがみはすてきなおくりもの」(小学中級欄)

スーザン・バーレイの本
⇒「わすれられないおくりもの」
(↓絵のみスーザン・バーレイ)
わたしのおとうと、へん…かなあ (児童図書館・文学の部屋) ★・・・生まれつき障害のある弟をもつアナグマの女の子のお話。弟をどうにかしたいけれど、弟は赤ちゃんみたいなまま。ふくろうのおじいさんの言う「弟は変わらない。そのままを好きになっておあげ」という言葉が、まやかしのない事実を告げていて、心にしみる(6.10)
⇒「アナグマさんはごきげんななめ」「スミレひめのにわづくり」「はじめましてスミレひめよ」(ハーウィン・オラム欄)

すてきなまじょものがたりシリーズ(小学初級) 中島和子 全5冊
@*さいごのまほう (新・ともだちぶんこ) ・・・ある日、飛べなくなっていることに気付いたおばあさんの魔女は考えます。年を取ると、魔法が使えなくなるという、その日が近づいているのかもしれない。ただのおばあさんになってしまうのも悪くはないけれど、魔法が使えるうちに最後になにか素敵なものに変わりたい・・・。おばあさんの選択は、峠の途中のベンチ。アイデアは素敵だと思うのだけれど、いまいちアイデアを生かし切れていない作品のように思う・・・。それほど素敵に思えない(6.10)
Aまじょのけっしん・・・@から年月が過ぎ、自分が何ものだったかも忘れたベンチ、次第に魔女だったことを思い出し、元に戻る。そして再び・・・。@と同じく、魔女の真心のようなものを描きたかったのかもわからないけれど、どうにも中途半端で以後シリーズを読み続ける気はなし。子も「好きじゃない」と(6.11)
Bまじょのいのり Cまじょになりたい Dさよならのまほう
※「まじょねこピピのだいぼうけん」もあり 全5冊
@まじょねこピピごしゅじんさまはどこ!? Aまじょねこピピぼくのだいじなともだち Bまじょねこピピまじょねこ見習いしゅぎょう中! Cまじょねこピピゆめのまじょねこ学校 Dまじょねこピピほんとうのごしゅじんさま!?

ステラのえほんさがし ・・・図書館で借りた絵本が、返却期限当日になって無いことに気づいたステラ。○○に置いたよ、という人をたどっていって、絵本を探して歩く、という絵本。訳がいまいち・・・(6.11)
すてられたいぬ (世界の絵本) ・・・捨てられた子犬「ぼく」の話。一人称でちょっとクール。和訳がいまいちなのだけれど、それがまたいい味出していると言えなくもない。船に拾われるまでの、なかなかいいお話だと思う(6.7)
****スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ) (4歳〜) 赤羽末吉絵・・・馬頭琴のいわれの物語になっている。1967年作品。母も子ども時代に読んだ記憶があるけれど、とても勧めてくる母親のいう良さがいまいち分からなかった・・・。今読むと良い。死も厭わない白馬の幸せな自由が描かれていて、子ども向きと思われない重量感。娘は「自分が白馬だったら、殿様とかを蹴って殺してから逃げる」と・・・(7.8)

世界の民族絵本集
雨をまちながら (インド) ・・・雨を待つ「耕す人」の絵本。これは小学中級以上向けかと。うちでは読まず。
□**つるになった少年 (オーストラリア) 工藤直子訳・・・まだ世界ができたてだった頃の話。アボリジニの昔話かな?(8.0)
**ねずみのおよめいり (台湾) ・・・中国の風習も絡めながらの「ねずみのおよめいり」のお話。なじみの話だけれど、精密に描かれた中国風の挿絵で大人っぽい(7.3)
「愛の笛」(アメリカ) 「欲ばりのセブグググ」(南アフリカ共和国) 「神さま、ぼくがいきます」(タイ) 「ふぶきの道」(カナダ) 「星と月の生まれた夜」(ベネズエラ) 「みなしごカーサスック」(グリーンランド) 「たことサボテン」(メキシコ)

セーターになりたかった毛糸玉 ・・・字は小さく、漢字も多用された、言葉遣いも難しめの絵本。おばあさんに10玉セットで買われた赤い毛糸玉、夢はセーターになること。うれしくもセーターに編み上げられていくのだけれど、悲しくも余ってしまった残りの一玉のお話。孫の手袋に作られて、これもまたいいかと幸せを味わうのだけれど、ある日置き忘れられて・・・。可愛い、アイデアもいいお話。裏表紙も可愛い(7.3)

ぞうのホートンシリーズ(ドクター・スースの絵本) (5,6歳〜)
@*ぞうのホートンひとだすけ 渡辺茂男訳・・・1954年作品のよう。ぞうのホートンが小さな埃の上の「目には見えないけれど存在する村」に気づき、それを守るためにみんなに嘲りを受けながらがんばる話。リズミカルな訳の文章で、それもクラシカル。目には見えないものの存在を信じ、守ろうと尽くすホートンと、それをあざける動物たちとが、大人向きのようにも思える(7.2)
A**ぞうのホートンたまごをかえす ・・・原作は1940年作品を1968年に改訂したもののよう。ぞうのホートンが鳥に卵を温めるよう頼まれて、どんな目に合おうとも約束を守ろうとする話。内容というより、話の進め方や語り、底にある思想(?)みたいなものがかなり古くて、これは絶版しておかしくないような作品に思えるのだけれど・・・。たいして面白くもなく(7.2)

そうまこうへい(文)の本
なきむしなっちゃん (どうわがいっぱい)★★ (小学1年〜)・・・小学1年と5歳の姉妹の話。いかにも作り物めいていて、登場人物など特に、頭の中だけで作った感100%。どこにもいなそうな、作りものの感じがすごくする。けれど、お姉ちゃんのピンチに妹が「お姉ちゃんをいじめるな!」と守りに行く、この話を、娘は大好きで、興奮気味に大笑い。久しぶりに「もう一回読んで」が出た童話(6.11)
のっぺらぼうのおじさん (どうわがいっぱい) ・・・小2の男の子が、のっぺらぼうのお化けのおじさんに会う話。途中、怖がり、その後はなかなか楽しんで聞いていた(8.7)
はじめてのゆうき (おはなしだいすき) 63p・・・優しいけれど気が弱くて、思ったことも言えない「ぼく」。そんな僕が仲間はずれにあうようになり、勇気を出してある日、怒る。そして元の生活を取り戻す。気の弱いところが自分と一緒、と娘は聞いていた。ストーリー的にはちょっと中途半端な部分があるかな、と(7.0)
「ぼくとソラ」「どうぶつかぞく」(さくらももこ絵)「あめがだーいすき」「ビリーは12さい」「お父さんのVサイン」「ふたつのゆびきりげんまん」「おばあちゃんの絵てがみ」
「ぼくのおねえちゃんはビリだぞ」「ぼくのおかあさんはでぶだぞ」「ぼくのおとうさんははげだぞ」「ぼくのおばあちゃんのてはしわしわだぞ」「ぼくはちびだぞ」

ぞくぞく村のおばけシリーズ (小学初級〜)(小学中級〜) 末吉暁子・垂石眞子・・・ぞくぞく村に住むおばけたちのお話。登場人物たちは同じで、巻ごと異なる主役になるおばけの騒動が描かれている。結構文字は小さくて、読み聞かせると7歳前後からOKな感じだけれど、好きなら7,8歳くらいで自分で読んで欲しい感じ。他のこの作者のシリーズもののようには母まで読みたくなるような作品ではなかった。
ぞくぞく村の
@ミイラのラムさん(7.1)
A魔女のオバタン Bちびっこおばけグー・スー・ピー C小鬼のゴブリン Dおおかみ男 Eドラキュラのむすこ F妖精レロレロ  Gとうめい人間サムガリーHがいこつガチャさん I雪女ユキミダイフク J雨ぼうずピッチャン K魔女のオバタンの使い魔 Lゾンビのビショビショ M怪鳥ホヤホヤ Nのっぺらぼうペラさん Oかぼちゃ怪人 P魔法少女カルメラ

ソフィーのねがいごと 77p・・・7歳の女の子、ソフィーと、「ノアのはこぶね」という名のペットショップを経営する老夫婦のお話。現実的だけれど可愛いお話だし、動物好きな女の子には受けそう(8.4)

征矢清(そやきよし・文)の本 1935〜(男性)
もっくりやまのごろったぎつね ・・・もっくり山のごろったキツネが似顔絵の店を開店。文章の多い絵本かな(6.9)
⇒「やまぐにほいくえん」(5歳欄) ⇒「かさもっておむかえ」「おおきくなりたいこりすのもぐ」「はっぱのおうち」
⇒「ガラスのうま」(8歳欄) ⇒「かおるシリーズ」(小学中級欄) ⇒「ねこになった少年」(小学上級欄)


そらいろのひまわり 石井睦美・南塚直子 62p・・・7歳の女の子が主人公の童話。1989年作品で少しレトロ。屋台で思い出の種を買う話。機会があったら自分で読んでね、の本で読み聞かせませんでした。
そらとぶこくばん (福音館創作童話シリーズ) (5歳〜) ねじめ正一・山口マオ・・・2年1組の教室の黒板が主人公。教室で出番がないしもう嫌だ、と、空飛ぶ黒板になって世界へ。そして最後はどこかの国の小さな学校にたどり着く。ねじめ正一節(7.8)
だいすきだよ、ハッチさん (5歳〜) アイリーン・スピネリ・・・一人で地味に暮らすハッチさんのもとに「だいすきだよ」という手紙が。生活ぶりも変わるハッチさん。けれど誤配送だったことが分かり、周りのみんなは・・・。一部の大人が好きな感じかと(7.9)
たいせつなてがみ マックス・ベルジュイス・・・王様ライオンが出したアメリカ大統領への手紙。王様ライオンに仕えるワニくんは、ちゃんと郵便が届くか心配で、郵便の後を追う。う〜ん・・・な絵本(7.7)
大地のうさぎたち ・・・インディオの暮らしをうさぎの絵本で紹介する絵本かな? うちでは読みませんでした。
たいようのぼうや (新しい世界の幼年童話 14)(小学初級) 内田りさ子訳 瀬川康男絵・・・太陽のぼうやがつまずいて天から落ちてしまい、元に戻るまでの話。1969年作品で、古い時代の、内容は小さい子向け(5歳くらい?)なのに文字数はやたら多い、というパターンの本。うちでは読まず。
たいようはいいな ・・・ポルトガル、魚売りの母親と暮らす少女の語り。ポルトガルに暮らした日本人画家が、ポルトガルの風土の中で描いた絵と文。日本の湿度の高い風土とは、物の見え方さえまるで違っているそう。そこに暮らす少女のいきいきした日々に心奪われるような作品。母が好き(6.1)

たかどのほうこの本 ※4歳欄・6歳欄・8歳欄・小学中級欄にもあり
□**おともださにナリマ小 ・・・1年生の男の子、引っ越して間もない山間の小学校に初めて一人で行くことになり、慌てて向かうとそこは・・・。設定もきちんとしていて、とてもちゃんと作られた、大人にも子どもにも楽しい童話らしい童話。王道です。小学3年くらいでも全くOKかと(8.9)
ケチルさんのぼうけん (フレーベル館の新秀作絵本 8) (小学初級〜)(5歳〜) 絵もたかどのほうこ 79p・・・けちんぼなケチルさんと、根元に植えたものが100倍になって実のると言われる木、山賊との楽しい、文字の多い目の絵本。絵も素敵(7.8)
もりのがっしょうだん 飯野和好絵・・・森の合唱団の団員、くまの子ときつねの子、アナグマの子、そしてハリネズミの子のお話の絵本。みんな張り切ってそれぞれの学校の先生の悪口を言い合うのだけれど・・・。ちょっと宗教めいていて、悪口もいっぱいだし、母的にはいまいちだった(7.8)
ゆうびんやさんとドロップりゅう (小学初級〜) 佐々木マキ絵・・・だるまとあだ名される郵便屋さんの休日の話。釣りの途中、迷い込んだ島での不思議な体験。面白くもなくもないけれど、ちょっと面倒くさいお話にも思える(7.10)
夜にくちぶえふいたなら (旺文社創作童話) (小学初級)・・・面白い。話の進め方が楽しくて、大人でも引き込まれる。47pと短めだけれど、難しめの言い回しとかも出てきて、小学中級で長い本に取り掛かる橋渡しになりそうな本。遠足の前の晩、眠れないでいる兄妹の童話(6.11)
⇒「このまえのにちようび」「へんてこもり」(6歳欄) ⇒「のはらクラブ」(下記)

竹下文子の本 1957〜 ※3歳欄・6歳欄・小学中級欄にもあり
□*アリクイにおまかせ (おはなしだいすき) (小学初級〜)・・・自分の部屋を片付けられない、小学2,3年生かと思われる女の子の童話。ある日、「アリクイかたづけ株式会社」の面々(アリクイ3匹)が現れて・・・(7.10)
うみのべっそう (おはなしわくわくシリーズ) ・・・夏休み、おじさんの夏の別荘に一人で招かれるお話。海辺の別荘かと思いきや・・・。男の子は小学3年くらいに思われるけれど、字も少なくて読みやすい。内容も子どもが好きな感じ(7.10)
のはらでド・レ・ミ (絵童話・しぜんのいのち) 62p・・・ピアノ発表会の前の不思議なお話。母的にはやや退屈だったけれど、猫が出てきたりで、娘は好きみたい(7.11)
ひらけ!なんきんまめ (おはなしだいすき) (小学初級〜) 田中六大絵・・・おばあさんから南京豆を買って歩いていると不思議な世界へ・・・。絵と相まってちょっと違う世界に行けるようなお話(7.11)
ペンギンじるしれいぞうこ (みんなのワンダーランド) (小学2年〜) 鈴木まもる絵 110p・・・ぼくのうちの新しい冷蔵庫にはペンギンが・・・。冷蔵庫が好きになりそうなお話。1997年作品で、ちょっと古い。
みけねこレストラン (幼年おはなしどうわ) (小学初級〜) 鈴木まもる絵 77p・・・隣のでぶな三毛猫が、ぼくを助手にしてレストランを開店、というお話。同じような話でも、この作者が描くと面白い(7.6)
りんごのおじさん (おはなしのほん) 鈴木まもる絵・・・不可能と言われていた無農薬でのリンゴ栽培をやってのけたおじさんの話。大人向けノンフィクションは衝撃的でした。絵本にしているこの作品は、あまり多くは語っていないけれど、分かりやすくて、娘は「このりんご、食べたい!」と(8.8)
⇒「おてつだいねこ」★(上記) ⇒「かえっておいでアホウドリ」(8歳欄・ノンフィクション)

タコボー (おはなしパレード) 井上洋介・・・分厚い本だけれど、文字数は少なくて読みやすい。タコのタコボーの一晩の出来事。街に散歩に行って、犬に海まで送ってもらう(7.11)

田島征彦の絵本(たじまゆきひこ) ※田島征三(5歳欄・6歳欄)の双子(一卵性)の兄
しちどぎつね―上方落語・七度狐より ・・・これもこの方の多くの作品と同じように脚本のような形になっている。読みにくく、うちでは読みませんでした。
てんにのぼったなまず (日本傑作絵本シリーズ) 絶版・・・見事な絵を描くおじいの話(江戸時代)。娘には分からなかったみたい。これはかなり大人向けかと。大人の私はかなり好き。おじいの生き方がすごい。絵もいい(8.0)
■「いたずらうさぎチュローチュ」(カンボジアの昔話 7.2) 「からすじぞう」「こたろう」「みみずのかんたろう」
□「てっぽうをもったキジムナー」「とんとんみーときじむなー」「あつおのぼうけん」
⇒「じごくのそうべえ」(上記)

ただいま70ぱ (新・創作えぶんこ) (小学初級) 岩崎京子文・・・1973年作品で古すぎ。読まず。

谷川俊太郎の訳本 ※小学中級欄にもあり
ちいさな1 ・・・ちっぽけで、何の役にも立たないと思うようになった「1」のお話。う〜ん・・・(7.3)
てん ・・・お絵描きが大嫌いなワシテ、白紙の紙に「点」と「サイン」を描くように先生に言われて・・・。日本ではあまりサインをしないから、この本の本当のところは伝わってこないように思う(4.1)
□**とっときのとっかえっこ (5歳〜)・・・赤ちゃんの頃から、お世話になったお隣のおじいさん。年月が流れて、女の子は小学生になり、おじいさんは車椅子に乗るように。そしてベビーカーを押してくれていたおじいさんように、おじいさんの車椅子を押す。素敵な絵本(8.8)
パパがやいたアップルパイ ジョナサン・ビーン絵・・・詩のような絵本。地球と自分との密なつながりを感じる絵本に仕上がっているのだけれど、子どもがどれくらいそれを感じ取れるかは疑問。小学中級以上くらいにいいかも(7.11)
ふゆのゆうがた (講談社の翻訳絵本) ・・・冬の夕方、女の子が曇った窓ガラスに絵を描きながらお母さんを待っている。それが、詩のような文章で描かれていて、不思議な感覚(6.3)
よるのいえ (大型絵本) (3,4歳〜)・・・短い詩のような文と、黒と白と黄色だけの印象的な絵の絵本(7.1)
⇒ジョン・バーニンガムの本(上記他) ⇒レオ・レオニの本(6歳欄他) ⇒「オリビアシリーズ」(6歳欄) ⇒「めんどりペニー」(5歳欄 ポール・ガルドン) 他多数

だれか、そいつをつかまえろ! ・・・店頭から逃げ出すキューリのピクルスとかの話。お勧めするほどのものではないような(6.1)
ちいさいオーちゃん (5歳〜)・・・5,6歳くらいかな?と思える女の子、オーちゃんが夏休みに別荘の改築を家族でするために行った先で、一人仕事がなくていろいろしでかす様が描かれている。幼年童話になりそうな、なかなか楽しい内容だけれど、かなり文字の小さい、漢字も多用(ルビ付き)した絵本に仕上げられている(7.2)

小さなかいぶつたち 舟崎克彦訳
@ガブガブくん Aかいぶつマルカジリ Bゲラゲラくん Cパチクリどり Dムシャムシャくん Eまぬけかいぶつはんぶんこぞう Fかいぶつドロゴン Gゆきぼうず Hかいぶつニジタン Iたすけてガブガブくん

ちいさな王さまシリーズ 寺村輝夫 全10冊・・・好きなら小学1,2年くらいで自分で読んで欲しい感じのシリーズ。なので読まず。
@はらぺこ王さまふとりすぎ 「うそつき王さまいぬをかう」「やくそく王さまたんじょうび」「わすれた王さまうみのなか」「くやしい王さまがいこつじけん」「あわてた王さまきしゃにのる」「まちがい王さま本にのる」「さむがり王さまおばけの子」「おりこう王さまおとしもの」「そっくり王さま大さわぎ」

小さなピスケ★(2〜5歳)・・・一人立ちする小さな動物、ピスケの物語絵本。7,8歳くらいの子に読んで欲しい感じ。作者はジブリの原画担当(現? 元?)らしい(6.11)
@小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち) ・・・両親と一緒の家を出て、一人で暮らす地を探すピスケ。ちょっと素人っぽい文章だけれど、いい感じ。たてたテントを風で吹き飛ばされた時、「ここは風の通り道だから邪魔したらだめなんだな」と考えるところとか、全体に流れている思想がいい。
A小さなピスケのはじめてのともだち・・・新しい家に落ち着いて、冬の準備をするまで。初めての友だちはカラスの子。まだまだ続きがあってもよかったのに・・・。

小さなひみつ (小学初中級〜) 末崎茂樹絵 32p・・・地方の童話賞の入賞作らしい。素人っぽく、素朴な作品。おばあちゃんの町の夏祭りに行く女の子のお話。ゆかたに麦わら帽子、という妙な格好の女の子に出会う。幼児向きにありがちなお話を、小学生向きにしたことで成功したかな?(7.7)

小さなりゅうの本 長井るり子文・・・生まれたての小さな竜の童話。ちょっと物足りない感もあるけれど子は好きみたい。
@小さなりゅう ・・・卵から生まれた生き物は、おなかがぺこぺこで歩き出し、そのうち自分が竜だと知る(8.0)
A小さなりゅう空をとぶ・・・小さな竜、自分の名前を知り、空も飛べるようになるの巻(8.1)
B小さなりゅうと海のともだち・・・海の怪物の正体は・・・の巻(8.1)
C小さなりゅうとふしぎな木・・・ふしぎな木を探しに行くの巻(8.1)

地下の国のティーパーティー (絵童話・しぜんのいのち) (小学初級〜) 曽我舞・・・小学生の女の子の日記形式になっている。モグラやヘビやカエルたちのティーパーティーにお呼ばれするお話。嫌われ者でも、自分らしくいるのが幸せなんじゃない?という話かな。娘は好きみたい(8.5)

ちびくまくん★★ イングリート・ユーベ ヘルガ・シュピース・・・泣き虫のちびくまくんのドイツの幼年童話。「幼年童話」と呼ぶにふさわしい、知名度は低いだろうけれど楽しい、かわいい、くまくんの成長記、かな。途中で周りの大人がしてくれる「お話」も挿入されて、真に子のために書かれた感のある、良心のあるシリーズ。なんていうことはないのだけれど、安心感のある世界で、こういう子ども時代を過ごしてみたい、過ごさせたい、と思わされます。
@ちびくまくんの夜のぼうけん・・・留守の両親を探しに、ちびくまくん夜の森へ(7.1)
Aちびくまくんの森のぼうけん・・・友だちのはいいろくまくんとけんかしたちびくまくん(7.1)
Bかぜをひいたちびくまくん・・・かぜをひいたちびくまくんのところにちょっとした療法をもつ客たち(7.2)
Cちびくまくんのたんじょう日・・・誕生日のパーティーを楽しむちびくまくん。とらのスージーと友だちになりました(7.2)
Dちびくまくん学校へいく・・・ちびくまくん、小学1年生に。はいいろくまくん、スージーと登校しますが、寄り道したりして・・・。子を見つめる優しいまなざしを感じます(7.2)
Eちびくまくんといもうとララ (どうぶつ幼年童話) ・・・ちびくまくんに妹が。二人で留守番中、はいいろくまくんとスージーと一緒に綱渡りを見に行くことになって・・・(7.3)

■*チャールズのおはなし (世界傑作童話シリーズ) (5,6歳〜)(4歳〜小学初級) 136p ルーズ・エインズワース文 菊池恭子絵・・・これも福音館世界傑作童話シリーズ「○○のおはなし」の中の、古いし、読むほどでも・・・と思わされた1冊。1970年の作品集の中から集められたもので、チャールズという小さな男の子のお話が12話。1話1話が短いだけに5歳くらいの子に読むのはまだありかな? けれど「○○のおはなし」シリーズなら「ミリー・モリー・マンデーのおはなし」(下記)や「ベーロチカとタマーロチカのおはなし」(8歳欄)のほうが断然お勧め。
ちゃんがら町 (えほんのマーチ) 山本学・・・駄菓子屋さんから行ける、不思議な町、ちゃんがら町。そこで過ごす夕方を描いた、ノスタルジックなような、怪奇なような不思議な絵本(6.11)

長新太の本 ※1歳欄・2歳欄・3歳欄・4歳欄・5歳欄にもあり・・・この方の絵本は大好きなのだけれど、童話はそうでもなく、好きなら自分で読んでもらうことにして、あまり読まず。
ちょびひげらいおん (あかね書房・復刊創作幼年童話) (小学初級〜)・・・長新太らしさ満開の童話かな、と。ながいながいひげのライオンのお話。娘も途中笑って聞いていた(7.11)
つみつみニャー (小学初級〜)(6〜8歳)・・・ぼくと父さんと積み木のナンセンス童話。部分的には吹き出していたけれど・・・(7.4)
にんげんになったニクマンジュウ (小学初級〜)
⇒「ナンジャコリャ童話館」(下記)

ちょっぴりてんさい1年生! (がんばれ1年生 10) ・・・とても古い感じ。夢におばあちゃんが現れて、一晩で大学卒業までの知識が頭に入ってしまったぼくの話。ちょっと分かりにくいし、いまいち(7.4)
つきとうばん 梅田俊作絵・・・JOMO童話賞佳作作品からできた絵本。その村では、「月当番」に当たる年には月と星の種を受け取り、一年かけて育て、収穫を迎えると育った月と星を空に放つ。梅田氏の絵が意外にぴったり合っていて、これはどこのお話だろう、と、どこかに本当にありそうな、幻惑的な世界が作り上げられている。娘は「うちにも当番、くるかなぁ」と(7.1)
つきよの森のおくりもの (旺文社創作童話)(小学初級〜) 高村たかし文・・・巣から落ちて親からはぐれたフクロウの赤ちゃんを助け、育てるおばあさんのお話。レトロ感がある(7.10)
ツトムちゃんとウヘヘのぼうや―にしかわおさむ童話集★(小学初級) 西川おさむ 109p・・・この作者の作品によく出てくる「ツトムちゃん」(小学校の低学年と思われる)のお話が7話。なんということのない話ばかりだけれど、周りの人がみんなイラストでは動物だったりして、子は好き(7.4)
つばさをもらったライオン 32p・・・猫の国を治めるレオ王(ライオン)。字も読めず、学はない。生まれた王子には翼が生えていて、行く末は栄えあるものになるだろう、と。王子は風に乗り、使い方も知らない翼で遠くまで飛んで行ってしまい、迷子に。そこで出会った北の国の王に本というもの、字というもの、学識、フクロウからは翼の使い方を教わり、城に戻っていく。絵はきれいなのだけれど、本好きによる本好きのための絵本という感じで、いまいちのような(7.1)

鶴見正夫の本
あなぐまこたろう (創作民話絵本) 大田大八絵・・・ぐうたらした男が、村にやって来た熊3頭を、穴を使って退治する、という民話風の物語。お勧めされるほどでもないかな、と(7.4)
かえってきたサケ (国土社の創作えほん 16) ・・・鮭の成長、遡上、産卵、死が、人間のおじいさんの死とともに描かれている。全く好きじゃない。二度とこの作者の作品は読まない、と思ったくらい(7.4)
「あめふりくまのこ」「まいごのペンギン」
⇒「きょうだいきかんしゃ」(上記)

ティリーのお話★★(5歳〜) フェイス・ジェイクス・・・一見地味な感じの装丁。けれど内容は人形とテディベアの少し冒険混じりのお話で、結構胸躍る。人形のティリーもテディベアのエドワードも大人。マイナーな中にもこんないい本がまたあったか、と。子どもにも大人にも楽しい逸品(7.1)
@ティリーのねがい★ ・・・人形の家(ドールハウス)で召使いとして、こきつかわれて暮らしていた人形のティリー。こんな暮らしはまっぴらだと、人形の家を脱出することに。傘を使ってドールハウスを、そして子ども部屋も抜け出すティリー(このあたりは6歳欄「ぬいばりだんなとまちばりおくさん」みたい」)。途中テディベアのエドワードに出会い、手助けしてもらう。独立心のきちんとあるティリー、使われていない古い温室の、木箱を新しいうちにすることに。いろんなものでせっせと使えるものにしていき、快適なおうちを作り上げる(このあたりは6歳欄「クッキーのおうさま」みたい)。いろんな面白い要素の詰まった、大人にも子どもにもわくわくできるお話
Aティリーのクリスマス ・・・クリスマス前、約束したのに現れないエドワードを心配したティリー、なにかあったに違いない、と、エドワードを探しに街に出ることに! 人ごみに恐れおののいていたティリー、だんだん大胆になり、ついにエドワードを見つけ出し、助け出す。今度も子どもにも楽しいお話、大人にはティリーとエドワードの関係もなかなか楽しい

テッサはへびをかじる ・・・いろんな質問に対して、7人の子どもたちが短く答えていく。その一人がテッサであり、クライブ。いろんな答えがあっていいんだ、と思って欲しいような本。※クライブはわにをたべる もあり(6.6)

てつだいマウス・ハッピーズ★ 赤羽じゅんこ・土田義晴・・・みんなの悩みを解決する3匹のネズミ「ハッピーズ」。子は好き。
@ミキとひかるどんぐり ・・・本を返してほしいと言えない女の子編(6.9)
Aマユとまほうのてがみ・・・あだ名をやめてと伝えたい女の子編(6.10)
Bアヤとひみつのプレゼント・・・手づくりの誕生日プレゼントを渡す直前になって弟に壊されてしまった女の子編(6.10)

手のなかのすずめ ・・・東ドイツの作者。そんな感じの出ている絵本。市の出ている町で、お母さんとはぐれてしまった男の子。まるで森の中に舞い込んだように不安だけれど、雀の赤ちゃんを見つけて守るために顔をあげる。文学的な作品(6.11)

デビッド・マッキーの絵本 ※小学中級欄にもあり
るすばんをしたオルリック (えほんライブラリー) 絶版・・・昔話より。いまいち面白さが伝わらないような(7.0)
⇒「まほうつかいメルリックのおはなし」(下記)
⇒「ぞうのエルマー」(4歳欄) ⇒「しまうまのしゃっくり」(5歳欄)

でも、わたし生きていくわ 柳田邦男訳・・・両親を事故で亡くしてしまった7歳の女の子が、妹弟たちと別々の親せきの家に預けられるお話。7歳の子の語りの絵本。作者自身、幼いころに両親を失っているらしく、けれど愛を注いでくれる親戚たちに囲まれて過ごせたのだろう、「両親のことを思い出すと悲しいけれど、今、幸せだ」と、新しい家族たちとの日々を愛している。「解放された愛」のお話のようで、どちらかというと大人向きかも(7.8)
天のおくりもの (小学初級〜)・・・赤ちゃんを見失ってしまった人間のお母さんと、羊のお母さんのお話。人間のお母さんは羊の子を、羊のお母さんは人間の子を見つけてそれぞれ育てる。そしてしばらくして赤ちゃんたちは元に戻る。大人びた語りの不思議な話で、絵本だけれど大人向きかと思う。子どもに勧めるようなものではない(6.11)
てんまのとらやん ・・・大阪は天満に住むとらやんが、なんやかんやで雲の上やら竜宮城にも行き、最後に天満に戻る、落語風のお話。・・・いまいち、かな(6.4)
父ちゃんのオカリナ★ 阪神淡路大震災・・・お父さんと遊びに出かけた次の日の早朝、大震災が来て、1階で寝ていたお父さんは下敷きに。火事が起きて、そのまま逃げるしかなくて、その後、骨を拾いに行くと、代わりにお父さんの作りかけのオカリナが見つかる。センチではない、リアルな大震災の絵本(7.4)

どうぶつむらのがちょうおくさん ★(4歳〜) ミリアム・クラーク・ポター(1886〜1965)作 松岡享子訳
@ごきげんいかががちょうおくさん・・・がちょうおくさんの短編が6話。字がたっぷりです。がちょうおくさんシリーズの3つの本(1936・1939・1947年出版)から選んだ6話のよう。すごく古い・・・。けれど娘は好きなようでした(8.1)
Aおっとあぶないがちょうおくさん・・・再び6話。がちょうおくさんのとぼけたキャラクターで、楽しく読めました(8.1)

ドクター・スースの絵本・・・面白いと聞いていた「ぞうのホートン」が全く面白いと思えず、他も読む気にならず・・・。古すぎかも。
いろいろいろんな日 文のみドクター・スース・・・いろいろな気持ちの日がある、ということを絵を用いて語った、短い哲学絵本かな(6.8)
□**おうさまのたけうま (新しい世界の幼年童話 5)
□*ふしぎな500のぼうし (ドクター・スースの絵本) (5歳〜) 渡辺茂男訳
「おひとよしのオオシカ」(5歳〜)(6.7)
⇒「ぞうのホートン」(上記)
⇒「あたまのうえにりんごがいくつ?」(3歳欄) ⇒「とてもすてきなわたしの学校」(小学中級欄)

としょかんねずみ 渡辺鉄太訳
@*としょかんねずみ ・・・図書館に住み着いたねずみサムの話。ある日、本を書こうと思いつき、書いた本を本棚に置いておく・・・。自分でも絵本を作りたくなるような1冊(6.0)(7.3)
Aひみつのともだち ・・・サムと人間の少年トムが友だちになるの巻。二人で共同で絵本を作る。本好きな作者なのだろうなあと思わされた巻。娘も共同で絵本を作ろうと張り切りました(7.3)
Bサムとサラのせかいたんけん・・・ねずみの女の子探検家サラと友だちになるの巻(7.3)
Cはくぶつかんのひみつ
Dすてきなわがや

戸田和代の本・・・この方も森山京さんと同じくちょっと退屈系が多いような・・・。話が長いと退屈になってくるので、4歳くらいまでの短い作品向きの方かな、と。あまり読みませんでした。
■**きつねのでんわボックス ・・・子狐を亡くしたお母さんギツネと男の子、電話ボックスの話。子どもというより、母親向きのお話では・・・??(6.10)
やまびこ谷でともだちみつけた (旺文社創作童話) 菊池恭子絵 47p・・・きつね、うさぎ、くまの子の秋のお話。字が小さめで長いお話で、この長さにしてしまうとちょっと退屈気味・・・(7.11)
ゆうえんちはおやすみ (おはなしトントン) 79p
⇒「つきよのくじら」「はるばるえんのあたらしいともだち」(4歳欄) ⇒「おばけがっこう」(6歳欄) ⇒「カバローの大きな口」(8歳欄)

とってもランチ (エルくらぶ)★ ひぐちともこ・・・「テレビを見ずに食べなさい!」と言われて少年はテレビを食べ、「残さずみんな食べなさい!」と言われてなにもかもをのみこんでいく・・・。文字の少ない絵本。母にはかなり面白く、衝撃的だった(6.5)
とてもかわったひげのねこ (福武の初級絵本)長谷川集平訳・・・短い絵本。「はろるどのシリーズ」(⇒5歳欄・はろるど)ではろるどが鉛筆でやったこと(絵を描いて本当になる)を、ねこのひげでやる。文章が独特で、軽いタッチかな(6.8)

ドーナツいけのおはなしシリーズ(どうわがいっぱい) (小学1年〜) 阿部夏丸・村上康成・・・「どうわがいっぱい」シリーズ(⇒こちら)は初めての一人読みに向いているようで、字も大きめで読みやすい。
@ライギョのきゅうしょく ・・・入学式の日のライギョとタナゴのお話。時間割は水曜日以外はずっと「給食の食べ方」のライギョと、「かくれんぼのやり方」のタナゴ。幼稚園では給食が出されていたけれど、これからは自分で捕食する給食だ、と言われ、捕食者と被捕食者であることを知ってしまったライギョ、そしてタナゴ。落ち込む二人だったけれど、けれどお互い必要な存在なんだということに思い至る(捕食者がいないと数が増えすぎて困る、被捕食者がいないと食べものがなくて困る)。小学低学年向きでありながら考えさせる。アイデアもいい(6.10)
Aザリガニさいばん・・・「裁判」ものではあるけれど、これも分かりやすい。眠っているナマズじいさんの頭の大きな傷をつけた犯人は誰か?裁判が開かれる。”多数決””当人を無視したところでうまれる誤解”とかを考えさせられる。娘は最初から事件の真相を見抜いていて、ストーリー展開に怒り気味だった(6.10)
Bオタマジャクシのうんどうかい・・・これはいまいちかと。オタマ学校の運動会の話(6.10)
Cタニシのがくげいかい・・・学芸会に、タニシの兄弟はなにを披露するか考える。まあまあかな(6.11)
Dメダカのえんそく・・・メダカが子どもたちだけで遠足に。ところが・・・(6.11)
Eキンギョのてんこうせい・・・友だちのいないドジョウと、水槽から池に放された金魚の話。まあまあかな(6.11)
Fピコのそうじとうばん★・・・学校にも通わず、親もいず、ひとりぼっちで池に生きている小さな「ピコ」。池のそうじ当番が回って来た時、初めて自分に「仲間がいない」ということに気がつきます。けれど皆に怖がられている「ハンザキ」に出会った時、自分は一人ではない、「仲間」はいっぱいいる、ということに気づかされます。子に語りたいことを、ハンザキが語ってくれている感じ。最後のほうでピコがなんの魚なのか分かるところもいい。これはよかった(7.3)

とびだせ!そら組(小学初級) 田部智子文・・・2年そら組の男の子2人の話。絵がいっぱいで読みやすい。子は好き(7.8)
@とびだせ! そら組レスキューたい (おはなしトントン26) ・・・学校の鳥小屋の向こうに閉じ込められた子猫を助けるため、「レスキュー隊」結成の巻。
Aとびだせ!そら組”ごくひ”ちょうさたい・・@で助けた子猫に飼い主を見つけるために、今度は「極秘調査隊」結成。

トミー(トミ)・ウンゲラー(アンゲラー)の本 ※6歳欄にもあり
あおいくも 今江祥智訳・・・深い。ただものじゃない感がすごい。いろいろ考えられ、中学生とかでも読んで欲しいような絵本。自由な青い雲が、人間界で起きている戦争や争いに驚き呆れ・・・(7.7)
フリックス 今江祥智訳・・・難しい漢字にルビがふられていないし、難しい単語も出てくるし、フリックスの大人になるまでが描かれているので、本当はもっと大きい子向けでしょうか。猫世界に生まれたフリックス、なぜか犬で、けれど自分らしく両親の子として生きているうちに政界入りまで。そして生まれた子は猫で、フリックスの喜びもひとしおだった。自由でいいです(7.7)
□**ぼうし (児童図書館・絵本の部屋) ・・・持つ人に大幸運をもたらす不思議な帽子の話。大人っぽい、大人のためのような絵本のような(7.9)
□「オットー」 「マッチ売りの少女アルメット」 「フォーニコン」
⇒「キスなんてだいきらい」「メロップスのわくわく大冒険」(小学中級欄)
(↓絵のみトミー・ウンゲラー)
かめのスープはおいしいぞ ・・・1982年作品。カメのクレオパトラ、それを食べようと策略するワニ2匹、その3匹を見て面白がるサルのアルビココの話。字がかなり小さくて、読み方の付いた漢字も多用した絵本(7.8)
「魔術師の弟子」「のっぽとちび」 他

トミー・デ・パオラの絵本 ※小学中級欄にもあり
上のおばあちゃん下のおばあちゃん ・・・上のおばあちゃん(ひいおばあちゃん)、下のおばあちゃん(おばあちゃん)と4歳だった頃の僕(トミー)のこと。上のおばあちゃんの死、そして年月は流れ、下のおばあちゃんもまた亡くなる。静かな語りの本(7.3)
おおきなたまご―げんしじだいのおとぎばなし ・・・原始時代の一家と、恐竜のお話。ある日一家のおちびさんが大きな卵を拾ってきて・・・楽しい絵本(6.11)
さあ歩こうよおじいちゃん 絶版・・・1981年作品。地味な絵と装丁。内容は、大好きなおじいちゃん、歩き方も教えてくれたおじいちゃん、そのおじいちゃんが病気になり(脳溢血かなにかかな?)、意思疎通も歩くこともできなくなる。ぼく(6歳・ボビー)はおじいちゃんに話しかけ、歩く練習も一緒にする。子はじいいと聞いていた(7.2) ※「おいっちにおいっちに」として再版
トム ・・・おじいちゃんである「トム」とのことを、小学生の男の子が語る。ユニークな語りで、等身大の楽しいおじいちゃんとのこと(6.4)
ノックメニーの丘の巨人とおかみさん★ アイルランドの昔話・・・アイルランドに妖精やレプラコーンがいた頃、ノックメニーの丘に住んでいた巨人の話。凶暴で強い巨人がアイルランド中の巨人を痛めつけていき、最後に残ったのが、このノックメニーの丘の巨人。自分の番だと恐れおののく巨人におかみさんが知恵を授ける。なかなか面白い(7.6)
「騎士とドラゴン」(6.4) 「ジェイミー・オルークとおばけイモ」(アイルランドの昔話。レプラコーンとか出てくる 7.4) 「ジェイミー・オルークとなぞのブーカ」(おばけイモよりこちらのほうが面白かった 7.5)
⇒「まほうつかいのノナばあさん」(6歳欄)

ともだちからともだちへ ・・・主役は動物たちだけれど、内容は引きこもりとか。引きこもりの自分や友だちをそこから抜け出させるお話。子供にも分かり易い単純な話だけれど、内容はなかなか深い(6.0)
ともだち どんどこどん (くもんの児童文学) (小学初級〜) 川北亮二文・・・少し前に引っ越してきた、引っ込み思案な小学1年生の女の子が、太鼓を通して地域に溶け込んでいく(6.11)

ドラゴンシリーズ(小学初級〜中級) 茂市久美子・とよたかずひこ
@ドラゴンにごようじん 63p・・・子ぎつねのきいくんがおじいちゃんにもらったマッチ箱にはドラゴンが隠れていて・・・。文章量などは7歳くらい向きかと思われるけれど、5歳くらいの男の子のほうが好きかも。幼い感じのお話で、読み聞かせはしませんでした。茂市さん作品(⇒下記)だし・・・。
Aドラゴンはくいしんぼう Bドラゴンは王子さま Cドラゴンはヒーロー Dドラゴンはキャプテン

どれくらいひろいの? (コクヨのえほん―海外絵本シリーズ) ・・・もぐらの子が世界はどれくらい広いかを見に行く。哲学的な内容を絵本にしていて、この哲学は小さい子向きじゃなく、中学生向きくらいかも。けれどこんな永遠のテーマをこんなに安易に絵本にしてしまうと、凡庸になってしまう気がしていまいち(5.3)

なかがわちひろの本 ※小学中級欄にもあり
オバケのことならまかせなさい! (おはなしパレード) 78p・・・放課後、お化けたちの学校になった、おばけの世界の学校へ。そこでだんだんみんなと仲良くなる。文字数も少なく、自分で読むのによさそう(7.6)
□**おまじないつかい (おはなしパレード)(小学初級〜) 93p・・・私のお母さんは「おまじないつかい」!? 漫画と合体したような、台詞入りのイラスト内の方が本編より文字数の多い作品。かわいいお話かな(8.1)
***天使のかいかた (おはなしパレード)★ 85p・・・ペットのいない女の子、なにか飼いたいと思っていたら小さな天使を拾います。天使の飼い方なんて誰も知らないけれど、いろいろためして仲良く飼う。娘は「かわいい」と気に入っていた(7.5)
のはらひめ―おひめさま城のひみつ(5歳〜)★★・・・お姫様になりたい女の子の元に、ある日、お姫様になるお誘いが。お城に連れていかれ、そこでお姫様になるお勉強。どんなお姫さんにでもなれるように、「何年もきれいな寝相で眠り続ける勉強」とか「何重にもしたマットの下の豆を察知する勉強」とか「気に入らない相手に無理難題を出す勉強」とか・・・。いろんなお姫様の話を知っていないとあまり面白くないかも?? けれど素敵なドレスがずらりと並んだページに娘は興奮!(6.10)
⇒「おたすけこびと」(3歳欄) ⇒「たこのななちゃん」(6歳欄)

長崎源之助の本 ※8歳欄・小学中級欄・小学上級欄にもあり
おかあさんの紙びな (創作絵本 33) (5歳〜) 戦争 山中冬児絵・・・おばさんが子どもだったころ戦争があって、終戦後のもののない時代、お雛様の代わりに白米をもらって食べておいしかったこと、でもお雛様がお代だったことを知って悲しかったこと、その後はお母さんと紙びなを折っての雛祭りだったこと、を語る。「これ、むか〜しの話?」と娘。ばあちゃんが生まれた頃、と言うと、「戦争って江戸時代より前にあったと思っていた。そんなに近くだったの?」と驚いていた。そういう会話のきっかけになる作品群かな、と(7.4)
□*小さな小さなキツネ (国土社の創作えほん 2) 鈴木義治絵・・・1973年作品。バッタくらい小さなキツネと、信心深い、狭い心の両親と暮らす小さな女の子のお話。子どもが読むには古すぎるかな・・・(7.6)
つりばしわたれ (母と子の絵本 28)★ 鈴木義治絵・・・東京から田舎に引っ越してきた女の子、吊り橋が怖くて渡れない。するとそこに何でも真似する男の子が現れて・・・。優しいお話。1976年作品。第22回感想文コンクール課題図書。娘は「この話、本当だったらいいな」(7.5)
ひろったかぎ 司修絵・・・カギを拾うと、不思議なことがいろいろ起こる、ドタバタファンタジーの絵本? 1976年作品で古い(7.6)
***ゆきごんのおくりもの  岩崎ちひろ絵・・・絵と内容がとても合ってないように思う。昭和の時代にお母さんたちが好きだった本、という感じ。1971年初版(6.4)
⇒「なきむしようちえん」(3歳欄) ⇒「もうじき一年生」(6歳欄)

七海と大地のちいさなはたけ(小学初級〜) 最上一平・菊池恭子・・・七海・大地(年長さん)姉弟と両親の4人は、借りた畑で野菜を育てている。その畑に出かけるシーンが毎回出てくる童話。
@春のおくりもの (おはなしボンボン) 99p・・・畑仕事を始める。けれど畑仕事はメインではなくて、大地の「数字が果てしなく続く」ってどういうことか?という思索がメイン。実際の行動や空想ではなく、とても感覚的なことがメインに語られていて、子がどれだけ共感できるかはかなり疑問。嫌いではないようだけれど(7.7)
A夏のきせき・・・命の奇跡と、その命を食べる、ということについて。今回は七海の思索がメインになっていて、子どもに「思索もの」を読むのは好きじゃないな、と、以後読む気が無くなったくらい(7.7)
B秋のかいぞく・・・大地、骨折の巻。これが一番いい出来かも(「思索」も無くて)。
C冬のあいぼう・・・停電の巻。

なみだひっこんでろ (おはなしトントン)(小学初〜中級) 岩瀬成子文・・・7歳の女の子と、8歳のお姉さん。泣き虫のお姉さんに妹は「涙、ひっこんでろ」。ある日、お姉さんは怖いおじさんの飼っている犬がボールを飲み込んじゃったんじゃないか、と心配になり・・・。ちょっと大人っぽいお話の童話(7.0)
ならこのかきのき (日本傑作絵本シリーズ)(5歳〜)・・・ならこという少女と、柿の木の文学的な感じの絵本。柿が主役かな。1986年作品(6.11)

なりゆきわかこの本
かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし) (小学初級) 垂石眞子絵・・・小学2,3年と思われる女の子が捨て猫を拾う。可愛い子猫だけれど家庭の事情で(アパート暮らしだし、父を亡くして猫を買う余裕がない)飼えなくて、新しい飼い主を探す。大家さんから「1週間して見つからなければ保健所に連れていく」と言われて、保健所で殺されないようにと一所懸命になる女の子。ちょっと昭和の香りのするお話。最後はちょっと読んでいて涙ぐみかける(7.2)
さよならチワオ (絵本カーニバル) ・・・僕が生まれた時には3歳だったチワワのチワオ。ずっと仲良しで、いつも一緒で、けれど老いてきて、僕が10歳のとき死んでしまうまで。楽しかった日々、老いていく日々、バランスよく描かれていて、変にセンチでなく、ちょうどいい(6.3)
つむぎがかぞくになった日 (ポプラちいさなおはなし) (小学初級)・・・ぼくが小2になった春、隣の家のおじいさんが飼いだした子猫のつむぎ。そのおじいさんが急に亡くなり、つむぎをひきとることになるまで(7.6)
はなこ 八月七日にひろったこねこ (ポプラちいさなおはなし)(小学初級) 垂石眞子絵・・・小1の時拾った子猫が、1年後に交通事故死してしまう。それは自分が八つ当たりして怒ったせいじゃなかったかと思い悩んで声が出なくなった女の子の話。小学低学年が読むには重苦しい話ではないかと・・・(7.8)
⇒「こねこのモモちゃん美容室」「そっといちどだけ」(小学中級欄) ⇒「ロックとマック」(小学中級・ノンフィクション欄)

なるみやますみ(文)の本・・・阪神大震災で夫と共に、娘を遺して30歳で亡くなったらしい(1964〜1995年)。死後、作品が出版された。
○なるみやますみ童話コレクション:
おしゃべりネズミのてがみ 末崎茂樹絵 62p・・・初めて泊まりに行ったおじいちゃんの家では天井裏をねずみが走り回っていて・・・。年長さんか小1くらいかと思われる女の子の童話で、素朴で楽しくて可愛い(7.8)
「ふうみん池にワニがでた」「思い出行きの電車にのって」「源吉じいさんとキツネ」(狩野ふきこ絵)「ミドリノ森のビビとベソ」(高畠純絵)
○なるみやますみの絵本:
「くじらの島」(末崎茂樹絵)・・・娘は泣きながら聞いて、「むっちゃいい話だから、もう一度読んで!」と。親からしたら、素人っぽくて、いまいち話の運びも好きになれない感じなのだけれど、小さい子には感動ものらしい。大きすぎていじめられる、優しいクジラのノロが、理解されず、周りを拒否しかける手前で助けを求められ、命と引き換えに周りを助ける(7.9)
「ハルおばあさんのオルガン」(高畠純絵)「ポンポコかみなり」(長野ヒデ子絵)「パジャ」「さびしばけ」

ナンジャコリャ童話館 長新太・・・好きな子はどうぞという感じのシリーズ
ノンビリすいぞくかん (理論社のようねんどうわ) ・・・水族館を舞台にした、いろんな生き物のナンセンスな短編やまんが集。「ナンジャコリャ」にふさわしいナンセンス。娘はあまり好きじゃないみたい(7.6)
ヘンテコどうぶつ日記 (理論社のようねんどうわ)
「ボンヤリどうぶつえん」

なんでもはかせ 舟崎克彦・長新太
■@なんでもはかせのなんでもパンツ (瑞雲舎創作童話) ★・・・「なんでもはかせる」なんでも博士の、なんにでもパンツをはかせてしまおう計画。パンツ一色のナンセンス物で、子は単純に面白がっていた(6.0)
Aなんでもはかせのプーセンガム (瑞雲舎創作童話) ・・・今度はおならを閉じ込めてしまう風船ガムを発明。これは7歳〜かな?(6.2)
Bなんでもはかせのびっくりテレビ Cなんでもはかせのどっきりおんせん Dなんでもはかせのちょんまげりょこう Eなんでもはかせのなんでもシロップ

二宮由紀子(文)の本 ※5歳欄・小学中級欄にもあり
アイスクリームごっこ? (おはなしボンボン) (小学初級〜) にしむらかえ絵・・・めんどりが家に帰ると、知らないいろんな物たちが勝手に家で〇〇ごっこ。かばはお風呂で動物園ごっこ、ハンガーは冷蔵庫でアイスクリームごっこ、など。途中で「お話もここで一休み」と中断があり、3つに分かれていて、幼稚園での読み聞かせなど、何回かに分けて読むの向き? 最初は面白かったけれど、続けて読むと飽きてくだらなくなってきた(6.11) ※「ホットケーキいいん?」もあり
いただきまーす! (エルくらぶ) 荒井良二絵・・・食育メッセージ絵本(7.0)
いっちゃん 村上康成絵・・・目が二つある子ばかりの学校に通う一つ目小僧のいっちゃんと、のっぺらぼうのののちゃんの、短い絵本。シュール・・・(6.11)
へちまのへーたろー スドウピウ絵・・・きゅうりに間違われるへちまのへーたろーのお話の絵本。「あほか、おまえら」とか、口の悪い、もりもりファイトを燃やしてばかりのへーたろーが楽しい(7.0)
へびのしっぽ★ 荒井良二絵 71p・・・へびのしっぽが主役の童話。にんまりと面白い。こんな面白さが味わえるなんて、大きくなったな〜と思える1冊。母にも面白かった。娘は「あ〜いいところで終わってしまった!」と。7〜10歳くらいで自分で読むのにもよさそう(7.1)
■「だいすき、でも、でもね」(7.4) 「カンガルーママのすてきなポケット」「たまねぎあたまのたまねぎこぞう」「けしごむくん」「モコちゃん」 「せかいでいちばん大きなおいも」(村田エミコ絵 64p 娘は「この芋、生意気だけれど、なんかいい」というコメント 7.1) 「レイジーちゃんのおたんじょうび」「おおきなおなべとちいさなおなべ」「ねえどっち?」「ぞうがいるってすてき」「どうしてクリスマスには…」「森の大あくま」「さんぽひものはつこい」

にんげんごみばこ のぶみ・・・お母さんやお父さん、先生を捨てに来た子どもがずらりと並んだ「人間ゴミ箱」。でも捨てる前に最後の審判。「本当に捨てていい?」 考え直して許すという、ちょっとドキッとするゴミ箱の話。ちょっと安易すぎて、子だけが「許す側」「捨てる側」という決定権を持つ中心的存在に描かれているのにも違和感。5,6歳でもOKそうだけれど、5,6歳にはあまり触れさせたくない感じ(6.3)
ぬまばばさまのさけづくり (世界傑作絵本シリーズ―デンマークの絵本) イブ・スパン・オルセン 絶版・・・デンマークで沼地に住むとされているらしい、ぬまばばさまのお話。「春が来た」系の、ちょっと古典風の絵本。1966年作品(7.0)
ねこねこチャポッチー (PHPどうわのポケットシリーズ)(小学初級) 間所ひさこ・秋里信子・・・捨て猫、チョボッチーがクロネコや母ブタに助けられ、自分で新しい飼い主を見つけ出す童話。内容の割に文章が難しい。子は「かわい〜」とお気に入り(7.3)

ねこのオーランドー
***ねこのオーランドー (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)(4歳〜) 絶版・・・1938年作品!? とてもそうは思えない、なんだかおしゃれでさえある絵本。当時の子どもたちは大好きだったのだろう・・・。ねこのオーランドーとその子どもたちがキャンプに行く、ちょっとしたお話。うちでは読みませんでしたが。
ねこのオーランドー農場をかう
ねこのオーランドー海へいく

ネズミさんとモグラくん 全4冊 ウォン・ハーバート・イー・・・隣人のネズミとモグラのお話が各巻に4話ずつ。これも「がまくんとかえるくん」ものの一つと呼べるかも。漢字が結構使われていて小学2,3年向きくらい? 娘は結構好き。
@ネズミさんとモグラくんの楽しいおうち ・・・同じドングリの木の上下に住む、ネズミさんとモグラくんのお話(8.0)
A新しい日がはじまるよ ・・・モグラくんの服が蛾のせいで穴だらけに・・・。これが一番好きかも(8.0)
Bふかふかの羽の友だち ・・・二人、鳥の羽を使って洋服を作る(8.4)
C冬ってわくわくするね ・・・冬のお話4話(8.4)

ねずみのおんがく一家(小学初級) わたりむつこ・ましませつこ・・・音楽大好きなネズミのチュージック・ホーン一家のお話。両親と3人姉弟。ネズミの国の話で、絵が可愛い。
@ちゅっちゅっポルカでポポをさがせ・・・遊園地で、迷子になった末っ子のポポを探すの巻(7.5)
Aマウスアイランドのなつやすみ・・・一家で夏休みに島のおじさんのうちへの巻(7.6)
Bゆきこんこまつりの日 (PHPどうわのポケットシリーズ)

ネッシーのおむこさん(小学初級)(小学1〜3年) 角野栄子・西川おさむ
@ネッシーのおむこさん (新・創作えぶんこ)★ ・・・1979年作品で、まだネス湖のネッシーが話題だったころの童話(その後、合成写真だったと本人が告白)。けれど素敵な世界がちゃんと出来上がっていて、実在しないということなんか全然問題じゃなく思わされる。とても楽しくて、ネッシーも、主人公のザブーも、本当にいるような気になる。日本の北の小さな湖に一人ぼっちで住む333332歳の怪獣、ザブー。右手でおいでおいでをするとラジオが聞けます。ある日聞こえてきたのは、ネス湖のネッシーのニュース。ザブーは会いに行こうと決めます。ネッシーが女ならおよめさんになってもらおう、男なら友だちになってもらおう、と。そのストーリーも、ラジオの聞き方も、ザブーのキャラクターも楽しいです(6.10)
Aかえってきたネッシーのおむこさん・・・子どもも8匹生まれたザブーとネッシーのその後のお話(6.10)

のはらクラブシリーズ たかどのほうこ・・・たかどのほうこさんは好きだけれど、この作品は読み聞かせする気になれない。好きなら自分で読んでもらおう、のシリーズ。
@のはらクラブのこどもたち Aのはらクラブのちいさなおつかい B白いのはらのこどもたち

野村一秋の本
しょうぶだしょうぶ!・・・うるさい先生との3本勝負。2年2組のお話。男の子が自分で読むにはまあいいかな? うちでは読まず。
⇒「のらカメさんた」(下記)
⇒「天小森教授」(小学中級欄)

のらカメさんた★ のむらかずあき文・・・捨てられてペットでなくなった「野良カメ」のさんたの童話。娘はところどころ吹き出して聞いていた。ちょっと無理のある部分もあるように思うけれどまずまず面白い(7.7)
@のらカメさんた (おはなしだいすき) ・・・飛べないスズメにさんたが飛行指導!?の巻。
Aのらカメさんたのまけてたまるか・・・イタチに狙われている太っちょネズミ。逃げてばかりのネズミにさんたは「やられる前にやっつけりゃあいい」と・・・。

のらねこソクラテス★(小学初〜中級) 全6冊 山口タオ・田丸芳枝・・・大人にでも楽しい童話。語りも内容も小学中級向けくらいの質ではないかと思われるのだけれど、1年1組の男の子が主人公(小学2,3年に思えるのだけれど・・・)で、文章量なども小学低学年向け。ちょっとアンバランスだけれど、一応小学1年生で読んでいます。読むのが楽しみなシリーズ。子も好き。
@のらねこソクラテス 72p・・・公園でのらねこに話しかけられ、その日から毎日のらねこに絵本を読むはめに・・・。野良猫の名はソクラテス。1年1組の教室でのあれこれもあって、とてもいい出来。子も「続き、ある?」「ある」と答えると、「やった」と目を輝かせた(7.2)
Aソクラテスほえる・・・ソクラテスの好きな大人の人間は、一人暮らしの魔女? けれど一度も姿を現さず、しばらく空家になった後、家が取り壊される、という事件だけが語られる(7.3)
Bソクラテスわらう・・・小学生最初のバス遠足の巻。道をはぐれて冒険気味に。ちょっと分かりにくいかな(7.3)
□Cソクラテス耳をすます・・・公園に捨てられていた子犬を拾うの巻(7.3)
□Dソクラテスつかまる・・・2年生になる前の春休みの話。サーカス団につかまってしまい・・・の巻(7.3)
Eソクラテス学校へ行く ⇒ここで急に小学3年生に。文字も小さくて、小3になったら自分で読んでもらおう、と(娘は「8歳になったら読んでね」と)

灰谷健次郎の本 ※小学中級欄・小学上級欄にもあり
いえでぼうや (どうわの森のおくりもの) ・・・家出を何度もしてきた小1の男の子のお話。かわいい。分かってくれない子どもの世界、最後に型にはまっていた大人たちが理解をしてくれる。どちらかというと親の読物のような気もするけれど、子も好き(7.9)
さよならからみきぼうはうまれた (フレーベル幼年どうわ文庫 13) 関屋敏隆絵 86p・・・小2の男の子が主人公。7人兄弟の5番目の小学2年生。兄弟の中で泣き虫でおとなしい6番目の小1、みきぼうのことを主に語っている。ヒヨドリのひなをしばらく育てることになって・・・。1978年作品。読み聞かせはしませんでした。
マコチン (あかね新作幼年童話 14) (6〜8歳)(小1〜3年) 長新太絵・・・小学低学年らしき男の子、マコチンの話。1975年作品。腕白で乱暴、それだって大切な、光っている子どもだ、という灰谷健次郎色の童話。ドキュメンタリーに思えたか娘は結構食いついていた(7.5) ※「マコチンとマコタン」もあり
⇒「ろくべえまってろよ」(6歳欄)

ハーウィン・オラムの絵本
アナグマさんはごきげんななめ (児童図書館・絵本の部屋) スーザン・バーレイ絵・・・ご機嫌斜めのアナグマさんの気分をもりたてようとみんなでパーティーする話。いまいちかと(7.0)
スミレひめのにわづくり (児童図書館・絵本の部屋)★ (小学初級〜) スーザン・バーレイ絵・・・ネズミの姫様、スミレ姫が王宮の庭の中に自分の設計した庭を作る。食事をするところや読書するところ、ブランコなどなどあって素敵。「あなたもどうぞ」と、見開きを開いて一緒に楽しめるかのような作りで楽しい(6.11) ※「はじめましてスミレひめよ」もあり(スミレ姫がドレスを脱ぎ捨てて城を抜け出す。これも面白い 6.11)
□*ぼくはおこった (児童図書館・絵本の部屋) きたむらさとし訳・・・TVを途中でやめて寝なさいと言われて、怒りに怒る絵本。雷が鳴り、嵐が来て洪水になり、地球はひび割れ・・・。シュール。怒りの無意味さを語っているような(7.3)
やねうら (児童図書館・絵本の部屋) ・・・ぼくだけが行ける、家の「やねうら」の話。好きな男の子は好きそう(7.3)

**ハガネの歯 ・・・歯が一本しかないおじいちゃん狐と孫の絵本。おじいちゃんが「ハガネの歯」と呼ばれておそれられていた、精悍だった時代の話を聞かせる。昔は・・・と語る、けれど今ではよぼよぼのおじいさんと、自分は永遠に若いと思っているような若年狐の感じが楽しい(6.9)
はじめてのおこづかい (フォア文庫 A) 生源寺美子・山中冬児 178p・・・ページ数におののきますが、元々「創作えぶんこ」シリーズとして出版された時は71p。文庫版でページ数が多くなっているだけのよう。他にも「はじめての」シリーズ多数あり。ただしかなり古いシリーズで、この「おこづかい」(1974年)でも500円は札です。1年生の女の子が、小遣いとして週に50円もらえるようになってからのお話。内容自体はそんなに古くなく、普遍的かな(7.5)
■*八方にらみねこ (講談社の創作絵本Best Selection) ・・・拾ってくれたじいさばあさに恩義を感じ、じいさばあさが世話する蚕をネズミから守るため、1年間「やまねこ」から「八方にらみの術」を教わるために修行する猫の話。内容自体はいまいちなのだけれど、かつての「蚕を育てるたいへんさ、物を生み出す難儀さ」を書きたかったそうで、そういわれればいい本のような気もする(6.5)
はちみつのタネ 47p・・・一人で留守番中、ママの作ったおいしい「はちみつクーヘン」を独り占めして食べようとしているとそこへ、次々現れるネズミ、猫、くま・・・。ありがちなお話だけれど、この動物たちがいい味を出していて、もっと小さい時代に読んだ作品とは一味違う出来。絵も少なめで字数が多い。なかなか面白い。子も楽しそうに聞いていた。山田養蜂場主催の童話コンクール受賞作(7.7)

ハナグマの森のものがたり(4,5歳〜) 越智典子・松岡達英・・・科学絵本(7.8)
@ツーティのちいさなぼうけん・・・ハナグマの子ツーティが森の中を探索。最後に「ツーティのすむ熱帯の森の生きものたち」紹介。
Aツーティのうんちはどこいった? ・・・ツーティが自分の「うんち」がどうなるのかを観察。いろんな虫たちに利用されているのが分かる。最後に「ツーティのしらないうんちのはなし」紹介。

バーナデット・ワッツの絵本(ベルナデッテ・ワッツ) 
ヴァレンカのちいさな家(5歳〜) ・・・ワッツ処女作らしい。戦争とキリスト教のお話の絵本。とても宗教色が強く、キリスト教徒でもないと・・・という感じ。うちでは読まず。
かかしのペーター ・・・絵が可愛い。冬が近づいてきたときの、かかしのペーターの孤独と、春が近づいてきたときの幸福と。子はいまいちみたい(5.4)
毛ながのぞうトビアス ・・・象なのに長い毛の生えたトビアスの絵本。いろいろ噂されるけれど、それをはねのける強さを得るために旅に出る。噂なんかより大事なものはなにかの物語。絵が素敵(8.4)
ハネスうさぎはゆうびんやさん (世界の絵本) 森山京訳・・・郵便配達のうさぎ、ハネスの春夏秋冬の仕事ぶりの絵本。どんな天候の時も配達に来てくれるハネスに、最後にみんなからの素敵なプレゼントが(7.1) ※「ハネスうさぎのたんじょうび」「ハネスうさぎのクリスマス」もあり
(↓絵のみバーナデット・ワッツ)
おひめさまのけっこん ラッセル・ジョンソン文・・・どんな国をもつ王子様より、目のキラキラした王子様と結婚したい、と願うお姫様の話。結局目のキラキラした大工とめでたしめでたし(7.3)
リサの小さなともだち ・・・おこりんぼうの旦那と、心優しい妻。妻は動物も養ってやり、夫は文句ばかり。そんなある日、二人は騎士に牢屋に入れられる。助けてくれたのは動物たちで・・・。内容は安易な気がするし、騎士ってものが分かりにくいし、いまいちかと(6.1)
⇒グリム童話(上記) ⇒「こまったクリスマス」(6歳・クリスマス欄)

原京子(文)の本
ねえ、おはなし きかせて (ポプラちいさなおはなし) ・・・小学1年生の女の子のお話。弟が生まれて本を読んでもらえなくなり、一人で森に行って童話全集を読んでみる。すると森の動物たちが出てきて、もっと読んでと言われ、読むのが楽しくなる。その頃、その森では開発工事が始まろうとしていて・・・。なかなか読解力を必要とする話(6.8)
はるにあえたよ (絵本のおもちゃばこ) (2〜5歳) はたこうしろう絵・・・まだ春を知らない、この冬に生まれた双子の熊が、冬眠の穴を抜け出して「春」を探しに行く話。初めての春と小熊、の物語は他にもある(「ぽとんぽとんはなんのおと?」とか)けれど、これは絵がとてもいい(7.4)
もりのゆうびんポスト (そうえん社ハッピィぶんこ) 高橋和枝絵・・・小学1年生の女の子のお話。おばあちゃんちで過ごす冬休み、近くの森に遊びに行くと、「ゆびんポスト」と書かれた箱があって・・・。森の友だちと文通をする。女の子が小1の冬休みに読むのにぴったりな感じ。お手紙が書きたくなりそう(8.0)
⇒「くまのベアールとちいさなタタン」(5歳欄)

バランティヌ ミッシェル・ゲイ絵 絶版・・・フランスの絵本
@バランティヌと小犬のツッキー・・・1980年作品。デパートでのドタバタ。ちょっと小粋な感じで、やや分かりにくいところもフランスっぽいような(7.6)
Aバランティヌとあかちゃん
Bバランティヌの夏休み (世界の傑作絵本B) ・・・夏休み、お母さんのいうことを少しも聞かないバランティヌ。家出して、3人のいとこたちを巻き添えに自前のキャンプ(ハシバミとアシで小屋を作ったり)。フランスの片田舎の最高の冒険のお話かと(7.8)
Cバランティヌのおしゃれ作戦

バルツとベッティーナの空とぶベッド ・・・仲良しのバルツ(男の子)とベッティーナ(女の子)は小学生になり、弱視のベッティーナは「子どもの家」で寝泊まりして過ごすように。寂しさから二人は夢の中でベッドで空を飛び、一緒に過ごすという、ちょっと格調高いような愛の絵本(6.11)

ハロウィーンのまじょティリー(小学初級) ドン・フリーマン 中川千尋訳
@ハロウィーンのまじょティリー ・・・ハロウィーンの王女と呼ばれるくらい怖いはずの魔女ティリー、ハロウィーンも近いというのに、にこにこ顔が治らなくなってしまい・・・。楽しい童話(7.0)
Aハロウィーンのまじょティリーうちゅうへいく・・・魔女ティリー、今度のハロウィーンには宇宙人を驚かせてやろうと魔法で宇宙ホウキを作り、宇宙へ。ティリー流宇宙船の作り方も楽しい童話(7.0)

伴弘子の本
ふたりでおつかい (絵とおはなしシリーズ) つちだよしはる絵・・・小学1年生の女の子が、弟と初めて2人だけでバスに乗っておばさんのうちへおつかいに。バスの中でのあれこれな話だけれど、地味で特にお勧めされるほどでも・・・(7.4)
ママのたんじょう日 (にじいろのどうわ館) 杉浦繁茂絵・・・ママの誕生日プレゼントを考える男の子の童話で、母による読み聞かせには不向きで読まず。

ひいばあのチンチンでんしゃ (えほんのぼうけん22) さくらいともか文・・・ひいばあちゃんと貸切のチン電に乗る。チン電が走る感じがよく描かれている。運転方なども少し(6.3)

肥田美代子の本
山のとしょかん (えほんのもり) 小泉るみ子絵・・・山に住むおばあさん、昔子供に読み聞かせていた絵本を懐かしく読んでいると、夜なのに子どもがひとり・・・。その子に毎日本を読み、その本を貸してあげることに。かわいい話の絵本(6.11)
ゆずちゃん (えほんとなかよし) 石倉欣二絵 阪神大震災・・・地震の時、ぼくは物の下敷きになって気を失う。そしてクラスで隣の席だったゆずちゃんが亡くなったことを聞く。第42回課題図書(7.0)

ひとりぼっちのキャンプ (新・創作絵本 19) ・・・中止になったキャンプ、男の子が、それでも一人だけで森の中でキャンプする。寝袋、水筒、懐中電灯とを持って。今の日本ではあまりないような、小さな子を一人森に行かせる両親がすごい。1973年のアメリカの夫婦による合作。娘も「キャンプ行きた〜い」と(7.1)

ピーポポ・パトロール(小学初級〜) 全3冊 柏葉幸子・西川おさむ・・・「ピーポーピーポー」は人間を助けるけれど、「ピーポポ」はおばけを助ける。男の子がフリーマーケットでお父さんに買ってもらったおもちゃのパトカーは、その「ピーポポ」パト。それを手に入れた人は「ピーポポ・パトロール」として、お化けを助けに行くのでした。女の子にでも楽しい。
■@ピーポポ・パトロール ・・・学校の体育館に住むおばけを助けるの巻(7.3)
Aはんぶんおばけのマメンキサウルス・・・恐竜の復元模型に姿を借りて、ずっと前に博物館にきていた友だちの男の子(今はおじさん)に会いに行きたい、マメンキサウルスのおばけの巻(7.3)
□B百本きゅうりのかっぱのやくそく・・・「きゅうりを沼の河童に百日間あげ続けると・・・」という伝説の残る沼。99本きゅうりをもらい続けてしまった河童からのSOSの巻。アイデアが素敵なお話(7.3)

ひよこのかずはかぞえるな (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) (4歳〜) 瀬田貞二訳・・・1943年のアメリカの絵本。一人で暮らす小さな農場のおばさんの話。卵を抱えて売りに行く途中、売れたお金でヒヨコを買って、それらが産んだ卵をまた売ってそのお金で・・・と、捕らぬ狸の皮算用。頭の中ではお金持ちの奥さんになっているとき、卵を落として割ってしまう。けれどめげない、いいキャラのおばさん(6.10)

プカプカチョコレー島 (小学初〜中級) 原ゆたか・・・「かいけつゾロリ」の作者による、好きなら7,8歳くらいで自分で読んで欲しい感じのシリーズ。なので読まず。
@プカプカチョコレー島 Aまじょの国へ Bかいぞくあらわる Cめざせたから島 Dこおりの国のにんじゃ

ふきげんネコ・ニャゴマロ★ サム・ロイド・・・女の子と、2匹の猫の物語。娘は大好きで、もっとシリーズが続いて欲しがっていた(7.2)
@ネコのニャゴマロ―あいのものがたり (児童図書館・絵本の部屋) ・・・飼い主のエミリーに可愛がられ、愛され、保護されているネコのニャゴマロが、そんな生活にうんざりして家出し、悪い仲間とつるんで暮らし、やがてエミリーとの日々の貴さに気づいて、エミリーの元に戻る短めの絵本。男性がよりを戻した恋人に送るといいような絵本かな、と。
Aネコのニャゴマロとチイヒゲちゃん★★・・・チビ猫チイヒゲちゃんがエミリーとニャゴマロの安定した生活の場にやってきます。どたばたがあって、けれどやがてそれぞれが「一人と2匹の生活」を受け入れるお話。こういうのが娘は大好きなようで、「このお話、もっともっと続く!?」と期待していました。
Bニャゴマロのコンテスト・・・トロフィーが欲しくて、美しいペットコンテストにやる気満々で挑んだニャゴマロ。けれど意地悪な犬に騙されて出場できず、しかも優勝はその意地悪犬という現実。けれどとびきりいいフォローが。

福田岩緒の本 ※6歳欄・8歳欄にもにもあり
おならばんざい (絵本・子どものくに 8) ・・・小学1年生の教室で、大きなおならをしてしまった女の子。それで始まるおならについての授業(?)のお話が、主にその女の子の隣の席の男の子の視点で描かれている。小1の設定だけれど、小3くらいのように思える(7.9)
しゅくだいさかあがり・・・
夏のわすれもの (文研の創作えどうわ) (小学初級)(小学1年〜)・・・夏休み、突然亡くなったしまった、大好きだった同居のおじいちゃん・・・。孫の男の子(小学2,3年くらい?)がおじいちゃんの死を受け入れるまでが描かれている(7.9)

ふくろねずみの三きょうだい・・・ふくろねずみ、長女のジェラルディン、長男のランドルフ、次男のユージンのお話。姉弟愛のあるお話。うちでは読みませんでしたが・・・。
@やればできるよランドルフ・・・1971年作品。ランドルフはしっぽで木にぶら下がることができなくて・・・。
□A*これならおとくいジェラルディン ・・・1974年作品。いろんな習い事をさせられるもいまいちなジェラルディン。けれど得意なものがちゃんと見つかる。・・・いまいちかな。
Bゆうかんになったユージン・・・1978年作品。突然暗闇が怖くなったユージンのお話。お姉さんのジェラルディンとの姉弟愛がいい。

ふしぎなエレベーター(小学初級〜) わたりむつこ・佐々木マキ 78p・・・エレベーターに乗ると、ロボットの国へ・・・。設定は子どもは好きだろうけれど、お話の出来としてはいまいちかと・・・。お勧めされるほどでも(7.1)
□*ふしぎなおたまじゃくし スティーブン・ケロッグ・・・おじさんにもらったおたまじゃくし(?)を育てるうち、どんどん大きくなってネッシーに!? 楽しい絵本(7.11)
ふしぎなバイオリン (岩波の子どもの本) 32p クェンティン・ブレイク 谷川俊太郎訳・・・弾くとどんどん周りの人達も幸せになっていく、不思議なバイオリン。こんな人になれたらいいな、と大人は思う、子どもは楽しいだろう絵本(8.1)

ふしぎの森のヤーヤー 全4冊 内田麟太郎・高畠純
@ふしぎの森のヤーヤー ・・・文字は大きくて読みやすい。ナンセンス系だけれどやや素敵なので、一人読みに良さそう。うちでも機会があったら読んで欲しいな、と。
「なみだのひみつ」「ブリキ男よしあわせに」「思い出のたんじょう日」

ぶたのぶたじろうさんシリーズ 内田麟太郎・スズキコージ・・・好きな子は好きなのだろうけれど、うちではいまいちだったシリーズで、2冊でやめました。ぶたのぶたじろうさんのちょっとナンセンス系のお話が3話ずつ。
@ぶたのぶたじろうさんは、みずうみへしゅっぱつしました。 ・・・う〜ん・・・(6.11)
Aぶたのぶたじろうさんは、いどをほることにしました。 ・・・1話目は母は好きだったけれど、子にはいまいちのよう(6.11)
Bぶたのぶたじろうさんは、はげやまへのぼりました。
Cぶたのぶたじろうさんは、ふしぎなふえをふきました。
Dぶたのぶたじろうさんは、ワシにさらわれてしまいました。 Eぶたのぶたじろうさんは、クジラをたすけました。 Fぶたのぶたじろうさんは、あらしのうみにおそわれました。

ふたりのサンドウィッチ【絵本版】★ ・・・ヨルダン王妃(美しい・・・)が幼稚園時代に実際に体験したことを元にした絵本らしい。大の仲良しの女の子二人が、お互いのサンドイッチ(方やピーナッツサンド、方や中東の「フムス」のサンド)を気持ち悪いと言って大げんかに。けれど冷静になってお互いのサンドをかえっこして食べてみて「おいしい!」と抱き合う。異文化同士、違ったもの同士の和が描かれた、いいお話だと思う(7.6)
ブータン 大田大八・・・おじさんの飼っているブタ、ブータンのお話の絵本(9.2)
ふでばこの中のきょうりゅう (新しい日本の幼年童話シリーズ) 花田鳩子文・・・2年2組。転校してきた男の子を元気にしようとカナヘビを筆箱に入れて持っていくけれど、男の子は「恐竜!」と怖がって・・・。ちょっと地味目の友情物語かな(6.11)

ぶな森のキッキ 今村葦子・遠藤てるよ・・・子は嫌いではないけれど、宗教的な匂いの強い絵本だと個人的には感じました。
@ぶな森のキッキ・・・いつも元気なリスのキッキが、嵐の後なにもしゃべらず、なにも食べなくなったのはどうしてなのか。途中までとても質が高く、さすがこの作者、と思いつつ読んでいたら、蛇足がついていた。後半部分が邪魔で、キッキの黙っていたわけが判明するところで止めていたらいい作品になっていたのじゃないかと思うのだけれど・・・(7.3)
□Aぶな森のなかまたち (絵本・ちいさななかまたち) ・・・実りのない秋、キッキは孤独な「実を植えるもの」になる。宗教的なほどに「犠牲」などが描かれていて、子ども向け絵本としてはいまいちかと・・・(7.4)
□Bぶな森の子・・・キッキ、新しい長老になる。リス版の神話・完って感じ。いちいち宗教っぽい(7.4)

プレゼントをさがしていると (文研の創作えどうわ) (5〜7歳) おぼまこと絵・・・これだけ長い、こういう作品はお勧めしてほしくないなあ、と。途中で読むのをやめたくなりました。7歳の誕生日、自分のプレゼントを自分で選んでいいと言われ、大きな熊のぬいぐるみに目をつけていると(男の子ですが…)、ぬいぐるみの世界へ・・・。7歳になる男の子という設定だけれど、3歳くらい向けの話を、設定を7歳にして字数を思い切り多くしたような内容で、展開も文章もいまいち(7.6)

フレート・ロドリアン(文)の本 ヴェルナー・クレムケ絵
空からきたひつじ (小学初中級〜) ・・・1958年の東ドイツの作品でレトロ。雲から落ちてひとりっきりになってしまった羊の子を、女の子(小1の夏休み)が空に帰してあげるまで(6.11)
ライオンがいないどうぶつ園 ・・・1969年作品。東ドイツの動物園のお話。当時の東ドイツの子どもたちには受けたのだろう・・・。
⇒「しかのハインリッヒ」(6歳欄)

ぶんかいきょうだい 西平あかね・・・ぶんちゃんとかいくん、仲良しの分解大好き兄弟の絵本。分解と空想で遊んでいる2人が可愛い(8.4)
へえ六がんばる (創作絵本 10) (小学初級〜) 絶版・・・青森を舞台にした創作絵本。古い絵本ですが、思いのほか面白かった! なんでも「へえ、よごす」と応えてしまう人のいいへえ六が、つい「へえ、よごす」と、町を苦しめていた火の玉太郎をやっつけてしまう物語。「ジャックと豆の木」とかいろんなお話の面白い要素が入っていて、へえ六も愉快で素敵だし、面白い。1972年作品(7.3)
ペトロニーユと120ぴきのこどもたち (世界傑作絵本シリーズ・フランスの絵本) (4歳〜) 山脇百合子訳・・・なんだかレトロかつ新しい感じの、ちょっとシュールなコミックみたいな絵本です。お母さんねずみのペトロニーユ(ナイスボディーでおしゃれ)が、120匹の子どもたちを残してお使いに行く途中の不思議な出来事。文字は少な目、子どもは多め。微妙につっこみどころ満載で、親子で楽しく読みました。1990年作品(8.1)

ベラ B.ウィリアムズの絵本 
佐野洋子訳:(6歳〜)・・・母親とおばあちゃんと3人で暮らしている女の子ローザのお話の絵本。お互いのために温かく思いやりあって過ごしているのが伝わる。
@****かあさんのいす (あかねせかいの本 8) ・・・おうちが火事になった後、アパートに移り、いろんなものをみんなからもらって必要不可欠なものはそろったけれど、寛げるソファがない。そこでみんなで大きなガラス瓶にお金を少しずつためていって、素敵なソファを買う(7.8)
A**ほんとにほんとにほしいもの ・・・また貯まってきたガラス瓶。今度は誕生日のローザのために何か買ってもらえることになり、本当に本当に欲しいものを探しに行く。娘は「ドレスが一番いいのに〜」と(7.8)
Bうたいましょうおどりましょう・・・病気のおばあちゃんのために、バンドを組んで演奏をする。そしてもらったお金を瓶に。このシリーズの女の子も大きくなった(7.8)
⇒「赤いカヌーにのって」(小学中級欄)

ヘルメ・ハイネの絵本 本国(ドイツ)では大人気だそうです。1941年〜。
きみがしらないひみつの三人(5歳〜)・・・君が生まれたとき、3人の友だちが君の中に宿った。それは記憶するアタマ博士と、心の世話をするハートおばさん、胃袋おじさん。3人が仲違いすると君は病気になるけれど、仲直りするとまたすぐ君は元気になり、君が死ぬまで君と共にいる。なるほど、と思わされる、シンプルに表現された生と死の絵本。小学中・上級、中学生くらいでも大丈夫そう(6.6)
くまはおうじさま (世界の絵本ランド) ・・・昔々、すべての熊には王子様が入っていて、すべてのお姫様には熊が入っていました。キスで熊に変身できて、自由で幸せだったけれど、もう今では窮屈な時代で、もう熊になれません、という、ちょっと悲しいようなお話、かな(6.6)
へんしんへんしん (ヨーロッパ創作絵本シリーズ 33)(3歳〜) 絶版・・・目を閉じて〇〇になってごらん、という繰り返しの絵本。想像の世界にいざなう。心が枯れてきた(?)大人のほうが素敵に思える絵本かも!? 子はいまいちのよう(5.5)
ボヨンボヨンだいおうのおはなし ・・・ベッドの上でボヨンボヨン飛び跳ねてストレス解消する王さまの話。ストレス解消を失う悲劇などが描かれていて、中学生くらい向きなのかも??(6.9)
⇒「ともだち」(3歳欄)

ペロー童話 シャルル・ペロー
くつやのねこ ・・・靴屋の話にアレンジしているので、もはやペロー童話ではないかも。絵も可愛くて楽しく読めた絵本(7.7)
長ぐつをはいたねこ (世界傑作絵本シリーズ・スイスの絵本) (5,6歳〜) ハンス・フィッシャー絵 矢川澄子訳・・・1966年作品。絵が素敵。猫の舞台裏も描かれているページがあって(長靴を履いて2本足で歩く練習をするシーンとか)、それが面白い(7.8)
ながぐつをはいたねこ ポール・ガルドン・・・今にして読むと、ほとんど結婚詐欺だな、と。娘は「この猫、かわい〜」(7.6)
⇒「世界名作おはなし絵本」(5歳欄・各国民話) ⇒「シンデレラまたは、小さなガラスのくつ」(8歳・エロール・ル・カイン欄) ⇒「長ぐつをはいたねこ」(小学中級欄)

ペンギーノくんのすてきななつやすみ ・・・日本に留学し、夜は工事現場で働きながら勉強している、北極からやって来たペンギンのペンギーノ君が、夏休みに故郷に里帰りする絵本。日本に溶け込んでいる、真面目に生きるペンギーノ君。ほのぼの可愛くて、少し渋くて母は好き(7.6)
ペンギン ペペコさん だいかつやく (おはなしのくに) 西内ミナミ・西巻茅子・・・水族館のペペコさんの4章からなる童話。ストーリー的にはいまいちかな、と(6.11)

へんたこせんちょう うみをいく(5歳〜) いとうひろし
@へんたこさん せんちょうになる・・・たこのへんたこさんが、船長に憧れ、一時はタコだからとあきらめるも、やっぱり修行し、テストにも受かって、見事船長になる童話(7.4)

ヘンリーとハリーの本★ 大友康夫・・・楽しい。進研ゼミのチャレンジ2年生とかにも掲載されていたらしい。面白い!
〇のねずみハリーのぼうけん 「ゆうれいやしきのたから」・・・のねずみハリーの、冒険らしい冒険のお話。小さ目の冊子の絵本だけれど、分厚目で、結構長い。旅するハリー(キリスト教徒と思われる)がいろんな動物たちに出会い、幽霊屋敷に宝をとりに行く(7.4)
〇「なにがたいせつなの?ヘンリー」★・・・のんびりと人生を謳歌するハリーと友だちのマリアンに、「このいい暮らしをする俺様を見ろ! 向上心のたまものだ」と、忙しく稼ぐ合間に説教するヘンリー。母にはかなり面白かった!(7.5)
〇ヘンリーとハリーの大冒険(ベネッセ) @とうぞくかわうそだん Aぼくはあったよサンタクロース B海のかいぶつをたすけだせ・・・これは漫画形式。アメリカンコミック調。
〇おはなしカーニバル★★★・・・字は大き目で少な目、読みやすい。子も好き。もっともっと続いて欲しい(7.5)
@まほうつかいをやっつけろ! (おはなしカーニバル) ・・・ヘンリーとハリー、気球に乗って、捕えられたマリアンを助けに! マリアンと初めて出会ったヘンリー、嫌われる・・・。
Aくいしんぼうせんちょう・・・今度は新しい舟を買ったヘンリー、ハリーとマリアンを初出航に招待するも・・・。子は笑って聞いていた。
Bふしぎなたんじょうび★・・・ヘンリー、ハリー、マリアンは森へピクニックへ。そこでの不思議な出来事・・・。物語もいいし、ヘンリーは今回も笑わせてくれた。

ぼうしをかぶったオニの子 (あかね創作どうわ)(小学初級〜) 川崎洋・飯野和好 62p・・・ぼうしをかぶったオニの子のお話5話。1979年作品。けれど少し不思議な話はそんなに古く思えない。なかなかいいのだけれど、うちでは読みませんでした。
ぼく、しょうじょうもらったよ (現代の創作幼年童話 20) (5〜8歳) 吉本直志郎・・・賞状をもらえなかった僕(1年2組)は、2枚ももらったお友達から1枚譲ってもらう。それで喜んでいたら・・・のお話。家庭の話で、お母さんとかがリアルで子どもには分からないかな、と(7.3)
**ぼくだけのこと 森絵都・スギヤマカナヨ・・・小学低学年くらいの男の子が、世界中で「ぼくだけ」のことを探す。みんなも「自分だけのこと」を探してみてね、という絵本(6.5)
ぼくたちのしあわせの王子 (わくわくえどうわ) (小学1年〜)・・・小学2年の難聴の男の子が主人公。作者の息子も先天性難聴で、作品を通して偏見や差別から子どもたちを守っていけたら、とのこと。確かにこれを読むと、たとえば難聴の子と普通に友だちになれそう。クラスで「幸せの王子」の劇をすることになって、ツバメの役に立候補した「ぼく」。クラスは最初は難聴だから無理なんじゃあ・・・モードだったけれど・・・(7.11)
ぼくとおとうさんのテッド ・・・つまらなく過ごしているぼく。お父さんは書斎にこもって出てこない。そこに「テッド」が現れる。カードゲームの世界で活躍していたらしい作者らしく、テッドは妙にキュートな気もする怪物のような大きな生き物。ぼくとテッドは人生を楽しくするためにあれこれ努める。お父さんにも話すけれど、お父さんにはテッドは見えないし、信じもしない。けれど実はお父さんが子どもの時にはテッドを見られていて・・・。暖かい人生を取り戻す少年のお話。それが短編映画みたいに繰り広げられていて、印象に残る絵本(6.0)

ぼくとクララおねえちゃん(小学初級〜)(小学初級) 全5冊 絶版 曽我舞絵・・・「ぼく」とクララお姉ちゃんとの、あるある的なお話。1冊に数話入っている。
@*犬をふたりで半分こ 78p・・・娘は「このお姉ちゃん、きらい!」だそう(7.8)
A子ねこちゃん、みーつけた・・・お姉ちゃんに腹が立つらしいけれど、それでも嫌いではないシリーズらしい。お姉ちゃんが小1だと判明(7.9)
Bまねっこきょうだい(7.9)
Cポニーにのろう Dどうぶつえんにいこうよ

ぼくのエプロンは空色 (PHPおはなしいっぱいシリーズ) (小学初級) 山本なおこ文 50p・・・1989年作品で微妙に古いかな。野球の好きな僕にお母さんがくれたのは空色のエプロン。妹とお父さんにもエプロンがプレゼントされて、これから協力してね、と。最初は反抗するお父さんとぼくだったけれど・・・。娘は「お母さん、妊娠じゃない?」と途中でひらめいていた(7.6)
ぼくのおとうとアントニー 石津ちひろ訳・・・小学低学年らしき兄が語る、弟とのこと。短い話が数話入っている、小さめの童話。絵と兄がちょっと大人びているかな。なかなかいい(7.0)
ぼくのだいじなももたろう (あかね創作どうわ 21) 東君平・西巻茅子 62p・・・お父さんがハムスターをもらってきてくれて、ぼく(小学低学年くらい)たちはももたろうと名前を付ける。ところが箱からいなくなり・・・。普通の家族の普通の物語だけれど、子はにこにこ聞いていた(7.4)

ぼくはめいたんていシリーズ(小学初級) マージョリー・W・シャーマット マーク・シーモント・・・9歳の少年ネートのお話。「探偵」を名乗っていて、友だちたちから持ち込まれる謎を解く。ネートは親近感のもてる少年。小学初級向きになっているけれど、@だけ9歳前後向きかと。@〜Eの後、「めいたんていネートシリーズ」として6冊刊行。その後、F〜J刊行。原作での出版順は@ABGCDE
□@*****きえた犬のえ・・・なかなかいい出来。初の推理物で、娘は謎を解けなかったけれど(7.6)
Aまよなかのはんにん・・・最初に扱った夜の事件の話。隣人の家のゴミ箱を毎夜倒すのは・・・(7.8)
Bなくなったかいものメモ・・・友だちがなくした買い物メモを探す(7.10)
Cきょうりゅうのきって・・・友だちの無くなった切手を探す。娘は探偵ものに慣れてきたか、「みんなに話を聞きに行ったらいい」。実際は「とりあえず考えられるところをくまなく探す」⇒「話を聞きに行く」。物事を論理的に考える訓練になりそうなシリーズかも(7.11)
Dかぎはどこだ・・・今回は娘もすぐ謎が解けていた(7.11)
Eゆきの中のふしぎなできごと・・・雪の中で消えたという、「僕へのプレゼント」(何かは分からない)を探す(8.0)
Fハロウィンにきえたねこ・・・ハロウィンの日、いなくなった猫を探す(8.0)
Gなぞのかみきれをおえ!・・・いまいち分かりにくい・・・(8.0)
Hスウェーデンこくおうをすくえ! Iふたつのバレンタインじけん Jにげだしたファングをさがせ!
⇒「めいたんていネートシリーズ」(下記)

ぼくらのあか山 (えほんのもり) 藤本四郎・・・小学3,4年かな?と思われる男の子2人、女の子1人で山に登る話の絵本。文字数が少なくて読みやすい。のどかな田園風景、小さな子どもたちだけで山に行くところなど、昭和中期の頃のお話みたい(6.11)

ポリーとはらぺこオオカミ(小学2,3年〜)(小学2〜4年) キャサリン・ストー
@********ポリーとはらぺこオオカミ (せかいのどうわシリーズ) ・・・ポリーと、ポリーを食べようと狙っているまぬけなオオカミのお話が数話。1955年作品(から抜粋)。娘は「このおおかみ、ちょっと可哀想・・・」と、けっこう好きなよう。イラスト(表紙は別)もクラシカルで素敵(7.10)
Aはらぺこオオカミがんばる・・・1957年作品(から抜粋)。妹ルーシーも登場。このルーシーが「ルーシーシリーズ」(小学中級欄)のルーシーらしい。けれど途中で理屈っぽく退屈になってきて、リタイヤ。
Bまだまだはらぺこオオカミ
※@は他の出版社からも:かしこいポリーとまぬけなおおかみ (世界こどもの文学)

ほんなんてだいきらい! (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ) (4歳〜)・・・図書館の司書と、本嫌いのちょっと変わった女の子の話。結局女の子は「みにくいシュレック」に夢中になるのだけれど・・・話が飛びすぎていて、日本では分かりにくいし、なぜわざわざ日本で出版するのかわけ分からない(6.11)
■*マイケルとスーザンは一年生 ドロシー・マリノ・・・マイケルとスーザンの、入学前から、小学校に慣れてくる頃まで。お母さんが子に書いたような誠実さがあるけれど、反面文字数も多い分、ちょっと退屈。1963年作品で、アメリカの学校だし、様子も結構違う(7.4)

マイケル・フォアマンの絵本
いちばんちいさいトナカイ (児童図書館・絵本の部屋) ・・・サンタの国に住む、まだまだ小さなトナカイが、誤ってラッピングされてイブの夜、地上へ。それを拾った男の子はトナカイを育てる。そして一年、「今まで育ててくれてありがとう。来年また会おう」とサンタの手紙を残してトナカイは消えている。そしてまた一年、イブの夜、トナカイとサンタを待つ少年。娘は読後、「私も一度、サンタさんに会いたいなぁ。あのね、前、夢で一度だけ会ったことがあるの」と語りだした(7.1)
そりぬすみ大さくせん (児童図書館・絵本の部屋) 瀬田貞二訳・・・1968年作品。その割に洒落ているクリスマスもの。クリスマスイブの夜、大泥棒たちがサンタに紛争して、本物のサンタクロースを盗む計画。ロケットにサンタを確保したものの・・・。結局は3人の大泥棒を除いては、毎年サンタを助けるようになった、という絵本(7.4)
ねことカナリア 絶版・・・母は気に入って、この人のほかの作品も読みたくなったくらい。また7歳で読んでみたい(6.1)(7.3)
⇒「少年の木」(小学上級欄)

マーガレット・ワイルド(文)の絵本 ※小学上級欄にもあり
さよならをいえるまで (5歳〜)・・・学校から帰ると、愛犬が突然、事故でなくなったことを知らされた少年の絵本(7.9)
ぼくのへやにうみがある 代田昇訳・・・拾ってきた大きな貝殻に耳を当てると海の音がして、少年は「僕の部屋に海がある」と。貝殻から海がこぼれ・・・という、ちょっと文学的な匂いの絵本で、子ども向けではないかも(7.5)

魔女の本 エイドリアン・アダムズ・・・ハロウィンにぴったりな、ハロウィンの日の話
魔女たちのあさ (えほんライブラリー) 32p・・・1971年作品。暗い色調の短くておしゃれ目の作品。ハロウィーンに(7.0)
魔女たちのパーティ (アメリカ創作絵本シリーズ 23) 絶版(絵のみエイドリアン・アダムズ)・・・1974年作品。ハロウィンの日、魔女と鬼たちのパーティーにまぎれこんでしまった少年の、ちょっと長めの絵本。素敵な異空間のお話(7.0)
魔女たちのハロウィーン ・・・魔女たちと子どもたちの話。魔女がいろいろ趣向を凝らして、ハロウィーンのパーティーに子どもたちを楽しませる。可愛さと不気味さが相まって素敵な感じ(7.0)

マージョリー・W(ワインマン)・シャーマットの本 ※6歳欄にもあり
おてつだいはもういやだ (あたらしい世界の童話) 63p・・・お人好しで、人からの頼み事をにこにここなして、もう何日も寝る暇もない犬のメルビン。けれどついには寝込み、今度は自分が人に頼み事をできる立場に。するとその楽さ、心地よさに、どんどん要求はエスカレート。娘もメルビンが反撃(?)に出たときには嬉しそうにしていたけれど、「ちょっと文句言いすぎやな・・・」。結局はハッピーエンドの童話。1980年作品(7.3)
⇒「ぼくはめいたんてい」(上記)

松田範祐の本(小学初級〜)
@きつねくんのてじな
Aくまくんはびょうきです (おはなしポシェット) ・・・??? くまくんが川に落ちた恐怖で心の病気になり、お父さんがそれを根気よく治す、というお話。そこにいろんな要素が入ってくるのだけれど、全体的に「気持ち悪さ」を感じて、落ち着いて読めない話だった。精神分析の話!? 他の作品も読みたくない感じ(7.0)
Bうさぎさんのたからもの
Cたぬきくんのかくれんぼ

まってました、コータロー! (新日本ひまわり文庫)(小学初〜中級) 石倉欣二絵・・・1年2組に転校してきた、コータローという芸名をもつ舞台役者をみんなで受け入れ、舞台も見に行く話。特にどうとも思えず・・・(7.5)

松成真理子の絵本
じいじのさくら山 ・・・嬉しいことがあるとこっそり桜を植えて、桜山を作ってしまった「なんもなんも」が口癖のじいじと、孫息子のお話。じいじの素敵に終わった人生が桜と孫を通して語られている。大人の方が好きかな(6.1)
****まいごのどんぐり (絵本・こどものひろば) (小学初級〜)・・・5歳のコウくんと、コウくんが拾って名前までつけられたどんぐりのお話。けれどとうとう森の中、落ち葉に隠れてコウくんと離れ離れに。そしてコウくんは小学生、中学生、ドングリの木も大きくなり、やがて・・・。木と人間との限りなく優しい友情のお話だろうか。大人の方が好きかも(6.0)

まどれーぬちゃんとまほうのおかし (創作児童読物) (小学初級〜) 小川糸・荒井良二・・・「小学2年生」に連載されていたものらしい。なのでまどれーぬちゃんの短編集になっている。ろばのおばあさんと暮らしている、というあたりの設定など娘は気に入っていたけれど、母は読み進める気にはなれず・・・。軽くて、あまり内容もなく・・・。2話あたりでやめてしまいました(7.8)

まはら三桃の本 ※中学欄にもあり
おかあさんの手 (どうわがいっぱい) 長谷川義史絵・・・月見の日、お母さんと土手を帰り、すすきをとり、団子を作る。母から娘への温かさの伝承みたいな内容の童話かな。ちょっと面白みに欠けるけれど(7.0)
****おとうさんの手 (どうわがいっぱい)(小学1年〜) 長谷川義史絵・・・目が見えないお父さんと「わたし」の童話。お父さんは針師で、親指はあん摩で固くなっている。日常をつづった、淡々とした童話。娘は目を閉じていろいろ聞いてみていた(7.0)

まほうつかいメルリックのはなし デイビッド・マッキー 絶版(祐学社)・・・王様お抱えの魔法使い、メルリックのお話絵本(7.1)
■@まほうをわすれたまほうつかい・・・ある朝起きるとメルリックは魔法の力を失っていて・・・。妹のマーテル、いとこのガズ、師匠のクラ先生に助けを求める。1970年作品。
■Aまほうつかいのまほうくらべ・・・悪い魔法使い、ソンドラック登場。
■Bまほうつかいとペットどろぼう・・・ペットが次々さらわれて・・・ソンドラック再登場。
Cききゅうにのったまほうつかい・・・メルリック気球飛行の巻。
Dまほうつかいとドラゴン・・・国にドラゴンが現れて・・・。
Eまほうつかいのにせものさわぎ・・・ソンドラックがメルリックに化けて・・・。アンパンマンとバイキンマンのようなお話。
Fまほうつかいとふしぎなおうかん・・・儀式で使う王冠がソンドラックに盗まれた! 娘はこれが一番好きかも。
※@は「メルリック〜まほうをなくしたまほうつかい」(なかがわちひろ訳)として再版

まほうつかいのレオくんシリーズ(小学初級) 全10冊 寺村輝夫・永井郁子・・・Aまで読んでみたけれど、続きは読む気がしなく、好きなら自分で読んでね、のシリーズ。100番目の子どもは人間に育ててもらった方がいいからと、魔法使いの赤ちゃん、レオ君はおばさんの家の前へ捨て子される。そのへんの設定は面白いのだけれど、ドタバタものに仕上がっていて、はしょりすぎかいまいち把握できず、読んでいて楽しくない。ここまで文字数の少ない本には不向きな感じ。
@レオくん空をとぶ(6.11) Aレオくんゆめをみる(6.11) Bレオくんおばけたいじ Cレオくんゆきのなか Dレオくんたちあがる Eレオくんまほうのかぎ Fレオくんなぞの花 Gレオくんたたかう Hレオくんうみのなかへ Iレオくんいつまでも

まほうのじどうはんばいき(小学初級〜) やまだともこ・伊東美貴 94p・・・望んだものが何でも出てくるという魔法の自動販売機と男の子のお話。子どもは好きだろう内容。母的には、絵も相まってちょっと軽すぎるかな、と ※「かえってきたまほうのじどうはんばいき」も・・・今度は魔法の自動販売機と、女の子のお話。町中に噂が広がってしまって、自動販売機は酷使され・・・。「まほうのじどうはんばいき」の男の子も特別出演(7.8)

マーメイド・ガールズ シリーズ (小学初級〜)(小学3年生)・・・好きなら小学2,3年くらいで自分で読んで欲しい(軽そうで・・・)シリーズ。なので読まず。
T@マリンのマジック・ポーチ Aサーシャと魔法のパール・クリーム Bスイッピーと銀色のイルカ Cリコと赤いルビー Dエラリーヌとアザラシの赤ちゃん Eウルルと虹色の光
U(アイス王国編)@バニラと白いゆうれい Aメロディのマーメイド・ハープ Bハティと空飛ぶじゅうたん Cユウキとクジラの友だち Dフローネのマジック・ロケット Eイバリンとひみつの火山

マルガリータ(小学初級〜) 工藤ノリコ・・・海辺のレストランをやっているクマのマルガリータと蜜蜂のマルチェッロ。海賊にとられた料理道具を取り返すために始まる冒険。@で海へ、Aで雪の国へ。ちょっととぼけた味で、そんなに冒険のワクワク感はなく、女の子向きかと。「ピヨピヨスーパーマーケット」(2歳欄)の作者で、「ピヨピヨ」の小学生向けバージョン的な作品。小さい子向けの「ピヨピヨ」は傑作だったけれど、これはどうなんでしょう・・・。
@*マルガリータとかいぞく船 (すきっぷぶっくす) 68p・・・娘は海賊を気に入って「仲間になりたい」と。マルガリータ達も海賊たちと友だちになっていました。雪の国まで送り届けてもらい、Aへ(7.7)
Aマルガリータと森のまもの・・・雪の国で冬眠し始めてしまったマルガリータ。春にするために犬たちと春の女神を探しに行くマルチェッロ(7.7)
Bマルガリータとまほうのドロップ・・・そして家に帰りつくまでの冒険。魔法のドロップで体が小さくなったマルガリータ。3冊通していまいちでした・・・(7.10)

マンロー・リーフの本
おかのうえのギリス (大型絵本) ロバート・ローソン絵 68p・・・1938年作品! スコットランドの男の子の話。バグパイプ、キルトとスコットランドらしい。
******はなのすきなうし (岩波の子どもの本 11) (4,5歳〜) ロバート・ローソン絵・・・1936年作品。日本での初版も1954年。翻訳もクラシカル。闘牛の国スペインで、争いは全く好まず、花を愛して花のそばで過ごす牡牛のお話。イラストはコミカル(8.6)

三木卓の本
とうさんのまほう「えいっ」 ・・・くまの子のお話3話。可愛い感じ(8.5)
ばけたらふうせん (子どもの文学―青い海シリーズ) 長新太絵・・・ある診察室に「ふうせん」がやってくる。とぼけた味で、なかなか面白かった(8.4)
⇒「イトウくん」(小学上級欄)

宮川ひろの本 ※小学中級欄にもあり
■おみやげっていいな(小学1〜3年)・・・小1の男の子のお話。いまいちかな、と(8.1)
「おめでとう」をいっぱい (とっておきのどうわ)(小学1〜3年)・・・入院した1年1組のあいこ先生にみんなで千羽鶴を折る。なんていうことのない、古い感覚の、教科書に載っていた感じの話(6.11) ※「1年1組あいこ先生の本」に他に「きょうはいい日だね」あり
しっぱいのれんしゅう (とっておきのどうわ) (小学1〜3年)・・・2年生の遊びの苦手な女の子が、自分の技の発表に向けて剣玉に挑戦する。失敗が怖くてやらない子への、失敗していいんだというメッセージなんだろうけれど、あまり伝わってこないかな・・・(7.11)
****びゅんびゅんごまがまわったら (絵本・ちいさななかまたち) (童3歳〜) 林明子絵・・・無謀な遊びをしたことで、学校の遊び場の鍵がかけられる。校長先生は「びゅんびゅんごま」で先生のレベルに達したら鍵を開けてくれると・・・。がんばる子どもたち。遊び場が素敵。1982年作品(8.6)

ミリー・モリー・マンデー ジョイスLブリスリー(1896〜1978) 菊池恭子絵
@***ミリー・モリー・マンデーのおはなし (世界傑作童話シリーズ) ★(5,6歳〜)・・・ミリー・モリー・マンデーという名の女の子のお話6冊分のうち、1928〜1932年に出版されたものの一部。ミリー・モリー・マンデーは、学校に通っている、イギリスの小さな女の子。古き良き時代という感じがとてもして、しかも女の子の好きそうな話ばかりなので、6〜7歳の女の子に少しずつ(12話入っている)読み聞かせるのに最適な感じの本。自分で読むにはボリュームがありすぎかと・・・。楽しく読みながら、社交性ってどういうものかを分かるようにもなっているように思う。
Aミリー・モリー・マンデーとともだち

ミルクこぼしちゃだめよ!★ ・・・2014年課題図書。これは秀作。西アフリカで、お父さんにしぼりたてのミルクを運ぶ女の子のお話の絵本。ボールにいっぱい入れて頭に乗せ、「こぼしちゃだめよ」と自分に言い聞かせながら長い道のりを行く。けれどやっと着いたとき、お父さんの目の前でマンゴーの実がボールに落ちてきてすっかりこぼれる。けれどお父さんは「空になっていない」と。お話自体も素敵だし、、大人にももっと深い読み方ができて素敵(7.6)
むぎうちヨナス 26p クルト・バウマン文・・・けっこう文字数が多い。コンバインがやってくる、と、村人たちは麦の収穫を目前にしてわくわく。けれど一向にやって来ず、間に合わないと自分たちで麦刈り。連帯感が生まれる。絵も可愛いし、悪い話ではないと思うのだけれど、こういう日本の子どもには受けなそうな絵本をわざわざ翻訳し、お勧めする、というのはどうかと・・・(7.7)

ムーミン絵本 トーベ・ヤンソン
■@それからどうなるの?・・・いなくなったミーを探す絵本。本を指示通りにくり抜いたりなどして、自分で完成させる仕掛け絵本になっている。遊び心がある。
Aさびしがりやの クニット (講談社の翻訳絵本―トーベ・ヤンソンのムーミン絵本) ・・・訳のせいなのか元々なのか、かなり分かりにくい。分かりにくくて不自然な和訳で、不思議な世界を表そうとしたのか?と思うくらい。ムーミンの登場人物を知っているのを前提で描かれている感もある。知らなくても大丈夫ではあるけれど・・・。途中、クニットに変わって手紙を書いてみて、という遊びつき(7.6)
Bムーミン谷へのふしぎな旅・・・やっとムーミンもちょこっと登場。スサンナという少女がムーミン谷への不思議な旅をする。1977年作品。これもお話がちょっととびすぎで分かりにくく、娘には不評(7.6)

村上しい子の本 ※小学中級欄にもあり
がっこうにんじゃえびてんくん えびてん ききいっぱつ! (おはなしトントン37)(小学初級) 真珠まりこ絵・・・「ぼく」がクラスメートの忍者、えびてんくんの任務(しばらく休んでいるクラスの女の子の様子を探る)についていくお話。大阪ののりのお笑いが前面に出ている作品かな?(7.11)
みんなのきもち (新しい日本の幼年童話) 西村繁男絵・・・クラスで一人ずつ「他の者の気持ちを考えて」スピーチ。信号の気持ちやシャボン玉の気持ち、おでんの気持ち・・・。「おでんなんかいらない。捨てて!」と言った夜、お風呂に入っていると、怒ったおでんたちが乱入してきて・・・。食育絵本でもある??(6.11)
やあ、やあ、やあ! おじいちゃんがやってきた (おはなしいちばん星) 山本孝絵・・・ある日クラスに転校生が。「ぼく」の隣に座ったその子は、お、おじいちゃん!? おじいちゃんの悪ふざけが楽しいコメディー。子も笑って聞いていた(8.6)
⇒「しのぶときよしのともだちシリーズ」(上記) ⇒「わがままおやすみシリーズ」(下記)
⇒「これ、もっていき」(5歳欄) ⇒「なにわのでっちこまめどん」(6歳欄)
⇒「とっておきシリーズ」(8歳欄)

■****メアリー・スミス (小学初級〜) 32p・・・昔、まだ目覚まし時計が高価だった頃、家々を回って人々を起こす仕事をする人たち(ノッカー・アップ)がいたとか。豆を飛ばして窓に当て、人々を起こすノッカー・アップ、メアリー・スミス(実在した人物)の絵本。一朝の仕事の様子です(6.11)

めいたんていネートシリーズ 全6冊 マージョリー・W・シャーマット文 ※「ぼくはめいたんてい」(上記)も
@ペット・コンテストは大さわぎ
A***めいたんていネート きえた草のなぞ ・・・「ぼくはめいたんてい」に引き続き読みましたが、もう飽きていました・・・。子は好きなようだけれど。今回はどうでもいいような雑草を探します(8.0)
Bだいじなはこをとりかえせ C2るいベースがぬすまれた?! Dねむいねむいじけん Eいそがしいクリスマス

めちゃくちゃはずかしかったこと ・・・めちゃくちゃ恥ずかしかったことのあれこれを少年が語っている、短い絵本。子はところどころ大笑いして聞いていた。これから色んな「はずかしいこと」をやってしまう子どもたちに、他の子の恥ずかしい話を聞くのは慰められることと思う(6.5)

茂市久美子の本 ※小学中級欄にもあり・・・いくつか読みましたが、どれも同じような味つけ(?)の本で、全部読まなくてももういいかな、と・・・。ほのぼの系で、同じような系統、同じような描き方。好きなら自分で他も読んでね、という作者さんでした。
アップルパイたべてげんきになぁれ ・・・売れなくなってきた古いケーキ屋のおじいさんと、なぞの少年の童話。少年は実はたぬき、というよくあるパターンではあるのだけれど、それでも他の要素もあっていい出来。言葉遣いが少し難しめかも(7.0)
うさぎのセーター (わくわく幼年どうわ) ・・・うさぎたちとおばあさんとのほのぼの話(7.5)
かたくりのワンピース (絵童話・しぜんのいのち)
キツネのかがみを のぞいてごらん (あかねおはなし図書館)(小学初級〜) 土田義晴絵 63p ※他にレストラン「小さなトマト」の正太さんの話に「まほうのはっぱでおくりもの」「うさぎのごちそうめしあがれ」「空とぶでまえおとどけします」「ようこそタンポポしょくどうへ」
このはのおかね、つかえます (おはなしわくわくシリーズ) (小学初級〜) 土田義晴絵・・・ソフトクリームが大好きな狐の子とお母さん狐、ソフトクリームを売るお店のおじいさんの童話。ほのぼのしていて、7歳なりたてくらいに丁度いい(6.11)
たいこのひびきは森のうた (スピカの創作童話) 土田義晴絵 62p
ネコが手をかすレストラン (子どもの本)
ネコのジュピター (新しい日本の幼年童話)
ひみつのやどのおきゃくさま (スピカの創作童話)
まじょのめざまし (ママとパパとわたしの本) (5歳〜)・・・小学校に遅れそうになってばかりの僕(まさゆき)に、おばあさんがくれた目覚まし時計、それは魔女の猫の目覚まし・・・。主人公が男の子なのが、こういう話の中ではちょっと変わっている(7.1)
ゆめをにるなべ (スピカの創作童話) 土田義晴絵
⇒「あなぐまモンタン」「ドラゴンシリーズ」(上記) ⇒「おひさまや」(6歳欄)

最上一平の本 ※小学中級欄にもあり
□**じぶんの木 (えほんのぼうけん 8) 松成真理子絵・・・村にたった一人の小学生(2年生)の男の子と、一番の友だちのおじいちゃん。おじいちゃんは、生まれた時に自分の木がどこかで芽を出して、自分が亡くなってもその木は育ち続ける、という話を最後にしてくれる。・・・いい話だけれど、作者が頭の中だけで作った、感動させるためのお話って感がぬぐえない(7.8)
ともだちのはじまり (ポプラちいさなおはなし) みやこしあきこ絵・・・1年3組。タイプが違っていて、あまりおしゃべりしなかった女の子2人が、友だちになっていく。地味目の、なんていうことのない話だけれど、「私は宇宙人なの」と言うじゅじゅと、それを信じる気持ちのあるさとちゃんで楽しく読める。それに小学生には「20分休み」とか「たかおに」とか親近感が持てそう。小1の話だけれど、小3くらいの感じかも(7.6)
⇒「きょうとあしたのさかいめ」(6歳欄・行事の由来絵本) ⇒「七海と大地のちいさなはたけ」(上記)

文字の絵本(5,6歳〜) 宮下すずか・みやざきひろかず・・・一時期話題になっていた、文字が主役のお話。手に取ってみるも読む気になれず・・・。好きなら子どもに自分で読んでもらおう、と。
ひらがなだいぼうけん  すうじだいぼうけん  カタカナダイボウケン 漢字だいぼうけん

もしもしこちらライオン (どうわの森のおくりもの) 84p 上野遼・長谷川集平・・・小1の男の子のお話。一人で留守番していると、ライオンから電話が・・・。1979年作品で、そんな古い中からなぜこの本が勧められているか分からない。わざわざ読むほどでも・・・と、うちでは読みませんでした。※「もしもし、こちらオオカミ」もあり
■***ものぐさトミー (岩波の子どもの本)★★ 松岡享子訳・・・「これ、おもしろかった!」と、娘が満足して言い切った本。母子で大笑いして、こんなに本で笑ったのは、アーノルド・ローベルの「ふたりはともだち」シリーズの「アイスクリーム」を読んで以来ではないかと。機械仕掛けの家に住む少年トミーが、ちょっとしたことでたいへんな朝を迎えることになるのだけれど、「ものぐさトミー」という題名ではこの可笑しさを全然伝えられていない。ドラえもんでもありそうな発想と展開で、「トミー・ナマケンボ(=トミーのフルネーム)の はちゃめちゃな朝」とかのほうがぴったり(7.3)
ももの里 ・・・滝平二郎風の絵の、昔話風の絵本。鬼から守るために男の子が機転を利かせ、男の赤ちゃんを大きな桃の中に隠して川に流すまでが語られている。桃はどんぶりこどんぶりこ、と流れていき…この後どうなったかは知ってますよね?という(7.5)
もりのおばあさん (岩波の子どもの本 (9)) ・・・ドリトル先生で有名なヒュー・ロフティング作。タブスおばあさんシリーズの1冊(1923年作品)らしい(=ロフティング本人の絵の絵本「タブスおばあさんと三匹のおはなし」。シリーズで「トミーとティリーとタブスおばあさん」) 日本では1954年初版。森の一軒家から追い出されたタブスおばあさんのために、3匹(豚、犬、アヒル)が奮闘する。途中までは面白いのだけれど、後半、面倒臭い感じになっていまいちかと・・・(7.7)
□**もりのたいしょうは はりねずみ モーラ・フェレンツ レイク・カーロイ・・・はりねずみと熊のお話2話。1978年作品(ハンガリー 文章は1934年に亡くなった文豪のものらしい)。強いけれど頭の悪い熊と、弱いけれど抜け目のないハリネズミ。ハリネズミに負かされる熊が面白い。けれどちょっと高度な話で、うちの娘はいまいち分からなかったみたい。内容には絵が可愛すぎ(7.2)

もりもり小学校(小学初級〜) 薫くみこ文
@まじょのカレーパーティー・・・生徒がいなくなってしまった学校に、3人の料理大好き魔女が現れてカレーを作り、生徒が戻ってくる。小学生向きな割に内容はあまりなくて、読み聞かせるほどでは・・・。好きなら自分で読んでもらうことにして、以下は読む気なし(6.11)
Aまほうのハンバーグ Bなぞなぞおべんとう Cどきどきバースデーケーキ Dふわふわコットンキャンディー

森山京の本 ※4歳欄・6歳欄・小学中級欄にもあり・・・時には当たりもあるのだけれど、真面目な正統派過ぎるのか、長々と退屈に感じる作品が多く、あまり読みませんでした・・・。
あしたあさってしあさって はたこうしろう絵
いいおへんじをまってます (どうわほのぼのシリーズ) (小学初級〜) 土田義晴絵 62p
一さつの おくりもの (どうわがいっぱい)(小学1年〜)・・・洪水で被災した隣村の見知らぬ子たちのために、本を送ることにしたくまくんたちのお話。小学1年生のくまくんは、大好きな本を手放すことにして・・・。温かいお話(6.11)
おかあさんになったつもり (おはなしひろば) 西川おさむ絵 99p
おさらのぞうさん (おはなしだいすき) 杉浦範茂絵・・・赤ちゃんの時から使っている、ぞうさん柄のお皿。1歳、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、7歳、お皿とのそれぞれの年齢での関係。子どもの成長がお皿で語られているのかな? 子ども好みではないかも(6.9)
こうさぎのジャムつくり (おはなしひろば) 西川おさむ絵 91p
とりかえっことりかえっこ (教育画劇の創作童話) 62p・・・小学生の子豚が金ぴかのボタンを拾う。宝物にしたのだけれど、他の子の宝物と取り替えていって、最後にまた金ぴかのボタンを取り戻す(知り合いのおばあさんのだったから)というお話。森山さん作品はすこ〜し退屈気味な感があるのだけれど、これも少しそう(7.5)
ドレミファ・ドーナツふきならせ (おはなしひろば)★(小学初級〜) 西川おさむ絵・・・動物の小学校のお話が数話。きつねの先生が主人公で、お菓子と音楽の結び付いたお話。たとえば表題になっている「ドレミファ・ドーナツ・・・」は、きつね先生が作った、笛になっていて音楽がひける、しかもとびきりに美味しいドーナツ200個の話。娘は好きなようで、1話1話に満足しながら聞いていた(7.2)
森のゆうびんや (おはなしひろば) 井上洋介絵 107p・・・口伝えにメッセージを届ける、うさぎの森の郵便屋のお話4話。温かくて素敵な感じ。

モンスターホテルシリーズ 柏葉幸子・高畠純・・・人間には空きビルに見えて、実はそこはモンスターホテル。そのホテルに滞在している面々のお話。1話1話がほぼ独立していて、どこから読んでも、気になる巻だけ読んでも大丈夫そう。
モンスターホテルで
@おめでとう・・・モンスターホテルから続々出てくるモンスターたちを目撃してしまった人間の男の子と、誕生日パーティーの話。娘は面白いらしい(7.8)
Aこんばんは・・・ホテルの説明と、新婚旅行でやって来た雪男&雪女のお話巻(7.6)
Bあいましょう・・・ホテルで働く人が透明人間のトオルさんの他に恋人のツネミさんも増えて二人に。幽霊&人間(男)の恋人同士が、お互い幽霊になったらモンスターホテルで会いましょうと約束を交わしたのに、晴れて(?)幽霊になった男性が約束の日にホテルに行っても女性幽霊は現れなくて・・・(7.8)
Cなつやすみ・・・おんぶおばけのお話(7.10)
Dプレーボール・・・野球チーム結成の巻(7.11)
Eクリスマス・・・イブの日、「運ばなければ」とうわごとを言う行き倒れのおじいさんを助け・・・(7.11)
□Fインターネット・・・今回はホテル客ではなく、普通のおうちに住む「いるぞうくん」のお話。モンスターホテルを訪れていく。番外編的なお話で、ストーリーがきちんとあって、しかも良い話。シリーズの中で一番好きかも(7.11)
Gおばけバラ・・・緑を吸い尽くすこけばあさんの巻。娘はおばけ豆を気にいっていた(8.0)
□Hおどりましょう・・・モンスターホテルが漏水。修理の間、閉館した劇場に一時避難。けれどそこに人間たちも入ってきて・・・(8.0)
Iパーティーだ・・・モンスターホテル100周年記念パーティー。その一方、人間に捕まりそうなモンスターを助けに行く一行。その中にまぎれて人間(泥棒さん)も実はいて・・・(8.0)
Jおひさしぶり・・・いるぞうくん(※Fに登場)を復活させよう作戦。ちょっとバタバタ(8.0)
Kたんていだん・・・ツネミさんが深夜になっても帰らない。探すモンスターホテルの面々たち(8.0)

やくそくだよ、ミュウ (おはなしトントン30) 小手鞠るい文・・・ぼくより6年早く生まれた犬のミュウ、ずっと一緒に育ってきた思い出を語る前半と、ぼくが小学2年になって様子が変わってきたことを語る後半。最後に亡くなってしまうミュウ。「寿命が尽きるまで、一日一日を大事に生きることだ」という使い古された、ありきたりな言葉も、7歳には耳新しくて良いかもとは思う。ただとても凡庸、素人のような描き方すぎる(7.6)

野菜忍列伝 川端誠・・・野菜の顔の忍者が活躍する、よくある(?)タイプの江戸もの絵本。けれどこれはかなり時代劇っぽく、本格派っぽく出来上がっている。それぞれの巻で全く違う人物たちの話。7歳でも話についていけるけれど、8歳くらいからのほうが言葉とかの面白さが分かるかも。
(其の1)忍者にんにく丸 ・・・さらわれた姫を敵の城から救うの巻(7.1)
Aあっぱれアスパラ郎・・・町のならず者一派を成敗するの巻(7.1)
Bなすの与太郎
□C怪僧タマネギ坊・・・海の巨大タコたちを成敗するの巻。これはちょっと本格派を外れた感じ(7.2)

矢崎節夫の本
□**うしろのまきちゃん(5歳〜) 高畠純絵・・・隣に引っ越してきた、学校では後ろの席になった「まきちゃん」への淡い恋心の絵本かな?(6.10)
ぞうのはな (おはなしえほん) 杉浦範茂絵・・・自分は象のシンボルだ、みたいに尊大になった「象の鼻」が、象の体から耳を切り捨て、目を切り捨て、しっぽを切り捨て、果てには鼻だけになって、「ただの鼻」だと猿に蹴り捨てられる。面白いような怖いような深いようなお話の絵本(6.5)

やさしいあくま なかむらみつる・・・おばあさんと暮らす一人ぼっちの少年に初めてできた友だちは悪魔の子ども。おばあさんは病でもう死期が迫る。そこで友だちのために悪魔がとった行動は・・・。「泣いた赤鬼」を思わせるような内容でありながら絵は漫画チックに軽くて、独特の世界。文章の長めの、分厚目の絵本かな。「涙出そうになった」と娘(6.9)
やせたぶた (リブロの絵本)★ 木島始文・・・痩せたブタの楽しい絵本。やせっぽちでからかわれるのが嫌で、物知りの猿に空気を入れてもらって大きくなった豚。ところが大風が吹いて・・・。「自分は自分。このままでいい」と思うようになるまで(8.0)

やどかりどん(小学1年〜) 高部晴市絵
@やどかりどんのやどさがし (どうわがいっぱい) ・・・武士口調のやどかり、やどかりどんが新しい宿を探すお話。夜になるととりあえずいろんなものに「一夜の宿を借りとうござる」。結局は元の貝殻に戻るあたり、小学中上級生にいい内容かも(7.0)
Aやどかりどんのおにたいじ・・・角のいっぱいある貝殻に住む大きなやどかり「やどどど」をこらしめる話。人情ものかな(7.0)

山下明生(文)の本 1937〜 ※4歳欄・5歳欄・6歳欄・小学中級欄にもあり
**ふとんかいすいよく (あかね創作どうわ 1) 渡辺洋二絵 60p 3話収録・・・耳の病気でプールに入れない男の子が、布団でお父さんと泳ぎの練習をする。ほのぼのしている。1977年作品。
⇒「山下明生の空とぶ学校」(下記)
【「うみぼうやとうみぼうず」「うみぼうやと月うさぎ」「うみぼうやとかぜばんば」】 「なんかのケロくん」「ありがとうをわすれると」「ようかいれっしゃ」「みなとのチビチャーナ」「ケンムン・ケンとあそんだ海」「犬とあるけば」「かっとびジャックシリーズ」「くじらえんはうみのそばシリーズ」「うみのポストくん」「サメのサメザメ」「左ききのネコ」「しっぽなしさん」「どろんこロン」「まほうつかいのなんきょくさん」「ばいばいようちゃん」「うみべをはしるちかてつジョリ」「海の中から電話です」「海のしろうま」「海のたんすパーティー」

山下明生の空とぶ学校
□Gひらがなむしぶんぶん (じしゅう) 渡辺洋二絵 60p・・・イチロー選手に憧れる小学低学年と思われる男の子が、逆さ字を書いてしまってお母さんに叱られ、一人でひらがなの練習をしているうちに・・・。好きな子は好きかな?(7.4)
@まめだまめまめだみつまめだ(こくご) Aたまご+うんち=いくら(さんすう) Bメロンのメロディー(おんがく) C小さなUFOヤドカタツムリ(せいかつ) Dペンギンおよぎすいすい(たいいく) Eごぜん2じのにじ(ずこう) Fさんまのさんすう(じしゅう)

やまだまやシリーズ★(小学初級) 杉本深由起・長谷川知子・・・小学1年のおしゃべりが止まらないような元気な女の子、やまだまやちゃんのお話の童話(7.2)
やまだまやだあっ! (文研の創作えどうわ) (小学1年〜)・・・字が小さい。泣き虫なゆっこさんとの友情の巻。小1の等身大の友情、って感じかな。
@わたしのなまえはやまだまや にんじゅつしゅぎょうのまき・・・うそつき!?の巻
Aさかだちしたってやまだまや おしゃべりがまんのまき・・・他の出版社から出ている上記「やまだまやだあっ!」を少しだけ変えて、シリーズに入れたもの(お母さんのメガネが取れているところや、主要登場人物の三谷君が登場するあたりが変わっている)
Bあのこもともだちやまだまや まじょとうらないのまき・・・転校生の乱暴な女の子「なかたかな」ちゃんと、保健の先生、「おだまり」が出てくる、愉快な話

やまのじぞうさん ・・・山の上の巨大は地蔵さん、ここでいいのだと言うのに、あまりにも村の衆に引越しを勧められ、キレ気味にお引っ越し。すると蓋が取れて山は噴火。・・・この話のどこに絵本にするほどのものがあるのか、よく分からなかった(6.7)

山本省三の本
にわとりの おっぱい (講談社の創作絵本)★・・・1年2組、学校の鳥小屋の鶏の絵を書いているうちに雨が降ってきて、教室で続きを描くことに。「鶏におっぱいはあったっけ?」ということになり、みんなで意見交換。なるほど〜とうなる意見が出て、最後はみんなで見に行ってみる。実際の教育の場であったことが絵本にされたものらしく、確かになかなか創作はできないような、いい絵本(6.11)
■**ぼくんち ひっこし 絶版 鈴木まもる絵(4,5,6歳〜)・・・小学低学年の男の子のうちが引っ越すことになる。その様子の絵本(6.9)
もしも宇宙でくらしたら (知ることって、たのしい!) ・・・ほんの少し将来の、宇宙ステーションで暮らす男の子の1日。いろいろ説明もあって、興味のある子は大好きそう(8.3)
わにのニータはねむりたかった (スピカ・どうわのおくりもの) ・・・檻が狭すぎて眠れない動物園のわに、ニータがひょんなことから動物園を抜け出し、ジャングルに戻るまで。ちょっとしたドタバタコメディー(7.4)

やまんばしみず (創作民話絵本) (4歳〜)・・・やまんばの悲しい昔話風のお話。出来心で村里から女の赤ちゃんをさらってきたやまんばは、その子をとても可愛がり、けれど家族たちの悲しみを知って返すことにする。ところが里から戻ってみると、女の子は留守のやまんばを探した挙句に事故死していて・・・(7.3)

ゆかいなバジルシリーズ★(5〜7歳)・・・イギリスのTV番組に出ていたキャラクター(きつね)のお話らしい。1969年に始まったシリーズ。絶版。なかなか面白くて、これは掘り出し物だった(7.3)
@ゆかいなバジル そらをとぶ・・・他の空を飛ぶ生きものたちをヒントに、空を飛ぼうといろいろ制作して空を目指しては失敗するバジルと相棒のハリー(もぐら)。これだけでバジルについて分かったような気になる1冊。娘は「あほやな〜」と。けれど皆にあほやな〜と言われながら、同じようにして飛行機を作り上げたライト兄弟の話をしてみた。これもそういうことを語ろうとしているのだろうけれど、ちょっと分かりにくいかも。
Aゆかいなバジル ふねをこぐ★・・・これは面白かった! 娘はハリーに腹が立ったらしいけれど。バジルとハリーがボートを漕いで、島にキャンプに行く。ハリーのおばかぶりが楽しくて、そのハリーと付き合うバジルとの関係も楽しい。良い出来。
Bゆかいなバジル ジャングルへいく・・・インドのジャングルへ。これはいまいちかな・・・。
Cうみへいく・・・穴掘り大好きなハリーが思う存分穴を掘れるようにと砂浜へ。そこではいろんなコンテストが催されていて、才能豊かなバジルはエントリーし・・・ハリーに邪魔されてばかり。娘も笑って聞いていた。
Dたからさがし・・・ボートで海底の宝さがしに。
Eゆかいなバジル ドラゴンたいじ ・・・馬に見立てた大きな犬にまたがって、王さま(バジル)と家来(ハリー)、ドラゴン退治へ!?
Fくんしょうをもらう・・・役に立つことをしているからと、勲章をもらえることになったバジル。けれど授与式は王女様の朝食が済んでからだと聞かされて・・・。
Gいえをたてる・・・ハリーのために家さがしの巻。ちょっとおちが分かりにくかったかな。

□(再)ゆかいなゆうびんやさん ジャネット&アラン・アルバーグ・・・郵便屋さんが届ける手紙が本の間につけられていて、中身を取り出して読める、という趣向の絵本。内容も遊び心いっぱいで楽しいけれど、何より手紙形式が娘は大好き。まねて自分でも同じような形式の絵本を作ったりしていました。
ゆかいなゆうびんやさん―おとぎかいどう自転車にのって
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス (7.1)
ゆかいなゆうびんやさんのだいぼうけん(絶版)

ゆかいなゆかいなおはなし 新装版(小学初級) 全20巻・・・かなり古い作品群だけれど、新装されていて古さはあまり感じない。「愉快な愉快な」というほどではなく、「まあまあ愉快な」かな。
うさぎがいっぱい ・・・一匹のウサギに一晩宿を提供したら、子ウサギを産んでまとめて飼うことになり、また子ウサギを産んで・・・家じゅううさぎだらけになってしまう話。1974年作品(6.11)
**王さまのアイスクリーム・・・つっこみどころもあるけれど、特に愉快とも思えず・・・。アイスクリームが偶然生まれた時のお話。原作は1928年らしく、これは新装されてもレトロ感がたっぷり(7.2)
**おとこの子とおもっていた犬・・・自分を男の子と思っている犬の話。楽しくてちょっと物悲しい。学校にも通うようになるけれど、授業は犬だけに苦痛で、賢くなった分、自分を本当は犬だと知ってしまう。けれど犬は学校行かなくていいと知って、犬になりきることに(6.9)
しろいいぬ?くろいいぬ? ・・・1951年作品で古い。野犬狩りにあった白い小犬が、石炭の中に隠れたり・・・いろいろ色やぶちなどを変えながら逃げおせる。それほど面白くもない(7.3)
**すずめのくつした ・・・1965年作品。靴下店の少年が、たくさんの雀に靴下を作ってはかせてあげ、それが広告になる話。特に愉快でもない(7.0)
ちびっこ大せんしゅ シド・ホフ・・・これは野球を知らないと分からない部分が多々ある話で読まなかった。野球少年にはよさそう。
でっかいねずみとちっちゃなライオン イブ・タイタス レオナード・ワイズガード・・・1962年作品。いまいち面白くなかった・・・。
■**ともだちができちゃった! ・・・友だちができるかと、引越しが憂鬱な少年と飼い犬。けれど引越し先で犬の姿が見えなくて探しているうち、次々友だちができちゃった、犬も新しい友だちと遊んでた、という話。引越しで不安な子には「愉快な」話かな?(6.9)
なんでもふたつさん ★ ・・・なんでも二つ持っていないと気が済まない「なんでもふたつ」さんの話。そのなんでも二つぶりが、荒唐無稽すぎて笑える。ラストは、これでいいの!?というハッピーエンド(!?)で、1946年の作品らしいので、当時としてはこれでよかったのかも?(6.11)
**りすのスージー アーノルド・ローベル絵・・・1964年作品で、これも絵は可愛いけれど特に愉快ではなく・・・(6.5)
わたしのおかあさんは世界一びじん ルース・ガネット絵・・・迷子になった女の子が、「私のお母さんは世界一美人」と言い、美人がいろいろ集められる。そこに現れたのはちょっとカボチャ系の、女の子のお母さん。ウクライナの昔話を元にした、1945年作品で、古い感じ(6.11)
わにのはいた ・・・動物園のわにが歯痛になる話。わにだけれど、内容は子どもと同じで「あるある!」なところが親には楽しい(6.10)
「あべこべものがたり」(6.11) 「とらとおじいさん」アルビン・トレセルト(シナリオ形式) 「トミーは大いそぎ」
⇒「大きいツリー小さいツリー」(6歳欄)

ゆき シンシア・ライライト・・・雪の詩のような絵本。まあ、あまり読むほどの魅力は感じられなかった・・・(8.3)
ゆきがくる ・・・冬の前。北国の冬がやってくるまでを、「ぼく」が子ども時代を振り返って語る絵本。「手回しの洗濯機」とか、うわさには聞いていたレトロなものたちが出てくる(7.4)
ゆきのプレゼント 矢川澄子訳 絶版・・・なんだかおしゃれな装丁の本。雪に閉ざされたおうちで、だれか客でも来てパーティーができたら・・・というおばさん。そこに次々と車がえんこしてやって来る客たち。めでたくパーティーもできました、というお話。1959年作品(おしゃれでそんなに古いとは思えない)(8.5)
ゆめくい小人 (世界の絵本)(小学初級〜) ミヒャエル・エンデ文・・・1978年作品。かつて子どもが好きだったような、古い感じはある。まどろみ国のお姫さまは、悪夢が怖くて不眠症で、治してくれるものを探して王自らが旅に出る。そして悪夢を食べてくれる奇妙な小人に出会う。「眠れない娘のために作った」感のあるお話。絵はとてもインパクトがある(7.8)

よい子への道(5,6歳〜) おかべりか
***よい子への道 ・・・「学校に持って行ってはいけないもの」とかが、一見開きにいくつか絵で紹介されている。「毛の生える薬」とかそういうの。おふざけの本で、子には自分で読ませている。好きな子は好きかな(7.6)
よい子への道〈2〉

吉田純子の本
一年一組 ミウの絵日記 (PHPとっておきのどうわ)★ (小学1〜3年) 市居みか絵・・・1年1組になった女の子の、入学式前日からの何日かの絵日記。同じ班の子たちと仲良くなるまでが描かれているのだけれど、なかなか面白い。娘も笑って聞いていた(8.0)
セロリマン♪ さんじょうでやんす (おはなしトントン31) (小学初級) 吉田純子・土屋富士夫 72p 小1のセロリ嫌いな男の子の前に突然現れた「セロリマン」とのお話。軽〜い話で、自分で読むには楽しいかもしれないけれど、お勧めされるほどではない(7.8)

吉田道子の本 ※小学上級欄にもあり
おにもつ はいけん (ランドセルブックス) (小学初級) 梶山俊夫絵・・・1両の田舎列車の車掌は「おにもつ拝見」。実は女の子の持っている金魚が目当ての山猫。イラストも相まって、ちょっと地味な感じの1冊(8.0)
□*ネコジャラシはらっぱのモグラより (くもんの幼年童話シリーズ)(5〜8歳) 福田岩緒絵・・・一緒に住むようになったちょっと怖いおじいちゃん。そのおじいちゃん宛てに「ネコジャラシはらっぱのモグラ」から手紙が? 小1の男の子のお話。題名で想像するほど面白くなかった・・・。地味だし、おじいちゃんと男の子のキャラもいまいち(8.4)

ヨゼフ・ウィルコン(絵)の絵本(ジョセフ・ユゼフ)
アツーク―少年がみつけたもの ミーシャ・ダミヤン文
くろねこのかぞく (ウィルコンの絵本シリーズ) ピーター(ピョートル)・ウィルコン(息子)文・・・絵が可愛い。黒猫の家族に生まれた、赤猫の物語の絵本。途中は素敵な話の予感がしたけれど、後半がいまいち・・・(7.5)
こぐまのやま ・・・3匹の小熊が山に登る。ひたむきに登り、邪魔するトラにも立ち向かう1匹、うろうろしてさっさとあきらめて逃げ帰る1匹。含蓄のある感じのお話。絵が素敵(4.10)
にじ (ウィルコンの絵本シリーズ) ・・・にじのせいで戦争になりそうになる、くまとおおかみの国のお話の絵本。無知の怖さのお話かな、と(8.4)
⇒「ミンケパットさんと小鳥たち」(8歳欄)

■**よぞらをみあげて ジョナサン・ビーン・・・夜、眠れない女の子、屋上に上がり、一人で夜を過ごす。そしてお母さんは・・・。粋で、文は短いけれど、個性的。女性文学を絵本にしたよう。屋上に憧れる(5.1)

ラッセル・ホーバン(文)の絵本 ※4歳欄にもあり
ハービーのかくれが 絶版 リリアン・ホーバン絵・・・1969年作品。ジャコウネズミの姉と弟(ハービー)のお話。文字の結構多い絵本。喧嘩もするけれど最高の遊び仲間、という内容で、質は高いけれど退屈かな?(7.4)
わにのアーサーおよばれにいく (5.6歳〜) ジェイムズ・マーシャル絵・・・マナー、特に食事中のマナーが全くなっていないわにのアーサーが、好きになった妹の友だちのうちに、妹と一緒に食事に呼ばれて、食事のマナーに奮闘。1975年作品。文字数の多めの絵本(6.11)
⇒「エミットとかあさんの歌」(8歳・クリスマス欄) ⇒「池のほとりのなかまたち」(小学中級欄)
※妻リリアン・ホーバン⇒下記

りすでんわ 高橋和枝・・・りすが電話をまねて、木やツルなどで回線(??) そして「電話って便利だな〜」と、電話線(=ツル)の上を相手のところまで走ってしゃべりに行く。絵の可愛い、装丁も可愛い小さ目の絵本。携帯の時代なので分かりにくいかも?と思われるけれど、子は「電話って、そうじゃないのにね」と、分かってはいたみたい。大きめの女の子が、可愛さを楽しむための絵本かも(6.10)
りゅうたのきょうりゅうノート (くもんの幼年童話シリーズ)(5〜8歳) 多田ヒロシ絵・・・2年3組のお話。1989年作品で、一昔前のちょっと道徳で使われそうな感じの話。わざわざ読むほどでもなく、うちでは読みませんでした。

リリアン・ホーバンの本
ねずみのオスカーとはるのおくりもの ・・・ねずみのオスカーのお話。途中まで読み聞かせましたが、悪くないのだけれど、小学中級ではもうねずみの暮らしにあまり同感できないようで、中断しました。7歳くらいにはよいのではないかと。
⇒「アーサーシリーズ」上記)

るすばんおばけ (おはなしわくわくシリーズ) 舟崎克彦・西川おさむ・・・夜に1人留守番をすることになったおばけの子の話。鏡からもう1人の自分が抜け出してきて、二人になったのはいいけれど・・・。子どもだとちょっと怖くて楽しめるかな(6.0)
るすばんはこりごり! (新日本ひまわり文庫) 末崎茂樹絵・・・小1の男の子が、小さな妹と2人だけで留守番することに。4年の兄とか、とてもリアリティーがある。娘も面白がって、楽しんで聞いていた。続きを読みたがっていた(8.1)
レアの星―友だちの死 ・・・一緒に毎日学校に行っていた友だちのレアががんになって入院し、やがて亡くなるまで。そういうこともあるんだ、というやや長めの絵本(7.2)

レイモンド・ブリッグスの本
くまさん 角野栄子訳・・・「ゆきだるま」のくま版のような、漫画形式の絵本。最後に去っていく大きな大きな熊さんに、娘は「悲しい話や」(7.7)
⇒「さむがりやのサンタ」(上記) ⇒「スノーマン(ゆきだるま)」(6歳欄) ⇒「風が吹くとき」 ⇒「ジムとまめの木」(8歳欄)

レオ・レオニの絵本 ※4歳欄・5歳欄にもあり 谷川俊太郎訳
コーネリアス―たってあるいた わにの はなし ・・・わにで語るちょっとした進化論の本??(8.5)
じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし ・・・いまいちみたい(2.5) ⇒と言うか、哲学的で、もっと大きくなってからにいいみたい(4.6) ⇒「これ、読んだことある」と覚えていた。恐るべし(7.6)
せかいいちおおきなうち―りこうになったかたつむりのはなし ・・・大きなうちをもちたいと願うカタツムリに話す、「世界一大きなうちをもったカタツムリの話」。子にはなかなか読み取れないだろう教訓の話で、母は好き(7.2)
ニコラスどこにいってたの? (小学初級〜)・・・「一人を見て他を判断してはいけない」の教え。ネズミと鳥の話で、教えを抜きにしても楽しいお話だった(6.0)
■**フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし ・・・仲間のネズミは冬に備えて食料を集めるのに、フレデリックはじっとしてお日様や色なんかを集める。「芸術家」というものを描いた絵本かな、と。娘は「このねずみ、かわいい」(7.2)
ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし ・・・娘が読み聞かせてくれた。だれかの部分品かと思っていたけれど、そうではないと自分で悟ることの出来た「小さなもの」のお話(8.6)
「チコときんいろのつばさ」(小学初級〜)「みどりのしっぽのねずみ」「どうするティリー?」「あいうえおのき」

ロジャー・デュボアザンの絵本 ※5歳欄にもあり
ちゃぼのバンタム (6歳〜)(8,9歳〜) ルイーズ・ファティオ(妻)文・・・1963年作品。小さくて、とるに足らないと自分でも思っていたちゃぼのバンダムの活躍。古すぎ・・・。
⇒「がちょうのペチューニア」「ごきげんなライオン」(上記) ⇒「ワニのクロッカス」(7歳欄) ⇒アルビン・トレッセルト欄(上記・絵のみ)
⇒「めうしのジャスミン」(8歳欄) ⇒「ゆくえふめいのミルクやさん」(小学上級欄)

ローラのすてきな耳 ・・・難聴の女の子が、補聴器をつけて変われるまでの絵本。作者の実体験を基にしているらしい(7.1)

わかったさんのおかしシリーズ(小学初級〜) 寺村輝夫・・・好きなら7,8歳くらいで自分で読んで欲しい、昔ながらのシリーズ。なので読まず。
わかったさんの @プリン Aアイスクリーム Bショートケーキ Cクレープ Dマドレーヌ

わがままおやすみシリーズ★(小学1〜3年生) 村上しい子・長谷川義史・・・大阪弁の両親と小1(Bからは小2)の男の子という家の家電やらがある日突然しゃべりだし、休みを所望して一家と過ごし、そしてまた元の普通の「物」に戻る、という楽しくてほんわかする童話。
@れいぞうこのなつやすみ (とっておきのどうわ) ・・・楽しいのだろうとは思っていたけれど、ここまで楽しかったとは。ある日、お父ちゃんが気がついた。冷蔵庫の中が全然冷えていない。故障かと思いきや冷蔵庫がしゃべりだし、夏休みが欲しい、と・・・。その内容だけじゃなく、いちいちつっこめるくらい細部まで楽しい(「わたし一応女の子なんです。れいぞう子っていうでしょ」とお母さんの水着を借り、お母さんは絶対入るわけがないと言っていたんだけれど、ちょうどよかった、とか)。れいぞう子が普通の冷蔵庫に戻った時、一抹の寂しさを大人の読者の私さえ感じた・・・。大阪弁の楽しい童話(6.8)
Aストーブのふゆやすみ ・・・今度はストーブがしゃべりだす。冬休みが欲しいと、一緒にスキー旅行に行くことに。笑いは@ほどではないけれど、その分ほんわかが増して、弟のようにストーブを可愛がるところがいい(6.9)
Bランドセルのはるやすみ・・・主役の男の子小2の春休み。ランドセルが春休みが欲しいと、一緒に遠足に行くことに。これは、いまいちかな(6.9)
Cすいはんきのあきやすみ ・・・今度は炊飯器。ちょうど運動会の日で、一緒に運動会に行くことに。案外気の強い炊飯器、今度は一家のお母さんが大好きな女の子。お母さんと炊飯器の強い絆を感じる1冊。今回も普通の炊飯器に戻ると寂しさを感じつつも、こんな炊飯器で炊くとご飯はさぞかしおいしかろう、と(6.9)
Dそうじきのつゆやすみ・・・今度は掃除機。そして掃除機はおじいさん。これは・・・いまいちかな(6.9)
Eとびばこのひるやすみ・・・今回は学校のとびばこがしゃべりだす(イメージは「大阪のおばちゃん」)。これもいまいちかと(7.2)
Fテレビのずるやすみ・・・これは面白かった。テレビがずる休みして、一緒に友だちの誕生日パーティーへ。自分で読みました(9.1)

わたしのぼうし (絵本のせかい 2) 佐野洋子・・・帽子と女の子のお話の絵本。佐野洋子らしい(7.4)
□*わたしのモンスターかんさつにっき ブライアン・カラス絵 石津ちひろ訳・・・手頃な値段で売られていたモンスターを飼うことになり、観察日記をつけ始める。短いけれど妙にしゃれていて、可愛い(7.11)

渡辺茂男(文)の本 1928〜 ※5歳欄にもあり
月夜のじどうしゃ (3歳〜) 井上洋介絵・・・海のそばの廃車場での、おじいさんとたぬき一家の物語絵本。車好きに贈る幻想的な物語かな?(7.2)
ふたごのでんしゃ (5歳〜) 堀内誠一絵 90p・・・2台の市電のお話。1969年作品。古すぎるかと・・・。読みきかせませんでした。
やまんばがやってきた (新しい日本の幼年童話 4) ★ なかのひろたか絵・・・1971年作品。「てつたくん」が主人公で、息子の渡辺鉄太さん(「としょかんねずみ」(上記)などの訳者)のために書いた童話のひとつなのだろうな、と。てつたくんが一人で留守番する家におばあちゃんがやってくる、というだけの話なのだけれど、おばあちゃんを「やまんばに違いない!」と思い込むてつたくんの目線で描かれているので面白い。子も笑って聞いて、「続きある?」と。無いと知ってとても残念がっていた(7.4)

渡辺有一の本・・・1943年〜 ※4歳欄にもあり
たまたまのめだまやき (絵本のせかい) ・・・学校から帰るとママは留守。自分で昼食を作るたまこちゃんの絵本。焼いた目玉焼きやウィンナーを皿に盛ると、お父さんそっくりになって・・・。楽しい絵本。4,5歳でもOKだろうけれど、自分で作るところが6,7歳向き? 1977年作品で、土曜日が半ドンだった時代のお話。子も自分で作りたがった(7.0)
たろうとつばき (絵本のせかい 27) ・・・小学1年生の冬休みのお話。たろうという男の子が、入院中のお母さんに会いに一人で、小さな島からフェリーで出かける。絵のしっかりした漫画みたいな作りになっている。娘はたろうくんを「かっこいい」と(7.5)
はしれ、きたかぜ号 (絵本・ちいさななかまたち) (3歳〜)・・・2年生の女の子の冬休みのお話。おばあちゃんのうちに行くため、一人で上野から青森まで、夜行列車「きたかぜ号」に乗る。そこでの心細い気持ちと、ぞくぞくと乗ってくる魚の話。魚だらけの車内の感じがかなりインパクト大。記憶に残りそう(7.4)
⇒「ギンジとユキの1340日」(小学中級欄)

□*ワニになにがおこったか (5,6歳〜)・・・ワニのガーパが、生まれてくるのを楽しみに、ずっと温め続けた卵は、なぜか鳥の卵だった・・・。こおりつき、戸惑うガーパ。けれど育てることを決意し、周りの嘲笑や偏見に耳を貸さずに守る。そしてガーパに起こった奇跡。偏見にも屈さない愛が描かれていて、もしかすると大人向きかも。絵もいい(7.1)

ワニのクロッカス ロジャー・デュボアザン 今江祥智訳
@ぼくはワニのクロッカス (5歳〜)・・・1972年作品。農場に(今回はパンプキンではない)ワニがやってきた。けれどそれは花好きな心優しいワニ(8.5)
A「ワニのクロッカスおおよわり」絶版(祐学社)・・・クロッカス、虫歯になるの巻(8.5)

わんぱく小学校シリーズ よしながこうたく・・・わんぱく小学校1年2組の「番長」たちのお話。小学1年生という設定だけれど、2,3年生以上の結束力、恋心・・・かと思う。小さく博多弁バージョンもつけられている。毎回、福笑いとかのおまけ付き。大衆演劇のようなのりで盛り上がっていく独特な雰囲気の絵本。
@**給食番長 (cub label) ・・・給食なんか残しちゃえ! すると給食のおばちゃんたちがストライキ。平気だ、もっとおいしい給食を作るから、と番長たちが全校生徒分を作るけれど、激マズすぎて食べてもらえず・・・。大衆演劇かミュージカルのようなのりで、「おばちゃんたちも残されると悲しいんだ。だってみんなのことを考えて作っているんだから」「わかったよ!おばちゃん!」と・・・。一応、食育絵本かな。子は以外にも「涙出た」らしい・・・(6.9)
A飼育係長 ・・・動物園に遠足の後、リュックの中に紛れ込んでいたウリぼう。内緒で学校で飼うことにして、飼育係のまさおはせっせと餌をあげ続け・・・。一応、動物愛護絵本かな(6.9)
Bあいさつ団長 ・・・転校生のサムソンくん、女子たちにたちまち大人気。挨拶奨励絵本、かな。これは母も子に読んで欲しいような内容(6.9)
Cおそうじ隊長・・・今日は夏休み前の大掃除の日。さぼって遊ぶ番長たち。けれど6年生のお兄さんたちは額に汗して1年2組の教室もぴかぴかにしてくれていて・・・(6.9)
□Dサムソン先生のダジャレ英語学習帳 ・・・これは小学中学年以上? お話ではなく学習帳

⇒8歳
⇒小学校 中級